言葉の背景と意味
朝7時、yamadaのラジオ。
おはようございます、yamadaです。
今日も無事に、さわやかな朝がやってまいりました。
この番組は、朝7時、おはようの方も、これからおやすみなさいの方も、
皆さんがちょっぴり元気になれるようなお話をお届けしたい番組です。
コーヒーを飲みながら、通勤通学途中、ご飯のお供に、
皆さんの朝7時、少しでも心が軽くなるような時間を、一緒に過ごせたら嬉しいです。
なんかね、最近はっきりしない天気が続いているなーって思っていたらですね、
どうやら来週はとっても暑くなるみたいで、皆さんね、体調崩されないように気をつけてください。
さて、早速ですが、今日もですね、一つ言葉を紹介していこうかなと思います。
本日の言葉は、こちら。
罪を憎んで人を憎まず。
はい、紹介というかですね、皆さんも聞いたことがある言葉なんじゃないかなと思いますが、
今日はね、ちょっとふいにこの言葉について話をしたくなりまして、取り上げてみました。
皆さんこちらの言葉、どう感じましたでしょうか?
もしくはね、どういうイメージを持ってましたでしょうか?
今回ですね、こちらの言葉を紹介するにあたって、
実際にこれって誰が言った言葉なのかなぁとか、
どういう背景があって生まれた言葉なのかなって、あんまり知らないなぁと思ってちょっと調べてみました。
まず、そもそもの言葉の意味はですね、
罪は憎むべきだが、その罪を犯した人まで憎むべきではないということで、
こちらはね、小学館のデジタル大辞典からの出典になります。
で、実はこの言葉、もともとは中国の儒教に由来する考え方で、
春秋挿伝、春秋挿伝というね、古典に出てくる思想ですね。
悪い行は憎んでも、その人その者までは憎むな、という意味が込められているそうです。
儒教といえば、孔子がみなさんパッと浮かんでくるかと思いますが、
孔子自身の言葉っていうかは、儒教思想の流れに沿った言葉のようですね。
ちなみに日本では、西郷隆盛がこの考え方を大切にしていたと言われています。
直接この言葉を使っていたかどうかは定かではないんですけども、
彼の生き方からそう読み取れるじゃないかと言われているようです。
はい、というわけで、この言葉の歴史としてはこういう背景があるようなんですが、
ではね、私たち、現代の私たちにとって、この言葉ってどういう意味を持つんでしょうか。
現代における感情の処理
実際ね、こちらの言葉について綺麗事だとか否定的な意見もあるかなと思います。
正直ね、人も憎いですよ。
誰かが悪いことをして、それによって自分が不利益だったり、とても深い悲しみを背負ったとしたら、
やっぱり相手のことを恨むと思います。
では、なぜ今回この言葉を紹介しようと思ったかというとですね、
実際にとても許せないという出来事が私もありまして、
心が怒りに満ちてしまって、許さなきゃ、終わったこととして整理しなきゃ、
っていう葛藤がね、ずっとありました。
怒りってね、なかなか消えないんですよね。
夜もね、眠れなくなっちゃうくらいで、それに対してすごく戸惑いもありました。
そんな時にね、ふとこの言葉が頭に浮かびました。
罪を憎んで人を憎まず。
この言葉ってね、別に相手を許せってわけじゃないと思うんですね。
罪を犯した人を許すためだったり、その人の罪を帳消しにするものでもないと思います。
怒りを抱いている人や、何かを憎んでいる人の心を軽くするための言葉だと思います。
もちろん、軽くならないよ、そんなの。
ただの気持ちもわかります。
憎しみを抱いているあなたに、許せって言いたいわけでもないんです。
その気持ちはその気持ちでいいんです。
ただね、怒りを持ち続けたり、誰かを憎しみ続けるのって、ものすごく心を消耗するなって思うんですよ。
その感情のせいで、他の楽しいことや喜びなんかを台無しにしちゃったりして、
負の感情って、性のポジティブな感情を飲み込んじゃうと思うんです。
そうやって私も苦しんでいた時に、この言葉を思い出して、
その人自身への怒りとか、許せないって思いにとらわれるんじゃなくて、
許せなかった出来事とか、怒りを感じた瞬間とか、
出来事そのものだけをなるべく考えようって思ったんですね。
そうすると、じゃあどうしたら防げたかなとか、これからどうしたらいいのかなとか、
根本的な解決に目が向くようになりましたし、何より心がちょっと軽くなりました。
だから、相手のために憎まないんじゃない。
自分の心を守るために、人を憎まずなんじゃないかなって私は思います。
とはいえね、感情をコントロールするっていうのは本当に難しいですよね。
例えば、ちょっとしたことですけど、満員電車でね、全然奥に詰めてくれない人とか、
出入り口付近に陣取ってて、乗り降りする時にすごい邪魔な人とかいるじゃないですか。
私はね、心の器がちっちゃいんで、めちゃくちゃそういう人に腹を立ててしまいがちなんですが、
でも、前なんかもしかして奥詰めて嫌な思いしたことがあるのかなとか、
足が痺れてただただ動けないだけなのかなとか、
その人をね、そんな行為に走らせた原因をね、あれこれ想像してみると、
割とどうでもよくなったりします。
ちょっとしたことって言って紹介しましたけど、
こういう社会の中でちょいちょいある他人へのイライラ、
こういうのも、塵も積もれば大きな憎しみになると思うんですよね。
それをしんどい思いで抱えて生きている人っているんじゃないかなって思うので、
そういう時にこそ、
罪を憎んで人を憎まず、この言葉をいつか頭に思い浮かべてみてもいいんじゃないでしょうか。
というわけで、今日は罪を憎んで人を憎まずという言葉を紹介させていただきました。
皆さん改めていかがでしたでしょうか。
今日1日ね、誰かの行動にイラッとしたら、
ふとこの言葉を思い出してみると、心が少し軽くなるかもしれません。
この番組では、月曜・水曜・金曜日の朝7時、ほんのり元気になれるお話をお届けしていきます。
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それでは今日も聞いてくださってありがとうございました。
良い1日を。バイバイ。