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こんにちは、あきです。今日もパリで学んだ「ブレない自分の作り方」の時間がやってまいりました。
今日もさやみさん、どうぞよろしくお願いいたします。
お願いいたします。
3月の後半ということで、もう卒業シーズンになってきたわけなんですが、
2月の頭から結構、お受験の話が私の友人からもいろいろ聞かれてきて、
大変だったとか、雪が降ったりとかね、大変だったという話があったと思うんですが、
この日本のお受験の、じゃあフランスはどうなっているんだ、みたいなところをちょっとお話ししたいなと思いますけれども、
さやみさんは、お受験をしたことがありますか?
ないです。
フランスでね。
ないですよ。うちの子どもたちも、何にも受けてませんし。
多分この日本の間隔の受験って、いわゆる小学校とか幼稚園の受験って、まずないじゃないですか。
ないですね。
もちろん公立に行く子たちはないし、私立に行く子たちもほぼないですよね、受験って。
書類だけですもんね。
ほとんど親が書いている書類だけですよね。
多分日本の私立とフランスの私立って、位置づけが全く違うかなっていう気がするんですが、
多分その日本の私立っていうのは、教育方針とか、そういう法律よりも進みが早いとか、
お受験のための何か対策を取っているとかありますけど、フランスの私立ってどういうイメージですか?
たまたまね、私の住んでいるエリアの場合、たまたま住んでいるエリアの公立の学校があまりレベルが高くないとか、
そういった場合に、じゃあ仕方がないから私立に入れようみたいな、そんな感じですよ。
私の感覚だと、多分日本の私立って、ピンキリだと思うんですけども、年間それなりに金額かかるじゃないですか、私立に入れようとすると。
フランスって、私立ってめちゃめちゃ安いんですよね。
安いですよね。
たぶん一番かかっているのは、授業料ではなくて、いわゆるカンティーン、食事代、給食代ですね、いろいろお世話してくれる人への代金ですよね。
そこが全部パブリックじゃなくて、プライベートだから、雇わなきゃいけないからそこでお金がかかるっていうだけで、授業料そのものは全然高くないですよね。
たぶん本当年間10万円とかぐらいだと思うので。
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子供が多くなるにつれて、どんどん安くなりますっていう感覚なので、日本の受験をするとか、受験料だけですごく高いじゃないですか、受験料なんてほとんどないから、ランスではないですし、本当書類で選考されるっていう感覚ですよね。
たぶん日本の感覚と違うのは、フランスっていうのは大使ってと言って、いわゆる宗教は関係なくっていうのがパブリックの位置づけなんですね。
だから、いわゆるキリスト教的なとかユダヤ教的な考え方を学びたい人は私立に行くしかないんですよ。
そうですね、公立の学校は宗教教育はなしということですね。
だから私立に行くっていうと、その宗教の授業が一緒にセットになっているっていう場合がほとんどじゃないかなと思うので、そういう例えばカトリックの教育をしてほしいという方が、そういう私立に入れたりするっていう方針で、
あまり日本の受験的な位置づけの私立とは違いますよね。
ないですね。というのも結局すごく思うんですけど、その私立にね、フランスの場合だと私立に小学校とか中学校とか行ってても、高校で結局公立に戻ってきたり、
あと大学は国立、ほとんど私立ってのはないですから、結局公立のものに戻らざるを得ないので、あまり私立公立っていう教育の上での差はほとんどないと。
学校の先生のレベルははっきり言ってほぼ同じだと思いますね。
で、私の感覚は私立はどちらかというと、小人数制でケアを細かくしてくれたり、勉強を見てくれたりっていうところがあるだけで、教育レベルが私立が高いかっていうと、そうでもない方が。
特に私立のベネフィットっていうのは、子供が小さい間なんですよね。フランスって。幼稚園とか小学校とか、せいぜいコレージュレベル、中学生レベルぐらいまでお世話をしてもらえる。細かいお世話をしてもらえる。
でももう公立レベルになると、公立じゃないごめんなさい、高校レベルになると、本人の意思ですから勉強するかしないか。なのであまりそこはもうフランスにおいては公立、私立の差っていうのはないかなとすごく感じますね。
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だから教育費っていう位置づけで言うと、ほら教育費がかかるからとかっていう日本のね、ご両親の悩みっていうのは、多分フランスではそれほど大きくはなくて。
そうですね。年間だって10万円ぐらいですもんね。
そう、10万円ですからね。で、私が感じるのは、これフランスならではだと思うんですけれども、その先生のストがない。
私立はね。
私立は。そのリスクを取るか取らないかですよね。
やっぱり公立に出て、学校の先生がストを起こした時に、じゃあその間子供の面倒は誰が見るんだとか、親が振り回されることすごく多いじゃないですか。
それが私立ではないっていうことで、一時期ストが多かった時に、私立に流れた人がすごく多かったっていうのがね、あったと思うので、ストするかしないかっていうレベルかみたいな、そういう風に考えたら日本の受験とは全然違うかなと。
そうですね。
うちは多分、受験もなく、このまま高校卒業まで行くのかなっていう気がしますね。
そうですね。我が家もそんな感じです。
受験がない?
そう。大厚く受験がないんですよね。
ないですね。
で、日本と違うのは、高校受験もほとんどないじゃないですか。
そう。
まあ、成績は行くけどね。
基本的に住んでるところでどこに行くかっていう感じですね。
そうですね。
だから受験っていう発想よりも、むしろみんな落題しないかとか。
そう。結構キックアウトされることもありますよね。落題もあるし。
そう。
だから、まあこれって面白い感じで、受験がないっていうのも、この話はまた別にしたいと思うんですけど、
やっぱり学校のレベルがどこに合わせているかっていう、公立の学校がね。
そこが日本とフランスと私も違うかなって気がするので、
この教育の話はまた別の機会にしたいなと思います。
深いですもんね。
深いですね。
はい。受験はないというところで、今日は締めさせていただきます。
はい。
それでは本編スタートです。
はい。本編です。
今日はですね、ちょっとディスカッションという形で、
フランスのフルタイムで働いているママさん達って実はどうなのっていうところに興味を持ってらっしゃる方も多いと思うので、
ちょっとその話をしたいんですが、
いわゆるママ友ですよね。
さゆみさんのママ友で、
はい。
バリバリにフランスのキャリア、ママの方と、
この間じっくり話したという話を聞いたので、
そうですね。
その話を聞かせていただけますか?
はい。
私の長女、11歳で、
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今フランスでいうと中学1年生になるんですけども、
その子のね、一番の仲良し、男の子がいるんです。
その男の子のお母さんが、つい先日週末に遊びに来てって誘ってくれたんですね。
で、お宅に訪問して、
いろいろね、お話をしたんですけども、
そのお母さんはフルタイムで、
某アメリカ系のIT企業にお勤めの方なんですね。
で、お子さんが6歳の子と、11歳の男の子と、
男の子2人のママ。
うちと一緒ですね。
なんですけども、
本当にフルタイムでバリバリとお仕事されてる。
全然辞めないで来てるってことなんですね。
そうなんです。
で、旦那様はある意味半分公務員みたいな感じのお仕事をされてる方で、
そんなにすごいお金を稼ぐわけではないけれども、
とても安定したお仕事をされてるという感じのファミリーだったんですよ。
すごく気さくで、
アメリカ系の企業にいる方でもあるので、
英語もすごくできる方。
で、いっぱいお話ができたんですけども、
やっぱりね、彼女が言ってた中でとても印象的だったのが、
仕事はね、彼女なりにすごくやっててとても楽しい。
キャリアも結んでるという感じ。
かなりのキャリアもあるし、
だけれども、子供の成長をもっとちゃんと自分でね、
見たいっていうところをすごく強調されてたんですよ。
少ない週末の時間に、
一生懸命子供と一緒にゴルフをしたり、
あと、蝶々が大好きだっていうことで蝶々の博物館に行ったりとか、
オペラ座でオペラを見せたりとか、
もう本当にすごい努力をされてるんですよ。
だけど彼女本人曰く、やっぱりすごい大変。
毎日朝も8時半には会社に行かなきゃいけないので、
子供を連れて学校に連れて行くのも知ったさんにお願いしてて、
お迎えも知ったさんにお願い。
完全に知ったさんをフルに雇ってるんですね。
彼女の仕事が終わるのが7時半くらい。
お家に戻れるのが8時。
そこから一緒にご飯。
っていうので、下の子は9時過ぎとかに寝てしまうんですよね。
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本当に1時間くらいしか一緒にいられない。
上の子はもうちょっと中学生なので起きてますけども、
勉強も見てあげないといけない。
勉強したらもうすぐにさっさと寝るみたいな感じで、
週日は本当に子供とのコミュニケーションの時間はほとんどない。
ということで週末しかない。
それですごく彼女が悩んでたのが、
自分のキャリアを追求してるのもいい。
それはそれでいいんだけれども、
子供との時間が取れないっていうことにすごく…
足りない。
子供の教育とか感性を伸ばしてあげるとか、
そういったことにもっと時間を自分で費やしたいんだけれども、
今はできない。なかなかできない。
オフタイムで月勤で朝8時半から7時半くらいまで働いていて、
ほんと週末しかないですよね。
ないんですよ。
週末にもし何か入ってしまうともうそれもできなくて。
できないですよね。
でもすごくお母さんも子供の教育というか、
バイリンガル教育もすごく考えてる方で、
彼らが赤ちゃんの時からアメリカ人のベビーシッターさんに
フルタイムで雇って、
英語もできるようにということで、
ずっとアメリカ人の女性を今でも雇っていると。
すごい教育熱心でもあるし、
子供のこともすごく考えてるけれども、
自分のキャリアもあるから時間が割けない。
本当は自分自身でもっとやりたいことがあっても、
フランス人女性でもお休みがたくさん取れるとは言いつつも、
普段はそんなに休めないですよね。
だからすごくそこのあたりの葛藤があるという話をされてましたね。
本当はもっと自分でやりたい。
特に今ここで辞めちゃって、
子供にかかりきりになったら、
自分の積んできたキャリアも、
ある意味つながりがなくなっちゃうという不安もあるだろうから、
辞められないみたいなところもきっとあるんでしょうね。
ある程度会社でも大事なポジションについてるみたいなので、
辞めるのも躊躇されてるんじゃないかなと思いますよね。
守られてますしね、フランスで会社員っていうのはね。
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ある意味辞めちゃったらもったいないところはありますよね。
それもあるので辞めるっていう決断はないと思うんですけども、
じゃあどうやって子供との時間を取ろうかっていうのでね、
すごく悩まれてました。
大田区に伺った時も週末だったので、
ご自分でケーキを焼いてたの。
もうなんかね、すごいなと思って。
時間のない中でやることはやるみたいな。
すごいなと思いましたね。
だから本当に彼女の時間はないですよね。
たぶんご自分の時間はほぼゼロ。
ゼロですよね。
仕事と子供のこと、家族のことって本当終わってる1日っていう感じで、
彼女はそれを良しとしてるから、
ある意味時間がなくてもむしろ子供の方に時間を割きたいって思ってるんだと思うんですけど。
ないですよ。
唯一の時間が、お子さん2人ともピアノを習ってるんですって。
お家に先生に来てもらってるんですけども、
その時に彼女本人も1時間一緒にレッスンを受けるって。
なるほどね。
それだけが自分の時間。
でもほとんど練習する時間ないんじゃないですか。
練習の時間は全く無し。
もう全く無しって言ってましたね。
こういう話を聞いてると、どこも一緒だなと感じますよね。
本当に確かにバカンスで夏休みが取れるとはいえ、
結局日々の生活はすごい大変ですよね。
もちろんご主人の協力もあるとは思うけれども、
でもそれ以上に全く自分の時間がないわけだから、
子供に付きっきりになれる時間も1時間じゃんね。
そうなんですよ。
だからこれは本当にフルタイムの方だったら、
みんな思うことかなって。
時間を節約するために、
ベビーシタさん兼ファームドメナージュお手伝いさんに
夕食も作っておいてもらったりとか、
っていうことも多いみたいなので、
自分の手料理をいつも食べさせられるわけではないですよね。
だから週末に頑張るんですよね、きっと。
だからね、本当は全部自分でやってあげたいけどできない。
だけど自分の仕事も大事というかね、
辞めるという選択はない。
フランスの女性で辞めるという選択があるのは、
本当に4人とか5人とか子供が生まれた人は、
そういう発想になる人いますけど、
まず2人とか3人じゃ辞めない人多いですよね。
辞めるという選択はほぼないというのが
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普通な感じですよね。
だからその中でどうやって子供とコミュニケーションを取っていくか。
そこのね、お家庭のお子さんもうちの子のみたいに
とってもシャイなんですよね。
あんまり喋らないし、恥ずかしがり屋さん。
どうやってもっとお友達を増やしていけるかとか、
いろいろと悩んでいるみたいで。
仕事の大変なこともあると思うし、
子供の教育においての大変さもあると思うし、
すごいな、大変だなとちょっと思いましたね。
やっぱり関心を両方に向けとかなきゃいけない。
子供のことを考えている時も、
子供のことを一緒に考えなきゃいけないというと、
わけわかんなくなっていく時ありますよね。
あります。
フルタイムじゃなくてもわけわかんない。
本当にそうです。
そのお母様のすごいなと思うところが、
常に外を向いているというか、
子供の教育も、
英語はできて当たり前だからっていうことで、
お父さんの下さんをつけたりとか。
最初から赤ちゃんの時からやってるっていうか。
プラス、他の言語を学ぶのも当たり前っていう感じで、
他の文化とかも。
すごくね、オープンな方だなと思って。
すごく開けた方?
そうですね、本当にオープンな感じで。
だなと思ってね、すごく感動しました。
そういうお母さんに育てられた男の子が、
うちの長女のボーイフレンドっていうのは、
ありがたいことだなと思いましたよ。
週末は本当に一緒に息子さんたちと時間が、
一緒に何かできるようにっていうことで、
一緒にゴルフをやってると言ってましたね。
ピアノ、ゴルフ。
それは彼の希望なの?ゴルフは。
ゴルフはお母さんが趣味なんですって。
お母さんの趣味に子供を巻き込んだって言ってました。
興味持ってくれたらそれでいい。
一緒に楽しくやってるって言ってましたね。
ほら、子供二人いたらまたね、全然違いますもんね。
この方も親の趣味に子供を巻き込んでるんだって。
私はバレエに子供たちを巻き込んでますけど。
それで子供と共通の話題ができるし、
趣味ができるんだったらいいことかなと思いましたね。
それはわかりますね。
きっと彼女の声って本当に当たり前というか、
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みんなが感じてることで、そこに悩みながら
結構教育熱心なお母さんも多いし、お父さんも多いしね。
でも本当に日本の女性もいろいろ悩みつつ
お仕事と子育てと家庭と両立というか、
皆さん一生懸命されてると思うんだけど、
フランスの女性も同じ。
どこも一緒だよと。
本当に同じですよ。
会社のスタイルとか文化の違いはあったとしても
悩むポイントは案外同じなんだなって考えると
そこだけに自分の悩みだけがどうしようもないって
思う必要もなくて、みんな悩みながら
なんとか解決策を見出しつつやってるっていう感じなんでしょうね。
あとは、誰か人の手を借りる。
ベビーシタさんというかね。そこうまく借りてますね。
全部を自分でやろうとしたらパンクしますよ。
本当ですよね。
ここがこだわる、でもここはこだわらないっていうところの
メリハリをいかにつけていくかっていうのは
すごく大事だなっていうのを感じますね。
家事もやってフルタイムで働いて
かつ子供の教育もって
お母さんの時間はないのはもちろんだけど
お母さんそのままがパンクするよ、これみたいなところだと思うので
やっぱりどこに重きを置いて
どこをある意味、捨てるかっていうこととか
もうやめるかっていう
絶対ここだけは譲れないっていうところだけはね
自分でやるとか
さゆみさんの捨てないポイントは何かありますか?
私の捨てないポイント?
こだわりポイント
日本語教育?そこはね、なんとか
捨てられないですよね
だからフランス語の
フランスの学校の宿題は
主人が病気になっても
もう知らないって感じですけど
1回ぐらいしなくても大丈夫だろうみたいな
感じですけど
日本語の宿題はやるぞみたいな
そこだけはなんとかね
そうですよね
そのこだわりは大事
それが多分日本語教育に対するこだわりになったり
なんかそのカルチャー的なものには必ず参加しようって気持ちになって
子供にもね、きっと伝わると思いますよ
それが同じですね
だってもう金曜日の夜とかになると
日本語の宿題しなきゃって
子供たち結構
土曜にね学校がある
日本語の学校があるんですけど
宿題しなきゃって
みんなアワアワしてますから
もうそれが習慣となって
そうですよね
根付いてくれると
やっぱり勉強する習慣
やるものだみたいな感覚になるってことですよね
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だからそのこだわりを大事にするってこと
そのこだわりのポイントをちゃんと持っておかないと
その時になって揺れたりすると
それがやっぱり子供にも出てしまうっていうことです
あなたは金曜の夜は勉強するの
他の子が遊びに行っても
あなたは勉強みたいな
それがいつまで続くか分かりませんけど
細く長くでもいいんですけどね
でもそれぞれのファミリーでね
いろんなしきたりというか
あると思うんですよ
うちは日本とフランスの合体ファミリーなので
こうするんだよっていうのを
教えてはいますけどね
それがでも大事かなと思います
私はフランス食事
私は食事はすごく
手抜きまくってるんですけど
でも例えば和食とかご飯物とか
はすごく意識的っていうか
本人たちが好きだからっていうのもあるんだけど
やっぱり母の味っていうのが
日本の味なんだっていう
お醤油とか味噌が出てくると
大事だと思いますよ
なので私はご飯は
手抜く時はフランス料理で手を抜いて
私もそのパターン
フランス料理の時は手抜きまくって
逆に和食は私じゃないと作れないと思ってるから
和食って言うほど和食を作ってるわけじゃないんだけど
日本を感じさせるものは
やっぱり私の役目かなっていうのはすごく感じます
こういうフランスのキャリアママさんの
本音を聞けたということで
現状を知れたのではないかなと思います
ありがとうございました
また次回もパリで学んだぶれない自分の作り方をお楽しみに
秋でした