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どうも、イラストレーターの原あいみです。絵本や書籍、キャラクターを作ったり、難しいことを分かりやすく、イラストや漫画で伝えるお仕事をしています。
今日はですね、デスクの片付けができました。
4冊続けてずっと本を作っていたので、デスクの左側が、私はもともと整理整頓が大の苦手でして、
資料や色構成とか、参考図書とかで、どんどん山積みになっていってしまうタイプの人間です。
会社にいた時もそうでした。いつ雪崩れが起こるかみたいな、恥ずかしいデスクの人間です。
隣に座ってたデザイナーの子は、めちゃくちゃデスクが綺麗で、いつも羨ましいなぁと思って見てました。
そんな感じなので、今日は久しぶりに、
大掛かりな片付けができまして、デスクの左側がやっと久しぶりに開きました。
何度リセットしても、すぐ山積みになっちゃうんですよね。
情けないんですけど、せめて1週間、まずこの状態がキープできるように頑張ろうかなと思ってます。
新規一転、またちょっと新しいお仕事がいろいろありますので、頑張っていこうかなーなんて思っています。
今日は気持ちよいデスクで収録をしています。
今日の本題はですね、人からお話を聞いて書くっていうのが、一応自分のイラストレーターとしての特技の一つですと言ってるんですけど、
なんでこういう仕事が増えていったのかなーっていうのを、ちょっと実績などもご紹介しながら、思い返してお話ししてみようかなと思います。
この配信がちょっとまだ、どなたに向けての配信なのかっていうのが、自分の中でも軸がまだ定まっておりませんで、
イラストレーターを目指しているような方に向けて役に立つのかなという気もしますし、
あとは、私は個人的には、自分の同業の方のキャリアよりも、意外と全然違う職業の方の、
キャリアみたいなのをお話し聞くのが好きでして、
なので、イラストレーターという職業の人間が、こんな風に仕事がつながっていってるんだなというふうに聞いていただけたらと思います。
それでは始めていきます。
最初に漫画的なものをお仕事で書いたのはですね、人から聞いてレポートするものではなく、自身が体験して書く体験ルポでした。
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ホットペーパーというフリーペーパー、今は紙のものはないと思うんですけど、当時は駅とかで自由に持って帰れるフリーペーパーがあったんですが、
そこの連載でした。リラクセーションスポットを訪ねて、例えばマッサージとか岩盤浴とかそういう類のサービスですね、
それをレポートするという漫画でした。その時まで私、漫画の実績は一つもなかったんですけど、
漫画の実績は一つもなかったんですけど、
自己紹介の配信でもお話ししましたが、私、新卒の時にリクルートの制作会社に1年だけ勤めさせてもらっていたので、
その時の同期がホットペーパーでそういうお仕事をしていまして、私が上京してきた時に、
ちょっとそれだったら一緒に何か企画やろうよって声をかけてくれたのがきっかけです。
漫画の実績もないのに、でも漫画やりたいっていうリクエストはいただいて、
本当に実績ないのにやらせてもらって、もう本当にこれは1年目にあそこに入ったおかげだなと、
そして声をかけてくれた同期のおかげだなと思っています。
このお仕事が本当に今にずっとつながっているなというふうに思います。
その後、このお仕事がきっかけで、パナソニックさんのエステ機器、美容機器のテントリーフレットを担当、
させてもらえることになりました。
そこで自分自身が使ってみたっていう単位券漫画を書いたり、
あとはこの商品を使うとこんなふうに生活が変わるよとか、
こういうタイプの人にはこれがおすすめだよ的なものをイラストや漫画で伝えるっていうのを数年間やらせてもらっていました。
今から20年近く昔の話です。
今ではこういった漫画で伝えるっていうのは、
もうすごく一般的な手法だと思うんですけど、
当時はまだちょっと珍しかったんですね。
特にパナソニックさんってトーンバナーがそれこそ結構高級感のある商品なので、
そこで漫画で伝えるなんて大丈夫っていうような感じだったんですけど、
その頃の部長さんがこの私のホットペッパーの漫画をご覧になられて、
いいじゃん、漫画の方がきっと女性に伝わるよっていうふうに思い切って使ってくださったのが、
私にとっても大きな転機になりました。
その後、このパナソニックさんのリーフレットっていうものは、
その威力がすごくてですね、
もうなんて言うんでしょう、雑誌とかで連載をしていたわけではないんですけど、
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店頭でのものすごい数の部数をすられていたので、
結構見てくださる方がたくさんいらっしゃって、
これを見たという某代理店の女性のプランナーさんから、
じきじきにこれを描いているあなたと仕事がしたいですというメッセージをいただくことになりました。
その方は同世代の女性で、私の描いたリーフレットを見て、
この人はただ絵を描いているだけじゃない、どう伝えると良いかめっちゃ考えてこれ作っているって思って、
描いてくれたそうで、確かにそう思っていただいたように、
当時は私デザイン会社に所属していて、
発注されてイラストレーターとして絵を描いていたわけではなかったので、
チームのみんなで考え抜いて、どこを絵にして、どこを文章にして、
どんな構成にして、みたいなことも考えながら、
その小さな雑誌なんですけど、一冊作っていたので、
そこに気づいてくださって、
わざわざ誰が描いているのか、
店頭のちっちゃい雑誌を見て、探して連絡してきてくださるなんて、
すごい感激をしまして、
私もこの方と仕事をぜひ一緒にしたいなというふうに思えました。
そんな出会いがありました。
仕事が仕事を呼んできてくれるっていうのは、
まさにその通りだなというふうに実感したエピソードです。
その方は、
その方から、その女性のプランナーさんは、
結構大きな代理店にお勤めの方だったんですけど、
ビン・ワン・プランナーさん、プロデューサーさんでもあるのかな、
っていう方だったんですが、
数々の有名企業のお仕事を担当されていて、
その方と一緒に本当にいろいろやらせてもらいました。
描き手が一緒にプレゼント化に同行していったほうが、
お客さんに対して効果が高いので、ということで、
かなりいろんな大企業さんにも同行させてもらって、
いっぱい勉強させてもらいました。
特に得意分野だったのは、
女性がターゲットのもので、
ダイエット関連商品とか、下着とか、基礎体温計とか、
そういう女性のナイーブな悩みに対して、
うまく切り込んで説明するみたいなのを、
女性のプランナーさんとすごくたくさん、
いろんなものを作らせて、
いただきました。
まだ多分、SNSとか、そこまで、
今のような状態ではなかったので、
結構、店頭のちっちゃいミニサッシとか、
リーフレットっていうのが、
ものすごく大事なツールになっていた時代でしたので、
漫画でミニサッシ作る屋さんみたいになっていた数年間でした。
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この数々のいろいろな企業さんに、
店頭ミニサッシみたいなものがたくさん実績が溜まってきましてですね、
それを見たという、また別の様々な企業さんから、
今度は社内向けの社内法を漫画で上手に伝えたいっていうことできないか、
っていうお声がかかるようになりましてですね、
そこからは店頭リーフレット屋さんから、
漫画屋さんから、
イラストでわかりやすく社内法を作ります屋さんみたいな感じになっていきました。
これも会社に所属していたからこそできたお仕事だなというふうに思うんですが、
普通の一イラストレーターが出会えるような人ではない、
大企業のトップの方とか、
様々な経験をさせてもらいました。
トップの方のメッセージを、
社員の皆さんに広く、わかりやすく伝えるみたいなお仕事をすごくたくさんしてきたので、
本当にこの時の経験も、
自分の大きなスキルの一つになっているのかなというふうに思います。
でもこの頃の漫画のお仕事は、
社内法は違うかもしれませんが、
とにかくいかに心のスイッチを押して、
買わせるか、理解してもらって欲しいと思ってもらうかってことばっかり考えていたと思います。
でもこの漫画の作り方は、
あらゆるものの考え方に役に立つので、
自分のベースになっているんだなと思うんですけど、
なんというか、職人的な仕事に近いなっていうのが自分の中ではあって、
面白いんですよ。
限られたページ数で、
商品の大事な部分とかお客さんに、読んだ人に何が刺さったらこの商品を買いたいと思うかなっていうところを探っていくとか、
面白いんですけど、
でも心が揺さぶられるっていうか、そういうのはなくて、
決められたゴールに向かって、完了できたな、ちゃんと書き終えれたなっていう、そういう気分なんですね。
一方、先日発売をした、
自分自身の初のコミックエッセイを発売した時に、
実在する人から話を聞いて、それを物語にするっていう漫画の作り方なんですが、
もしかしたらまだそれに慣れてないっていうか、たくさんやってないからかもしれないんですけど、
いつもの商品の漫画を書くっていうような職人的な感じでは、これはできなくて、
もっと自分の心を使うというか、なんというか、
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本当にその登場人物になりきって、
演じるというか、
なんかこう、書いてみるまでゴールがわからないんですね。
なのですごく難しさがあって、
でも、だからこそ書いてて、
自分自身もこう、心が揺さぶられる部分があってですね、
面白く、とても疲れるんです。
はい。
と、今日はもう10分超えてしまって、すごい長くなってしまいました。
なので、ちょっと後編に続いて、
続くにしようかなと思います。
次回は、この商品説明の漫画、
いわゆる人に買ってもらうための漫画を書く、ではなくて、
人から話を聞いて、それを物語にするという方の漫画について、
お話をしようかなと思います。
この話が誰の役に立つのかな、まだちょっとわかりません。
でも、この配信自体、自分の実験なので、
今日も実験にお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
では、また。
次回。