おかっぱ偏愛の発見
イラストレーターの原あいみです。皆さん、おはようございます。お疲れ様です。今日もやっていきたいと思います。
今日はですね、先週お話ししました、私のおかっぱ偏愛を作品にできるかについての続報でございます。
おかっぱ偏愛というのは、私がなぜかおかっぱというヘアースタイルに強く強く惹かれるということが発覚しまして、それについてね、偏愛というものは企画につながると高橋新平さんとの対談で言っていただけたので、
これは作品作りにもつながるかもしれないと思って、私はなぜおかっぱが好きなのかっていうのを一人でブレストした回がありました。
そこからですね、ちょっとおかっぱの作品をね、やっぱり作ってみようというふうに決めまして、あれ以来ずっとおかっぱの女の子をひたすら研究しながら書いていたんです。
そして今日、一つおかっぱテーマの作品が完成しました。やったー!パチパチパチパチパチ!
はい、今日はですね、このおかっぱ作品一つ出来上がったんですけど、どんなふうに妄想を重ねて作品を作っていったかというのをちょっとね、声でお届けしようと思います。
今回の放送は多分ね、この人一体何を言ってるんだろうっていう感じになること間違いなしですね。
なんですけど、一人のイラストレーターがですね、作品を作るにあたってこんなふうに想像妄想しながら一つの絵を描いたんだなーっていうのの覗き見だと思っていただければと思います。
ぜひお付き合いください。
今私は8月21日から開催する予定の自分の個展に向けて作品制作を行っております。
そして今やっとね、ちょっと大きめの作品に取り掛かる準備ができまして、初めて結構大きな作品を一つ描き上げたんですね。
それがおかっぱがテーマの作品です。
今回の個展はひめまるけシリーズっていう一応タイトルを自分の中でつけているんですけど、ひめ、女の子ですね。女の子がテーマで、それにいろいろなモチーフ、主にお花とか日本の季節とかそういったものを掛け合わせて一つの柄のような作品を描いていくっていうのが自分のシリーズとして描いているものなんですけれども、
今回はそれにおかっぱをとにかくモチーフにして一つの作品を描き上げようというふうに決めました。
そしてですね、これはちょっとまた別のシリーズでお話ししますが、グッズ制作をちょっとだけ考えてるんです。
見に来ていただいた方に何かお土産で買って帰っていただけるものがそんなにたくさん作れないと思うんですけど、少しだけご用意できればと思っていまして、
それのね、ちょっと制作スケジュールを確認したら、そろそろ布物の制作物を作ろうと思ったら、締め切りなんですよ。もう6月の頭には入稿しないといけないというね、そういうスケジュール感なんですね。
やばいやばいと思って、私はですね、テキスタイルデザイン、布の柄になるのが夢というのが自分の中であるので、今回ね、一つとにかくバンダナというかスカーフというかハンカチというか、
正方形の布のグッズを1個作りたいなってずっと思っていたんですよ。自分の絵がハンカチとかバンダナになるなんて素敵だなっていう思いがありまして、
今回はその絵にできるものということで、大きな正方形の作品を仕上げました。
以前の放送で、お花の植物のハマナスをテーマにした絵を描こうと思いますっていう、描き始める前の妄想、私の頭の中のストーリーをひたすら喋るっていう回を撮ったことがあるんですけど、それもよかったらね、今日と似た感じだと思うので聞いてみていただきたいんですが、
今回はオカッパに対して一体どういうモチーフを掛け合わせよう、どんなストーリーにしようみたいなのを考えて、正方形の作品を考えていきました。
今回作ったのはですね、オカッパの女の子、オカッパの姫たちがメインなんですけど、オカッパっていうのが、そもそも元々の語源がカッパらしいんですよ。
妖怪のカッパです。カッパのヘアスタイルから来ているそうなんで、じゃあカッパっぽい何か入れようかな。オカッパはオンカッパ様ということで、カッパなので、じゃあ植物と掛け合わせるなら、カッパの好きなキュウリにしてみようって思ったんですね。
キュウリとかウリカのお花って、結構ビロビロビロって裾がしていて、5枚花弁、花びらがついていて、かわいらしいんですよね。
なので、それがちょっとスカート、ドレスのひらひらに見えるなと思って、とにかくキュウリのお花、キュウリもしくはウリのお花のような衣装を着たオカッパの姫たちっていうのに決まりました。
そこからいろんな構図を、これはデジタルで考えていきました。今回は一発描きはさすがに難しいので、ハンカチの柄になることも想定すると、やっぱりある程度左右対称とか綺麗なバランスが必要なので、まずiPadで計画を練って絵を描いていきました。
女の子に加え、キュウリの花などから持ってきたちょっと葉っぱの形とか、額の形とかをちょっと星柄のお花、お花じゃない、葉っぱで入れ込んで、あとキュウリの花ってつるがね、くるくるくるくるくるってなってすごい美しいんですよね。
それがすごい、何でしょう、ドレスのリボンみたいに見えるので、くるくるくるって、緑のくるくるもモチーフにしようというふうに決めました。
アイデアの発展と試行
そして、まず描いてみて、原寸大にプリントアウトしてみたんです。
iPadの中ではめっちゃ可愛いのできたって思ったんですけど、原寸大でプリントアウトしたら全然間が持たないんですよ。
今、ハンカチ、バンダナを作ろうとしていて、それが52センチ角が布の取り勝手がいいそうなので、52センチ角のバンダナになることを想定して巨大な絵を描いているんですね。
これが52センチって、まあまあ大きいですよ。そうすると全然間が持たないんですよ。
皆さんご自身がお持ちのハンカチとかスカーフとかバンダナとか見てみてください。意外と細かいんですよね。
全然ダメだと思って、そこからまた女の子たちの人数を増やしたり、配置を変えたりして、空いている隙間にもっとモチーフがいるなというふうに思ったんですよ。
カッパか。カッパ、キュウリ。カッパといえばサラだなと思って。サラってでも可愛くないですか?
カッパの頭に乗っているサラだとちょっと絵にならないかもしれないんですけど、ヨーロピアンな、すごい可愛い柄がついた素敵なお皿。
例えば、ティーカップの下のソーサーとかね、そういったものを思い浮かべると、すごい女の子たちと相性がいいと思いません?
で、カッパのサラから来ているのに、なんか可愛いサラが並んでいるって、なんかちょっとギャグっぽくて面白いなと思って、モチーフはサラにしました。
そしてサラを並べてみたんですよ。これがね、なかなかしっくり決まってね、可愛くできました。それでもまだ何か足りないんですよね。
なので、カッパ、ちょっとここでチャットGPTに聞いてみたんですよ。私は今、カッパの作品を絵で描いています。
カッパと一緒に何かモチーフを描くとしたら何が浮かびますか?いくつか提案してください、みたいなふうに出してもらって。
でもチャットGPTにはこんな細かいことは言ってなくて、とにかくカッパの絵を描くとだけ伝えているので、神社を描いたらいいんじゃないかとか、他の妖怪を描いてみてはどうですかとか、いろいろ上がってきたんですけど。
いや、ちょっと本当にカッパを描くつもりではなくて、カッパのモチーフを知りたいだけなんだよなと思いながら、いろいろ聞いていったら、お魚?やっぱり川に住んでいるのでね、カッパは。
オカッパ作品の創作過程
お魚とかモチーフはどうですかって言われて、あ、お魚は可愛いなと思いまして採用しました。で、魚のモチーフを追加しました。
それでもまだもうちょっと欲しいなと思って、いろいろ調べていたら、ウリカの花でね、花びらがくるっと巻いてくる途中経過があることがわかったんですよ。
これも写真載せないとね、絶対伝わらないと思うんですけど、それがね、宇宙人みたいな、もうまか不思議な形なんですよ。
皆さん知ってます?私はちょっと初めて見たんですけど、それがね、めちゃくちゃウリ星人みたいな感じですっごい面白くて、
あ、これを隠しキャラで入れたらめちゃくちゃ面白いかもと思って、今回はその子も入れ込みました。
はい、ということでモチーフは、オカッパから始まったんですけど、オカッパのね、ヘアスタイルのオカッパがモチーフのメインのテーマだったんですけど、
そこからカッパとお皿、そしてキュウリの花のドレス、ウリカのお花が途中経過の時に見せるヘンテコな星人。
はい、そして最後にね、キュウリ自体も入れました。あとお皿の柄にもね、キュウリを入れ込みました。
もう、はい、何を喋っているのか全くわからなくなってきましたよね。すみません。
これね、ちょっと途中経過ですが、写真はね、どっかに載っけますね。見てみてください。
そんな感じで、オカッパの作品が一つ見事、一応ね、完成いたしました。
で、ハマナスの物語を想像しながら、ハマナスの作品を書いた時も、一つね、勝手に妄想を、妄想ストーリーを思い浮かべて泣きそうになってたんですけど、
今回もね、なんかこのオカッパの女の子たちは、実はカッパでっていう、なんか妄想ストーリーが浮かんだんです。
そんなことをね、ずっと考えながら書いていました。で、そのイメージがですね、カッパって、頭のお皿が乾燥しちゃうとダメなんですよね。
常に濡れてないとダメなんです。
鬼の子ニコちゃんに出てくるカッパのキャラクターも、保育園とかに通ってたら定期的に、「はい、カッパの子おいで。水分補給の時間だよ。」って言って、お皿に水を含ませてあげないと、体調が悪くなったり、動けなくなったり弱っちゃうっていう、そういう弱点がある子たちだっていうふうに、自分の中で設定があるんですよ。
なので、今回もおカッパシリーズに描いたこの姫たちは、実はカッパなので、水分補給をね、お皿、自分のお皿が乾燥してしまうと動けなくなってしまう、いわゆるちょっと死んでしまうとかね、とにかく危機的状況に陥るっていう弱点なんですよね。
で、そのカッパのお皿をですね、一回だけ、人生で一回だけカッパを外して、プリンセスなので冠をつけてるんです、絵の中の女の子たちは。その冠に変えることができる、一回きりのチャンスがあるっていうのを想像しました。
どこで使うかはその子次第です。私の人生の中で、ここだっていう時にだけ、制限時間を気にせずに活動できるっていう時があると。そのお皿を外して冠で入れられるのは、1日とか制限時間があった方がお話として面白いと思うんですけど、そんなストーリーが浮かんだんですよ。
なので、今回の絵は、みんなプリンセスで冠をしているんだけど、周りに皿が散らばってるので、みんな皿を外して、弱点を取り除いて、1日だけ冠をつけて無敵状態になった女の子、そんな物語みたいなのを妄想しながら楽しんで描きました。
別にこの物語が絵の中にすごい具体的に入っているわけではないんです。ただただ私がそんな話があったら面白いなって妄想しながら描いてましたっていうだけなので、絵を見て全然そんなの描いてないじゃんって思うかもしれませんが、そこは私のイラストレーターの頭の中ということで今日をご紹介してみました。
個展の情報
お河童の女の子たち、まだまだ私は執着があるので、もう一作品をお河童で描きたいと思っています。それはいくつか練習を重ねているんですけど、まだしっくりこなくてバシッとかっこいいのが描けてないんですよね。またいいのが出来上がったら声でお届けしたいなと思います。
はい、ということで今日は一体この人は何を喋っているんだというヘンテコな放送になったと思いますが、私がどんなことを妄想しながら絵を描いているのかっていうのをちょっとお楽しみいただけたらと思います。
原絵美の十数年ぶりの久しぶりの個展は、8月21日から9月2日、東京の吉祥寺にじがろうで開催いたします。よろしければ夏のお出かけのご予定に入れていただければと思います。イラストレーターの原絵美でした。また話します。
