じゃあ最初に時系列を沿ってお話ししていくと、
まず9月10日、今日収録日12日なんですけども、2日前ですね。
9月10日の朝6時に決算、説明会がありました。日本時間ね。
この決算の内容っていうのを簡単に言うと、
RPOがめちゃめちゃ上がりましたよっていう話なんだけど、
RPOって何ってなるじゃないですか。
RPOって将来売り上げみたいな形で、
なるほどね。
クラウドサービスとかSaaS系に多いらしいのよ。
例えば1億5年間で売り上げ立てましたってなったら、
2000、2000、2000、2000みたいな感じ。
だから今後5年間はこれがしっかり上がるよっていうところで、
この指標ってすごく大事らしいんですよ、クラウド系だと。
なるほど。
今回はこのRPOがめちゃめちゃ上がりました。
どのくらい上がったかっていうと、プラス前年比359%です。
359%すごいね。
信じられないくらい上がった。
真っ赤上がりですね。
今後の成長がすごい上がりますというお話なんですね。
その翌日の9月11日にロイターから
オラクル株が急到という速報が出ました。
プラス43%到達報道っていうところで、
その本文内でウォールストリートジャーナルが同日に
オープンAIとオラクルの300ビリオン契約っていうのを報じたんだよね。
300ビリオンだから3000億ドルですね。
すごい桁の契約だよね。
日本円にすると44兆円とか45兆円ぐらいですかね。
なんですけども、とんでもない規模の契約をしたと。
ちなみにこの規模は市場最大級って呼ばれてます。
なるほどね。
これまでに。
でも本当にとんでもない契約なんですね。
オラクルの決算発表のRPO、いわゆる5年契約とかで
どんだけ売上が積み上がったかみたいな話はこれだったのねっていう。
そういうことだよね。
オープンAIとの契約が44兆円。
考えてみてください。
この5年間で44兆円の売上が確保できましたってなったらどうします?
めっちゃ嬉しくないですか?
めっちゃ嬉しいよね。当然だよね。
投資する側もそうだよね。
44兆円この5年間でほぼ確約みたいな。
投資しちゃおうってなるよね。
そうだね。
そんな簡単な話じゃないんだけど一つの大きな要因なんですよ。
というところで翌日には株が給投したと。
なるほどね。
ちなみにこの契約はスターゲートプロジェクトっていう
今年の1月頃かな。
オープンAIとソフトバンクとオラクルとMGXっていう4社が
データセンターに大規模に投資していこうっていうプロジェクト。
ありましたね。
このインフラ整備の枠組みに含まれてて
オラクルがオープンAIのために大規模な計算能力を提供しますよっていう。
なるほどね。
それを前提としたものっていう感じですね。
なのでデータセンターをオラクルが建設して管理をするのか
オープンAIが使用権を取るっていう形式なのかとか
そういったことはまだ全然わからない。
なるほど。
だからまだ不透明で2027年頃に開始予定っていう。
ことしか決まってないです。
なるほどね。
で、お金だけ動くってのがわかってるっていうことで。
そういうことです。
で、40%給投したと。
意外と不確定じゃ不確定なんですよねまだ。
確かにちょっとギャンブルな感じするね。
ちょっとまだギャンブルなんですよね。
いずれにしてもこの数字のデカさっていうのは
AIにはそれだけ計算資源が膨大に必要になるよっていうことは
事実なんじゃないかなと思います。
そうだね。
そしてその翌日、本日9月12日の朝にロイターから
今度はマイクロソフトとオープンAIがMOUに合意ということで
このMOUというのは非拘束の覚書ということで
悪魔の契約だよねって話をね
僕らの前の回とかでも散々してると思うんですけど
マイクロソフトとオープンAIはかなり条件の悪い契約をしてると。
要は拘束的な契約してるもんね、かなりオープンAIに対して。
ものすごく拘束的ですね。
だからもうこれからとにかく逃げたいとオープンAIはずっと思ってて
ついにこの覚書をできたんですよ。
なるほどね。
もうちょっと縛りを緩くしてくださいっていうような契約をしたっていう感じですよね。
なるほど。
ということでさっき言ったオラクルもクラウドなんですよ。
前提としてクラウドのサービスなんですけど
マイクロソフトはAzureというクラウドがあるじゃないですか。
だからもうここだけ使えよという契約がもともとあって
しかもお金はちゃんと払ってねっていう契約だったんですよ。
マジで悪魔の契約だよね。
それをオラクルなんて許しませんよっていう状態だったわけですよ。
だからオラクルとのこの話は本当に平気なの?って多分なってたと思うんですけど
今日この発表があったので
なるほどねと全部つながってるんですよね。
ちゃんとマイクロソフトとも和解したじゃないですけど
ちゃんと筋を通した上での話ってことだよね。
はいそういうことですね。
なのでついにOpenAIが非Azureの方に走り始めてきたと。
よく筋通ったよね。マイクロソフト的にもね。
すごいよね。
よく飲んだなと思うわ。
どうやって通したんだろうね。
どんな交渉があったのか。
その交渉術とかがさ今後出てきたらすごい面白い本になりそうだよね。
映画化とかして欲しいよね。
レベルな引きはするよね。
そうだよね。さらっと言ってますけどね。
そしてOpenAIは続けてですね。
非営利団体を継続しますって明言したんですよ。
そうなんだ。
そうなんです。
これまでですね。営利団体になるかならないか。
なるんじゃないかってずっと言われてきたんですけど
我々はこれまでもこれからも非営利を継続していきますと明言したんですね。
というのが今日までの一連のニュースの流れっていう感じなんですけど
この一連のニュースの話をまとめると
データ選択がどれだけ重要かっていう話はわかったと思うんですが
オラクルがめちゃめちゃ来てて
OpenAIと密接になってきていると。
そしてマイクロソフトとついに手を切るようになってきた。
かなり高発じゃないですか。オラクルって。
AmazonのAWSもあるし、GoogleはGoogleクラウドもあるし
大巨大のクラウドがいっぱいある中で
オラクルが突っ込んできてるわけですよね。
そことOpenAIが今くっついて一緒に何かやろうとしているというところで
すごく大きなムーブメントになっていきそうだなっていう感覚があるんですよね。
そうね。それは確実になるだろうね。
そしてオープンAIは近い将来インフラに数兆ドル規模の投資を行うだろう
そしてその時経済学者たちはこれは狂気だと言うはずだと
こんな発言をしてたんですね
なるほどじゃあ昔そういうことを言ってて
実際本当に今インフラに投資をし始めたってことだよね
この発言はですね8月15日のインタビューで喋ってるので
1ヶ月前ぐらいですかね話してて
実際にこの投資っていうのがオラクルに対しての投資だったんだなっていう答え合わせになったんですけど
こういった発言がすごく大きな話題となって
今のAIブームっていうのはバブルなのかどうなのかっていう議論が起きてるっていう状態ですね
じゃあ実際実態としてどうなのっていうところで
ここに火に油じゃないですけどMITっていう研究機関による報告っていうのが投下されまして
その内容が95%の企業におけるAIプロジェクトが成果を出せずに失敗しているっていう報告がね
もうじゃあやばいね
そうですだからサムちゃんがバブルですでも我々は投資しますって言った後に
この報告がバーンってきてうわーってやっぱりバブルだそんな感じです
でこの報告は何かっていうとAI活用の期待とは裏腹にほとんどのプロジェクトが実用に進めてないよっていう
なるほどね
ビジネスに行かせてないよみたいな
確かにこの技術はめちゃめちゃすごいし長期的に素晴らしいものなんだけども売り上げを上げることができてない
赤字だぞほとんどみたいな
実際にオープンAI自体もめちゃめちゃ巨額の資金調達成功してるわけだけど
未だに赤字だよね
確かにそうだね
これはインフラ投資とか運用コストとか様々なものがね莫大だからしょうがないっちゃしょうがないんだけど
でもみんな赤字の会社に対してめちゃめちゃ資金を突っ込んでるわけじゃない
確かに期待感だけにお金が入れてるみたいな感じだもんね
そうなんです現実とちょっと乖離してるんですね
普通は投資って収益基盤が安定してて成長の見込みの根拠がちゃんと立ってる中で上がっていくものじゃないですか
じゃなくてこうなるであろうっていうすごく言い方あれですけど幻想に近いというか
本当に期待感でやっちゃってるみたいなとこありますよね
AGIできるっぽい今のうちに投資しとこうみたいな
そんな感じですね
でも確かに技術としては素晴らしいし我々もこれは長期的に見たらインターネットのようなものになると思ってAIBで立ち上げてるし
気持ちは100%わかるんですよ
でもその投資的な合理的な判断っていう意味合いでいくとちょっとおかしいんじゃないって思ってるの
それはでもわかる気がするよね
いう感じですね
他のね専門家投資家のね発言をちょっと調べたんですよ
そうするとね中国のアリババの共同創業者の方とか
エッジファンド経営者のレイダリオさんであったりとかこのAI市場に対して
現在のAIバブルは1990年代のドットコムバブルより規模が大きい可能性があると指摘してるんですね
AIバブルはって言っちゃってるもんね
そうもう前提としてはって言ってるんですよ
なので誰かが驚くほど大金を失うことになるっていうのはきっとね現実味を帯びてきているんじゃないかなと
なるほどね
思うわけです
じゃあ我々はどうしたらいいかとちゃんと歴史を学ぼうこういう時は
そうですね間違いない
歴史はね繰り返すんです
確かに
というところでドットコムバブル何が起きたんだろうちょっと改めて説明したいと思います
では現在のAIブームを語る上でドットコムバブルの教訓これをね学んでいこうと思うんですけども
1990年代の後半インターネットが登場しましたね
いわゆるインターネットバブルと呼ばれるものですよ
インターネット出た当時すごかったですよね
そうだねまあちょっと僕ら子供だったんであれですけどね
そうですね1995年からこれね2000年ぐらいにかけてのお話なんですけど
ちょうど僕らが10歳にならないぐらいか
そうだね5歳から10歳の間ぐらいって感じだよね
ですよねこのインターネットの登場はですね当時熱狂的な投資ブームを引き起こしたらしいんですけども
当時のアメリカのナスダック指数っていうのは1995年から2000年にかけて約400%上昇したらしいです
2000年3月には一時5000ポイントを超える市場最高値をつけるなど
株式市場はねものすごい高騰を見せたらしいんですよ
で投資家たちはこそってドットコムを社名に関したベンチャー企業に資金を投じて
企業の実態や収益が伴ってなくても将来の成長性だけを信じて
次々と巨額投資が行われたというのがドットコムバブルなんですよ
そうなんだなんかインターネットバブルみたいな感じで大枠はなんとなく分かってたけど
そのドットコムの社名に投資が入ってったってことなんだ
まあそういうことらしいです
そういうことねなるほどなるほど
だから今の時代で言うとAIとつく会社にもうめちゃめちゃ資金を投じてるみたいな
なるほどね我々の目にはミラーラボAIですか誰ですかギリギリ社名には入ってないけどね
そうだね入ってないメディアの名前だからねオープンAIもそうだけど
でもそういうことだね
アンソロピックもそうですけどやっぱりこのAI関連産業に対して
めちゃめちゃ投資が行われてるっていうのはかなり近しいことが起きてますよね
そうだね近いねAI系ですって言うだけで金が入ってくるみたいなね
でその典型的な例としてペストドットコムとかちょっと僕知らないんですけど
ウェブバンっていう企業とかこういった会社は一時的にすごく高い知名度
そして評価を得てたらしいんですけど
現実には利益を生み出さず結局倒産したと
なんか議事録サービスで似たようなのありましたね最近
話していいのかな
ウォルツね
そうねウォルツは確か95%ぐらい消滅したよね
ああそんなんだったっけ
そうねまあでもそういうことだよね
実態がどうなってるかどうかはわからないけどみたいなので投資がガンガン入っちゃうみたいなね
そうですね
そして迎えた2000年の3月過度な期待と企業業績との帰りが明らかになるや否や
投資家は一斉に資金を引き上げ始めました
ナスダックシスは急落を始め
2002年にはピークの約5000ポイントから1100程度まで下落し
実に80%近い時間総額が消し飛んだと
だいぶ消し飛んでますね
このバブル崩壊の過程で累計約5兆ドル
5兆ドルやば
当時で言うと550兆円ぐらいその辺の国ですね
確かに
この市場価値が消滅したとも言われていると
なんでその実態がわからないっていうのが判明したんだろうね
1995年から投資をバーってやってきて
ずっとやってきたのに全然利益上がんないじゃんみたいな
もう要はそのタイミングであれ?みたいなのが思い始めたのか
そうなんですよね
ちょっと深くは調べてないんですけど
深く調べたら多分あるだろうねきっと何かきっかけになる種が
もしかしたら有名などっかの投資家がもう手を引いたみたいな
ここが手を引いたってことはやばいかもみたいな感じで
そういうなんかあるもんね投資とかではね
ちなみに要因としては当時のFRB
連邦準備制度理事会っていうところの利上げとか
巨大IT企業同士の買収失敗とか
あとは2001年に起きた同時多発テロなど
こういった外的ショックも重なったようです
そういうのが関連して550兆円消えたと
怖すぎ
確かに
そして実態のないベンチャー企業の多くは立ち行かなくなり
2001年から2002年にかけてはですね
米国だけで数百社ものIT企業が倒産し
失業者は延べ50万人以上
こうした出来事がいろいろ引き金となって
バブルは徐々に崩壊へと向かっていったという形ですね
なるほど
でこの崩壊のメカニズム振り返ると
根底は何だったのかと
一番のクリティカルな要因は何だったのかというと
投資家が熱狂のあまりファンダメンタルズを無視した
つまり企業の基礎収益力っていうのを無視して
期待のあまり投資を続けたっていうことが全ての原因だと
さっきオープン会の時に似たような話したな
そうなんですよ
ってことは
今ねドットコムバブルをね多分再来しようとしてる
そういうことだね
と僕は思います
利益も出てない新興企業に投資マネーが殺到している
で株価が上がるうちは誰も問題視しないんだ
でも赤字が続いて現金が付き始めると
一気に悲観に転じちゃうわけですよ
えこれ大丈夫?みたいな
で外的要因とかさっき失敗とかそういうのが起こると
怖くなってみんな引き上げちゃって
一気にバブルが起きるみたいな
これ全然想像できちゃう
想像できるね確かに
そうなんですよ
ドットコムバブルの教訓っていうのを全く学べてません
確かに学べてないね
学べてないんですよ
今AIバブルなんですよ絶対に
確かに
これを見るとね
ただですねバブル崩壊っていうのは同時に
新人退社の過程でもあったとも言われまして
全てが失われたわけじゃなくて
この淘汰の中で生き残った企業っていうのが
この後の時代を切り開いていったんだよね
まさしくあれじゃないですか
グーグルさんじゃないですか
そうなんです
グーグルやアマゾンといった企業は
その後驚異的な成長を遂げてですね
今ではもうガーファーと
言われるような企業になったわけですよね
つまりこのAIバブル
新人退社が多分行われる過程なんですよね
なるほどね
必然で起きてると言っても過言ではないです
だからこのバブルが終わった後