ビルドアップローカル、番組ナビゲーターの常田幸永です。
この番組は、30年のスポーツ界でのキャリアを経て、現在は地域金融機関に勤務している私が、これまでの経験とゲストの皆様とともに、スポーツを通じて街を豊かにしようという番組です。
さて、今回は特別編【ビルドアップローカルプラス】ということで、2025年2月24日月曜日に開催された、特定非営利活動法人日本オリンピアンズ協会主催【令和6年度オリンピアンの集い】をインタビューしてきました。
この会では、1956年のコルティナ・ダンペッツオ冬季オリンピックから東京2020オリンピックまで、総勢23種目、55名のオリンピアンが参加し、交流しております。
このオリンピアンの集いの目的なんですが、オリンピアン同士の交流促進と親睦を深めるということ、それから日本オリンピアンズ協会やオリンピアンの活動を紹介するという場とお聞きしておりますが、
非常に幅広い世代の方が集まっておりまして、皆さんオリンピアン、そしてスポーツマンということなので、とても明るい会になっておりました。
昨年は、ホテルのバンケットルームを借りて開催したということをお聞きしておりますが、今回は、小谷会長のアイデアで、少しカジュアルなレストランで開催したということで、
その成果、何か賢まった雰囲気というのは全くなく、とても明るいムードで行われた会でした。
このオリンピアンの集いの良さというのは、社会的にも高い価値をオリンピアンそのものが再認識できるということと、
さらにオリンピアン同士が交流することで、新しい社会に貢献できるポイントが何かこう生まれることだなというふうに感じました。
この会の取材にご協力いただきました、日本オリンピアンズ協会の小谷会長と広報の関係者の皆様にお礼を申し上げたいと思います。
今回特別インタビューとして、日本オリンピアンズ協会会長であり、アーティスティックスイミング小谷美香子さん、
そして競泳女子200m平泳ぎ岩崎京子さん、トライアスロン女子上田愛さん、ホッケー女子小野真由美さん、この4名のオリンピアンに特別インタビューしました。
それではどうぞ。
最初は小谷美香子会長のインタビューとなります。
小谷会長は以前もビルダップローカルの番組にもご出演いただき、そしてソウルオリンピックでも銅メダルを取られているアーティスティックスイミングの第一人者でもあります。
今日23種目、53名ですかね、ご出席ということでオリンピアンの方が集まったんですけども、
今日集まったオリンピアンの方々に会長としてどんな声をかけたいですか。
まずはみんなお友達になってつながって帰ってねという部分と、やはりOLY、オリンピアンであることでその存在とか言葉にやはり力がこもるというか、
同じ言葉を言っても学校の先生よりもオリンピアンに言われると伝わるんですって昨日もイベントで言われたばっかりなんですけれども、
そういうことを皆さんに思い出していただいて、自分だったらこんなことができる、自分もこんなことをやってみようっていう、
アスリートとしてはいろんなことをやり遂げてきた方々ですけれども、過去の栄光としてしまっておくだけではなくて、
それを成し遂げた人だからこそ持っている発信力とか言葉の力、バリューを使って、やはり人々のため社会のためになってくださるオリンピアンが増えるといいなと会長としては思っています。
なるほど、ありがとうございます。
あともう一つですね、会長一期目が終わろうとしているかと思うんですけれども、
オリンピックムーブメントの推進ということで、同時にオリンピアンの価値向上、それからオリンピアンの社会的位置づけというんですかね、
その向上ということに関しても以前おっしゃったと思うんですけれども、会長としてその手応えというのはどうだったんでしょうか。
一期目を間もなく終えることで一番感じている手応えは、私が会長をせつかったときに同時に理事もかなり若がったんですね。
みんな初年度でしたので、最初は様子を見ていたり、どう動いていいかわからないという形だったんですけれども、
今日のイベントの事前準備も含めてみんなすごくやる気を持って、事前にも何度も下見に来たり打ち合わせをしたり、これがいい、あれがいいってやってきて、
本当に懐かしい文化祭の準備のように、さっきもみんなで使い運んだり、お土産袋に詰めたりってやりながら、
すごい楽しそうに理事の皆さんも、自らどんどん動いたり、アイデアを出して、都度が終わったら今度こんなことしたいですねっていうエネルギーがあふれているので、
初年度こんな感じになるといいなと思っていた通り以上になったのを嬉しく思っています。
すでにある価値の発信とか向上だけではなくて、過去のアスリートとしての経験だけではなく、より我々が学んで、
社会のいろんなことに対しても、スポーツ界のことに対しても、学び続けないと今どんどんやっぱりいろんなことが進化していますので、
学びの機会をもっと作って、一人一人がもっと自信を持ってオリンピアンとして社会の中で活動していけるようになったらいいなと思って、
また次なる事業も考えています。
わかりました。ありがとうございます。
それでは続きまして、競泳女子200m平泳ぎ、岩崎京子さんのインタビューです。
岩崎さんは1992年のバルセロナオリンピックで金メダルを獲得しております。
92年のバルセロナのオリンピック、日本を熱狂させた。
ご引退されて、今の活動状況を簡単にお聞きしたいのですが。
着泳といって、命を守る泳法ではないのですが、衣服を着て泳ぐというふうに書くのですが、
基本的に溺れる時って衣服を着ていますよね。
その時に知識がある、ないで助かる確率が違うということもデータで出ていますし、
そういったことを元競泳選手だったからこそ広めることも大事なんじゃないかなと思いまして、
今そのような活動をしております。
着泳ですね。初めて来ました。
本当ですか。
今、小学生とか中学生とかは授業で行ったりしているのですが、
ご父兄の方が知らないということが多いんですよね。
ですので、海とか川に連れて行くのってご父兄じゃないですか。
毎年夏には、こぼれた自分の子供を助けに行ったご父兄の方が亡くなられてしまうという事故がすごく多いので、
一緒になって学んでいただくという機会を持てればなと思っています。
分かりました。ありがとうございます。
それから先ほどの会長も、オリンピックに出ただけではなくて、
その後も成長のために勉強するのが必要だと。
社会に貢献するために進化というのが必要だということをおっしゃっていたのですが、
オリンピアンの立場として、これから岩崎さん自体に、先ほど着衣会がありましたけれども、
社会にどんな影響を与えたいのかということをちょっと簡単に伺いましょうか。
オリンピアンだからこそ影響力というのもあると思うんですよね。
ですのでその影響力を使って、社会貢献のために何か自分ができることというのは必ずあると思いますので、
私もやっぱり長くかかりましたけれども、今こうしてそのような活動ができることというのは、
やっぱりもちろん自分が競泳選手だったからこそ、オリンピアンだったからこそというのは感じていますので、
そういう輪を広げていきたいなというふうに思います。
分かりました。ありがとうございます。
ちなみにオリンピアンの集いは何回目ですか?
私はすごく、コロナ前は参加していたことがあったんですけれども、
昨年の20周年の時にはちょっと予定がありまして来れなかったので、
今日は久しぶりに。
久しぶりに、そうですか。
皆さんと顔合わせされてどうですか?
そうですね、本当にいろんな年代の方がいらっしゃるので、
幅広いですよね。
すごく大事な機会だと思うんですよね。
一般的に過ごしていても、なかなかそういった機会ってないと思いますので、
またオリンピアン協会を通して、そういうような機会をいただいているのは大変嬉しいことだと思います。
分かりました。ありがとうございました。
ありがとうございます。
続きまして、トライアスロン女子、植田愛さんのインタビューです。
植田さんは、北京、ロンドン、リオの3大会のオリンピックに出場されています。
オリンピアの集いということで参加されていますけれども、
トライアスロンの種目は植田選手だけですね、今回。
今日はそうですね、私だけなんですけれども、
他に同じトライアスリートの皆さんにもお声掛けしたんですけれども、
ちょうど予定が合わない方もおって、自分だけで出席させていただいたような形になりました。
植田選手、参加は何回目ですか?
初めてなんです。
今回初めて?
このシーズンも海外に行ってたりということで、なかなか出席する機会がなかったんですけれども、
今年は初めて。ちょっとドキドキしてます。
どうですか、感想は?
もう同じテーブルに他種目の方と一緒にお話しして、
わきあいあいとどういう活動をしているかという話ができて、すごく楽しいですね。
競技の話とかにもなるんですか?
そうですね。自分の競技の話と、あとは、やっぱり引退されている方も多いので、
今、競技を終えてからどういった活動を指導しているのかとか、
水回りの選手が多ければ、そういう水回りの会話が多くなったりということで、
先ほどもオープンウォーターとアーティスティックスイングの人と、
私がトレアスロンで水回りだねっていうところから話が弾んでいったので、
なるほど。話題がね。
共通点をまずは。
広がりますね。
そうですね。
上田選手、今、トレアスロンの選手の大きな大会からは一戦もない角を引くという、
そんな感じの活発なんですか?
そうですね。オリンピックのところでのチャレンジというのは、東京オリンピックで終えて、
その後、プロの方のカテゴリーで、アイアンマンの方で世界にチャレンジということでは、
オリンピックへの挑戦の方はもう終えているような感じになります。
なるほど。そうすると今年、10月でしたっけ?ハワイのチャンピオンシップ。
そこに向けてということで。
チャンピオンシップの方を目指してということなんですけれども、
私は12月にちょっと膝の手術をしまして、今ちょうど療養中でしっかりとシーズンを通して、
復帰戦に向けてパフォーマンスを仕上げていっている最中という感じです。
なるほど。わかりました。
あともう一つですね、競技以外にオリンピアンとしての立場として、
何か社会に貢献したりとか、あるいは社会に発信したりとか、
そういうようなことって何か考えていることってありますか?
そうですね。私も前々からといいますか、そういったJOCさんが開かれているオリンピック教室であったり、
ありがとうございました。
続きまして、ホッケー女子小野真由美さんのインタビューです。
小野さんは北京、それからリオオリンピックに出場されております。
今日初めてのご参加ですか?
そうなんですよ。
ホッケーは今2名?
そうですね、今日は2名で、
私同い年に荒木エリカさんがいるんですけど、
バレーボールの?
はい。ちょっと私たち日本オリンピアンズ協会に組織を知らなくて、
エリカは入っているので、来る?みたいに誘ってもらったので、
今日行くっていう風に。
ホッケーは多分誰も来てないだろうなと思って、
結構狭いコミュニティでやっているので、
ホッケーのコミュニティを広げるという意味でも参加させてもらいました。
なるほど。他のオリンピアンの方たちとどんなお話しされましたか?
今お話ししているのは、引退されている方なので、
今何してますかとか、どんな活動されてますかっていうのを伺ってますね。
小野さん、北京大会?
はい。北京とリオですね。
リオですね。出場されて、その後引退をされているということなんですけども、
今どんな活動をされていますか?
今は日本ホッケー協会のアスリート委員会で、
一応理事で、日本ホッケー協会理事とアスリート委員会委員長として活動をさせてもらっていて、
アスリート委員会がなかなか、多分JOCからみんなアスリート委員会設置しなさいと言われているんですけど、
どんなことをしていいかっていうのは、各協会NFでバラバラで、
どんなサポートをしていこうかって、発足してまだ2年なんですけど、
ちょっとずつ形になってきたかな、アスリートも、
ホッケー協会のアスリートのカテゴリーが、すごい10歳から深夜まで、
すごい幅広い方々ホッケーをする多くの人に対して、
良い環境だったりとか、良い関係性だったりを、
アスリート委員会として作っていこうという感じで、
その委員長として活動しているのと、
あとはゆっくりとは、代表監督だったりとか、現場で活動していきたいと思っているので、
ホッケー協会、インターナショナルな方の研修を受けたり、
あとは実践で大学生の男子を教えたりとか、高校生を教えたりとか、
実技というか、現場でもちょっと今頑張っています。
なるほど。ありがとうございます。
競技以外に、例えばオリンピアの立場で、
社会にこんな影響を与えたいとか、そういうことって何かありますでしょうか?
冒頭で花江さんもおっしゃっていたんですけど、
オリンピアの価値というのを、やっぱり高めたいなというのがあって、
私オリンピアンなんですけど、メダルは取ってないんですよ。
そこでやっぱりメダルを取った方に対して、どこか自分は下だっていう。
もちろんそうなんですけど、だからこそ来たっていうのもあるんですけど、
オリンピアの価値を高めていきたいなっていうのと、
あとは自分が選手の時だった時に、やっぱり女性として悩みだったりとか、
日本って言いづらいことがたくさんあると思うんですね。
女性への支援を活発にやっていけたらなって思っていて、
一人でやるのは難しいので、活動している方にうまくコミュニケーションを取ってできたらなって。
今ちょっと5ヶ月なんですけど、なかなか子供ができなかったのも、
自分の体に目を向けるのが遅かった。
筋肉、骨とかは鍛えたりとかメンテナンスしてきたんですけど、
中身までは全然気にしてなかったのが現状で、
子供を授かるのにすごい時間もお金もかかってしまったっていうのがあったので、
アスリートも自分の中身、何でもそうなんですけど、
もっと目をいろんなところにちゃんと向けようねっていうことも伝えていきたいなって思いますね。
わかりました。ありがとうございます。
人材の育成と将来の日本代表の監督を目指して、ぜひ頑張ってください。
ありがとうございました。
はい、インタビューを聞いていただきましたが、いかがだったでしょうか。
皆さん社交的だという印象で、内容的には岩崎京子さんのインタビューで着意義ということが出てきましたが、
この啓蒙活動に努めてられるということで非常に印象に残ったことなんですけども、
ぜひビルドアップローカルの番組にご出演いただいて、着意義についてここを深掘りしたいなというふうに感じました。
そして小谷会長からオリンピアンの価値というのをもっともっと世の中に広めたいというメッセージが強く伝わってきまして、
本当に日本の人口の中でオリンピアンって本当にごくわずかだなということを考えると、
その価値を高めることでもっと社会が良くなるんだというメッセージが伝わったというようなインタビューだったと思います。
今週は令和6年度オリンピアンのつづいでの特別インタビューをお届けしました。
今後もいろんな方にインタビューしてまいりますのでどうぞお楽しみに。
常田幸永がお送りしているビルドアップローカル、本日はここまでとなります。
番組の感想は各媒体のコメント欄か、Xでハッシュタグビルドアップローカルをカタカナでよろしくお願いいたします。
そしていつも番組をお聞きくださっているリスナー様に素敵なお知らせ。
ミトホーリーホック様よりプレゼントをいただきました。
今回ミトホーリーホックオリジナルメモ帳を抽選で計5名様にプレゼントいたします。
詳しくは渋沢くんFM公式Xをご覧ください。
皆様のご応募ドシドシお待ちしております。
お相手はビルドアップローカル番組ナビゲーターの常田幸永でした。
それではまた。