ビルドアップローカル、番組ナビゲーターの常田幸永です。
この番組は、30年のスポーツ界でのキャリアを経て、現在は地域金融機関に勤務している私が、
ゲストの皆様とともに、スポーツを通じて街を豊かにしようという番組です。
さて、今週も特定非営利活動法人日本オリンピアンズ協会の会長で、
元アーティスティックスイミング日本代表の小谷実可子さんにお越しいただきました。
小谷会長、どうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
今週は最終週ということで、最後になりましたけれども、
今日は日本オリンピアンズ協会の今後の取り組み、将来ビジョン、夢とかですね、
そういったものをお聞きしたいなと思っているのですが、会長いかがでしょうかね。
早速なんですけれども。
はい、もう取り組みというか、やらなければならないことはたくさんありまして、
まず以前もお伝えしたかと思うんですけれども、
今はオリンピアンがそのまま自動的に会員として登録されるかつてと違って、
オリンピアンの方に我々の存在、そして活動を知っていただいて、
会費年間2000円をぜひ払っていただいて、登録していただく必要があるんですね。
これから仲間を増やしていくために。
年間2000円です。
強調しましょう、2000円。
今のところそのようになっているんですけれども、
でもそのためには日本オリンピアンズ協会ってどんなところなの?何をしているの?
それによって自分に何のプラスがあるの?学びがあるの?
ということをしっかり発信していかないといけないと思っています。
そのために活動はもちろん、いろいろなオリンピアンを派遣したりとか、
集えをやったりしていますけれども、もっともっとオリジナルに、
例えばオリンピアンの方々が、それだけでももちろん価値があるんですけれども、
より学んで、専門的にいろいろなことを知った上で発信できるように、
勉強できるようなオンライン研修会をやっていったり、
あるいは私も例えば考えてみると、理事の方々、副会長の方々、
本当にレジェンドの方々ばかりなんですけれども、
お一人お一人のオリンピアン人生を全て知っているかといったら、知らないし、
ぜひお話を聞いてみたくて、そういういろんなオリンピアンの話をじっくり聞ける、
オンライン講演会みたいなものもやりたいね、なんていう話は出ているんです。
それを一つ一つ具体化していきたい。
また当面では既に決まっているオリンピアンの集い、何度かお話しさせていただいている
インタビューする機会ですけれども、年明けも2月頃に計画をしていて、
なるべく若手のオリンピアンたちがよりカジュアルに、
より金銭的な負担がなく集まっていただける方向に今年はする予定なんですけれども、
そこでどんなことをしようかということをちょうど下見も始まりまして、
せっかくなのでご飯を食べて仲良く触れ合うだけではなくて、
みんなで一緒にスポーツをやってみたり、そして何かそういうスポーツに絡めて、
やはりオリンピアンというのは社会貢献、普段もそうですけれども、
何かあった時に今までもいろんなチャリティーをやって被災地に還元したりしてきているんですね、歴史的に。
今でも本当に災害が多いので全てには無理ですけれども、
何かオリンピアンとして被災地の支援につながることができないかというのも、
今少しずつ具体化させようと考えているところです。
なので当面の目標としてはその集いの中身というのがありますが、
将来的には今お話した通り、いろんな話を聞く機会、学ぶ機会、
そしてそれらを発信する候補をもう少し積極的に活動していきたいと思います。
その理由はなぜかというと、会費を2000円払っていただいて、登録をしていって中身を増やしたい。
それが日本オリンピアンズ協会の会長としてのこれからのタスクかなと思っています。
全国にいらっしゃる元オリンピアンの方々、会員登録されていない方、2000円ですよ。
しかも年間2000円で協会登録されて、そして協会が取り組む価値というのでしょうかね。
それを正確にご理解をしていただきながら活動ができるということですよね。
今本当にいいことをおっしゃってくださったんですけど、元オリンピアン、違うかって言ってくださったのはすごく大きくて、
世界の中でも言っているんですけど、Once an Olympian, Always an Olympian。
一度オリンピアンになった人は一生オリンピアンなんです。
なのであまり自分自身でオリンピアンであることを意識しない。
かつての遠い昔の思い出よって思っている方も多くいらっしゃるのではないかと思うんですけれども、
オリンピアンというのは一生オリンピアンなんです。
その価値を、ご自身の価値をぜひ思い出していただいて、
そして自分の自己満足だけではなくて、それを人々のために使いましょうよ。
それに年代は関係ないと私は思っていて、
最近さらにそれを強く思うのは、これは会長としてでは全く私事なんですけれども、
3年前からマスターズの世界選手権に挑戦する競技アスリートに私は復帰したんです。
なので日々いろんな役職をこなしながら、水中の練習も真剣に取り組んでいるんですけれども。
元気復帰ってこと?
そういうとかっこいいですけどね。
もちろん体力的にも時間的にも大変なんですが、
スポーツをやることで自分がどんどん元気になったり、
自分がスポーツに挑戦して元気になっていることを見て、
周りの仲間たち、友達たちが自分も頑張ると言ってトレーニングやスポーツを始めたり、
あるいは本当に応援しているよって仕掛けになっている、頑張ってという声をいただくと、
本当にエネルギーになって、
今まで立場的にアスリートの応援よろしくお願いしますという立場にはずっといたんですが、
立場ではなく本当にこういう応援ってこんなに力になるんだっていうことを身をもって知ったことで、
やっぱりスポーツってすごいなっていう価値をね、今私は感じているんです。
改めてね。
OAJの会長としての活動のエネルギーになっているんですが、
こういうやっぱり喜びをいろんな世代の日本中のオリンピアの人たちに思い出してほしいし、
そのために私はですね、今OAJの理事の皆様を巻き込んで、どんどん競技やろうよ。
2027年には日本でワールドマスターズゲームスがありますからね。
いろんな種目のマスターズの総合競技大会があるので、みんなで出ようよって。
会う人、会う人を誘っていて、将来的にはOAJの理事もJOCの理事も役員も会議とかで固い話をしている皆様にも
スポーツに挑戦していただいて、現役オリンピアに負けないぐらいのアスリートとしての元気を皆さんに取り戻していただきたいなというのが
これからの私の個人的なビジョンです。
個人的なビジョン。ありがとうございます。
先ほど世界マスターズの話に出ましたけども、
昨年金メダルを、現役復帰されて取られているということで本当にすごいですよね。
昨年ソロとデュエットとチーム3つ取り、今年初めて男性とミックスデュエットという
私がオリンピックを目指している時代にはまだ男性はシンクロには存在していなかったんですが
このパリオリンピックから男性もオリンピックに出られるようになったんですね。
ミックスデュエットはまだオリンピックの種目には入っていないんですけれども
男性と女性が組むデュエットというのをマスターズで初めて経験しまして
まあ面白い。まだまだ私の知らなかったシンクロなアーティスティックスイミングがあるんだなということで
来年はソロとミックスデュエットとチームと4曲泳いで4つの金メダルを目指しています。
競技スポーツのアーティスティックスイミングの新しい価値の発見
それからこれからもっと成長しようという意欲がすごく感じられますよね
私50歳って人生の折り返し地点だと思っていて
50歳からは人生恩返しとか偉そうなことを言ってたんです。
やりたいことも全部やったし色んなお仕事もして世界中も行けたし
50歳からスポーツ界に恩返しと思ってたんですけど
恩返しってつまり自分何様だと思っているの?
恩返しをするためには自分はもっともっと成長しなきゃいけないし
勉強しなきゃいけないし
そんな中でアスリートに戻って社会マスターズに行ったら
80代以上のおばさまたちが美しく幸せそうに泳いでるんですよ
50代なんてまだまだ子供じゃない?
ということを教えてくれたのがマスターズなので
まだまだ先は長生は長いなと思っています