始まってるんだ。あれかな、敬意を言ったほうがいいかな。
え、じゃあ敬意を。
敬意の震動、これ第21回の震動なんですけど、
本谷さん、あの、20回私一人で喋ってきて、
ちょっと今日来る時に、ちょっと相談したいなと思って。
なんか、気のせいかわからないんですけど、結局なんかこう、いろんな質問があって答えていく中で、
私の自分の価値観についていつも喋るから、
なんか基本自分がずっと一緒なこと喋ってる気がして、しょうがなく。
だからなんか、いいの?これっていうのを今日来て、
今日は話さねばと思って、いつもポイントに現場にいるし。
今日なんかだって雰囲気違いましたもんね、本谷さん、なんか。
そう、なんか。
なんかある人の。
なんかある、ほんと?そんな雰囲気だった?
なんかいつも、で、その前回とか逆に、よし、もう三本取り切ろうみたいな感じで、
駆け抜けようって感じだったけど、今日はなんか、なんて言ったらいいんだろう。
なんか、議題がある人の感じでしたね。
今日は、ちょっとやっぱり、あの、一人で喋るって、こんな大変なんだって思う。
大変じゃない?なんか20分適当に喋ってくれればいいからって言われてもさ、
20分一人で喋り続けるって、すっごい大変だなって、やりながら思うのだけど、
1回とか2回ならいけるよね。
でもじゃあ、20分を適当に3、4本喋って?とか言われたときに、
え、これ、できる人はいるじゃない?わかるんだよ。
私の周りにも、いくら喋っても、もう淀みなく、言葉が砂みたいに出てくる人いるんだけどさ、
そういう人ってすごいなって、どっちかっていうと、喋る人を引きで見て、
あんなに喋れてすごいなって思って生きてきている方の人間だからさ、
だから、ポイントはわかんないんだろう?私がどれぐらい、喋れないのに喋ってるか。
でも、もとねさんも、めっちゃ、これまですごい、めっちゃ喋ってくれてましたけど、
めっちゃ喋れない。
その、なんだろう、なんか、やっぱ前回の、本当にもう駆け抜けるしかないみたいな、
あれ、やっぱ確かに苦しい時の人のやつだったんだって。
なんか、その範囲だったんだって。
あと、工程20周みたいな。
そうそう、なんか、それだったんすよ。
でも、めっちゃ前回、すごいめっちゃモチベ高くて、ありがたいなって思ったんすけど、
それはもう限界の、ラストっていうやつだったんですよ。
なんか、お便りがどうとかじゃなくて、
基本的には、やっぱ自分、自分語りをしたくなくて、
自分について喋りたくないというか、あんまりそれが良いことだとは思わなくて、
それを今、どうしても喋っちゃうから、
で、いつも葛藤があるんで、その…
なんか、引用めっちゃするんですよ。
ポインティーはね。
そう、動画でも、ポッドキャストでも、めっちゃ引用するんです。
それはなんか、なんだろうな、なんかそんなにこう、
めっちゃ普段から、こう深く内省して生きてないんで、
なんかに触れた時に、その考えが回るタイプなんですよ。
友達と話したりとか、なんかその、つまり議題がある時。
自分の中に議題が別にないんで。
だからなんか、その…
反応としてね。
そうそうそうそう。だからなんか、映画見た時にこういうこと考えるとか、
小説読みながらこういうこと考えるとかがあるから、
なんかその近い議題が、
例えばお悩み相談のポッドキャストやってて、それで来た時に、
なんか、「あー、これ知ってる?」みたいな感じで、
それをこう、なんか、たぶんその議題ベースで記憶してるから、
それが話せるって感じで、
その親と子の角質ね、みたいな。
こういう映画あったよ、みたいな感じになるから。
何千本お悩み相談受けてるんでしょ?
いや、何千個わかんないけど。
千は言ってたよ。
千は言ってるって、なんか、この間テレビみたいなので言ってたよ。
テレビみたいに?
インティーが出て。
千本はもう若者から悩みを聞いてるみたいな。
あー、でもそうっすね。
あと、寄せられる悩みもめっちゃ、こう、量も増えてきてるというか。
うんうんうん。
結構、で、それもかなり目として。
だからそのデータベースがどんどん溜まってくってことだよね。
そうですね。
それによって。
だから引き出しをこう、あ、はいって言ってボタンを押して、その引き出し開けてパンって出るみたいな。
そうっすね。
反応してるって感じだよね。
まあでもそんな感じっすね。
めっちゃ深く考えてたりとか、なんか準備してたりとかは全然ないっすね。
だから準備ないからずっとできるというか。
なんか、なんか、私なんか内省しちゃうというか。
うんうんうん。
え、じゃあその商業とその芸術の違いなんだろうとかっていうのをこう考えていってしまう感じがあるから。
だから結局言流、いつも言流にたどり着いてる。
どの話題しても結局自分ってこの考え方だから、その価値観について結局たどり着いて話してる、20話全部みたいな印象なんだよ、自分の中から。
うんうんうん。
いやまあめっちゃね、もとやさん職が濃い、20回でしたよ、その。
なんか基本なんか何とかですかって聞かれていて、それに答える気はあんまなくて。
うん、そうっすね。
それ。
本当にそう。
答える気が全然なくて、ここから記憶の、なんていうかな、連鎖反応っていうかさ、なんかゲーム、連想ゲームみたいに、
あ、そういえば、そういえば、そういえばっていけばいいなと思っているんだけど、なんかでも結局似たような話をしてる気がしてしょうがない。
だから今日来るときに、これちょっと、なんかさ、やっぱり私が思う勝手なポッドキャストのイメージだと、なんかもう好きで好きで、しょうがないことについて、もうキラキラして喋ってるのが一番良くないって思っちゃう。
あー、聞く側としてはってことですね。
そう、話したくて話したくて、しょうがないことの方が、私みたいにさ、この、なんか、え、でも、なんか、なんかポッドキャストやってるんだけれど、なんか自分語りって下品やんな、みたいな。
関西弁。
そうそうそう。
下品やんなってね。
自分が自分のこと語るのって、なんかそう、下品だなって思うの。
うんうんうん。
だからそれもあって、でもポインティーみたいなその反応で、こう速度的にポンってこう渡せるわけではないから、だから、なんか、そんな来てさ、いっぱい喋ってるし、じゃあちょっともうポインティー一緒にやろうかってなって。
そうですね、そういうね、なんか不思議なフォーマットチェンジが起きて、一旦ちょっと、その二人で喋ってみるっていうね、感じですね。
プロデューサーとしてどう、どう、どうだったんですか?どういう、え、初プロデューサーですか?
いやまあ、そんななんか、かしこまった役職を、なんか、あんまりイメージしてなかったんですけど、まあ確かに最初に、これなんてクレジットするみたいな、で一応、プロデューサーじゃないって言ってもらったんでそうなったんですけど、
確かにその、自分が、まあ結局これ出てるけど、出ないものをやるとかは、お手伝いするとかは、珍しいですね、めっちゃ。
基本は出役だもんね。
一回、なんかテレビの、なんかこう恋愛系の特番、恋愛の体験談系の特番で、放送作家的に入ってほしいって言われて、それ一回やったことあります。
んー、あ、じゃあ書いたんだ。
えっと、あ、でも結構アイデア出すみたいな。台本書くの他の人がいて、エピソードを、その、あ、そういうテーマだとこういうエピソードありましたよ、みたいな感じで入るとかやったことあるんですけど、それは結構、それはめっちゃ大変でしたね。
な、何が?その裏だったこと。
いやー、何だろう、なんか、んー、なんか、こう、やっぱ放送作家的にアイデアだけで入るって、なんか決定できないし、最後なんか決めるときに、なんかそれはすごいこう、合議制というか、
あ、そうなんだ。
みんなが、まあこれかな、みたいな感じで決まってたんで。
ほんと民主的に決まるんだ。
そうそう、そうすると、ちょっとなんか、こう、どっちにもこう触れないものになっちゃうというか、で、それ、でもその決め方自体も、別に口出しできないじゃないですか。
うん。
いや、それちょっと合議制良くないですよ、みたいなのは、なんか言えないから、だから結構、これはちょっと自分にあんま向いてないな、みたいなのありましたけど、今回とかは、何だろう、なんか、
もとやさんが、まあもともとめっちゃ読んでたし、で、なんか、なんなら、あのー、まあ映像でだったけど、なんか公演とかも見たことあって、
あ、劇団の?
あ、そうそう、そう、だから、なんか、めっちゃこう、その、恩師というか、勝手に。
恩師?いや、ほんと、何も教えてなかった。
いやでもなんか、大学時代とかに、ほんとに、で、高校か初めて触れたの、たぶん。
だからたぶん、これ聞いてる人の中では、私が、そもそもその、作劇と演出家である、本業ね、本業って私もともとその、劇作家なんだよ。
芝居のテキストを書いて演出をするのが、ほんと本業なの。
うん。
それすらも知らない人がいると思う。
あー、まあ確かに、振動だけ知ってる人とかいるでしょうね。
うん。
とか、あと、もとやさんの本読んだことない人とか。
うん。
でもだから、そういうめっちゃ珍しい話ですよね。
でも、なんか、性質的に、それはでもあるな、やっぱり。
ポインティー見てたら。
うん。
やっぱ、その、表に出たほうが、いい人じゃない?
いや、なんか。
表のほうが、だって、その、質的にはそう。
なんか、偶然、その、なんか、もとやさんの、この、振動やってる期間に、初めて演劇出たじゃないですか。
あーうん。こないだ、本番やってたね。
そう。
うん。
なんか、今、もとやさんも見に来てくださって、なんかその、めっちゃでも不思議な感覚でしたけどね。
なんかその、なんか、こう、なんで、こう、まあ、仮にもそう、プロデューサーの人が演劇出て、
で、なんか、ポッドキャスト出てる人が見に来てくれるんだろうみたいな。
めっちゃ不思議な感覚っすよね。
確かにそうだね。ないよね。プロデューサーがなんか出て。
そうそうそうそう。
見に来てくださいみたいな。
いや、初めて見ましたとか言って。
言っていいのはないな、確かに。
いやでもなんか、あの、前に、もとやさんのカフェ講演を見に行った時に、
私が作ったやつだ。
なんか、その、あれ一応、こう、あれ、なんていう形式なんですか?オープントーク、なんて言うんだっけあれ。
あー、オープンマイク。
アメリカで、オープンマイクだ。
オープンマイクになってて、こう、いろんな人が、誰でも自由に話していいですよ、みたいな。
客入れ中にね。
そう、のが書いてあって、で、その、なんか、カフェ入った時に、もとやさんがその、
おい、文人あれ話していいよ、みたいな。
そんな風に言ったっけ。
言ってくれたじゃないですか。
うん。
そうで、なんか。
誰も話さない、じゃあ、ご自由にお話くださいって置いてあって、ボード置いてあるのに、
誰も出て話すの、一人も話さないの。
それ、演劇見に来たら、その、セットというか、その、舞台だと本当のことだと思わないというか。
で、なんか、あれさ、誰も話さないんだよ、みたいな。文人話していいよ、って言われて、なんか、
その、あ、ねー、みたいな感じで一回流して、ドリンク取りに行ってたら、なんか、俺話していいよ、みたいな。
これまでさ、誰も話したいんだよ、って。
パワハラじゃん。
いやー、てか、その、あ、本当のやつなんだと思って。
で、なんか、その時に、なんか、ま、演劇出る前だったのもあって、
いや、でも、なんか、確かにここで、その、なんか、表に出たい、人に見られたいって言ってんのに、
なんか、チャンスがあるのに、なんか出ないの変だなと思って。
あ、そんなこと考えたの。
そうなんですよ。
で、これは、と思って。
で、本当に何も準備せずに、あそこに出て、で、その、もちろん全く接続はしてなかったけど、
偶然ちょっと、トーンとしては、その、なんだろうな、
普段の、こう、YouTubeとか動画の感じとか、Podcastの感じじゃなくて、
結構その生身の、なんだろうな、こう、喋りというか、最近本当に考えてることみたいなのを話して、
で、その後に、あの、本当にこう、公演が始まるというか、もう一人、こう、演者さんが出てきて始まるみたいな感じで、
なんかこう、いい感じに、こう、なんか、前座みたいな感じになったんですけど、
なんか、あれもめっちゃ不思議な感じというか、あれは逆に、なんでももとやさんが、なんか、公演に見に来て、出ないといけないの?みたいな。
でも、私、振った、振ってから、ポインティが本当にこう、出てって、なんか喋り始めた時に、
なんか、一瞬、あって思って、あの人、人気YouTuberだと思って、すっげえ面白い話されたらどうしようって思って、
その、本番、本番よりめちゃくちゃ面白い話されたらどうしようって、一瞬、ふって思ったけど、
なんか、ちょうどいい塩梅のやつにしてくれたじゃん。
なんか、偶然、偶然でした、でもあれ、めっちゃ。
なんか、その辺のやっぱり、さじ加減もわかってるなと思って。
いや、ありがたいです。でもなんか、終わった後に、あの、制作の方とかに、
なんか、あれ、誰も話したことないんですよ、みたいな、なんか本当に、ねえ、みたいな、ありがとうございます、みたいな、
なんか、これ、もとやさん、誰か話すと思って設計したのかなと思って、それがめっちゃ、なんか、面白かったというか。
全然、誰も話さないな、タイムが入ってから、あれ、おかしいな、誰も話さないんだ。
話さないっす。
でも、確かに、いや、一応、話しうる構造というか、全然、なんかこう、まあ、本当に、アメリカとかでは見たことあるし、
別に、なんか、ねえ、策があるわけじゃないし、書いてあることは。
ご自由にお話ください。
ご自由に、どなたでもご自由にお話ください、みたいな感じだったから、なんか、めっちゃ、すごい、こう、なんだろうな、なんか、こう、混ざれたというか。
でも、なんか、それで言うと、そう、ポインティーをすごいなって思う、そのポイントがいくつかはあって。
そうなんですか。
その中の一つに。
ありがたい。
なんか、結構、はばからず、目立ちたいって言うじゃん。
あ、そうっすね。
なんか。
そうです。
なんか、ちゃんと目立ちたい、みたいなことを、なんか、ちゃんと、あの、堂々と言うじゃん。
はい。
でも、それって、私からしたら、ちょっとカルチャーショックなんだよ。
ああ。
え?って、目立ちたいって、なんか、だって、恥ずかしいじゃん。
そうっすね。
まず、目立ちたいっていう感覚は、私はあんまないから。
ないですよね、もとやさん。
ない。ほんとに、裏がよくて、目立ちたいって言ってるのも、びっくりだし、それを、なんか、はばかることなく、その、言語化して、
だって、目立ちたいじゃないですか、とかって言うじゃん。
それも、なんか、びっくりして、なんか、ポインティーだからなのか、
はい。
その、32歳みたいな、その5界隈たちだと、わりと当然の感覚なのかが、わかんなくて。
ああ、でも、たぶん、あんまないですね。あんま聞かないというか。
やっぱ、目立ちたくない子は、まだ多数、そっちのほうが?
いや、えっと、目立ってるなら、目立ちたいかな、みたいな人のほうが多いというか、
主眼に置いてる人は、あんまりいないんじゃないかな。
主眼に置いてるんだね、やっぱり。
主眼に置いてます。
いかに目立つか、いかに。
で、それが、なんか、その、何て言うんですかね。なんかでも、やっぱ、それこそさっき言った、その、下品な目立ち方とか。
そう、下品じゃんだって。
いや、そうなんですよ。
下品じゃん。
で、後先考えない。
あ、下品ってなるの。目立ちたいって言って、下品ってなるの。
後先考えない目立ち方とか、なんかいろいろある、なんか、こう、もとやさん、最近の作品で結構、SNSがテーマになってるじゃないですか。
で、すごい、こう、ま、SNSが出てから、それこそ、目立ってるなら目立ちたいとか、目立つチャンスが増えたとか、結構、多分、考えてる人が多いし、めっちゃ増えた。
うん、そうだね。分かったからね。
だから、つまり、こう、多分、目立つことのメリットがめっちゃ明確になってる。
なるほど。
けど、なんか。
トップすることがめちゃくちゃある。
そうそう。でも、なんか、もう、ずっと目立ちたがりだったから。
あ、そうなのか。
その、なんか、急に目立ちたがり増えたなって感じがする。その。
あー、なるほど。
うん、なんか、ほんとに幼少期からずっと目立ちたがり。
キッスイの目立ちたがりからしたら、ボットデーが結構いるなみたいな。
なんか、要は、その、すごいこう、なんだろう、自分ナイズドされてきたというか、世界情勢が。
あー、なるほど。
なんか。
うん。俺の感覚に世界が合ってきた感じなんだ。
で、そんな、なんていうの、なんか感覚というか、なんだろう、えっと、マイナースポーツだと思ってやってたら、急にオリンピック競技に採択されたみたいな。
そうか、ポインティの子供の頃からも、でさえその変換があるんだ。
めっちゃあります。
こんなんじゃなかったじゃん。
全然違ったと思います。
そうなのか。
うん、なんか、えっと、なんかそれこそその、まあ昔からある、たぶんその、ちょっと負のエネルギーというか、認められたいみたいな。
で、それがこう多くの人にみたいな、こう鬱屈としたものとかは、たぶんこう、まあ今もあるし、昔もあったけど、なんかこう、なんとなく目立つほうがいいなみたいな、空気感というか。
まあ目立つといいことあるしね、みたいな。
ものとかっていうのは、めっちゃ増えてる気がしますね。
だから、たぶんちょっと前は、目立つといいことなかった、ろくなことがなかった時代がちょっとあるよね。
うん、めっちゃあります。
私、だから劇団元屋ゆきこって名前をつけてしまったんだけど、それでやっぱり、の変な、悪目立ちして、やっぱ不遇の時代、10年ぐらいありましたもんね。
なんかその、どうせお前目立ちたいんだろっていうので、めちゃくちゃ叩かれるみたいな。
いやー、だからすごい。
目立とうとするやつが制裁を受けるみたいなのが、結構あったよ。その目立つやつへの、その風当たりの強さみたいなのが。
やっぱ、なんだろう、なんか、こう、まあ、もちろんね、直接お話してみて、まあ元から別にそうだと思ってたけど、なんかその、本当に別に目立つのは好きじゃないじゃないですか、もたやさんは。
で、でもなんかその、なんだろうな、こう、くりすぎてて劇団元屋ゆきこってつけたわけじゃないですか。
劇団名つけんのやだなーってなって。
そう、劇団名つけたくなかった。
これはまあ本名だからみたいな。
私、まあ、自分が主催で所属させないから、劇団元屋ゆきこってつけたわけじゃないですか。
怖いから言わない。
いや、あのね、すごい。
何の感想?これの感想?
いや、振動もあるんすけど、やっぱね、前年も存じ上げてましたけど、
やっぱすごい、いつ書かれたものでも、すごい今も読まれてるし、
過去作とか?
過去作が。
あぁ、そっか。
それがなんかすごい、やっぱ、何だろうな、
自分がその作家さんの作品読むときは、個々間の関係だけど、
他の人がどう読んでるかって、
最近話題書とかだったら知ってるけど、
結局別に分かんないわけじゃないですか、話題書以外は。
他の人がどう読んでるかって。
だから、勝手にそのもとやさんのエゴサしてるんで、
この人、今あの子は考えることを読んでるとか、
10年前ぐらいの。
この人、今エリコト絶対読んでるとか、
めっちゃおもろい感じというか。
電子書籍なんだろうね。
紙で書いてる人とか、もちろん図書館で書いてる人とか、色々いますよ。
勝手に体感してます、もとやさんが読み継がれてることを。
私でももう一個あったポインティートのカルチャーショックに目立ちたい、びっくりしたことと、
あとそのエゴサしないよって言った時に、
エゴサしないんですか?ってめちゃくちゃ驚いてたじゃん。
あのリアクションもびっくりした。
いやだから、その。
そんなに、当然息をするかのごとくエゴサしてんの?と思って。
でも結構今、たぶん小説に限らず何か作品を出す作家さんは、
結構感想は見やすくなったから見てると思いますけどね。
だからもとやさんが、この人マジで知ってないわと思って、
作家の人って知ってないって言って知ってる人が多いんですけど、
もとやさんマジで知ってないから、マジかと思って。
しばゆーさん、なんか書いた後の感想とか、どういう気持ちなんだろうって思いました。
あー、そうか。
ファンレターとか読んでるわけですもんね。
ファンレターは、うん。直接送られてきた手紙は、さすがに読むし、
芝居の劇場で置いてあるアンケートで、
ありますね。
鉛筆で書かれたものは、さすがに読む。
でも、エゴサしないって決めてないんだ。
本当にこれただ忘れちゃうの。
あ、よし、来週までにエゴサしようとか思って帰るの。
なんですかそれ。
次までには絶対エゴサしようと思って。
その瞬間にすればいいじゃないですか。
で、3週間後にまたしなかったっていう繰り返しだけなんだよ。
なんも決めてないの、別に。したっていいと思ってるし、
別にしないポリシーでもないし、ただ忘れてるだけで。
本当に遠藤院でしょうね、そのSNSみたいなものが。
それってさ、プロなのかな、アマなのかな、
そのプロフェッショナルって、もうポイントに聞いちゃうけど、
プロフェッショナルってさ、読者とか、
届いた人に向けて満足させることがプロフェッショナルであるっていう論を聞いたことがあって、
ちゃんと受け取った側を満足させられるかどうかがプロとアマの違いであるみたいな。
それで言うと、私リアクション気にしてないってことは、
その届いたかどうかを全く気にしてないってことなんだよね。
なんかもとやさんとすごい接してて感じるのは、
作風というか過去作とかこれまで含めてもそうですけど、
それはやっぱこう、非常に断絶とか分かり合いなさとか不理解とか、
あとなんか、ずれとかがめっちゃ描かれてて、
なんかもとやさん自体も、なんかだから書いたり、
作劇してる時に、なんか、
まあ伝わるか伝わらないか分かんねえなみたいな感じなんだろうなって思う。
伝わったかどうか気になるのって、伝わるって思ってるからじゃないですか。
結構そっち側なんですよ。
伝わるものをやってると思ってるから、伝わったかな、あ、よかった、みたいな感じなんですけど、
なんかそもそもそれがベースになかったら、
まあ、その、分かんないけど読んでくださいよ、みたいな感じ。
なんだろうな、なんかその。
あー、伝えたいことがあるかどうか。
伝えたいことがあるっていうよりは、つまりこう、
何かこう、人が何かを出力した時に、
それが果たしてどれぐらい相手に伝わったかどうかって、
まあ結局のところ分かんないっていうのが、その本当じゃないですか。
その、別になんていうのかな、心は見えないわけだし、
だからなんかその、そこに対してもとやさんやっぱめっちゃ真摯だなというか、
なんかそれ分かんないよね、みたいな感じ。
でも2つあって、過去はすごい伝えたいことがあって、
それのためにその作劇して、で芝居作って、
どや!みたいな感じで、もう俳優にもめっちゃダメ出しして、
違う違う!とか言って、もう死ぬほどダメ出しとかしたりとかして、
で、やってたけど、
全部誤読っていうかさ、誤解、曲解されるんだっていう経験をめちゃくちゃ積んだ劇場で、
なんか帰ってくるアンケートで、何も私の伝えたかったこと、
誰一人ちゃんと伝わってないっていう経験をして、
なるほど、何も伝わらない、なんか全部違う感じで、
どどくんだっていうのが分かったから、
すっごい伝えようとしてたことは、だから何も伝わらないって、
そこでインプットされたことと、
あともう一つ、自分が芝居とか作品に触れるときに、特に芝居か、
なんかすっごい伝えてこられた時点で、
すごい心閉ざすの、私がそれに対して。
伝えたい!もういらないそれ!何もおもろくない!ってなっちゃう。
伝えたいこととか何もおもろくない。
だから伝えたい以外のこの余分な方がこっちの方が面白いじゃんって、
あなたが伝えようとしてることよりも、
そこからこぼれ落ちたガイアの方が私おもろいんやけどって思うから、
なんか伝えようとする気配を感じ取った時点で、
もうそこに関心が当たってたから。
だから、それも含めて伝えたい、届くかな、みたいな言い取りを自分はもうしないのかもしれない。
伝えようとしてないところの方が面白いんだもんって。
それ、めっちゃ無意識を意識するみたいな感じの作業になりませんか。
つまり、伝えようとしてないことを書いたりするわけじゃないですか。
それ、めっちゃ不思議な。
だから、小説書くときに、何書くかあんま分かんないんだけど、自分で。
でも、これを伝えようと思って書き出したりとかしたときに、
やばいやばいって言ってるもんね。
あ、これ私何か書き…伝えようとしちゃったな、これを。
何ですかそれ。
主題を伝えようとしちゃったと思って。
やばいやばいって思って。
こんなもん伝えたってしょうがないだろって思っちゃう。
すごいことしますね。
何だろうそれ。
やっぱ頭で考えたことって思っちゃうんだよな。
最初に出たテーマじゃないけど、
これのこうやって書いて、これを伝えようと思った時点で、
所詮、頭で意識的に考えたことだから、
なんかどうでもいいやってなって、
それよりは、もっと無意識化で、
うごめいてる何かを捉えて、
それで、あ、これが伝えたかったのかも、みたいな。
終わりまで書いたときに、
私ってこれについて考えてたのかも、とか、
あ、こんなん考えてたのか、みたいな、自分が。
それでも、それやってるとき不安じゃないんですか?
伝えたいことがある方が不安。
あ、それは伝わらないことがあるからってことですか?
いや、もうしょうもない。こんなもん面白くないって。
面白くないから。
伝えたいことって結構一般論だと思ってて。
あー、なるほど。
人に伝わると思ってる時点で、
多くの人と共感できることだと思ってるんだと思ってて。
で、それって結構、愛は大事だとか、
喧嘩は良くないとか、
人間は醜いとか、
なんかすごい一般的な感覚から外れない気がしてて。
人間あるあるっすね、確かに。
だから、いかにそのあるあるから外れるか、みたいなことだと。
まじでなんか全問答みたいな。
なんかその、すごいな、それ。
Aってか。
Aないかな。
私が伝えたいことなんかまじでどうでもいいんだと思う。
あら。
そんななんか、こんなコミュニケーションワールドで。
でもさ、ポインティーもよくさ、芝居とか映画とか見るでしょ。
そのときにやっぱその、うわこれ伝えようとしてきてるわと思って、
心を閉ざすことない?
いや心閉ざさないっすね。
なんか、まあでも意図が読めることはもちろんあって、
で、その意図に対してこのテーマとかこの企画とかこの配置設定みたいなのの妙というか、
上手さ自体に全然感動できる。
それがなんか上手いことやってんなって感じじゃなくて、うわーすげーみたいな。
職人とか手だれだなーみたいな。
そうそうなんか、その考説自体も好きなんすよ。
なるほど。
だからうわそのテーマでこれなのねーみたいな。
だからテーマは別にどうでもいいというか、別に結構なんでもいい。
これをこう見せるんだみたいなところに。
とかなんか、うわこれ、なんか考えてるとき面白そうみたいな。
あーその視点があるんだ。
まあでも結構そっちかも。
あーだから私たぶん上手いもの見たときに、
もう上手すぎて笑けるまでいったらアッパレだなと思うけど、
なんか上手いものに対してはやっぱり全然心が動かない。
あー。
あ、上手!って。恥ずかしい上手い!ってなる。
でもまあそれはもとしさんが作り手だからでしょ。
あーそうかもしれない。
すごい受け手というかめっちゃ。
え、でも作り手じゃないか。
いやいや全然。
いやでもね、別にこう生み出してはないんで。
なんかその、全然作り手ではないです。
クリエイターだと思ったことないです。マジで。
発信はしてるけどっていう。
発信はしてるけど生み出してないのか。
そうっすね、発信者です。
でもそれが不思議すごい。
あ、そっか発信者だ。
受信者でもある。
受信したものを発信してるってこと?
そうですね、本当にそれに過ぎないです。
過ぎない?
本当に。
だからめっちゃ僕作家の人のこと大好きだし、めっちゃリスペクトしてるのはそれです。
妙なことしてるから。
そうなんだね。
そうそうだから話してて多分全然。
だから私さっきこれ始まる前に売れたいとか思わないんですかって言われた時に、考えないって言ったじゃん。
それってだからやっぱりそうやって自分がやろうとしてることが、伝えたいものを切ったりとか。
うん、そうっすね。
無意識を選ぶとかっていう時点で多分多くの人に伝わらないことを選び取ってるっていう自覚がめちゃくちゃあるから。
それってやっぱ売れると真逆の行為だから。
これやっといて売れたいはないだろって。
売れたいんならもっと別のことするし。
それこそエンタメの小説書くし、書けないけど。
売れたかったらここにいないこと、小劇場もそうだよ。
小劇場とか純文学ってさ、売れたい人がいる場所ではないと思って。
それは疑問でした。
だから突き詰めていこうとしてることが、売れると本当にむしろ遠ざかる行為であることを十分自覚してて。
でもその先にたまたま売れたら、そりゃ幸せだよねっていうこと。
自分がやろうとしてる真逆の行為がはまることはあるじゃん。
だからそれはそれで、売れたくないわけじゃないから。
売れたくないからこっち行きましょうって。
あわよくは売れたいけど、絶対違うよね。
これやってたら絶対売れたいとか言って、頭おかしいよね。
これで売れたいって言ってたらおかしいだろうっていう矛盾を感じるから。
なるほどね。
それは確かに普通に考えたら、そうかってなりますよね。
これやってて売れたいわ変化あって、すぐツッコミが入るというか。
でも結構売れてるもので、自分は何も感じないものってすっごく多いじゃない?
たぶんもっとやさんとは全然そこの幅が違いますけど、ありますよ。そういうものもあります。
全然売れてるもので感じないものも全然あります。
売れててすごい面白いものももちろんあるし、
でも売れてて自分は全くここに何も共鳴できないなみたいなのはすごくあるから。
だからポインティーは売れたいんでしょ?
なんかあれですね。
目立ちたいと同義なの?売れたいことと。
いやー、でも本は、今作ってる本は、ちょっと苦労しすぎちゃってて、報われたいっていう思いが。
報われたいなの?
ありますね。
売れることが報われることか、つまり読んでもらうことが報われることか。
あと読んだ後に、おすすめしてくれたりするわけじゃないですか。
これ面白かったよ、みたいな。
とか、これ意外といいのよ、みたいな感じで、おすすめしてくれるとなぜか信じてるから、
だからそれが起きたら、いっぱい売れるはずって思ってるっていう。
なんか今までそういうことが起こらなかった経験ってないの?
あれ、俺これめちゃくちゃ自信あったけど、全然反応ないじゃん。
いっぱいあります、いっぱいあります。
あ、あるんだ。
いっぱいあるけど、本は多分その本当に好きすぎて、
フィクションじゃないもんね、書いて。
そうそう、フィクションじゃないです。
その、本っていうジャンルが多分めっちゃ好きすぎて、結構こうなってるというか。
うん、アスペクトが。
なんか素敵な本にしたいみたいな。
でもなんかめっちゃさっきの聞いてて思ったのが、全然ジャンル違うからですけど、
めっちゃなんか伝えたいこと書いてるわーって思って聞いてました。
いいんじゃない?伝えたい。
でもなんか、いや本当にもう、そんな重ねておこなましいですけど、なんかその、
なんかね、その、こうなぜか書いた文章があって、その伝えたいことの中にも。
多分その、なんだろう、伝えたいことを書いてたら、ちょっと脱線というか、
なんか出てきた言葉があって、なんかそことかは奇妙で結構気に入ってるというか、
ちょっとオッドというかその、なんか浮いてんなここみたいな。
私多分そっちがめっちゃ面白いっていう人だと思う。
このポイッティーが滲み出ちゃった、この多分いらないところ。
いらないところがすっごい面白い。
ちょっとだけ今の話は本当に、その、少しだけでもわかりました。
で、それをメインに据えるっていうのは本当に、狂気の沙汰。
もうアスリートかなって。
いやそうですよね。
もう書いて捨てて書いて捨てて、あ、書きたいと思った。
例えば小説書いて、私一行先がわからなくて書いてるのね、小説書くときに。
で、例えばその、プロットと言われたり争いと言われるものは一切作らないのだけれど、
例えば書いていて、こう言ってこう言って、こう言ったらいいかもって浮かんだとしたら、そっち行かないの。
もうつまんないじゃん、だって。
想像つくってことだからってことですね。
なんか地図があって、その地図通りに場所に行くことに面白みを感じないから、
いかにその、自分が思ってなかった脇道にそれるか、みたいな。
そしたらもうそれは私は小説とか作品の運動性だと思ってて、人工で動かすものじゃなくて、
あ、こっちにほんと、一度の角度でそれたら、こっちに行ったときに、もう勝手に作品が運動していくかも。
そしたらもう私たぶん何の力も加えなくても、もうこれ進む、どっこ行くか知らんけど、みたいなことを、
なんかその、感じ取るようにしていて。
うん。
だから、一日、たとえば、7、8時間机を向かったとして、その時間が訪れるのって、たとえば、30分、1時間とかそんな。
へー。
今、もうそのゾーンじゃないけど。
はいはいはい。
ゾーンタイムがあるんですよ。
うんうん。
今、どんどん浮かぶし、何も考えてないけど、とにかく進むみたいなのが、
来たときは、なるべくその集中力、長く、なるべく長く、1分でも長く、みたいな感じで。
いつ、あ、切れた、終わったってわかるんですか?
お腹空いたなって思った。
あー。
お腹空いたなって思ったら終わり。
あーって。
終わっちゃったっていう。
終わっちゃった。
え、それはじゃあ、また翌日、その、お腹空いて終わったところから、
うん。
机に向かって、その、書いてその、運動が始まるのを待つっていう感じなんですか?
お腹空いて終わったら、ちょっと食べて、また机向かうよ。
どうせ、来ないけど。
でもやっぱその、どうせ来ない時間がないと、そのゾーンが来ないから、いつ来るかわからないけれど。
急に冴えるときがあるから、それってわかんないから、その冴えない時間を作っとかないと、冴える時間がいつ来るかわからないって。
日に2回来るかもしれないし、1回も来ない。
本当にすごいですね、その、なんだろう、なんかめっちゃ、え、それ、こう、取ろう感とかはないんですか?
そのときはもうはいだもん、だって、もう。
え、でも来ないとき?
来ないときはあります。来ないときはあるし、あの、やっぱ全然面白くないから、全部、全捨てなんて全然あるしっていう。
だからその、私あれだよ、1ヶ月かけようが2ヶ月かけようが、全然捨てるよ。
何の苦もない、その捨てることに。つまんねえと思ったら、もうどんだけ時間かけてようが捨てる。
別に誰にも、小説のいいところは、それで誰かに迷惑はかからない。
おー。
芝居はめちゃくちゃかかる。
まあまあまあ、そうですね、確かに。
台本もらわないと進まないって言われて。
確かに確かに、そっか。
全現場の人間全員に芝居寄せ行っちゃうから、いかに台本早くあげなきゃいけないかみたいな世界だから、それができないけど。
小説は、担当さんがちょっと困るね、くらいの順分の。
まあでも結構、待ちますよっていう人多いですもんね。
そう、待ってくれて、基本編輯じゃなければ締め切りってあってないようなものだから、向こうから言ってくれたりね。
うんうんうん。
これどうかなとか言って、じゃあ捨てますかとか言って。
えー。
捨てましょうとか言って。
私はよくある、この、例えば書いて出して、向こうはいいって言ってくれたけど、寝かせて読んだときに、もう蒼白になって、こんなもん出したら終わるみたいな。
こんなもん出したら終わるし、よくこれ載せようと思いましたねみたいな感じで。
なんで急に、なんか敵対してんすか。
そう、いい、載せます、いいですよって言ってくれても、いやいや、全没しますとかって言って。
えー。
とか、全然全然ある。
うわ、すっごい、なんか全然。
これで、こんだけ時間使ったんだから報われたいとかないよ。ないっすよ、ないっすよ、もう、あの。
朝増し。
朝増し。
なんか、それは、その、まあそっか、その、収積ってことっすもんね。
うんうんうん。
あ、でも、これはたぶん、この時代にあってないとは思う。たぶん、知らんけど、この時代って70点だろうが、60点だろうが、早いスパンで出したほうが、良いでしょ、きっと。
まあ、スピードは早まってますね、その世界全体の。
だから、その100点出す、まあ、100はいかなくても、90点できるまで出さないっていうやり方って、まあ、おそらく本当の一部の人しか通用しないやり方ではあるでしょ。
しかもそれ、自分にメモリーがありますもんね、その。
そう。それってでも、書けば書くほどその、上がっていくから、自分が目標とすべて。
まあ、そうっすよね。しかも前やったことは、その意識に上がっちゃうというか、無意識じゃなくなるし。
うん。だから、ハードル上がっていくのをやればやるほど、あ、これもう前やったじゃん、っていうことだったり。
なんか、やるからにはやっぱり、前と同じ景色見るの意味ないからなって思うと、あ、でもそれが面白いんだけど、その、書いてて飽きないのが、その小説とか何でもいいんだけど、その世界が奥深いから、
やればやるほど、全力出せば出すほど、見えなかった視界が開けていって、なんかボス、あの、敵みたいなのが現れるわけ。
同じ。そうなんすか。全然知らない世界だろう。
だから、昔面白くなかった小説が、今面白いとか、その現象で。
それはすごい豊かですね。
わかるようになっていくの。あ、これが面白いのか、これやってたのか、みたいな。
あ、みんなここ見てたんだ、みたいな。
なんか、あれっすね。苦いもの好きになってきた、みたいな感じ。
野菜、野菜おいしいの。
コロッケとかいいのよ、みたいなね。なんか、もうこれなのよ、みたいな。
安い油で揚げたコロッケ、もう食べられないな、みたいなのがあるから。
だから、道ってつくものいいなと思ってた。武道とか茶道とか花道とか、その道を極める、みたいな。
やってもやっても、ちゃんと景色変わってくものみたいなのを追求するのっていいなと思ってて。
確かに、しかもそれって、再現ないっすもんね。
再現ないっす。
ゴール別に決まってないし。
そう。なんか私、昔劇団を、劇団モテ一個やってた時に、やめちゃった理由も、なんかやっぱ商業の演劇やってた時に、
なんかずーっと景色一緒になっちゃったの。
そうだね。
あれ、なんかずーっと同じことやってる。
はいはいはい。
なんか、お客が入って、チケット売れて、楽しい演劇を作るっていうのがゴールになってしまっていて、
なんか何回か前に振動のお便りでさ、なんかもうちょっと自分が商業に毒されて、
はいはい、ありましたね。
どうしましょう、みたいなのがあって。
でも、確かにその動員がゴール、そのチケット売れるか売れないかをゴールにしていくと、
なんかね、景色一緒になるの。
今回売れたけど、じゃあもうまた次の公演で、またそれ、みんながチケット買うような内容みたいなことにしていくと、
これ何にも変わんないんだよ、やってること。
だから、なんかいろんな複合的な要因があって劇団やめたけど、
はいはい。
なんか覚えてない、それ。なんかある日、景色ずっと一緒って思って、やめた。
なるほどね。そこら辺が、やっぱその、なんだろうな、なんか商業的なものの頭打ちが、やっぱそういうとこにあるんでしょうね。
だって、無限じゃないわけじゃないですか。そのキャパシティとか、演劇っていう形状が持つ限界というか、とか、めっちゃなんだろうな、なんかこう、
それは確か数字的なものには限界があるっていうのは、めっちゃわかるというか、すごい奥深い世界に行ったんですね。
そう。だから、そのジャンルそのものに魅了されて、やってもやってもわからんな、みたいなので、続くほうが、なんか幸せじゃないかって思っちゃうんだけど、
それが売れれば一番幸せ。だけど、売れるみたいなことを追い求めていくと、なんか、結局人の心じゃん、受けたほうが。
そうですね。
うん。なんかそう、人の心だのみなのがさ、人の反応なんて知らんがな、みたいな。どう出るか知らん、わからんがな、みたいな感じだから、
あそこで戦える人は、私は単純にタフだなって。それはそれで、やっぱり質というか才能だと思うから、私は無理。だけど、ポインティーはいけるかも。
逆にポインティーはこっち来れないと思う、絶対。
そうっすね。本当にそうだと思います。
めちゃくちゃ地味なんだよ。だって、ずーっと書いてるだけなんだよ。
いや、だから、そう、ほんと。
ずーっと机向かってるだけ。
なんか、すごいことしてるなって思いましたよ。すごい、その、知ってたけど、その、聞けば聞くほど。でもなんか、意外と、なんか、そこまで捨ててるとはって感じですよね。
なんかあんまり、その話してこなかった気がする。
なんか書いて捨ててるとは言ってたけど、その、そこまでとは、みたいな。
うん、そうだね。連載、一番直近はその連載一本丸々、その、2ヶ月かけて書いたやつが、家にいらないから、その、編集者はいいって言ってる人いるけど、載せたくないって言って。
編集者からしたら、ああーって感じだよね。
ああー、何でもいいから載せてくれよ。
もう、ただ。
めんどくせーって。
なんだこれ、その現象ってね。その、逆、それも逆転現象ですよね。なんかその、なんか、載せたい人は載せたくて、媒体側が、いや、これはまだ、この基準じゃありませんの逆というか。
そうだ。
媒体側、いいですよって言ってるのに、載せません。
やっぱ、ちょっと載せません。
あ、あれまでポインティーが見に来てくれた3月の舞台も、あれも、ひと夏かけて、テキスト丸々一本書いてたのを、一回読んでもらって、いや、これやばいって言って、もう全没にしたの。重んなって。読めやめを。
もう本当にそれは、こう腕ありきというか、なんかその、クオリティーを、その、まあそれで、なんだろうな、こう過去に、こっからやり直せたからまだやれるとか、なんかその、本当に力量が物を優秀性というか、捨てらんないですもん、そんな。
もったいないから?
いや、もったいないのもあるし、もう、その。
愛情があるのか?
いや、まあ全部っすね。機嫌も、その、愛情も、もったいなさも、なんか全部ある。
なるほど。
から、なんかそんな、なんか、捨てれない、捨てれないですわ。
どっちがいいかは全くわからないし、私のやり方は多分本当に、あの、なんていうか、コストパフォーマンス悪すぎるから、燃費悪すぎるでしょ。書いて全部捨てるみたいなのが繰り返してたら生きていけないじゃん。なんか本当に多分贅沢なことをさせてもらって。
いや、まあそうですね、その、すごい調理方法というか。
そう、全部作って。
え、これ捨てるんですか?みたいな。
わかんないんだもん、書いてみて。おもんなが、引きで読まないとわからないから、寝かせないとわかんないもん、書いて。
まあ、そうっすよね。
1ヶ月なり置いてから読み直したりとか、1週間か、1週間置いて完全忘れて、改めて読み直してみたりとか、しないとわからないから、書いてる最中って、でも、わかんなくない?自分で今書いてるものが、いいか悪いかって。
いやー、まあ、そこ本当に書くの向いてない人間なんで。
でも、編集者だったからわかんのか。
いやいや、てか、書くの向いてない人間すぎて、その、こう、いいなーみたいな。
いいなーって。
いいなーここ、みたいな。
だから、やっぱ愛着が割れちゃうんだね、自分の書いたものに。
そう。だから、なんか、印刷して読むのは、すごい効果的でしたね。離れられた、ようやく。
あの漢字は、なんかめっちゃ新鮮というか、ほんとに他人として読んで、何言ってんだとか、ここいらないよ、みたいなのは、ようやっとできたけど、
ほんとにそれは、もう印刷して、ようやく自分と切り離せるというか、なんか、パソコンの画面って、こう、ひっついてるじゃないですか。
自分の延長にあるというか、だから、自分だから、全然切り離せらんないですね。
あの、裏技をしましょうか。
おー、なんすか?
裏技っていうか、ちょっとした、私、書式変えたりする。
あー。
その、明朝でやってた人が、全部ゴシックに一回変えたりとか、で、ゴシックでまた脳が慣れたら、また明朝に変えたりとか。
えー。
あれ、結構、新たな気持ちで。書体変えると、結構、新たな気持ちで。
濃してる感じっすね、なんかね。
で、やっぱり、ずっと見てると、分かんなくなるじゃん。
うん。
でも、書体とか変えるだけで、結構、あと、その、パーセンテージが。
おー。文字の。
文字をちっちゃくしたりすると、また新たな気持ちで読めたりとか。
それ、どう編み出したんすか?
なんだろうね。
いや、なんだろう。
気づいたら。
気づいたらやってる。
あー、なんかもう、分かんない、バグってきたなぁ、何書いてるか分かんなくなったなぁ、みたいな時に、書体変える、みたいなのは。
えー。
うん。いいよ。
あり、ありがと。
いいよ、いいよ、なんか。
マジで、なんか、贅沢な、贅沢なアドバイスいただいてるな。
わー、でもそれは、それは、しかも、その、文章だからできることオススメ。
うんうんうん。
なんだろう、なんか。
動画だったらできること?
とか、なんか、その、ね、絵とか。
うん。
なんか、その、なかなかそうできないじゃないですか。
うん。
文章は確かに、その、ボタンでできる良さですね、それは。
あとはやっぱり、一人、定点カメラじゃないけど、定点観測してくれる、この人の神秘感絶対、みたいな人を、手に入れておく。
編集者じゃなくて。
編集者、まあ、編集者でいいと思う。
もたさんは、編集者以外にもいる?
編集者以外にも、そうね、2、3人、この人がいいって言ったら、なんていうかな、もう、周りがどれだけ評判悪くてもいいや、みたいな人はいる。
へー。
この人たちが面白いって言ったら、多分それ面白いんだ、みたいな感じで。
一冊丸々読んでもらうんですか?
一冊、あ、あ、でも、出来上がる前に読んでもらうことは基本ないね。
あー、出来上がってから。
出来上がって本番見に来てもらったり、そう、まあ、本読んでもらったりとかして、あ、面白いねって、その人たち、全然バラバラなんだけど、
例えば、この人、この人、この人が全員いい感じで言ってくれれば、多分いい。
うーん。
それは、どう選出されたんですか?
どう選出されたのかな?
感性が近いとかですか?ざっくり。
安心してる時点で、もうすでにあるものなんだよ。もうどっかで見たあるようなことを書いてるから、安心できてるっていうんで、そっちの方がすごい怖いかも。
怖くないってことは、別にあってもなくてもいいことを書いてるんじゃないの?っていう感じ。
なんか本当にその、いろんな感情がその、ないまぜになって、脱力図とか愛着もあるし、こう、なんだろうな、なんか不安とか、まあなんか、こう、ここもっとよくならんかねーみたいな、なんかその不満もあるし、
なんか、私書いてる最中に、ほんとにその他の本、なんかたまに読んだりすると、すごいその、それの影響をもろに受ける。
あー、わかる。
なんか、あれなんなんすかね?
いや、受けるよ、受けるよ。
どうしてるんすか、それは。
えっとね、決める時がある。もう、この時はこの本しか読まないとか。
へー。
私結構本繰り返し読むので、その書いてる時は、その雑音、だから、えっとね、なんていうの?あのー、ドーみたいな。
あー、なるほど。
ド、ド、ド、ここドーだよな、みたいな。
取るんすね。
そう、取るみたいに、この本読んだら、えっと、これがこの音程だから、みたいな、基準にするの、その音程を。っていう風に取る時がある。
へー。
それは毎回違う。今回の小説のその基準にする音程、これ、みたいなので。
え、それは、またなんか、たぶん参考とか参照と違うじゃないですか。
そうだね。
その、え、ど、どういう感覚なんですか?その、音程というか、その、なんだろうな、色とか温度とかを、ちょっと、その、馴染ませるとかに近いですか?
いやもう、音程だよね。音程です。もう本当に、えっと、うん、うん、チューニングですよね。
えっと、その。
ミュージシャンが、ちょっと音鳴らすみたいな。これが基準の音だから。
基準の音に対して、変えたりするってことですよね。きっと。だって同じ音出さないじゃないですか。もう書かれてるものだから。
でも、変えないときもある。でも、変えないときもある。でも、それ経験上なんだけど、変えてない、自分ではそっくりに書いてるつもりだけど、絶対違うものになってるっていう経験がほぼ。
あー。いやもう本当にその、もう基準の音ももう置いてない。もうめちゃくちゃ。
だから私も、面白い、読みたい本を読んじゃうと、やっぱ影響を受けて、演習者にバレちゃう。
へー。
もてあさん、ここなんか読んだでしょ、とか言われて。
わー、すごい。いいやりとり。
あー恥ずかしい。
でも、確かに近いこと言われたっていうか。
ここだけ違う、とか言われて。
へー。
あの時あれ読んでた、みたいな。
すごい高度なやりとりっすね。それ本当に。なんか、なんでその、なんだろうな、なんかその、すごい証拠が残ってるみたいな。そのルミノール反応みたいな。
でも、影響は受けやすいから、やっぱりその、読んだ文章の文体の影響って、やっぱりダイレクトに受けたりするよね。
そうですよね。
だから、その決まった同じものしか読まなくて、それを逆に基準にするとかっていう。
へー、もう本当にそれ聞いてからやればよかった。
へー、なんで。いろいろ変わっちゃう。そりゃそうだよ。いろんなもの読んだらいろんな。しかもまだ文体とかがないでしょ。
ないですないです。何にもないです。
だからそれ余計、そうだよね。これ一冊って決めてやったほうがいいんじゃない?
で、多分違うのになると思うんだけど、純粋に真似たつもりでも。
本当にそうだと思います。なんか、いやもう、なんだろうな、なんか、影響も受けるし、なんか、なんだろうな、なんかいいなーみたいな。
面白、みたいな。
うん、ありますよ。
いいなー、面白くて、この本はー、みたいな。
かわいい。
なんか、本当にすごい嫌な親みたいな。なんか、あの子はねー、みたいな、スポーツできてー、みたいな。
あの子すごい上手いなー、みたいな。うちの子は、みたいな。すごい嫌な感覚。こんなこと思いたくないのに。
あれはいいなー、みたいな。なんで、あー、書けないのかなー、みたいな。
で、それがなんか、その、著者と本っていうのがあって、それに対応してこう、なんか見ちゃうというか。
でもなんか、その、本当に子供みたいなもんで、自分じゃないから、なんかちょっと文句もあるというか。
なんか、自分で書いたものなのに、どうしてこれこうなのかなー、みたいな。自分のせいなのに。
っていうのがなんか、めっちゃ。だからなんか、本書く人とかって、なんか、子供によくたとえるじゃないですか。
うんうん。
海の悔しみとかも言うし、なんかその、ようやくその感覚わかるなというか。
うーん、うちの子は。
そうそうそう、自分じゃない感じにしたくなる。自分なのに。
あー、切り離したくなる。
なんか、つごうよく切り離したくなる。
あー、なるほど。
この本は、みたいな感じ。その、自分の、なんだろうな、なんかこう、自分の責任だし、自分の力量なのに、なんか、つごうよく言うときだけ、本として見ちゃうというか。
うーん、自分とはちょっと関係がないみたいな。
そうそうそうそう。
なんか私、でもそれで言うと、子供っていう感覚ないかも。
あー。
なんか、排泄物っていう感じ。
あー、でもなんか言ってましたね。排泄物。
排泄物、排泄したっていう感じ。
いやー、まあてか、そっか。
でもさっきの話、あれですね。だから伝えたいこと書いてると、伝えたいことが大事だから、子供になっちゃうんでしょうね。
うん、大事だからかな、そうかもね。私はたぶん、そう、なんかこう、不要だと思うところを集めて出している。
でも、いや、逆に伝えたいこと書いてるほうが、めちゃくちゃ排泄物だと思っちゃう。
なんか、汚い、汚いもんだと思っちゃう。
どう、どう見えてるの?もとやさん。そのなんか、その世の中の書店とか行ったらもう、うんちだらけじゃないですか。
伝えたいこと書いてるって思うけど、それは。
すごいっすね。
恥ずかしいって。人のものは思わないかな。人のものは思わない。恥ずかしいとは思わないけど。
自分のが。
自分が伝えたいことを書いたら、それはすっごい汚い、ど汚い排泄物だとしか思えなくなっちゃうから。
でも、あれもなんか、面白かったな。ちょっとかっこいい感じの文体で書いちゃう。
あー、言ってましたね。
かっこいいかな。難しい。
ここの前。いや、そう、固い。
それはなんか、読むのがやっぱ固いのが好きで、固いの読んでるときに、なんかそう、こう、頭をやっぱ働かせないといけないから、なんかそれが、やっぱ本を読んでる感じがして好きなんですよ。
なんか、すごくこう、その、自分が知的になったと錯覚できる。
だから、その、そのような喜びよって。
だから、それは、気をつけてって言ってます。
いや、そう、だから、すごい、ほんとに、あの日にほんとに、なんか本、よかったー、話して、みたいな。
でも、わかんない。読んでないから、あれだけど。
いやいや、でも、じゅっちゅうハックというか、絶対そうそう。
ちなみには、ちょっと、知的になった感じの文章って、めっちゃ頭悪く読まれるよっていう。
めっちゃ頭悪そうって、うつるときあるよねっていう。
ほんとにそうですよね。
てかなんかその、いやー、なんかその、なんだろうな、なんか、ほんとに背伸びしてそれにしようとしてるから、余計もう、良くないものになってるというか、
それはもう、マジで編集者さんに言われて、ほんとにその、口に出して、なんか恥ずかしくないようにしましょうねっていう。
使い、ちゃんと自分が使えてる言葉かどうかっていうのが、すごい大事なんだろうと思う。
自分のものになってる言葉を使ってるか、自分のものになってない言葉を使ってるかが、ばれちゃうから。
だから、私やっぱね、簡単な言葉を話す人好きなんだよ。
なんか私、写真家の人のトークイベント行ったときに、質問ありますか?みたいな質疑応答の時間があって、
なんか聞きたかったから、なんか手挙げて聞いたときに、言語化っていう言葉を使ったのね、私が。
なんかこれを、なんか忘れちゃったけど、なんとかかんとかで、で、どうやって言語化するんですか?みたいなのを聞いたときに、
その写真家さん、私の好きな写真家さんが、うーん、言語化って何?とかって聞いたら、絶対知ってんだよ。
あ、でも言葉に、どうやって言葉にしますか?って言い直して、
あー、えっとね、これはね、こうやって言葉にするんだよね、みたいな感じの時に、やっぱすっごい恥ずかしくて。
なんか、言語化なんて使ってるけど、でもなんかやっぱり、難しい言葉より、その、簡単な言葉を使える人の方が、なんか私、いいと思っちゃう。なんか正しいと思っちゃう。
しゃべってるときはね、わかるんですけどね、なんか書くと、なんだろうね。
それはね、あの、あれですから、字場というか、書くことに対する、書くことで発生する字場だから、気をつけてって思っちゃう。
その、あの字場は何なんですかね。
わからんですよ。だから小説書くと、みんな、その、主人公が葛藤したり、やっぱりある程度、なんかこう、恐怖を抱えてたり、
シリアスな字場が働く小説って、なんかシリアスなことを書かないと、文学じゃないとか、そういう字場が働くんだけど、あれは完全にただの字場で、そうではない。
その字場からいかに解き放たれるか。書いた気になるんだよね、そのシリアスにしていくと。
たぶんその難しい、てか、自分のものじゃない言葉も一緒で、たぶん書いた気になる。
うん、めっちゃなりますね。
それはなんか疑ったほう、だから全部疑ったほうがいい。あの、全部疑ったほうがいい。
あれ、伝えたいこと書いてるけどいいんだっけ?とか、あれなんかこの、それっぽい文章使ってるけどいいんだっけ?とか、なんか一から全部疑ったほうがいいかも。
あー。
感覚を。
すごい。
それやってるとね。
もうどうもない先輩じゃないですか。
小説書こうとしてたら、こうアドバイスはする。全部疑ったほうがいいかもって言うけど、小説じゃないもんね。
一応その、そうですね。
だから、ものにしてる言葉だったら難しくてもいいんだと思う。自分のものになってれば。
わかんないですね。まあでもなんか、しゃべれたら本当はいいんでしょうね。その、読んで。
うん。
しゃべってへんじゃないかっていう。なんかそれがなんかこう。
いや、でもそれはまた違う。
それはまた違う?
うん。文語と口語は違うから。
まあそうっすよね。
うん。しゃべれたら、いやそれはまた違うんだよ。
セリフだったらそう。テキストの、芝居のセリフだったら絶対そう。あの、書いた時に絶対口に出したほうがいい。
はいはいはい。
ぜんぜん違うから。
うん。
音に出すとわかるの。うわ、これぜんぜん違う。なるけど、文、うんとね、そうね、文章で読むとき、口語と文法ってぜんぜん、それは違うな。
うん。
出したときに違うと思っても、目で読んだときは大丈夫って思うときもあるし。
うーん。
あとはもう最後に背伸びしてる文章ないかなみたいな。
あとやるよ、ぜんぜん。あの、ちょっと難しい言葉使ってるときに、あ、恥ずかしいと思って全部開くみたいな。
全部簡単な言葉に直すみたいな作業を、一行手入れたりする。
それします。
うん。やってもいいかも。なんかこれ、冷静になったときにちょっと恥ずかしいかも、みたいな。
だからポイントはそれ。ポイントはその、ちゃんと自分のものになってる言葉かどうか。
あー。
うん。感じ。
で、細部は絶対大事だと思っているかと思う。クオリティーっていうことに関して。
いかに細部までいいものであるかみたいなのは、ま、わかんないな。でも私のやり方してくとな、売れないからな。
売れるのと全然違う作業だもんな。
質っていう観点においては、なんか売れるのと別のそのワールドがあるじゃないですか。
うん。
なんか、なんか質、質高めたいけど、やっぱなんか、ま、でも、あ、なんか甘、甘い部分が出ちゃうときがやっぱ恐ろしいですね。
甘い部分?何が?
甘い部分ない人すいません、それ。
なに、甘い部分って。
いやいや、なんか。
何のこと?
ま、これはこういう感じかな、みたいな。
あー、自分に甘いってことか。
そうですそうです。
あー、そうか。
対局じゃないですか、問題さ。だって別にその、2ヶ月かけて書いたもの捨てるし。
うん、そうだね。あの、工程分けるといいかも。
私、3工程に分けて書くんだけど、1工程目は、もうとにかく進む。最後までとにかく書き切る。
で、2工程目が、えっと、表現を精査していく。
あの、あ、これもっといい表現がいいんだけど、今ここでその表現に対して時間使うと、この流れを損なっちゃうから、とりあえず流れ優先。
ここなんかもう、めっちゃ簡単な言葉で書くけど、後で、後で、みたいな。
うんうんうん。
これ、とりあえずこれ、みたいな。
とりあえず、みたいなものをすごい置いていって、それよりはその骨格というか、動物と、生物としての骨格みたいなものを重視していく。
で、その2番目に、その言葉の表現とかを、後でもうちょっといいのあるって思ったところを、時間かけて作っていく。
で、それはなんか、血とか肉とか、骨とか、骨骨、骨が第一工程か。血とか肉、みたいな。
で、最後もう一回ブラッシュアップする、みたいな。さらに、そう、もっと細かくやっていくみたいなので。
最後は何してるんですか?
最後は、基本いらないものを切ってるんです。
切ったり、やっぱりもうちょっと、さらに表現を近くする、イメージに近くすることができないかとか、そういうことをやってる。
細かい。
なるほど。その、もう本当に、その、めっちゃ近づける作業ですね、最後は。
ぐらい、なんかこう、分けると、なんかね、表現詰めることと、その内容のドライブ感は一緒に両立しないと思っていて。
うんうん。
なんかその、1個で、その表現で詰まっちゃうと、こっちのドライブ感なくなっちゃうから。
うんうんうん。
だから、なんかもう、とにかく仕上げるのは、いいかもね。
ドライブ感。
ドライブ感も大事でしょ。
ドライブ感あるときに、なんか確か気になっちゃうんですよね。
そう、もう、だから、気にしない。進む。もう前しか見るなって、私、昔言われたもん。前しか見ちゃダメ。あの、読み返すなって言われた。
えぇ!?
うん。読み返すと、いろんなこと気になるから。
しかも本当にその、自分の文章好きだから、読み返しちゃうんですよ。
好きなんだ。
いや、好きでもある。なんかその。
いや、好きでもある。なんかその。
好きなんだ。すごいな。
好きでもある。なんかこう。
自分の文章好き。
ダメなんだけど、みたいな。
うんうん。ダメだなーって思いながら。
それもあります。
そしたらまた書き方違うのかもね。なんかダメだなーってとこ残した方がいいのかもね。
いや、絶対普通にダメだと思います。
てかなんかその、読み返さないのほんとに難しいな。なんかほんとに。
なんかもう全体が見えない作業のあれにしようかな。
原稿用紙だよ。原稿用紙が一番いい。
え、紙の?
うん。
え、なんでですか?
直せないから。もう行がなくて。
きっとなくなってくから。もう直せば直すほどぐっちゃぐちゃになるから。
え、手疲れません?
マス数決まってるじゃん。400文字。
手疲れませんか?
手は疲れます。手は疲れるけど、
なんだこの質問。
手は疲れることを直せないから、もう先進むしかないんだよ。
もう汚くなってくるから、もういいやみたいな。
えー。
あとやっぱりその、手で書くことって運動性があるから、パソコン作業って運動じゃないんだよな。
こっちってやっぱ運動だからさ、フィジカルなんだよ。そうすると、なんかね、進むよ?
フィジカルに、なんかちゃんと進んでいく前に。なんか変な内容が変わる。
こっちで書くのと、こっちで書くの内容が変わる。
手で書きたくねー。
手で書きたくないよ。
手で書きたくねー。
何それ。
私だから最初だけ手で書く。
えー。
運動を進めるために。
そうそう、小説が軌道に乗るまでは手で書いて、あ、もうこれ自分で進むなーってところからパソコンに移行するみたいな感じはするけど、やっぱり進み、グンと落ちるね。
原稿用紙をやった瞬間に。
逆に。
逆に落ちる。けど手が疲れるから、ずっとは書けない。ストイックな、ストイックな作業。
いやーそうですよね。なんかその本当に心の作業だなって思う。なんかその、書くのが。
自分との戦いですよ。
すごいなんか本当に。歴戦の戦士がなんか教えてくれてるけど全然なんか。
全然入ってない。
どんぐらいこれ活かせるんだろうみたいな。
全然入り得ない。
めっちゃマッチョの歴戦の戦士が。
いやなんか教えてくれてるけど、なんか全然なんか、その、こう、話がもう違いすぎて。
好きなものは、もう徹底的には真似していいと思ってるよ。じゃあ簡単なので言うと。でも一個にして、一つにして、一冊にして。
いやーそれ本当にありがたいアドバイス。それ本当に、それってやりたいし、なんかな、それ、今からでも間に合うのかな?
だめだめ。間に合わないかもしれないけど。
もうだって、もう伸ばしてますからね。
あ、締め切り?
年内発売だったのを、もう来年3月にしてもらって。
来年4月か5月か。
あと、私でも人事だから好きなのは、もう大コケするっていうね。
あかんやつ出しちゃうっていうのは、もういいって意味の。
もうあかんやつ出そうかな。
32歳やろ?あかんやつ一番出したらいいじゃん。その年齢的に。
あかんやつ。
あかんやつ出しても、全然いい時期だよねって。
いやもうこのままだったらあかんやつ出しますよ。
あかんやつ出すのもいいけどなって思う。人事だからかな。
すごいです。え、あかんやつだなって思ってるのあります?
思ってる。ほぼ全部。ほぼほぼ全部あかんけど。
厳しい。ほんとに。
なんか。
たとやさんの著作じゃなくてよかった。
なんかでも、そこそこのもん出すんだったら、めっちゃあかんやつ出した方がおもろいやんって。
なんかあたし空振りは、なんか自分より年下の人には全部、もう一回全部空振りしろって思っちゃうから。
フォームランが空振りしろって思っちゃうから。
そう、だから。
いやいや、でもそれは、すごいそうしたい気持ちというか、
まあその、タイトルもね、マジで目立ちたいっていう本のタイトルなんで、
まあ結構もうほんとに空振りする気満々というか。
マジで目立ちたいな。
そうです。
あ、そっか。じゃあ、あたしのさっき言ってたそのカルチャーショックは、あれなんだね、一応真食ってんだもんね。
やっぱりそのポインティーの虚示というか、マジで目立ちたい人生ってことだもんね。
そうです。
すごいな、やっぱり。それを、それが形作ってるんだって。
そうですね。
ちょっとびっくりするもん、あれ。
ですよね、きっとね。
うん。
だからなんか、いやー、でもなんかほんとに、文章を書くのはほんとに、すごい地味で骨の折れる作業というか。
もっとあれでしょ?もっと簡単にスポットライト当たりたいんでしょ?
いや、なんか、
もっと、あの。
てかなんだろう、なんか、これが好きな人がいるって思える。
この作業がめっちゃ好きな人がいるんだろうなって思える。
好きってか、もちろん苦しい作業なんですけど。
好きっていうか苦じゃない。苦ではない。
苦しい。
それは、そこだからね。そこ抜けたら、あれかも。なんか、やっぱいいの書けてるときは朝起きて、いや今日も書ける。
もう早く終わってほしいって思ってる。
もう。
早く終わって。