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この時間は、日替わりコメンテーターが独自の切り口で、多様な視点を提案するCatch Up。
水曜日は、スポーツ文化評論家、玉木正之さんです。
玉木さん、おはようございます。
おはようございます。
正月も終わりまして、その後の初の連休ですね。
これはスポーツファンにとっては山ほどイベントがありまして、大相撲も始まりましたし、
国立競技場では高校サッカーの決勝戦、PK戦までありましたね。
あんな言葉でして、高校の日本一に決める必要あるんですかね。
20人が蹴り出した結果ね。
2校とも日本一にしておけばいいのに、私は思いながら見ました。
それから秩父宮ラグビー場では大学ラグビーの決勝戦がありましたけども、
この秩父宮と国立の、もちろん九州地方の方はテレビで見るということが多いというよりもほとんどだと思いますが、
何かおかしいことに気がつきません。
おかしい。
テレビに映っている画面を見て、
これこんなにかわいそうだな、これはないだろう、もう少し見やすくしてよという。
え?なんだろう。
感じませんでした?
分からなかったですね。
それはだいぶ侵されてますね。
侵されている?
そういうのは影ですね。
あー!
あー!でしょ、やっぱり。
はいはい。
ものすごい影でしたよね。
特に国立なんかは。
なんか影が縞模様になっていて、それがだんだんと移動していくと。
秩父宮なんかもうメインスタンドの屋根の影が半分を覆っているのがだんだん小さくなるんですけれども、
ボールが渡った瞬間に明るいところから暗いところにバッと変わったりするという。
そうですね。放送を映す側も大変ですね、あれは。
そうなんです。
コントラストの。
やっぱり最初から言えばいいんですけれどもね、これ設計ミスですよ、やっぱり。
それで要するにスタジアムを作る時にスポーツマンの意見を聞いてないんですね。
そこですね。
建築家がいろいろデザインの問題だとか、それから予算の問題だとか、
ルールとして屋根は付けなきゃいけないとかの問題だけを考えてしかやらないんですね。
これはちょっと問題多いことだというふうに声を高くして言ったほうがいいですね。
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というのはスポーツのことを考えてないんですよ。
スポーツの見やすさ。
現場に行って見たところでその影があったりしてやっぱり見にくいんですよね、あれは。
何を主体において建設したかってことですよね。
そういうことですね。
ですからこの考え方は他にもいろいろありまして、
例えば日本の体育館の問題なんかもあるんですね。
体育館というと?
日本で、例えばドイツに行って体操の競技を見るときには体操場に行くんですね。
要するに体育館の中に体操器具を出すのではなくて、体操専門の体育館があるわけですね。
ジムナジアムなんですけれどもね。
だから体操専用があるのと同じようにバレーボール専用もあればバスケットボール専用もあればバドミントン専用もあるんですね。
ですからこの前の東京オリンピックで修正はされたんですが、東京体育館というのがありましたね。
これは室内テニスをよく行われたんですけれども、ボールがすごく弾んだんですね。
なんでこんなにボールが弾むんだと言ったら、床をものすごく強く作ってあったらしいんですよ。
なぜそんなに強くしたのかっていうと、毎年サーカスをやってたんですね。
サーカスをやって、象が10頭ほど来ると。
かなりの重さ。
そのために床をすごく強くしたっていう結果、ボールがすごく弾むようになった。
これ体育館を作るのにどっち、サーカスを主体にしてるのかね。
それともスポーツを主体にしてるのかって、えらい違いですよね。
言われてみれば、日本は多目的アリーナっていうのが多いですね、今。
そうですね。多目的アリーナから変わってきて、例えば九州では長崎にサッカー専用のスタジアムができたりとか、
広島にもできましたし。
この専用スタジアムって非常に面白いんですが、
アメリカでビートルズが初めてアメリカ公演をやったのは、ニューヨークメッツのシェイススタジアムだったんですね。
要するに野球場でやったわけですよ。
やっぱりできるんですね。最初から多目的にしたくっても。
それからイギリスのロンドンのサッカーの聖地と言われてるウエンブレー。
これ今は新しくなってますが、古いウエンブレースタジアムができて、
それを第二次世界大戦後の1948年のオリンピックのメインスタジアムとして使ったのは良かったんだけど、
その後使いようがなくて、サッカーはやるんですけれども、
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周りにトラックがあると、だからちょっと見にくいと、それに古くなってきたと、どうしようかって言って赤字がどんどん続いたときに、
天然芝に杭を打って観客席を作る方法を発明したんですね。
それで観客席を芝生の上にドーッと作ることができるようになったのは、
ウエンブレーの古いスタジアムが初めてだったんですよ。
そこでマイケル・ジャクソンをやるわ、デビッド・ボーイをやるわ、それからプリンのコンサートをやるわ。
コンサートがどんどんできるようになって、それで黒字に転換して新しいスタジアムの建設にまでつながる。
それまでのウエンブレーのスタジアムの歴史を調べてみると、赤字のときはひどいもので、
ドッグレースをひどいとは言いたくないんですけれども、ドッグレースまでやってたんですね。スタジアムを使って。
それがスタジアムに観客席を作るという方法を発見したことによって、
それこそクラシックのスリーテナーまでやる。それからクラシックのオペラの野外コンサートまでやる。
もちろんオペラのコンサートもどんどんやると、マイケル・ジャクソンもやるということになって、よくなったという。
ですから、はじめから多目的スタジアムというものを考えると、
なんだかこれ使い勝手が誰にとっても悪いなというものになりかねないんですね。
ですから、例えば京都にほとんど歌舞伎専用と言ってもいい南座というのがありますが、
これはもう貸せないほど場所もいいし、他のイベントにはなかなか貸せないんですけれども、
借りたい人がめちゃくちゃ申し込みが多いんですね。
というのはやっぱり歌舞伎の花道までついているその場所は、
歌舞伎専用だけれども、他でも使いたいという人が多いんですね。
だからそういうことを考えたら、専用スタジアムとか専用体育館というものを
スポーツ専用にこれから考えていくべきではないかというのが、
はっきり言って今日の結論になるわけですね。
ですから、長崎にできるサッカー専用スタジアムも、きっと他にいろいろ活用の仕方があると思うんですね。
何もサッカー専用スタだからといってサッカーに限ることはないと。
それこそコケラ落としは福山さんのコンサートが行われましたもんね。
先に言っていただいてありがとうございます。
すみません。そういうことですよね。
そういうことですね。そこを私が言いたかったんですね。
ごめんなさい。
このスタジアムというのはもちろんギリシャで始まった言葉なので、
スタジアム、スタジオンという言葉から来て、誰もが立ってそこにいる場所、
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スタンドとかスタジアムの場所という言葉になってますね。
もう一つ言い方を言っておきますと、コロシアムという言い方があります。
これはイタリア語でコロッセオという競技場の言葉が広がったことですね。
で、今もう一つ最近流行っているのはアリーナという言い方ですね。
ですから言い方はいろいろあって、室内も室外もあるんですけれども、
専用スタジアムはどんどんこれから活用していったら、
多目的スタジアムに自然になっていくということを強調したいですね。
なるほど。そうですね。
屋根の影があるようなところではあまりスポーツは見たくないと、
ちょっと声を大きくして言いたいですね。
確かにそうですね。
玉木さんここまでありがとうございました。
はいどうも失礼しました。
スポーツ文化評論家玉木正彦さんでした。