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どうも、ハリーです。ヤマンです。さあ今日もゲストが。ありがとうございます。デザイナーのキモさん。
どうもー、キモさんです。また来ちゃいました。キモさんってさ、デザイナーになって何年になるんですか?
もう10年ぐらいですかね。 えー、どんな仕事をするんですか?グラフィックじゃないですか、僕ら。そうですね。
グラフィックつってもいろんな仕事あるし、どんなのが多いの?
僕がやってるのは、ページものとか、雑誌とか、カタログとか、
あとはチラシとか、ロゴとか、そういう制作物みたいなのが多いですね。
たぶんこのゴロゴロトーキング聞いてくれてる人たちって、若いクリエイターの人が多いと思うんですけど、
グラフィックデザインって言っても、さっき言ったみたいにエディトリアルもあるし、プロダクトもあるし、
今やったらグラフィックデザイナーにウェブデザインも頼まれることもあるし、
なんか自分の得意分野みたいなんて、この10年間で、お客さんに大きく左右されると思うんやけど、どうやって見つけてきましたか?
得意分野は、そうですね、でも自分の中にないですか、元から。自分のデザイン。
好き嫌いかな、じゃあ。
まあでもそれもあると思うんですけど、自分の中で得意やなって思ってるものってないんですか?
なんか自分のルーツに近くなるかな。なんでグラフィックデザイナーになりたいって思ったのかな、みたいなことを考えたときに、
結構俺は海外の広告が好きやったんで、特にニューヨークの広告に憧れてグラフィックデザイナーになったんで。
はいはいはい。
海外の広告って、特にニューヨークとかの広告って、あんまり言葉使わないんですよね。
結構その英語伝わらん一国民の人たちがたくさんいる地域やから、ビジュアルで伝えるみたいな広告が好きやから、ダイナミックなポスター?デザインとか。
あ、でも得意ですね。
うーん、そっち系が得意なんかな。
例えばハリーさんとかウェブの世界でやってて、自分の得意分野ってどうやって見つけていくものですか?
あ、でも最初頼まれてやるんですけど、頼まれてやってる中に面白いところが結構見えてくるんですよ。
はいはいはいはい。
こうしといたら楽になるなぁみたいなのとかがあったりすると、なんか頼まれたこと以上のことをできたりして、それが次に繋がって。
そこ見つけれるってめっちゃいいですね。
そこ見つけれない仕事ってめっちゃしんどいじゃないですか。
うん、やらされでやってるといかに終わらすかしか考えないんで。
そうですよね。
見つかりにくいですよね。
はぁ、わかるわ。わかるわ。
で、俺なんかで言ったらグラフィックなんで、カタログとかね、オペレーティングできない要素のある刺し物とかすごいしんどいよね。
はいはいはいはい。
一回作ったものを自分が経験したものはやりたくない感じ。
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そうそうそうそうそうそう。
なるほどそういう人いますよね。僕はでもそれでも好きなんですよ作るのが。
うーん。
経験したものでも違う見せ方があるので。
あーなるほどね。そこを模索していく。
そこを模索していくのは好きではあります。
今一番好きなデザインワークってなんなんですかキモさん。
今一番好きなデザインワークはロゴデザインです。
ロゴかー。
ロゴかー。
俺の一番嫌いなデザインワークやな。
難しいですよねロゴ。
ロゴ難しいって言う人もいるんですけど僕は。
落とすところ分かんなくない?答えないじゃないですか。
そうですね。
だからもう自分が納得のいくところまでやって見てもらうって感じですかね。
もう自分のセンス勝負やねじゃあ。
うーんそうですねセンスというかもう自分と対抜する感じです。
デザイナーたるもの自分と対抜しよう。
どのくらい時間かけてますロゴマークに1個作るのに。
測ったことはないですけどめっちゃ時間かけてます。
かかるよな。
めっちゃかかります。
もうお客さんから聞いた思いを完全に汲み取れてない時が多いんですけど
そういう時とかは結構時間がかかったりしますね。
どういう風にこれを転換するかみたいな。
変換して組み合わせるかみたいなのを悩んだ時がもうすごいハマっちゃいます。
ドツボにハマったらね。
ドツボにハマっちゃってもうなかなか抜け出せない。
例えばその1つのロゴマークを完成形まで持っていくのに何案ぐらい考える?
あーでもどうなんすかね実際に提案するのは3、4案なんですけど
それまでに1個のデザインが発生していくんで何案っていうのは数えたことないですね。
アベレージとかも多分物によって違うんで出せないですね。
ロゴマークっていかにこれを表現できてるかっていうのは
人の感覚によって全然捉え方が違うかったり
Aさんにとっては赤色やけどBさんにとってはオレンジとかさ
その微妙なラインがもう見分けつかなくなってきて
だからねオレロゴマーク難しいと思うんですよね。
グラフィックデザインの仕事の中で一番難しいのはロゴやと思う俺は。
なんか最近ウェブサイトとかで売ってるやん。
ロゴチャンクとかでさ1、2万でどこにでもあるようなロゴマークがさ。
で割かしいい感じのやつとかもあったりして
あれとやっぱり時間かけて頼むデザイナーに頼んだロゴマークって
一番違うポイントってなんなんすかね。
頑張って作ったものがさ
似たようなデザインがウェブサイトで1万円とかで売られてたら悲しいやん。
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悲しい。
どういうプロセスを歩めばそこ差別化できるのかなと思って。
それはお客さんと会話してお客さんの思いを形にするっていうそのコンセプト的な過程みたいな。
そういうプロセスが絶対必要になってくると思ってて
ロゴ作るっていうことだけを見ると形って思われちゃうんですけど
実はそこの中にはすごい思いがたくさんあったりとか
ここの形に至る経過が絶対にあるんですよ。
なんでこういう形になった。なんでこういう色になったとか
そういう思いが絶対にあるんで
それが要素の意味付けって感じ?
そうですね。まあでも意味付けって言ったらすごい後付け感が出ちゃうんですけど
なんというかロゴってやっぱりその一緒に考えていって
お客さんの思いが形にこれだっていう
これを見たらこの思いも自分の中で思い出せるし
っていうのがいいかなって思ってて
形だけで売ってる数万で売ってるロゴは
それは全然含まれてないじゃないですか。
一緒に作った感が大事ってこと?
それもそうですね。
そう思うとさ、例えば初めてロゴマークの仕事を受けたときに
例えばですけど3案作りましたと
その3案の中でABCってあって
一発でBが通るときもあるし
全部違うって言われて
でもなんとなく近いのはBかなみたいなこと言われて
B'1B'2B'3みたいな作るじゃないですか
そこでまた決まればいいけど
でもまたこんな感じかなって言われて
B'3を派生させて
B'3αB'3DXみたいな風に
どんどん狭くなっていくというか
深掘りしていくじゃないですか
そういうプロセスって
すごいデザインにとっては鬱陶しいというか
お前終わらせてくれやみたいな感覚があんねんけど
でも実はそういうのが唯一無二のデザインやったりするのかな
そうなるんじゃないですか
このデザイン考えてくれたけど
左側に傾いているように見えるから
一度だけこっちに傾けてみたいなのは
売ってるものでは絶対にできないじゃないですか
そういう微調整とかもちゃんとできるし
唯一無二のものになりやすい
いかにお客さんと向き合って付き合って並走できるかみたいなロゴマークで
そうなんですよね
それ大切やと思います
ウェブの世界でそういうジャンルの仕事ってあるんですか
でもロゴはね
最近そうでもないんですけど昔は
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結構アプリとかだといろんなところで使われるから
白黒反転してもちゃんとロゴ認識できるように作るみたいな
汎用性ってやつロゴの
すごいでも大事やね
大事っすね
キモさんにロゴ頼むとちゃんとマニュアルとかってのができてくるよね
すごい
作ります
こういう場合はこういう使い方してとか
これ以上ちっちゃくしないでとか
大手は
そういうガイドラインがきちんとある
アップルとかに
そうなんですか
何ピクセル以上余白をやるとか
背景はコントラストこれぐらいないとダメとか
そういう細かいガイドラインみたいなんて
これは学ぶしかないっすよね
そうですね
すごい極端な話
ロゴマークのマニュアル作るじゃないですかキモさんね
Mixer Designでロゴ発注したらマニュアル作ってくれるじゃないですか
そのマニュアル自体も自分の物差しやん
そうですね
これ以上ちっちゃくしたらこうなるからダメっていうのは
自分の感覚値じゃない
そうですね
感覚値とか理由があると思うね
この線がもう消えちゃうからとか
感覚値と事務所とかに置いてる出力するプリンターだったりとか
それにもよるんですけど
それで一番ちっちゃく出した時に線が潰れちゃったりとか
読めなくなるのがラインですかね
そういうのはやっぱり経験とともに
でも作り方はデザイン事務所に入って学んだので
経験からですかね
ロゴマーク好きなんですね
ロゴマーク好きです
ハリーさんもすごいフォントマニアやもんね
フォント集めが趣味ですね
フォント収集が趣味やね
多分ハリーさんのPCとかめっちゃ
俺のパソコンよりフォント入ってんちゃうかなというぐらい
好きなフォントあります?
その話しだしたらもうあれやで
好きなフォントやばいですよ
あんま細かいこと言うとフォントって言ったらね
フォントと書体はまた違う問題になったりするんで
ざっくりフォント
お前らその辺でやめとけ
フォント好きなフォント最近好きなのは
アクチデンツグロテスク
ハリーさんも知らない
もちろん俺は知らないよ
アクチデンツグロテスクって読むか分かんないですけど
ちょっと読み方分かんないですけど
最近さアドビとかでも結構フォント自由に
タイプキットですね
タイプキットでダウンロードできたりするじゃないですか
グラフィックデザイナーにとって
クリエイティブの幅って広がってるのかなやっぱり
アドビもすごい進化してるし
広がってるでしょ
使えるフォントの数とかも明らかに増えていってるじゃないですか
いろんなフォントが増えてるし
グラフィックデザイナーって
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例えば看護婦さんとか看護師さんみたいに
何の資格もないですよね
極端な話そのアドビをインストールしちゃって
本屋さん行ってイラストレーターの使い方みたいなさ
本買ってきたらそれなりに使えちゃう時代
そうですよね
だからどっちを応援するわけでもないねんけど
やっぱり自分の強みをさ
作っていくって
すごい大事なポイントかなと思うんですよね
キモさん言ったらロゴマークやろうし
デザイナーによっていろいろパッケージがやりたいとか
雑誌系がやりたいとか
いろいろあると思うんですけど
一番いい見つけ方っていうか
チャレンジの仕方みたいな
見つけ方?チャレンジの仕方?
見つけ方?
例えば俺なんかさっきニューヨークの
広告デザインに憧れてるみたいな話あったけど
やっぱ本屋さん行って本とか見るのすごいいいと思うんですよね
いつか自分もこんなデザインしたいとかっていう気持ち
そうですね
そんなの常に持ってます今でも
本屋さんとか行きますか二人とも
本屋さん行きました昨日も行きました
ハリさんはもう家でずっとあれでしょ
なんすか
家でもずっとあれでしょ
バカにしてる
何を言ってるか分かんないけど
外出てさ
情報収集ちゃんと時間取ってますか
取ってないですね
本屋行ったほうがいいですかね
どうなんすかね
Amazonで本買うのと本屋さんで本買うのどっちがいいんかね
うーん
どっちでもいい
本屋さんがいいっすよ
って言うよね
一般的にはそうなんか
俺もそんな本読んだことある
Amazonでおすすめリコメンドする本の数よりも
本屋さん歩いてる本棚で下に入ってくる本のタイトルの文字の量が多いから
みんなそう言うけど
本屋行っても決まった場所しか行かないっすって
そうかな
ビジネス書行く人はビジネス書行く人は漫画行く人は漫画行って終わりっすよ
そうですね
それはありますね
自分が気になる本のピックアップって決まってるしね
ジャンルとかね
引っかかるタイトルの本とかね
僕好きな本屋は
大阪行きの
ルクワイイレの上にあるツタヤ書店
知ってます?
俺行ったことないわ
大阪にいる人は行ってほしいんですけど
円状になってるんですよ
ワンフロア丸々
本屋さんは?
そこ一周しないと
通路が一周するようなルートになってるんですけど
一周したらその全ジャンル見れるんで
なんかここ普段来ないけどこんなのあるのか
っていうの見たりするんで
あそこはいいっすね
なるほど
じゃあただ普通の
商店街のちっちゃい本屋行くぐらいだったら
ベストセラーしか置いてないっしょ
どうせ
小バカにするな
本屋1日に3店舗ぐらい
日本で潰れていってるらしいっすよ
いますか?
年間1000ずつぐらい減ってるらしいっすよ
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へー
ちなみに日本の酒蔵も
年間70グラスづくりで潰れてるらしいよ
マジっすか
マジで
美容院もそうやんね
クリーニングやと
話散らかるからやめるわこの辺で
すごい
そんなになんでみんな潰れるんだろう
やっぱ大きいところに集約されていきますよね
なるほど
本屋行ったほうがいいんすか
行って何するの
キモさんどのぐらい行ってんの?本屋さんの週に
週に?週に何回も行かないっすよ
なんで俺週にって言ってんの
そうですね
月に1回は絶対行きますかね
月に1回なら僕も行きますよ
マジで?
たぶん毎週行ってますよ
本屋さんに?
毎週行ってるんすか?
俺こそアマゾンやわ
3、4年ぐらい前かな
紙がなくなる
電子書籍が出てきた時
e-bookが出てきた時に
紙がなくなる説みたいなのが出て
グラフィックデザイン会社が
一堂にざわざわした時期
あったやんか
あの時どう思った?
どう思った?
俺絶対なくならんと思ってた
なくなってほしくない?
っていう願望があったかな
逆に言うと
名刺とかでも活版印刷とか
逆に
逆手に取って
紙を残そうとして
凹凸つけて
特徴付けて残してる感じやんか
そういうので
絶対本とかも残っていくし
紙も残っていくやろうな
っていう
そういう思いもあり
あれで何が起きたかっていうと
紙が使われる
市場っていうデカさは小さくなってんけど
価値っていうのは上がってるらしいよね
本屋さんに行って実際に手に取って
ページめくるとか紙質触るとか
ユニークな本
ユニークな作りの本とかっていうのが
結果的に
価値あるものになってるっていう
話は聞いたことある
本は触ってみないと分かんないですからね
グラフィックデザイナーって
グラフィックやから
そういう紙質の
提案とか
こういう紙で印刷しましょうよ
とかさ
グラフィック
そのパッケージとかでもさ
そういうリアルの場で
実際に触れるっていうのは大事なのかな
って
一番本屋に行ってない俺が言うのもないけど
大事なのかな
って思いますけどね
雑誌とかでも
思うみたいな本もあれば
この本めっちゃ軽いやんみたいなのもあるし
紙の厚みによって
重さ全然ちゃうもんね
とか表紙の加工とかも
面白いの結構
インクも奥深いからね
インクも特色
使うと全然発色違うもんね
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そうですね
好きな色とかあるんですかインクの発色で
好きな色とか別にないっす
ほんま?
俺ベトっとした蛍光灯のインク
めっちゃ好きやねんけど
蛍光系のやつ
ベトっとしてるやつ
あれ面白くない?
昔のハリさん知ってる?
モコモコペンみたいなさ
モコモコペンって知らん?
モコモコペン知ってる
G書いたらさ
ドライヤー当てたら
それが膨らんできて蛍光色に光るんよ
へー
あったよね?
ハリさん5世代でしょ?
知らないっすね
そんなインクとか
そのインクは別にドライヤー熱与えて膨らむ訳じゃないんやけど
なんかそれを
彷彿させるような
ちょっとベタってしてて
なんか本屋さんでああいうね
すごいお金かかるんやけど
絶対目立つもんね
ああいうデザインしてる本とか
俺だからああいうの見てこれを提案したデザイナーすごいなって思う
絶対通らんやん
高いのにそれすることに何の意味があるの?
みたいなさ
そこの壁乗り越えてようやく商品化されて
で俺らみたいな
ちょっとニッチなユーザーが
すごく感動するみたいなさ
てことでね
てことでね
今日はなんかデザイナー2人が
ベラベラ喋ってしまって
てことでねきもさんの場合はロゴマークやけど
自分の得意分野をね
はい
プロセスを持って見つけていくみたいなね
うん
取っ掛かりってやっぱりそのさっき言った紙シスとかインクとかね
グラフィックデザイナーの場合はいろんな
取っ掛かりがあるんでね
自分の好きなもの見つけて
お客さんに提案していくっていうのがね
いいと思います
デザインのクリエイティブだけじゃなくて
こうねビジネスのクリエイティブもね
お客さんをこう
創出していく
自分の提案もクリエイティブする
ということで
今日はなんかグラフィックデザイナーの2人が
ベラベラ喋ってしまいましたけど
ありがとうございました
さよなら