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2023-06-02 23:03

#58 欧文書体とTypeCache

欧文書体の品質やトレンドをどうやって情報収集していけばよいか、というテーマです。Helvetica、Futura、DIN以外を知りたいけど、欧文書体全然分からない、っていう。結論としてはTypeCacheのTwitterをチェックしてれば、高クオリティの書体やトレンドを追っていけるのではないでしょうか、という話をしました。

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こんにちは、シロクロの伊藤です。Podcast58回目、今回は欧文書体について話したいと思います。
今日は2023年6月2日、金曜日です。
よろしくお願いします。
欧文書体ということで、欧文書体何かというと、
ヘルベチカとか入ったアルファベットの方の書体のことを、 欧文書体と言います。
ひらぎのとか入った日本語書体を、 和文書体とか日本語書体とか言うんですけど、
今回はそっちの欧文書体の方にフォーカスして話していきたいと思います。
多分書体について実はPodcastで全然話してきてなかったんですね。
僕個人のバックボーンでいくと、新宿、四宿とか行ったり、 文字宿とかでずっとカナ書体作ったり。
あとちょっと教長で文字周りのこと書かせてもらったりとか、 そんな感じのバックボーンですけど、
欧文書体についていろいろ思うところ、 言いたいところがあったので、それを追っていきたいと思います。
まず一番よく耳にするのが、 デザイナーが好きな欧文書体ベスト10とか、
そういったランキングが定期的に目に売れるんですけど、
だいたいヘルベチカ、ユイチュラ、リンとかそういったものが上がって、
これは多分もう50年後、100年後も言ってそうな同じ話題で、
もうその辺のクラシックの書体はいいから、 今のトレンドとかそういったことを知りたいんですけど、
そういった情報が全然手に入らないんじゃないかっていうところ。
もちろんいろんな情報ソースはあるとは思うんですけど、
その和文とかに比べるとやっぱり圧倒的に情報量が少ないのと、
その信憑性があるかどうかの基準もわからないっていうところで、
デザイナーが欧文書体に対して一定以上の情報を広げようとする感じがあまりないのではないか。
日本だともっと親しみがあるっていうのと、 欧文に比べて選択肢が圧倒的に少ないっていうところで、
やりやすさはあるんですけど、 欧文に関しては知らないことだらけなので追いつかない。
個人的にも全然わからないところなんですね。
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第1に、よしよしがわからないっていうところ。
新しくリリースされた何々っていう本と、 もちろん見た目の特徴とか造形的なものはわかる。
それはわかるんだけれども、それがクオリティ高いのかっていうのと、
今のトレンドに沿っているのか、 というか今のトレンドもよくわからないっていうところ。
あとこれ、後で話そうと思ったけど、
参照元があるものとパクリってどう違うんだろうっていう。
結構多くの書体が何年頃の文字を参照して作りました、再現しました、みたいなエピソードがあるんですけど、
それはもちろん別に批判されることでもないし、 そういうもんだろうし、復刻版だったりとか。
それとは別に単純に似せているもの。
ただ単にパクッタというと、 パクッタでも難しいですね、線引きが。
ヘルベチカとユニバースの違いと、 ヘルベチカとARの違いって何っていう話かな、違うか。
昔のものを参照すると、それはリスペクトだったり、 インスパイアだったり言われるかもしれないけど、
直近のものを参照すると、 それはただのパクリではないかみたいな。
この差事加減はどの分野においても、 毎回僕はわからなくなるんですけど。
それもありつつ、よしよしっていうところで、 どの分野においても初代に限らずですけど、
音楽でもファッションでもそうだけど、 作る人がいて、あとヘビーユーザー、ヘビーリスナーがいて、
あと一般の人、音楽で言えば実際に音楽作れる人と、 音楽めっちゃ好きでいろんな音楽たくさん聴いてる人と、
普通に音楽を聴くリスナーがいて、
トレンドとかは音楽作る人じゃなくても、 ヘビーユーザーだったらわかる。
この音楽はこういう流れに沿って、 あの辺の音楽を元にこういった音楽になってるんだな。
今の最先端だなとか、ちょっと古い感じだなとか、 こういうジャンルだなとかはわかる。
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でも細かい技術的な話になると、 多分わかる人もいるんだろうけど、
それやってる人じゃないとわかりづらいのではないか。 ここのギターのテクニックがどうのこうのみたいな。
それと同じで、初体についても作る人と、 初体を使うデザイナーがいて、
あとは一般の判断をする人がいて、
初体を作る人は多分良し悪しが、 純粋にクオリティというイメージの良し悪しの判断はできると思うんですけど、
デザイナーがトレンドはわかっても、 初体の良し悪し。
これはパクリだけど、これはインスパイアだよね。 だったり、これの造形は非常にクオリティ高いよねみたいな。
ジャッジができないんじゃないかっていう。 少なくとも僕はできないしっていうところ。
音楽とかファッションとかは、 自分のためのものだから、
要はトレンドとか知らなくても、 俺はこれが好きだからこれを着る、これを聴くって全然問題ない世界なんだけど、
フォントとかは個人的に使うものではなくて、
やっぱりお客さんに依頼があって、 その初体を使ってアウトプットがあって、
お客さんの成果打ちとして提供するので、 トレンド知らないっていうのは結構よろしくない状態。
全然トレンド知らないけど、 俺はこの初体が好きだからこれを使いました。
それが個人的に完結するなら全然いいけど、 それをお客さんのアウトプットとして提供するっていうのは、
最低限知っておかない、 物事を知っておかないとっていう気がするんですね。
なので、オープン初体に関してもデザイナーは、 最低限のトレンド知識を持っておかないといけないのではないかという気がしているんですね。
一応僕もTwitterとかでいろんな初体デザイナーとか、 タイプグラファーとかフォローしてるけども、
日本語でそういう海外のオープン初体の話題が来るかというとほとんど来ない。
もちろん個人ブログとかいろいろあるのはあるんだろうけど、
なかなかそのもの自体の信憑性もわからないしっていうところ。
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東大元暮らしではないですけど、 TypeCacheというサイトがありまして、
僕もちょっと関わっているんですけど、 そこが文書体の最新の情報を取り上げていて、
そこの最新情報を常にリリースしてくれている TypeCacheの中の秋田さんという方がいて、
その方はもちろん国内会でもとても有名な方で、
その方がセレクトするものであれば、 信じて全然いいんじゃないかと僕の個人的な判断ですけど、
そこに乗っていれば十分クオリティが高いというふうに判断していて、
かつ世界中の最新の情報をリリースしてくれているので、
そこを見ればもういいんじゃなかろうかと個人的には思っています。
ただおしむらくは全部英語なんですね。 日本語で解説しているものではないので、
一応僕ら日本人が作ったサイトなんだけれど、
全部英語なので国内でそんなに話題にならないのだなと思います。
ちょっと探したんですけど、 TypeTodayというロシアのタイプハンドリー、
もしくはニュースサイトみたいなところで、 以前アキラさんがインタビューを受けていて、
それの初代のクオリティのところの話があって、 話文に翻訳したものをちょっと引用させていただきます。
クオリティの話ですね。
インタビュアーがアマチュアのリリースから プロのプロジェクトをどのようにして判断するのですか。
デビューに含めるスタジオをどのように選択しますかという質問に対して、
まず初代の背景にある考え方です。
良い初代には質の高い形状と特徴がなければなりません。
またテキストの設定と感覚を見て、 本当が適切かどうかを確認します。
初代の特徴に関しては一貫性とリズムが重要です。
文字の太さとサイズが同じに見えるかどうか、
発音記号が適切にデザインされているかどうかなどです。
ダリクタイの音楽調整も重要です。
引用終わり。
ちょっとこれ、Googleの自動翻訳だから、 どこまで正確かどうかわからないですけど。
そこの判断はよっぽど見てないと、
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ちょっとフォント好きぐらいの人だと、
それ僕ぐらいの感じだと思うんですけど、
なかなかそのクオリティの判断は難しいですよね。
でもタイムキャッシュのTwitterアカウントでもいいし、
サイトでもいいし、
ニュース、最新情報をずっと見てると、
なんとなく今のトレンドだったり、
その造形のクオリティだったりっていうのが、
以前よりかはちょっとわかるようになってきた気がするので、
文書界詳しくなりたいっていう人が、
特に最新のっていう意味でいくと、
タイムキャッシュをずっと追うっていうのは、
非常に有効なのではないでしょうかっていう気はします。
ホントウッドコムとかマイホントウッドコムとか、
ホント売ってるところ、このタイプさんが運営している。
あそこだと、もちろんたくさんの書体が取り扱われていて、
そろそろタウンみたいなもんだよね、デパートというか、
いろんなベンダーの書体があって、
有名なところもマイナーなものもあるので、
あそこで情報を得るのはもちろんいいと思うんですけど、
それだといわゆるそれに属さないタイプハンドリー、
インディペンテント系とか独立系とか言われたりするんですかね。
ファッションブランドとかでも、
ゾートタウンに流通していないブランドもたくさんあるわけで、
要はそういったものもタイムキャッシュだったら、
カバーしているっていうところで、
もっと本当は流行っていいよね、タイムキャッシュだったと思って。
すごい有効的な情報がリリースされている。
セール情報もあるし、ほとんど知らないものばかりだけど、
でも見ているとここのタイプハンドリーよく見るから、
もうちょっと見てみようかっていう気にもなるし、
非常に良いのではないかなと思います。
だから今回あれだね、
法文書体とタイムキャッシュっていうテーマのほうがいいですね。
そこを見て、かつそのタイプハンドリーもタイムキャッシュに全部載っていて、
全部じゃないけど、そこもあきらさんが良いと判断したところのみ載っているので、
僕がよくやるのはどこかしらiPhoneとかで、
これ個人的にはいいなって思うけど、
雑誌どうなんだろうっていったときに、
その書体名でタイムキャッシュのサイトで検索して、
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載っていればアリなんだっていう判断をしています。
載ってなければ何かしらの理由で載っていないっていうことになるので、
漏れてるところでは多分あり得ないので。
なのでそういう使い方ができる。
自分はいいと思うけど、
ちゃんとプロの目から見てどうなんだっていうときにタイムキャッシュで検索して、
その書体もしくはタイムハンドリーが出てくるかどうかっていうのは、
個人的にはすごく良いジャッジの方法だと思っています。
なのでタイムキャッシュ、日本語版があったらめっちゃ流行る気がするけど、
これが言うのもなんだけど。
でも追っていけば、
タイムキャッシュの運営をされている竹田さんの情報っていうのは、
いろんな本だったりイベントだったりで出てくるので、
そこを追っていけばいいですよね。
ぐらいかな。
でも途中で話した、
似ているものとその参照、インスパイア、リスペクト、アクリ、
そこら辺の線引きは難しいというか、
本当によくわからない世界ですよね。
タイムキャッシュにも、
例えばヘルベチカ、オルタナティブヘルベチカっていうページがあって、
ヘルベチカに近い造形をした主体特集みたいな。
あの辺も結局、
ヘルベチカを真似て作ってるのか、
また難しいのが結局、
なんだかんだ言って文字なので、
ABCDEFGっていう例えば大文字のAだったら、
斜めに2本線があって真ん中に横に線1本引いて、
でAなわけで、
ある程度限りがある。
ファッションとか音楽みたいに自由度がめちゃくちゃ低い。
どれだけデザインしようが、
Aの形を認識してもらわないといけないわけで、
そうするとどれだけ個性的なAといっても、
限度がある。
大半の書体っていうのは、
本文用というかデザイン書体ではなくて、
きちんと読み物として使える書体を開発しているはずなので、
そうなるとより一層一般的に見て、
Aと認識してもらえる造形、
それが読みやすいものとなると、
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本当にほぼ、
全然書体好きじゃない人、詳しくない人からすると、
全部同じじゃんっていう。
おじさんがアイドルの曲聞いて、
このアーティスト全部同じように聞こえるみたいな状態ですね。
興味関心がない時には、
全部それが同じに見えちゃうっていう話ですよ。
それを、
タイプデザイナーが理想の形を追って、
結果的に何かにちょっと似てるよねっていう状態と、
Aレベル違うまんま暴露としてできたものの違い。
でもこれ判断できるのかね。
タイプデザイナーだったり、
詳しい人はそこの違いも判断できるのかどうか、
俺は絶対できないけど。
でも少なくともファッション、
洋服、メンズの洋服、ストリートブランドとかだったら、
あのブランドはあの辺のブランドをめっちゃ真似てるよね。
昨シーズンやってたことをめっちゃ今シーズンやるよねっていう、
ブランドはパッと見たらすぐ分かる。
でもそれは僕が単に色々ずっと見てるからで、
もちろん洋服は全然作れないけど、
見てればやっぱり分かるから。
ずっと見てる。
好きなことであればずっと見ちゃうので、
そういう人たちは分かるんですかね。
そういう意味でいくと一番最初に言ったのが、
Helvetica Future Deanとかをランキングに出すな問題っていうのは、
でも結局それらを除外したところで、
それに近い文造形の素材が並ぶだけっていう、
でもまあいい加減そこの話題じゃないところを知りたいよね。
でもそのためには情報がないけど、
一番分かりやすいし、
かつ最新の情報で、
かつクオリティ高いもの。
日本語があればいいけどっていうところですよね。
ずいぶん昔に作ったやつだからスマホ対応もしてない。
化石みたいなサイトになってるけど。
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っていう話ですね。
和文だとまた別で、
和文だともちろん文字の種類が全然違うから、
開発にかかる時間が全然違うし、
使う人も和文書体っていうのは基本的に日本人だけ。
マーケットの差もある。
ということで和文書体の方が圧倒的に少ない。
少ないイコールデザイナーとしては非常に選びやすい。
もう数に限りがあるので、
特に読み物、本文用の書体って、
若干ゴシック系だとして、
きちんとモダンなものってなったら、
もう本当に限りがありますよね。
これとこれとこれの中から選べばいいみたいな。
しかもそれが紙物じゃなくて、
ウェブで使うウェブフォント。
ウェブフォントで提供されてるものの中から
選ぶっていう話になるので、
そうするとそんなに間違えた判断することなく、
っていうので、
でも和文だったら一気に世界が広がってしまうので、
っていう話ですよね。
なので、タイプキャッシュ見ようっていう話。
そんな話でいいんだっけ。
お年段頃としては。
まあでも和文書体の話、
個人的に言いたかった話と、
っていうとこですね。
はい、どうしよう。
次、和文書体も入れておこうかな。
せっかくならね。
はい、っていう話でした。
じゃあ、ここの辺で終わろうと思います。
はい、以上です。
ありがとうございました。
さようなら。
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