TCBの申告漏れ問題
こんばんは、今緊急で動画を回しているんですけれど、もうこれネットニュースとかテレビのニュースとかにもなっていると思うんですけれど
TCB東京中央美容外科という全国展開している美容クリニックがありまして
そのTCBが申告漏れで約9億円の追徴課税というのが、今ニュースになっているわけですね。
それは、TCBを運営する会社や医療法人が国税当局から指摘されたということなんですけれど
これが、すごく複雑なロジックになっておりまして、一部のクリニック、チェーン店系クリニックなので、分院があるんですよね。
支店ですよね。その一部の分院のクリニックの院長ですね。その院長というのは、雇われ院長なんですよね。
院長というのは、雇われ院長とオーナー院長というのがあるわけであって、僕はありがたいことに高須クリニック名古屋院というクリニックの一つの医療法人でオーナー院長なわけなんですけど
雇われ院長なわけなんですよね。そういう雇われ院長なのに勤務員みたいなものなんですよね。
雇って院長をやってもらっているという形なんですけれど、その人を個人事業主として扱って税務申告させていたということなんですよね。
これすごくわかりにくいんですけど、この元院長、雇われ院長だと思って働いていた人のインタビューを聞くと、雇われ院長という立場だと思っていたけれど、実際には個人事業主になっていた状態だったって言うんですよね。
院長らは業務委託費名目でメディカル社側に支払っていた。メディカル社側というのはTCBを運営する会社なんですよね。
TCBは医療法人なんですけれど、それじゃない運営する会社というのもあるわけですよね。それはメディカルサービス法人、MS法人というものだと思うんですけれど、
メディカル社側に業務委託費名目で払っていた。常納金みたいな感じで納めていたっていうことだと思うんですけれど、国税当局は業務に実態はなく利益の回収とみられる行為だと認定した。
それで、過小申告加算税ということになったわけですよ。で、開業から2年間は消費税の納付が免除される制度の適用を受けさせていたということなんですけど、おそらくこれが一番の目的になったんじゃないかなって思うんですよ。
雇われ院長の状況
2年間の消費税の納付の免除ですね。というのは、基本開業して一定の条件を満たせば、2年間は免税事業者になって消費税の納付義務が免除されるんですよね。そういうシステムがあるわけなので、これが一番の狙いだったんじゃないかなって思うんですよ。消費税、今10%なわけですよね。
美容クリニック、特に例えば埋没法とか、そういう手術を売りにしているというか、それで収益を上げているクリニックというのはサービスを売っているわけなので、物を仕入れて売るという商売とは違うわけであって、となると10%の大部分が納付義務を免除されるという形で。
それはお金溜まりますよね、10%分2年間ね。これが狙いだったんじゃないかなと。
本来だったら店舗を拡大するわけじゃないですか。クリニック分院を拡大する場合だったら、医療法人の中で分院を作っていって、雇われ委員長、どこどこの委員長になってくれってね、雇われているお医者さんを委員長に据えてっていう形なんですよ。
それだったら普通に消費税を収めるわけなんですけど、それを避けるために個人事業主のクリニックっていう形にしたのではないかなって思うんですよね。
しかもそれを雇われ委員長さんには何も言ってなかったみたいなんですよね。自分雇われ委員長だと思ってたんだけど、実は私個人事業主でしたっていう状態だったみたいなんですよ、この元委員長さんのインタビューを聞くと。
それを聞くと、それ考えると極めて厳しいですよね、これ。ちょっとこれは…って思っちゃいますよね。っていう感じで。
本来、医療法人っていうのは、鋭利目的ではない法人なんですよ。これなかなか難しいんですけれど、高須クリニックも医療法人なんですけれど、鋭利目的じゃないって言っても、
実際、別に美容クリニック以外でも個人の地美科とか眼科のクリニックを経営してるお医者さん、個人医学院の人も、あと大きな病院を経営してる院長さん、理事長さんも、それなりに薬品報酬なりもらっているわけであって、それが鋭利目的じゃないって言うとどうなんだっていう意見あると思うんですけど、
一応、法律上は鋭利目的ではないっていう立て付けになっていて、それは医療法人っていうのは出資するわけじゃないですか。出資して医療法人作ってっていう流れになるんですけど、
今、医療法人って出資持ち分ありとなしに分かれていまして、出資持ち分なしの医療法人だと、相続とかは楽だと思うんですけど、そのまま残ってっていう形で、出資持ち分ありだと相続が大変になっちゃうんですよね。
出資持ち分を相続しないといけなくて、相続税払わないといけないという、いろんなことがあるわけなんですけど、出資持ち分ありでもなしでも、鋭利目的じゃないっていうのは普通の会社と違ってまず、配当が出せないわけですよね。
出資持ち分ありであっても、出資持ち分を普通の株式会社の株と同じように自由に売り買いするとかっていうのがハードルが高いわけです。そういうふうになってるわけですよね。
それは医療法人のいいところだと思うんですよね。TCBの話とは置いときまして、TCBがそうだって言うとごっちゃになっちゃうんで、
最近その美容クリニックとか、自費診療の医療のクリニックとかを作ってお金儲けしたいっていう人たちがいるんですよ。それはお医者さんじゃなくて、いろんな人たちがいるわけですよね。ちょっと怪しい人たちとか。
ここからの話はTCBとはまた別の話だと思って聞いてくださいね。場合によっては反社とかがやってるクリニックもあるとか言われてるわけなんですけれど、TCBとは全然違う話だと思って聞いてくださいね。
そういう怪しい人たちが出資して美容クリニックからお金を巻き上げようっていう人たちがすごくいるんですよね、今ね。
そういう人たちは先ほど話したMS法人っていうのを作るんですよ。MS法人、メディカルサービス法人って言うんですけど、会計業務とか仕入れとか管理とか販売とか人材派遣とかやるわけであって、
うちのクリニックもMS法人っぽいものは作ってるんですけど、それはあくまで僕たちの中で作ってるわけであって、そうじゃなくて、最近多いのは全然関係ないお医者さんじゃない人たちがとにかくお金を吸い上げたいと。美容クリニックがそういう美容クリニックを作りたいとかね。
そういうのがMS法人っていうのを作って、そこの代表取締役になることもできるんですよ、医者じゃなくてもね。
株主になって、そのMS法人にたくさんの美容クリニック業務委託とかして、契約とかして、そこからお金を吸い上げるシステムにしてて、そこで薬品報酬とかもらったりとか、資産価値が上がって、医者じゃない人たちがお金儲ける、吸い上げるっていうシステムが最近多いですね。
それは今回のTCBとはまた別の話だと思って聞いてもらえればいいと思うんですけど、という感じでお金吸い上げるシステム、そういうのが多くて。
日本の美容医療業界の現状
となると、やっぱりちょっと怪しい人たちがバックについてる美容クリニックっていうのが最近すごく増えてきて、そうすると、なんかやるんすよね。
なんか悪質なぼったくり、軟禁とかね、あるんすよ。
っていうね、なんかね、最近日本でもそういうTCBとか置いといて、なんかね、悪質なクリニック、チェーン店系がね、なんかうじゃうじゃ出てきてるんすよね。
また最近新しい変なクリニックが出てきてね、ほんと今の日本の美容医療業界っていうのはね、腐ってますねって思います。
みんながみんな腐ってるんじゃなくて、そういう腐ってる悪質な美容クリニックが今すごく日本増えてると。
そういうのは今ね、日本で美容医療が流行ってて、美容整形したい、美容医療を受けたい、美肌治療を受けたいっていう患者さんがね、すごく増えてるわけなので、ルッキズムが助長されてね。
っていう感じで、ぼったくられて被害を受けるっていう人もものすごい増えてるっていうのが現状でございます。
はい、というのが今回の私のお話です。ご視聴ありがとうございました。