異世界ですね。
異世界で、そこで異世界の山の中で、
そのふもとに里があって、
外の里の人たちと交流しながら生きてはいるんですが、
基本は山の中で狩りを行って生きていると。
なので罠を仕掛けたりとかみたいな。
その中でイチ君によってウロロが倒されてしまい、
偶然ね。
イチが魔団になってしまう。
なるほど。
だから順番が逆なんですね、それはね。
本人も魔法の力を得ようと思ってやったことじゃない?
やったことではない。
中にはね、魔法の力を得ようとして、
魔団になるべく頑張っている男の子みたいなキャラクターとしては登場してくるんですけど、
イチ君はたまたま魔団になってしまったという。
この漫画がやっぱ面白いなと思うのは、
今まで魔法使い、魔法物っていうと、
同じ週刊少年ジャンプの中でウィッチウォッチーズっていう漫画も連載してるんですが、
そっちは普通に魔女もののギャグ要素の強い漫画なんですけどね。
そのウィッチウォッチーズの場合だと、
魔女がいて、その魔女を守る妖怪の血を引く人間が何かいて、
例えば鬼の子孫だったり、トミの子孫だったり、
吸血鬼の子孫だったり、狼男の血を引いたり。
すごいな、西洋と日本が合っちゃって感じですね。
でもその狼男の血を引いたり、
吸血鬼の血を引いたり、みんな男の子なんです。
そういう妖怪の血を引く男の子たちが、魔女の血を引く女の子を守るみたいな。
ある意味ジェンダー的なところで見ると、ある意味枠にかまっているところなんですが、
そこの枠組みっていうところをマダンのイチはちょっと踏み越えようとする部分がある。
イチ君のよくある話としては、魔女っていうのは魔術の力を持っていて、
その魔術の力っていうのは、わかりやすいのは魔女の宅急便とかなんですけど、
魔女の宅急便でキキが魔力を若干失っちゃう事件がある。
例えばそれは恋をしたりとか、あるいは生理になっちゃったりとか、
そういう状況だと魔力を失っちゃうみたいな、そういうのが魔女の宅急便であったりしたんです。
魔女の魔力っていうのは、こういう女性のセクシュアルな部分と、
切り離されて、切り離す、繋がってはいるんだけど、
セクシュアルな部分が表に出てくると魔力が弱まるみたいな。
そういう描かれ方をするっていう部分がある。
逆にでも魔女性って多分、女性の性的な部分を見越してっていうのが、
従来ヨーロッパの魔女とかもね、あの女は魔女だとかっていう風に言う時とかっていうのは、
多分その性的な部分を言ってたんだと思うんだけど、物語世界に入るときは、
そこを切り離した形での女性みたいなものが取り上げられて、
魔力と密接な関わりを持つってことなんですね。
そうですね。だから、例えばジャーヌ・ダルクとかもね、
乙女、性乙女みたいな感じで登場してきて、
神聖性があったと、ジャーヌ・ダルクが敵を撃ち倒してるときとか、
神聖な存在としては言ってたんだけど、
一点、戦争が終わると、今度は魔女として火あぶりになる。
そういうのがあったりとか。
そういうところで、魔女の歴史は魔女の歴史であるんですけど、
魔女の歴史ってなんだって。
そこのところはね、ストックスなところをちょっと踏み越えて、
魔弾っていうものを要素として今回持ってきて、
それを主人公に据えたっていうのは、ちょっとひとつ画的的な面白いところだなと。
イチ君が魔法に対する向き合い方が何かっていうと、
やっぱり物語、ジャンプ漫画なので、条件設定がされてるんですよ。
そこで設定されているのが、死と向き合うみたいな感じで。
魔法、もともと狩人だったと。
狩人で日々そういう動物を狩るときに、野生の動物と自分と一対一で向き合って、
そこで狩りをするみたいな。
相手の命を取るですからね。
魔法狩りもそれと同じみたいな感じで、イチ君は捉えていると。
だから相手が自分を殺そうとしているか、それか自分が相手を殺そうとしているか。
そこのイチ君は死対死って言ってるんですけど、デスです。
相手が自分を殺そうとしている、自分も相手をそれを対して殺そうとしているっていう、
その関係性が成り立たないと狩りはしたくない。
それは魔法狩りも含むみたいな、そんな感じの倫理感というか。
倫理感高めですね。
チャレンジングな倫理感というかね。
これあれですね、原作が西尾さんさんなんですね。
そうですね。
あれですね、参りましたイルマ君の人ですね。
あれもいっぱい魔が出てくるんですけど。
イルマ君が助走して舞台に立つのが有名な参りましたイルマ君ですけど。
まさにそんな感じの。
マダヌイチの場合だと、自分はイチ君のキャラクターもいいんですけど、
自分が一番好きなのはイチ君の指導役である魔女のデスカラスさんという人がいまして、
史上最強の魔女みたいな、そういう設定で、
すごい能力も高くて、いろんな魔法を習得していて、とにかく強い魔女である。
でもその魔女でもウロロは倒せなかった。
ウロロは男にしか倒せないという課題だったので。
それはもう無理ですね。
無理なんですよね。
そこの無理なところをイチ君がウロロを倒したことで、魔団になってしまった。
でもその魔団の存在っていうのは、デスカラスから見るとちょっと異質な存在であって、
かつ魔法の訓練も受けずに魔団になってしまっているから、たまに暴走をするというところで、
デスカラスはイチ王の監督役みたいな感じでやるんですよ。
でも結構物語構造として面白くて、いまのところ最強の敵みたいなのが設定されていて、
それが反世界の魔法っていうやつなんですけど、
人間世界を滅ぼす魔法。
それが魔女協会ってあるんですけど、魔女協会としても最大の敵である。
反人類魔法。
魔女は常に一貫して人間の側なんですね。
人間のために魔法を使役して、人間社会を豊かにしていく。
良くするとかね。
そういう理想がある。
一周回ってすごいですよね。
やっぱり魔女が人間、マンみたいなものと対峙させられていた長い歴史がある中で、
常に魔女が人間の側っていうのはちょっと面白いかな。
そうです。
今思い出したんですけど、魔法を使う男の子っていう意味でいうと、
昔少年サンデーでやっていた、マギですね。
昔、週刊少年サンデーで連載していたマギっていう漫画がありまして、
これは魔法使いの、ただ魔壇みたいな感じではないですね。
魔法使いの男の子が主人公というか、主人公を助ける魔法使いの、
主人公と言っていいのか、主人公として同情するみたいな感じのものでした。
今回の魔法単に男子が魔法を使うっていうじゃなくて、
本来は魔女世界が、中に突如として突然変異として魔団が生まれるっていうような構造というか、
設定としては魔団の位置っていうのがあるんですね。
それこそ、たぶん2か所の、2つの意味でだと思うんですけど、
それが人類ではなくて、例えば震度場とかなんだっけ、魔法、ランプの。
はいはい、ランプの精みたいな。
そうそう、魔神みたいなね。そういうものっていうのは存在していて、
そういう時とは違って、
魔法使いの男の子が主人公というか、主人公を助ける魔法使いの、
そういうものっていうのは存在していて、
そういう時とは、今回の次に来る漫画大賞まで取るぐらいの設定っていうのは、
やっぱり魔女世界っていう前提があるっていうところが、たぶん面白いんですよね。
そうですね。
魔団の位置、イチ君を助けるデスカラスの存在の、
そこの魅力なところをちょっと言ってなかったんですけど、
そうですね、言ってくださいね。