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私が小学校3年生ぐらいの時なんですけど、近所の児童館でお化け屋敷みたいなのが開かれてて、
地元の中高生が作ったような、簡易な可愛いお化け屋敷でして、
当時、下に双子の妹が2人、小1の、その時小1の双子がいて、
その双子の妹を連れて、一緒にそのお化け屋敷に行ったんですね。
最初はビニールのトンネルをくぐって、ある教室に、暗いなっている教室に入るんですよ。
子供なんで、怖いな怖いな言いながら入って。
でも中に入ったら、大したことなくって、段ボールで作ったお墓みたいな、
段ボールで作って、それに灰色を塗ったような、にお墓って書いてあって、蛍光塗料で。
それがぼやーっと浮かび上がってて。
で、壁からは手袋がぴょぴょぴょぴょぴょって出て、
それの一個が誰かが手を入れて動かしたりして、そんな可愛らしいものだったんですよ。
ちょっとびっくりするくらいの。
で、そろそろ終盤になった時に、真っ黒青い通路があって、
そこがフィニッシュなんですけども、出口があるんですけども、
右手にくぼみがあって、そこに人が座ってたんですよ。
で、それがリアルな骸骨やって、
茶色っぽいシャレコーベン、本当に理科室に置いてある標本みたいな骸骨が座ってて、
そういうオモブロにすっくって立ったんですよ。
なんか人が来てるような感じになったら、
やっぱり蛍光塗料とかで変な光り方とかしてると思うんですけど、
真っ暗いのにそれが茶色い骸骨やってわかるのが浮かび上がってて、
私も演出の一部や思って、めっちゃ怖がって妹を仕掛けて、
出口でバーって出たんですよ。
その後、すぐ外にベランダが開けてまして、
そこでみんな最後スーパーボールとかして遊ぼうっていう感じになってて、
出たときに妹に最後の骸骨めっちゃ怖かったよなって、
見た?こんな妹が。そんなのおらんかったよ。
え?なんで?めっちゃ怖かったやんかってか言っても、
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そんなのおらんかったよ。もう一点張りで。
だから私が見たらなんやったんやろうなって。
今回は私が以前開催した1話100円100物語というイベント内で、
100円で買い取ったお話をお送りします。
体験されたのはえいちさんという女性です。
彼女のようにお化け屋敷の中で奇妙な体験をされた方のお話は少なくはありません。
お化け屋敷なんだからお化けが出て当然じゃないかと思われる方もおられるかもしれませんが、
ここで言う怪異とは仕込みではなく本物の怪異のことです。
本物が出ると有名だったお化け屋敷はいくつかあります。
例えば京都の比叡山の山頂にあった遊園地のお化け屋敷。
ここは本物が出ると関西ではとても有名でした。
2000年に閉園してしまい現在はもうありません。
また日本最古の遊園地の一つとしても知られる東京の浅草花屋敷にも本物が出ると噂されるお化け屋敷がありました。
こちらも2011年にリニューアルされてからはあまりその噂も聞かなくなってしまいました。
どちらのお化け屋敷も何十年も営業しているうちにこのような噂が立ったようです。
しかし何も何十年という時の流れを経なくてもお化け屋敷に本物が出ることはあります。
私がこれまで実話として聞いた中では関東の某有名テーマパークにある洋風のお化け屋敷や
中部地方の某遊園地にあるギネス記録を持つお化け屋敷、
あるいは九州の某遊園地にある巨大なお化け屋敷などでの体験があります。
また常説ではなくとも関西にある某有名テーマパークの期間限定のお化け屋敷にも
そのような話があると聞いたことがあります。
私が聞いただけでこれほどあるのですから実際のお化け屋敷で体験される会議はもっと多くあるに違いありません。
ということはお化け屋敷は会議が体験されやすい場所だと言えるでしょう。
その理由についてはいくつか挙げることができます。
まず一つはお化け屋敷に入る人は会議に敏感になっているからです。
お化け屋敷では様々な怪奇な現象が演出されます。
客は当然そのことを知っておりそれを期待して入ります。
次はどんな会議が起きて自分を怖がらせてくれるんだろうそんな期待を持って奥へと進んでいくのです。
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だからこそ些細な会議にも気づくことができるのです。
会談が成立するまでに必要な段階としてまず最初にその人が怪異な現象に遭遇しそれに気づかなくてはなりません。
誰も気づかなければその現象が起きていたとしても起きなかったことと同じになってしまいます。
次にその現象が不思議だありえないことだとそういう認識を持って記憶に留めておく必要があります。
忘れてしまっては何もならないのです。
そして最後にその体験談を他人に語ることでその体験談は初めて会談として成立するのです。
ところが会談や怪奇現象に興味がある人でもなければ
人は得てしてそのような物事に無頓着でありよほど強烈な体験でもない限り記憶に残りません。
ほとんどの場合は気のせいだとか何かの見間違いだと思ってそのまま忘れてしまうのです。
しかしお化け屋敷では違うのです。
客は常にそこで起きるであろう怪異を期待している。
言い換えれば強く意識しているためどのような些細な怪異に対しても敏感でいられるのです。
ただしこれには弊害もあります。
演出された怪異を本物と思い込んでしまったり
逆に本物の怪異を演出と捉えてしまうこともあるからです。
その点は踏まえておかなくてはなりません。
お化け屋敷で怪異が起きやすいと言える別の理由としては
そこがお化け、すなわち幽霊や目に見えない世界を人に見せる場であるということが挙げられます。
お盆に盆踊りが催されたり
歌舞伎や講談の出し物として怪談が演じられるのは
荒ぶる亡者の魂を沈める鎮魂という意味合いがあるということは
この番組でも以前お話ししたかと思います。
沈魂を目的として行われる催しの場に
沈魂されるべき存在が集まってくるのは当然です。
お化け屋敷にもそれと同じ流れが生まれていると考えることはできないでしょうか。
製作者やそこを運営している人たちにはそのような意図はもちろんありません。
しかしお化け屋敷は暗くした城内に
作り物とはいえ様々な形でお化けが配置され
精算な場面が再現されています。
そしてそこを訪れる客はみなその演出を見て
多かれ少なかれ恐怖し驚愕します。
本物の亡霊や怪異と見惑うような演出と
多くの人々の感情の高ぶりは
盆踊りや舞台と同じ効果を生み
結果として真の怪異を呼ぶのかもしれません。
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これはお金のかかった大掛かりな仕掛けのある大手の遊園地のお化け屋敷から
今回お送りした体験談のように
町内会のお祭りで手作りされたお化け屋敷まで
規模の大小は関係はないはずです。
暗い中、人を怖がらせる仕掛けが様々に施されており
そこに入った人たちが少しでも恐怖を感じさえすれば
それは力気としたお化け屋敷なのです。
さて、以上のように考えていくと
作り物と本物の怪異であふれるお化け屋敷は
近寄らない方が良い場所のように思えるかもしれません。
しかし、私はそうは思いません。
その全く逆です。
考えてみてください。
もしお化け屋敷に様々な猛者が集まるとすれば
そこに集まってくる彼らは
癒しを求めているはずなのです。
自分はこんな酷い目にあって死んだ
こんな理不尽な殺され方をした
そのようなやり場のない思いを抱えて
この世を彷徨っている
そんな猛者たちなのです。
そんな彼らにひとときの心の拠り所として
お化け屋敷が機能しているのだとしたら
それは素晴らしいことなのではないか
そう思うのです。
私たちが楽しみの一つとしてお化け屋敷に入り
怖がりあげるその悲鳴が
彼らの渇いた心に少しでも潤いを与えるのであれば
お金を払って怖い思いをするのもまた良いのではないでしょうか
そこで本物の怪異が起きようが起きまいが
本物の彼らはそこにいて
驚き叫ぶ私たちの姿を見て
拍手喝采を送ってくれているのかもしれない
そう考えると
またお化け屋敷に入って怖がる楽しみが増しませんか
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来週も水曜日の18時に最新話を更新します
それではまた次回お会いしましょう