2021-08-11 12:05

#26 九連宝燈

今回から夏の特別企画第2弾ということで、ラジオトークとのコラボ企画「あなたの怪談、買取ます」の応募作の中から厳選した怪談をお送りします。1人目にお話してくださるのは紙本櫻士さん、麻雀に纏わる体験をお話しいただきます。
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次に、怪談作家の宇都郎しかたろうです。
この番組では、私が行っている怪談売買所で買い取った、世にも奇妙な体験をされた方のお話をお届けします。
今回から、夏の特別企画第2弾として、ラジオトークとのコラボ企画、
あなたの怪談、買い取ります!の応募作の中から、厳選した怪談をお送りします。
一人目にお話しくださるのは、神本大司さん。
麻雀にまつわる体験をお話しいただきます。
麻雀といえば、中国発祥のゲームで成立したのは19世紀であると言われています。
その100年を超える歴史の中で、麻雀には様々な逸話や都市伝説が生まれました。
その中の一つに、九連邦遁にまつわるものがあります。
九連邦遁とは麻雀の役の一つで、中連邦頭や中連邦遁とも呼ばれます。
この役で上がると、上がった人は死ぬと言われているのです。
九連邦遁っていう役があって、これはもうプロでももう滅多に上がれない。
麻雀知らない方はあれなんですけど、滅多に上がれないという奴はどれぐらい上がれないかというと、22万回に一度でなんですね。
僕は麻雀を覚えたての時に教えてもらいながらやったんですね。
後ろに林君という人がいて、やっていくと九連邦遁という形になって、僕は分からないですよ。
どんな形かというと、1、1、1、2、3、4、5、6、7、8、9、9、9という風になると、1から9までどれでも上がれるというやつなんですよ。
九面待ちということなんですね。
その時はよく分からない。ただ、この形ができてくるんだと。
あと4ピンというかピンズがあったんですけど、4のピンズが足らない。
次、僕の番になって引くときに、4ピンだなと思って。
透けて見えるとかそういう意味ではなくて、4ピンだなと思って、こうめくると4ピンなんですよ。
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これは、びっくりすることでもなんでもなくて、本当にもう4ピンが来るなと思った。
本当に4ピンでその形ができたんですね。
上がったんです。みんな驚く。いくらって聞いたら、いくらでもいいよ、こんなのとか言われて。
その日の晩に、うちの祖母が亡くなってしまいまして、遠くに住んでて一緒に住んでたわけじゃないんですけど、
その次の日にお葬式に行きました。
後で知ったんだけど、その九連法遁というのが上がると、
身内が死んだり自分が死んだりするっていうふうに言われてると。
これは都市伝説みたいなことなのかもしれませんが、
例えば麻雀放浪鬼という映画がちょっと古い映画があるんですね。
それにデメトクという脇役のおじさんがいて、麻雀やってるときに死んじゃうんですよ。
うっとうつ伏せになって。
その時に開いてみたら、九連法遁が積も上がっているというようなシーンがあって、
その前からその話はあったんだけれども、
みんなメジャーな話になってったというか、不思議な話。
でも僕知らずだけど、その後にその話を聞いて、
そういえばその時おばあちゃん死んだなと思って。
ちょっと気の心に残ってたんだけど、できるわけないじゃないですか。
その後、友達と大学の時に麻雀してたらまたできたんですよ。
またピンズですよ。
これはとても不思議なんだけど、チンイソウという形は泣いてもいいんですよね。
泣いたらすぐにデンパるみたいな状態だったんだけれども、泣けないんですね。
本当に勝手に出来上がるという印象です、今でも。
出来上がった時に命張ることないじゃないですか、麻雀で。
身内にしても。
なのでみんなに言ったんですよ。
次僕は積もらないでチョンボというか倒しちゃって上がりませんと。
なので振らないでくれと。
僕のところにピンズだから、ピンズ振らなかったら大丈夫だからと言ったら、
暖房したんですよね、岡村君と大島君が。
大島君は実はもう1000点ぐらいでチュンだけというやつをデンパってて、
そこにわざと振り込んだんですよ、岡村君が。
もうちょっと教えてもらって微妙に。
ああ、ロンと言って1000点で上がって。
ああ良かったね、みたいなことになったんだけど。
その日の晩に上がった大島君のおじいさまが救世繁栄で亡くなって。
これは何かあるんじゃないかというふうに思って、今ネットでちょっと見てみたんですね。
純正の救霊が上がった人って見かけないんですよ。
小島武夫さんというプロのジャンシーがネットを見たら出てくるという、
YouTubeか何かで救霊が上がっているんですね。
でも純正ではなくて形ができたという形式的な救霊なんですね。
何も起こらないんじゃないかと。
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でも純正はどうだろうというようなことがあって。
ちょっと占いっぽいんですよ。
タルトカードもかき混ぜて引いて並べて占ったりするじゃないですか。
それとかトランプ占いでもちょっと占いっぽいところがあって。
次僕できないですよ。
22万回に1回プロだってそんなもんできないってやつなんだけど、
次できたらどうするんだというふうにちょっと思うんです。
純正で次できたらもう両親も未満ないです。
死ぬのは僕だなと思ったりもします。
私はマージャンには全く無知なので、この噂についても知りませんでした。
そこで今回、私の周りにいるマージャンに詳しそうな人数人に
この噂について尋ねてみることにしました。
まず、若い頃にマージャンをよくやったという知人は
なんとなくそんな話もあったようなといったところでした。
3人いる中国人の知り合いにも聞いたところ、
2人は全く知りませんでしたが、もう1人Sさんは知っていました。
彼が言うには滅多にならない役なので、
それで上がるには一生分の運を使い果たすことになる。
だから死ぬなどと言われているが、迷信であると言っていました。
最後に、私の友人のプロジャンシーAさんにも聞いてみました。
回答は先のSさんとほぼ同様でしたが、最後に彼は
「もしも自分が丘陵ポートンで上がったら
いつも以上に気をつけて帰るだろう」と付け足してくれました。
Aさんは今まで自分の知る限り
純正の丘陵ポートンで上がった人は見たことがないとも教えてくれました。
それほどまでに滅多にない役なのだそうです。
さて、ここで麻雀の起源について確認しておきましょう。
諸説あるのですが、中国の伝統的なカードゲームである麻雀と
パイゲームであるパイ号が組み合わされたものという説が有力とされています。
そしてこの麻雀とパイ号は、もともとは占いの道具であったものを
ゲームに転用したという説があることからも、
そのデザインを継承している麻雀牌にも
吉祥を占う力が備わっているとも考えられます。
そもそも麻雀はヨーロッパに伝わってトランプになりました。
トランプはそれ自体が占いにも使われますし、
またトランプからはタロットカードが生まれました。
タロットカードは皆さんもご存知の通り占いの道具です。
麻雀牌の神秘性も否定はできないでしょう。
麻雀牌にしてもタロットカードにしても、
その神秘性はそこに描かれた絵や装飾、デザインによるところが大きいようです。
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デザインには力があります。
例えば紙幣。
現在福沢諭吉が印刷されている1万円札は紙でできています。
しかし同じ材質の紙であっても、
あのデザインが印刷されていなければ1万円の価値はありません。
そこに1万円札のデザインが施されて初めて1万円の価値が出ます。
1万円札を構成する成分そのものの金銭的価値は、
1万円よりも遥かに低いでしょう。
しかし、あのデザインが印刷されていれば、
人はその紙に1万円の価値を認め、
1万円の価値のある品と交換したり、
時にはその紙をめぐって命のやり取りをすることすらあるのです。
デザインの力の例は他にもあります。
部屋の窓にかけるカーテンのデザインによって部屋全体の雰囲気は変わりますし、
街中に睨みつける目のポスターが貼られただけで犯罪件数が減ったという事例もあります。
デザインは人の心と行動に大きな影響を与えるのです。
また、神社のお札などにも独特のデザインが施されていますが、
それは人の心だけではなく、目に見えない効果を生むとされています。
その場を清めたり、病気や災難から人を守るといった働きがあると考えられているのです。
それもそのデザインがあったればこそなのです。
マージャンパイのデザインにそのような特殊な力が秘められているとするならば、
特定のパイがある規則に則って並ぶと特別な意味が出てくると考えるのもおかしくないように思えます。
特にこの神本さんの体験の場合、それが揃う前に
神本さん自身が旧連邦遁が完成するという根拠のない確信を得ています。
そこからしてもそもそもおかしいのです。
旧連邦遁が完成したから不幸が起きたのか、
それともその時たまたまマージャンをやっていたため、
その直後に起きる不幸をマージャンパイが旧連邦遁という組み合わせで知らせたのか、
あるいはそのすべてが偶然だったのか。
いずれにしても、一度純正の旧連邦遁が出来上がると決まってしまえば、
もう後戻りはできないということです。
マージャンパイという古の占いにも通じる道具を使って遊ぶ以上は、
その程度の覚悟は必要なのかもしれません。
この番組ではあなたが体験した会談をオンラインで買取りしています。
詳細は概要欄のリンクよりお待ちしています。
それではまた次回お会いしましょう。
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