2021-08-15 12:13

#27 腕輪念珠

今回はオンラインで買い取ったお話をお送りします。普段は使わなくても、お盆になると、仏具を使うことも多くなるという方もいるのではないでしょうか。そんな仏具の中でも最も身近なものの一つに数珠があります。仏壇に手を合わせる時に手を通し、また手にかけていることでお守りになるとも言われています。そんな数珠に纏わるお話です。
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怪談作家の宇都郎しかたろうです。
この番組では、私が行っている怪談売買所で買い取った、世にも奇妙な体験をされた方のお話をお届けします。
今回は、オンラインで買い取ったお話をお送りします。
普段は使わなくても、お盆になると仏具を使うことも多くなるという方もいるのではないでしょうか。
そんな仏具の中でも、最も身近なものの一つに、珠があります。
仏壇に手を合わせるときに手を通し、また手にかけていることで、お守りになるとも言われています。
もともとは、お釈迦様が考案したとされる珠。
そんな珠にまつわるお話です。
この話なんですけど、私が大体小学校の高学年ぐらいの時の話でして、
私は小学校の高学年の時にすごい悩んでいたことがあって、金縛りなんですけど、
金縛りって結構、睡眠のメカニズムとか、怪奇現象ではないと一般的にされていて、
小学校の高学年の時は、私はそれをちゃんと知っていたんですけど、
ただ、その時、あんまり精神状態が良くなかったので、毎晩金縛りにあってたんですよ。
毎晩、毎晩。金縛りにあっては、幻覚、幻聴とか、あとは幻痛というのか、そういうのも結構あったりしたんですよ。
結構悩まされてたんです。それで睡眠障害みたいになっちゃって。
私は結構オカルトが好きな人間だったので、有名な清水寺さんのとこに、
清水寺さん下の方に商店街じゃないですけど、お店のそちらの方で、私は珠珠を購入したんですよ。
その珠なんですけど、一般的にお墓とかの三列で使われるような、そういう珠じゃなくて、
ブレスレット型の珠だったんですよ。それをしてから金縛りは実は結構減ったんですよ。
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精神的に安定したのかもしれないんですけど、減ったと。金縛りが。
で、良かった良かったと思って。私毎日つけててそれを、寝る時もつけてたんですよ。
お風呂の時以外は基本的に絶対につけてる。デザインも結構可愛らしい紫色の透き通った色。
可愛い珠だったんで、気に入ってたんでつけてたんですけど。
ある日ね、弟と喧嘩した時に、ちょっと机をね、ドンって叩いたんですよ、手で。
手叩いたのが、私右利きなんで左手にブレスレットつけてたんですけど、その時たまたま左手でドンって机を叩いちゃったんです。
そしたら、手と机とブレスレットが挟まれてですね、ブレスレットが結構強打というかガチンって音がして、
私も手痛かったりとかして、でなんかあったんですけど、ブレスレットつけて寝てたんですよ。
そしたら久々に、その時本当に久しぶりに金縛りに会ったんですよ。
金縛り上手いってなんとなくわかるんですよ、気持ちで。
これは金縛り来るなと。
で、その時もそんな気配がして、でもまぁ呪図があるし、なんかあってもすぐ終わるし大丈夫やってことで、
まぁまぁまぁ放っておいて、そんなままだったんですけど、金縛り結局なっちゃって。
で、あぁ金縛りやと思って、でもまぁ呪図が持ってくれると思って。
で、しばらく体の力を抜いてたんですけど、そしたらなんか声が聞こえるんですよ。
で、なんとなく女の人の声かなっていうのはわかる。
女の人の声やけど、遠すぎて何を喋ってるかわかんない。
ずっとこうやって。
何言ってんだよこの人と思って。
だんだん声が近づいてくるんですよ。
ずっとずっと言ってるんですよ。
もう行き過ぎしないで、だんだん大きくなってきて、その声が痛い痛い痛いって言ってるのがわかったんですよ。
痛い痛い痛いって言ってて。
で、私突っさに直前の呪図を思いっきり今日出したことがあったから、
私突っさに呪図の、なんかランプの魔人じゃないけど、呪図の魔人的なのがめっちゃ怒ってんのかなと思って。
すいませんってめっちゃ謝ったんですよ。すいませんすいませんすいませんって。
痛い痛いと同じくらいすいませんを返したんですけど、全然金縛り解けなくて。
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すごい締め付けられるというか、金縛りにあったら体がめちゃくちゃ、あばら骨とかが全部内側に畳み込まれるような感覚になるんですけど、
その時それがすごくて、錯覚だとは思うんですけど、あばらが軋むようなぐらいの圧をかけられてですね。
で、やばいってなった時に、般若心経でどうにかしたれと思って。
小学校、高学年代なんであんまり俺覚えなんですけど、般若心経、馬鹿不思議般若心経みたいな感じで言ってたら、
すごい体が痺れて、でフッて解けたんですよ金縛りが。で、よかったと思って。
その後基本何もなかったんですけど、金縛り解けて良かったなということで。
で、友達にその話をしたんですよ。
こういうことがあって、今日JUZU外してきてんねやんかっていう話をしたんですよ。
あーそうなんやーって言って。
ゆうか悩んでたんやけど、あんたさJUZU買ってから左肩だけめっちゃ下がってんねって言われて、
そこでめっちゃゾってして、あのJUZUの中、JUZUって基本的に支援性なシーンで使われることが多いんですけど、
あのJUZUに入ってたのってもしかしてあんまり良くないものだったのかなっていうのはちょっと思っております。
先ほども言ったようにJUZUは最も身近な物具の一つです。
手に通しておくことでお守りになるとされていることから、
普段から身につけている方も珍しくはありません。
JUZUには本式JUZUと略式JUZUがあり、本式JUZUの玉の数は108。
煩悩と同じ数です。
略式はそれよりも玉の数を減らしたもので片手にかけます。
JUZUは周波によって細かな形状や使い方が異なりますが、基本的な部分では同じです。
また略式JUZUはどの周波でも使うことができるとされています。
Kさんが買ったのはこの略式JUZUの一つ。
腕輪念珠などと呼ばれるものなのでしょう。
常に傾向しやすいように考案されたものです。
ところで、人の念が入りやすいものというのがあります。
人形や石といったものが挙げられます。
例えば、お雛様や五月人形を専門に扱うお店では数多くある商品の中で、
ごく稀にですが売ることができない品が出てくるそうです。
もちろんまだ人手に渡ったことのない新品なのですが、
それでも紙が伸びたり、明らかに表情が変わってきたりするものがあるのだそうです。
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店先でお客さんの目にさらされているうちに、誰かの念が入ってしまったのかもしれません。
そういったものは、店頭から取り除き、倉庫の奥でいつまでも保管するのだそうです。
人の形をしているものは念が入り込みやすいのでしょう。
また、博物館や美術館に展示されている古い仏像に色々なものがついていたという話も聞いたことがあります。
人の形をしている上に、かたどっているのは仏様なのです。
さまざまな見えない存在が縋ってきてもおかしくはないでしょう。
それがお寺などに納められているものなら、一時的についたものも浄化されていくはずなのですが、
博物館などでは祀られているわけではないので、ついたものはそこにとどまっていくばかりになるのです。
Kさんの体験に話を戻しましょう。
彼女がその珠を購入したのは京都清水寺の山道にあったお土産屋さんだったといいます。
京都といえば、一年を通して多くの観光客が集まるところ。
特に清水寺はその京都を代表する観光地です。
そのため、お土産屋さんの店頭に置いてある品物は多くの人の手で触られます。
珠もいろいろなものを吸収しやすい性質があるという人もいるぐらいですから、
物によっては誰かの念や、その人についている何かが乗り移っていたとしてもおかしくはないでしょう。
Kさんが購入したのはまさにそんな珠だったのかもしれません。
そして彼女はそれを気に入って買ったと言っていますが、
ひょっとすると彼女が気に入ったのではなく、珠の方が彼女を気に入ったと考えることもできます。
当時のKさんは睡眠障害に悩まされていたと言います。
人は病気になると心が弱くなります。
弱い心は隙を作ります。
悪意を持った見えない存在はそこにつけ込むのです。
金縛りが続いて眠れない、幻聴、幻覚と思われる症状がある。
そんな時は迷わずに病院に行きましょう。
ほとんどの場合、例に疲れたから病気になるのではなく、病気になったから例に疲れるのです。
Kさんの場合も、病気を抱えていたからその珠を選んでしまったと考えるべきでしょう。
健康な体づくりと病気の早期発見、早期治療、これが最善の霊的防御となるのです。
この番組では、Kさんのようにあなたが体験した怪談をオンラインで買取りしています。
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詳細は概要欄のリンクよりお待ちしています。
それでは、また次回お会いしましょう。
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