00:01
ポッドキャストプロダクション、PitPaからのお知らせです。
現在、PitPaでは、ポッドキャストに関するアンケートを期間限定で実施中。
回答していただいた方の中から抽選で、30名にAmazonギフト券1000円分をプレゼント。
応募には、メールアドレスが必要になります。
詳細は、番組概要欄のアンケートはこちらをご覧ください。
次に、怪談作家の宇都郎・しかたろうです。
この番組では、私が行っている怪談売買所で買い取った、世にも奇妙な体験をされた方のお話をお届けします。
今回は、オンラインで買い取ったお話を紹介します。
皆さんの家には、仏壇や紙棚はありますか?
毎日朝、手を合わせていますか?
ある人は、宝くじを買ったらいつも紙棚に置いているそうです。
また別の人は、銀行の通帳や家の権利書などの大切な書類は、仏壇の引き出しに入れていると言います。
人にとって、神様や仏様とは何なのでしょう?
何かを信仰すると、本当に良いことがあるのでしょうか?
信仰心を持たなくても、おまじないや厳寡義といったことは、誰もがなんとなくやるものですが、そういったものには効果があるのでしょうか?
そんなことを考えさせてくれるお話です。
同居している祖母が、ある日、短期間で大きめの怪我を3件ほどしたときがありまして、
怪我というのは、料理中に広範囲で火傷してしまったりとか、
家の中で転んでしまって、肋骨を折ってしまったりとか、
風邪が悪化して肺炎になって入院してしまったりとか、
そういうことが、2ヶ月ぐらいの間に立て続けに起こってしまって、
うちの祖母は、結構元気で足腰も強くて、認知症とかでもないので、
最近、おばあちゃんどうしたのおかしいね、みたいな話をしていたんですね。
そうしていたら、祖母が、そういえばこれかもと言って、何かを持ってきたんですよ。
それがですね、大きさが手のひらから指先ぐらいですかね、
03:01
の長さの竹の一節を縦半分にスパッと切ったようなもので、
その竹を切った内側が白くなっているじゃないですか、
その中に朱木で、何か樹風のようなものが書かれていて、
これ何?って聞いたら、実家を建てた15年ぐらい前に、
祖母の知り合いの方がお守りを作ってくれたと、かなり安全なお守りだとか、
そういったものを作ってプレゼントしてくれたということでして、
その知り合いの方はですね、新職とか冷媒師とかそんなプロの方ではなくて、
素人の方でおまじないとか占いとか、そういったものを趣味でされている方だったらしいんですね。
そのお守りを家が建てた当初もらって、ずっと紙棚に置いてたみたいなんですよ。
でも最近もういいかと思って、紙棚から名屋に移したと言っていまして、
うちって結構田舎の昔ながらの家なんで、祖母は毎朝晩とかにですね、紙棚にお供え物をして、
手合わせてお祈りしてみたいなものが日常の一部なんですね。
この滝のお守りが何か本当に力があるものだったのか、
それともまたは15年間もの長い間ずっと我慢で続けていて、
何かになってしまったのか、ちょっとそれはわからないです。
その後、滝のお守りを紙棚に戻して、
祖母はそれからもうずっと10年以上経った今でも全然元気にはしているんですね。
でもきっとそれって未だに実家の紙棚に相変わらず飾られていて、
もう合計25年ほどになりますね。
その長い間我慢で続けていた何かを最終的に私は処理しなければならないのかもしれないなと思っております。
この話を聞いたまま受け取ると、
おばあちゃんが短期間に3度も大きな怪我をしたということと、
滝のお守りを処分したことの間に因果関係があるのかどうかは定かではありません。
というよりもおそらくは全くの無関係でしょう。
しかし、たった2ヶ月の間に大やけどを負い、
肋骨を折って肺炎にまでなったというのは、
普通ではなかなかありえないことです。
運気が落ちているのか、あるいは何かに伝られているのか、
06:03
誰もがそのように考えても不思議ではありません。
人はそのように考えると、次にどうして運気が落ちたのか、
一体なぜ何にたたられているのか、
思いをめぐらしその原因となったであろう対象と
自身の行動を導き出そうとするのです。
最近自分がやった普段とは違う行動は何か、
そうやって考えた結果、今回の場合は
滝のお守りを処分したことに思い至ったわけです。
このような思考の流れはパターン認識と呼ばれ、
誰もが持つ当たり前の脳の働きです。
人は何事に対してもパターンを見つけ出そうとするものです。
今回の場合は滝のお守りを処分したら罰が当たる、
つまり怪我をするというパターンです。
そしてそのような思考の流れは、
この滝のお守りには実際に神秘的な力が宿っている
という認識を生みます。
その認識はやがて神棚に祀っていれば守ってくれるはずだ、
という逆説的な考えに転じます。
これは誰かから教えられたのではなく、
自身の経験に基づいたものなので、すぐに確信に変わるでしょう。
そのように確信すれば、実際に滝のお守りは
信じる人を守ってくれるようになるといっても間違いではありません。
偽の薬でもそれが効果があると信じて服用すると、
実際に病気の症状が改善するというプラシーボ効果は有名ですが、
それと同じです。
おそらくTさんのおばあちゃんがその後元気に過ごしておられるのも、
滝のお守りに毎日手を合わせているからであるともいえるでしょう。
滝のお守りをお祭りしているから自分は守られているという
その思い込みそのものが彼女を守ってくれるのです。
強く思い込むことや信じ込むことで物事がうまく運びやすくなることを
心理学用語で自己成就的予言といいます。
幸運の守りや勝負服、あるいは左足から歩き出すなどの特定の行動などで、
それが良い結果をもたらすと思い込むことができれば、
それは実際に効果を発揮してくれるのです。
しかし、だからといってそれを信じすぎるのもよくありません。
例えば、自分は滝のお守りに守られている。だから何をやっても怪我はしない。
そう思って自ら気をつけることを放棄してしまうと、やはり怪我をします。
赤信号で道路に飛び出すと間違いなく車に引かれますし、
3階から飛び降りたら誰だって足の骨を折るのです。
このような事象をコントロール幻想バイアスと言い、
09:02
思い込みが過ぎて客観的判断ができなくなることを言います。
そのような状態ではマイナスの結果につながることの方が多いのです。
さて、前説で紹介した宝くじを紙棚に置く方ですが、
これはおそらく当たりますようにという願いを込めてのことだと思います。
その方はこれまでに高額当選を経験したことはないのだそうです。
やはりそこに置くだけでは効果はありません。
そこに置いたことで絶対に一等が当たるという確信がなければ効果は出ないのです。
通帳や家の権利書などを仏壇の引き出しに入れていた人はどうでしょうか。
こちらの場合はそれらが大切な書類なので、
仏様やご先祖様に守ってほしいという思いが込められての行動かと思います。
この人の場合は盗まれたりすることはなかったそうですが、
もしも空き巣に入られていたら、仏壇の中は真っ先に目をつけられるでしょうから、
そこにしまうのはやめたほうがいいかもしれません。
もっとも日頃から信仰心を持って朝夕のお努めをしっかりやり、
その中で平和で安穏とした暮らしを祈っていれば、
空き巣に入られることも、火事に見舞われることもないでしょう。
自己成就的予言です。
また、信仰を持ったほうが良い理由としては、
宗教とは哲学であり、生きる指針となるということが挙げられます。
例えば、ビジネスで海外に行ったときなど、
必ず現地の取引先の人から聞かれることの一つに、
あなたが信仰する宗教は何ですか?という質問があります。
欧米では、人が生きていく上で、宗教は絶対に必要であるという考えが根付いており、
特定の宗教を持たないということは、
その人に哲学がないとみなされてしまうことになります。
宗教、つまり哲学を持たない人は、信仰に足る人物ではないと思われてしまい、
一緒に仕事をするパートナーとしては不適格と判断されることもあります。
現代の日本で、宗教というと怪しいものであるという印象を持たれる方も多いかもしれませんが、
宗教こそがその人の生き方を示す指標であり、
その人の人生を決定づける柱となるのです。
みなさんも、怪しい、迷信だと一生に伏したりせずに、
正しい宗教を持ち、強情な信仰心を保つようにしてください。
そうすれば、必ず物事がすべてうまくいくようになるはずです。
長い人の歴史と現代科学の両方が、信仰心や宗教の必要性を証明しているのですから。
この番組では、Tさんのようにあなたが体験した経験、
オンラインで買取りしています。詳細は概要欄のリンクよりお待ちしています。
12:04
それではまた次回お会いしましょう。
