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第2位、怪談作家の宇都郎しかたろうです。
この番組では、私が行っている怪談売買所で買い取った、世にも奇妙な体験をされた方のお話をお届けします。
今回は、よく不思議なものを見るという男性、王さんの体験談をご紹介します。
王さんは、タバコを吸うようになってから、日常的に奇妙なものを見るようになったと言います。
まずは、どのようなものが見えてしまうのか、それについて伺いました。
自販機の上で三角座りをしてたんです。
こうやって三角座りをしてて、でもうわってなって、
その時一人やったんですけど、振り返って誰か見てるやつおらんかって振り返ってばってみたらもうおらへんくて。
あと、マンションの8階に前に住んでたんですけど、そこのベランダになぜか犬が走り回ってたりとか。
自分の部屋の?
自分の部屋のベランダ。で、犬が走り回ってたこともあったし、
一番ゾッとした横は一番人多いとこあるじゃないですか。
あそこで前からサラリーマンが出てきたからこっちにも行ったんです。
だからちょっとぶつかれそう。夜中とか人あんまり多くなかった時間なんですけど、
ちょっと避けたらその人も避けてみたいなのがあるじゃないですか。
それを2、3回繰り返したうちに、そっと抜けていったんです。僕の体を。
振り返っても誰もおらんし、何やってあって連れに聞いても、それはそんな奴おらんかった。
何してんのか思ったってなったから、あ、ほなそういうことかなと。
というのを、今覚えてる限りで言うとそれぐらいは見たかなって話。
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人間の時ははっきり見えるんですか?
はっきり見えます。人間として見えてます。
そんなとこに1個か多いと思ってなかったから、あっという間に。
何しにこのおばあちゃんっていう感覚で見てたから、
後からあれはそうやったにゃっていう感覚。
抜けていたサラリーマンもほんの普通のサラリーマン、酔っ払うサラリーマンに見えたから、
そういう避ける避けるみたいなくだりも普通の人間の人あるじゃないですか。
それを普通にやったから、普通の人間はどう思ってたらフッと抜けていったしみたいな感じ。
最初は向こうも避けようとしてるわけですよね。
あ、そうそうそうそう。
だからお互いは同じような感じで。
そうそうそうそう。
なんか、あ、すいませんみたいになったときにフッと抜けていったから。
あと犬。
犬もその姿は見えたんですか?
姿ははっきり見えて、キャンキャン吠えてたから音もはっきり聞こえたし、
ただ、そんなの居るはずないんですよ、8階やし。
そもそもペット禁止のマンションやし。
で、うわってなって、ガサガサ聞こえたから窓から覗いたらキャンキャン吠えながら走り回ってて。
で、怖くて、なんか一瞬血の気引いたというか、
こうやってなったからカーテンをバッと閉めたら大人しくなったみたいな感じです。
キャンキャンのことはそんなに大きい犬ですか?
小型犬です。チワワぐらいの小型犬でした。
キャンキャン吠えて、跳ねるような走り方っていうか、
ダッシュする観客でキャンと飛び跳ねるような走り方をしてて、
なんか悲しげというか鳴き声がキャンキャンキャンキャンって出てたから、
うわってって閉めれて、大人しくなって、怖いからそのまま寝たみたいな感じですけどその日は。
寝てる時ですか?
寝てる時か寝る前ですね。テレビ見とって、ガサガサガサガサベランの駅が来るからなんやって見たら、キャンキャンキャンキャンみたいな感じ。
パチンコ屋のトイレの前に子供が立てたりとかも見たことあるし、
ただ店員さんが絶対注意するはずじゃないですか、今は。
店員さんも気づいて、ロロロしてて、ずっとぼーっと立ってる、
普通のはっきりした子供が見えてたりとかもあるし、
見た経験は結構してると思うんですけど。
今でもそんなの見ますよね?
いやけど、怖いっていう感じがなくて、普通の人間を見てる感覚やから。
普通の人間を見てる感覚やから、お化けやと思って見てないから。
そのまま消えたりとかなんでとか、あったり違うかったり。
後から連れに聞いてそんなにおらんかったりとか、
振り返っておらんかったりとかが多くて、これはそうやったんやみたいな感じがする。
俗に霊感とか霊能力と呼ばれる力について、
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そのようなものがあるのかどうか、私には分かりません。
しかし、何かをきっかけに他の人には見えないものを
よく見てしまうようになるということはあるようです。
近眼になってから、得体の知れないものが見えるようになったという話もありますし、
寝不足や疲労が蓄積した時や、
逆に健康的な生活を送るようになってから、
様々なものが見えるようになったという話も聞いたことがあります。
中でも特によく聞かれるのが、お酒を飲むようになってからというものです。
お酒を飲んで明定状態になった時に、奇妙なものが見えたり、
感が鋭くなって何かを言い当てたり、そんな話は数多くあります。
王さんの場合はタバコを吸い始めた頃からということでした。
喫煙が契機となってそういった体験をするようになったという話は、
他に聞いたことはありませんが、そういったこともあるのかもしれません。
東南アジアや南米の各国で見られるシャーマニズムにおける宗教儀式では、
シャーマン、つまり祈祷師や御子、呪術師などは、
ある種の植物から抽出した液体を飲んだり、
威ぶして立ち上る煙を吸い込むことで、精神的に他の世界とつながり、
神からのお告げを受けたり、精霊と会話することができるようになるといいます。
タバコはタバコというナス科の植物からできており、
人によってはそのような効果が出ることもあるのかもしれません。
ただし、シャーマンがそのような力を発揮するのは、
薬草から作った液体を飲んだり、煙を吸ったりしたときのみで、
ある程度時間が経つとその効果はなくなります。
王さんがおっしゃるように、喫煙と怪異な体験との間に因果関係があるのだとしたら、
喫煙したタイミングも知りたいところです。
残念ながら、王さんはそれぞれの怪異な体験をしたときに、
そのどのくらい前にタバコを吸ったのか、そこまでは覚えていないということでした。
何にしても、タバコの成分に怪異な体験を促す効果がもしあるのなら、
それはとても興味深いものだと思います。
現在でもそのような体験を数多くしている王さんですが、
実は中学生の頃にも不思議な体験をされています。
そのお話をご紹介しましょう。
子どもたちがカメラにハマって、写真撮り、歩くというか、そういうのにハマっていて、
その連れにその日も誘われて、おいこいこって言って、自転車乗って、
その辺の民家にある草木をとったりとか、つながれている犬をとったりとか、
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あと歩いている人をとったりとかっていうのにハマっていて、その連れに付き合いでいていて、
その辺の民家のガレージの中にこのケージに入ったウサギがいたんです。
そいつがウサギめっちゃかわいいやんって写真撮ったんですね。
その日は何もなくそれが終わって、そいつが写真を現像して、
ちょっと見てほしいんやって来たんです、僕のところに。
写真を見たら、確かに二人ともウサギを撮ったはずがインコやったんです。
そしたらインコになってて、緑の。
でもガレインコってだいたい上で飼うじゃないですか、吊るしたりとかして。
地べたに置いてあるケージの中にインコが一匹いるんですよ。
なんでインコやねんって、その時は鳴ったんですよ。
でも、なにやらわけわからんなってなって、
その時の話をちょっと今みたいな半笑いで、笑い話として終わったんですよ。
大人になってからそいつと酒飲むことがあって、こういうことあったの覚えてるって話したら、
おーあったあったって言って、あれ多分写真実家にかやとあるわって言って、
実家でそいつの実家すぐ近かったんで、探しに行こうって言って、
その実家まで行って、そこの親とも仲良かったから、
写真をアルバムとか探して出てきたらケージの中に何もいなかったんですよ。
確かにインコやったよな。撮ったのはウサギやしな。
今何もおらんやんってなって。
これ何なんやろって話します。霊的な感じもわからへんし、
写真のミスやと思われへんし、確かに2人とも見てるんですよ。
ウサギを見て、緑のインコも見て、何もおらんって全部見てるんですよ。
その写真は気持ち悪いから燃やしたってそいつは言ってました。
不思議なことに、写真が時間の経過とともに変化するという話は少なくはありません。
もちろん写真の色あせなどではありません。
これはいわゆる心霊写真と呼ばれるものに多いのですが、
ほとんどの場合、そこに写っている霊体の姿に変化が現れるのです。
例えば、霊の表情が変わっていくとか、霊の姿が薄くなっていく、逆に濃くなっていく、
霊の顔の角度が変わる、これまでなかったところに顔が浮き出すなど、変化のパターンは様々です。
さて、この王さんの体験ですが、これまで私が聞いてきた写真の回とは少々様子が違うようです。
王さんと友人は、ケージに入ったウサギを写真に収めました。
二人はそのウサギがかわいいと思って、だからこそ写真を撮ることにしたので、そこにウサギがいたことは間違いないでしょう。
ところが、出来上がった写真に写っていたのはウサギではなくインコだったのです。
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インコの体の色は緑色だったそうで、写真を撮るときにそのインコをウサギに見間違えたとは考えられません。
また、写真に写ったウサギがインコのように見えたということもないでしょう。
ウサギの横にそこにいなかったはずのインコも写り込んでいたとするならば、インコの霊が写った、などと言われそうですが、
ウサギがインコに変化したとすると、これをどう理解すればよいのでしょうか。
しかも、それから何年も経って、改めてその写真を見ると、
そこにはウサギもインコもおらず、ただ空のケージが写っているだけなのです。
こうなると、ただただ不思議としか言えません。
この体験は全く意味がわからず、そこに面白みと怖さがあります。
昔、肉食を禁じられていた僧侶がウサギの肉を食べることを正当化するために、
ウサギを一羽二羽と数えて、ウサギは鳥であると主張したという説があります。
その説をそのまま鵜呑みにするならば、今回の件で、そこにウサギが写っていようがインコが写っていようが同じだと言えるかもしれません。
そして最後にはウサギもインコも消えてしまい、空のケージだけが残る。
まるで諸行無常を説く仏教説話か、あるいは禅門道のようにも思えます。
とてもよくできた話ですが、これは実体験であり、体験した王さん自身もこの出来事に対して理解に急するほかないようでした。
皆さんなら、この体験をどう読み解きますか。
この番組では、あなたが体験した怪談をオンラインで買取りしています。
詳細は概要欄のリンクよりお待ちしています。
それではまた次回お会いしましょう。