こんにちは、創業期のスタートアップ投資に特化したベンチャーキャピタル、ANRIの代表、佐又安里です。
この番組では、毎回様々な企業家精神を持った方をゲストにお呼びし、その人を突き動かす熱について深く掘り下げ、熱くためになるお話をお届けしています。
今回のゲストは、漫画家の魚豊さんにお越しいただきました。魚豊さん、お願いします。
よろしくお願いします。漫画家の魚豊です。
はい、本日は魚豊さんに、魚豊さんが今まで漫画家として作品を出して今になるまでのお話をいろいろ聞いていければなと思っています。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
魚豊さん、お会いするの3回目ですかね。
そうですね、はい。
僕、魚豊さんに会えるよっていう回に、これはどうしても行きたいと思って。
いや、もう光栄です、めっちゃそれ。
あって、あまりに面白く。
いや、光栄です、そんな。
そこからねほりはほり、こんな風に会えませんかっていうのをお願いしてしまってるんですけど。
いやいや、嬉しいですよ、めちゃくちゃ。ありがたいっす。
僕、すごい漫画好きなんですよ。
漫画家の人っていうのは、まずは会いたいってなったんですけど、あとは単純に魚豊さんの話を聞いて、あまりにも面白いというか。
いやいや、そんな。
僕がイメージする漫画家の人って言って、これは素晴らしい魚豊さんですけど、結構ニュータイプだなというか。
僕が一番衝撃だったのは、そんなに漫画見ない。
そうですね、はい。
そんなに漫画見ないっていう人が、どっちかというと自分が考えたい世界観とかあるじゃないですか。
の中で作品を作っていって、それが世の中に死ぬほど刺さってるっていうのが面白い。
いやもう、運が良くありがたいことに。
今、3作品出されてて、どれも情熱とか、さらに突き詰めていくと狂気性をテーマにしてるような感じが受けたので、
何をこの人は考えてんだろうかっていうのが、興味津々っていうのが僕の中で一番強いモチベーションです。
なるほど、ありがとうございます。
ってことで、いろいろ聞いていきたいんですけど、まず魚豊って本名じゃないんですよね。
ペンネームです。
これは何なんですか?
まずペンネームつけれるの面白いなと思って、本名じゃない名前でこの世にもう一回生まれなおせるの面白いなという気持ちがあり、
せっかくそういう変なことできるんだったらしてみたいなみたいな、あんまそういうことできる職業って限られてると思うんですけど、
漫画家ってペンネーム文化ある気がしたので、せっかく漫画家やれるなら使ってみようみたいなのと、
なんかすごい居酒屋みたいな名前かかったんですよね。なんかふざけてるっていうか内容めっちゃちゃんとしてるんだけど、
その名前はそんなにこだわらなくていいかなみたいなのがあって。
なるほど。
なんかその中で自分ハモが好きなんで、魚のハモの漢字を分解して魚に豊かでごとになった。
最後だけやたらとしょうもないですよね。
ペンネームってそんな漢字だよなみたいな。
なるほど、面白い。
これはもうデビューするタイミングで考えて。
そうですね、なんか最初はグループでただ読み切りでデビューした後に連載でデビューするっていうのが漫画家の2回デビューのタイミングなんですけど、
本格的に連載始めようっていう時にもう1回変えたくなって、なんかそのカモも好きだったんで、
ハモ肉カモ肉にしたいみたいなことを言ったら担当さんに、いいんだけどやめた方がいいよみたいな。
確かにあんまコロコロしない方がいいよみたいな言われて、確かにそうだなと思ってごとのままでいきました。
なるほど、すげー適当だった。
そうなんですよね。
ちなみに僕は太田さんに対して毎回面白いのは、ニーチャーとか含めていわゆる人文系の本がバンバン出るんですけど、
なんかそういうなんか作家とか哲学者とかにインスピレーションをくれたとかではなく、ペンネームっていうのは。
ペンネーム全然。だからなんか逆にそのペンネームは本当に何にも考えないでいいやみたいな。
そこに意図は本当に入れない。
なるほど、本当に適当だった。
本当はチョボラウニョポミ先生っていう漫画家がいて、これは僕の中で一番理想のペンネームっていうか。
もう1回いいですか?
チョボラウニョポミっていう、めちゃくちゃこのなんかやっぱ書店行った時に見ちゃうというか。
確かに。
チョボラウニョポミもらえないかなっていうのをめちゃくちゃ思ってたんですけど、それに匹敵するのを思いつけないんで。
ちょっともううごとにしておこうっていう感じでした。好きなものでっていう。
想像以上にざっくりしましたね。
なるほど。じゃあちょっとそこら辺から老いたちで、どんな生まれなんですか?
どうなんですか?なんかでもめっちゃ今この世の中に存在するのかって言われるぐらい中流家庭というか。
ほぼなくなったとされるそうだと思いますけどね。
本当にザ中流家庭というか。
なんか普通に生まれ育ち。で、あんまり別に勉強もスポーツもできなくて。
ただ別に学校行くのめっちゃ楽しくて、友達とかが幸いにいてくれたんで。
で、まぁでも友達がみんな部活入っちゃって、こうすごい暇になったんで、この時間どうしようっていうので、絵描くのずっと好きだったんで。
なんか漫画家になりたいとはずっと思ってたんですけど、別に全然具体的に行動してなくて。
ですけど、なんかその暇になったタイミングで、ちょうどバクマンっていう漫画家を目指す少年たちの漫画があって。
アニメがやってる時期と中学1年生の時期がちょうど重なって、偶然そのアニメ見て、こういう風にすれば具体的に漫画家になれるんだというのをそこで知って、
じゃあ時間めっちゃあるから描いて投稿しようっていうのがザクリスたちらしいですね。
もうね、あれですよ。本当にもう時代的にバクマンを読んで漫画家になるって人が、普通に漫画家になってヒット作を出す時代になってんだなっていうのが。
それはなんか自分の同年代のヒット作出してる人とか結構多いですね。
なるほど。
バクマンからっていう人多いですね。
すごい。
衝撃を受けるな。
結構びっくりする。
ちなみに絵を描くのはずっと好きだった?
絵を描くのはずっと好きでした。
これは何なんですか?子供の本当に。
そうですね。生まれつき、普通になんかこう絵描く、物心ついた時からもう好きでしたね。
それはなんか親の影響を受けたとか?
いや全然全然。普通にそれこそ保育園で絵描く時間とかも普通に家で絵描くっていう普通にみんながやることを、もうなんか好きだったんですよね。
それは全然本当に理由わかんないですね。
でもなんかまあ、多分当時普通に周りの人と比べたらちょっと上手かったというか。
プロの世界では全然なんですけど。
その中では上手いっていうのと、あとなんか線を引いて形を作っていくみたいなのが、で世界ができていくみたいなのが、なんかめっちゃ好きだったんですよね。
これそっから分岐してって、絵を描く、画家に近い方に描くに対して漫画家の方に行くわけじゃないですか。
これでもそんなに漫画を見ないわけですよね。
そうなんですよね。
これ何が起きてるんですか?
これなんか本当にそうですよ。何が起きてる?
本当にでも僕もそれ思ったんですけど、でもなんかあれなんですよね。
まず物心ついた時に知ってるエデックっていう職業は漫画家しかなくて。
本当に4歳とかの段階で持ったんで、その時にイラストレーターとかデザイナーを知らなくて。
漫画家っていう存在は知ってたんで、それになろうっていうのがまずざっくりあって、でも別に具体的に行動せず。
従長に4コマ漫画を描くみたいな、全員がやるやつとか、落書きするとか、そういうレベルでしかやってなかったんですけど、
中学になって本当にバックマンで具体的にこうやればなれるっていうのを知って、
イラストレーターとかアニメーターってどうやればなれるかその段階ではまだ具体的に分からないけど、
でも漫画家だけ具体的に知っちゃったんで、じゃあもう時間無限にあるし、しかもその瞬間に行動できるというか、別に何歳が登校しててもいいから。
あれ、異常に具体的ですからね。
そうそう。それがめっちゃ良くて、本当に年齢制限もないしっていうので、時間が無限にあってしかも紙とペンだけでできるから、お金も全然かかんないっていうので始めやすかったのかもしれないですね。
画材とか全然必要ないんで。
確かにね。金がスタートでいらない。
そうですね。
やり方も具体的に教えてくれる。で、絵で生活できるらしいと。
はいはい。
あとやっぱり漫画、その時も全然読んでなかったんですけど、でもギャグ漫画とか福本先生、福本武井先生の開示とか書いてらっしゃる作品はめっちゃ好きだったんで、そういうのはありましたね。
好きな漫画は、だから爆漫が影響を受けて開示とかは面白い?
開示とかはめっちゃ面白いって思いますね。
あとデズノートとかも好きで、好きな漫画はそちらからあったんですけど、ただめっちゃ読んでるかとか言われたらそんなに読んでるタイプではなかっただろうなって。
で、漫画家の中で圧倒的に多分ちょっと他の人と話すと知らない作品、てか1話までは読むんですけど、そっから先に続けて読んでるって作品はかなり少ない気がします。
漫画っていうものの設定とかは興味がある?
でもそれも本当にこうやり始めてから出始めましたね。最初は本当にただただ暇だからやってみようって感じで、ただやってく段階で、それこそ最初はなんか全然ストーリーとかでもなくて、もう本当無知通というようなギャグ漫画を書いてて、別にそれ全然結果出なくて。
ただ高校ぐらいの段階で担当さんとかがつき始めて、当時もなんかその何ですかね、そのふざけたこと真剣にやるみたいな話をいっぱい書いてたんで。
真剣なセリフがやっぱり面白いからストーリー書いてみればって言われて、そっからストーリーってどうなってるんだろうとか、そもそも漫画ってストーリーに対してどういう影響があるんだろうとか、読書をするってことは人間にとってどういう意味があるんだろうみたいなことをそっから考え始めたって感じですね。
なるほど。これそっから本当にバックマンのまま持ち込みを。
投稿だったんです。
投稿をしていって、ある時連絡があって担当がついてっていう、そのままバックマンですね。
まじでそうでしたね。なんか言うて初めて担当さんがつくまで3年くらいかかって、そっから初めてちゃんと打ち合わせするまではまた2年くらいだった。なんか5年くらいか。中1から高2ぐらいまではあんまり結果出ないっていう感じでしたね。
でも3ヶ月1編くらい送ってたんで。
これやめようとかなんないわけですよ。
暇なんでなんなかったんですよね。他にやることないですよね。やめても。
情熱があったものは本当漫画を描くのみ。
そうですね。なんか小学校の頃は芸人さんになりたいなと思ってたんですけど、お笑いめっちゃ好きなんで。ただなんか冷静に考えた時に前に出ることとか恥ずかしいし、なんかその自分の実力ないくせにプライドが高すぎるみたいな。芸人をやった時って思って。
ドッキリとかされるの嫌すぎるみたいな。何にも知らないんで。
なんかドッキリとか急にされる人生ってそんなのって嫌かもみたいな思っちゃって。
自分にはその能力とか受け入れる心の広さないなと思ったんで、芸人さんは全然なれるようになりました。
そっか。でも高校とかになってくると担当もついてってやってくけれど、もうここからは別に色知識は出るわけじゃないですか。
でも絵で食っていく仕事の話もあるわけじゃないですか。美大行ってっていう王道のルートもあるわけじゃないですか。そっちはもう興味なかったんですか。
そうですね。なんかやっぱその段階でそういう情報が入って小賢しくなってきた時に、やっぱ漫画が一番稼げるというか。
稼げるはモチベですか?
めっちゃモチベでした。
いいですね。
めっちゃモチベでした。
あとやっぱ市場に評価されたっていうのがすごいあって、その開かれたマーケットでちゃんと評価されるっていう。
大衆芸術っていうのがやっぱ僕はすごい一番好きなものなんで、やっぱポップであること開かれてることっていうのが、それがなんかかなり芸術的なことでもあると僕は思ってるので、先端でめっちゃこだわっていくっていう方には僕の能力とか性格は全然向いてないなと思いました。
これ僕すごい面白くて、宇斗さんって結構たくさん本とか読むし、美術誌とか文芸誌とかを自分なりに解釈するじゃないですか。
その中で売れることの意味って結構重視してるというか。
僕はしてます。
売れたものが後で歴史で語られるみたいな。
僕の元に残ってるのも結局売れてるから残ってるわけだし、今あんまみんなが読んでない個展みたいなのも当時はめっちゃメジャーだった作品もいっぱいあるし、そうじゃなくてもやっぱり研究者コミュニティの中でずっとヒットし続けてるからカフカとか売れ続けてるとか。
ニーチェも最初は売れてないけど別に今だって売れ続けてるから書店で買えるわけだしっていう。
そういうもの、やっぱり人の心に訴求するっていうことが今のこの社会、自分が生まれてからの80年のマーケットにヒットしなかったとしても長い目で誰かの心を響かせ続けるとか。
クラスにいる30人の中の5人をでも70年間響かせ続けて最終的にめっちゃお金になってるとか。
それを達成してない偉大な作品ってやっぱりないと思って。
多くの人の心に響かせ続けられない偉大な名作っていうのはやっぱりないと思ったんで。
そこはやっぱりすごい本物は結局売れるんだろうな。
これっていうのはそういうことなんだろうなって僕は思ってました。
これ面白いのがそういう結構壮大な文学史観というか大衆芸術とかの観があるのは読書量だったものですよね。
これ今のストーリーに本好きは出てこないんですけど。
確かに。
そうなんですよ。
でも僕から見てると相当好きものなんですよね。
これは何なんですかね。
これもめっちゃ確かに不思議。
中学くらいからですけど哲学は好きで。
別にそんなガッツリ学ぶとかじゃないですけど。
宇宙とか哲学とかやっぱりそういうルールそのものについて疑っていいんだみたいなことがやっぱりすごい楽しかったというか。
そんなことまでメタで考えられるんだって。
今話してる言語について考えるとか今話してる自分っていうものについて考えるっていうのが
そういうエクストリームなバグ技みたいな感じでめっちゃ面白いなみたいな。
モンハンとかもバグ技とかがあるのがすごい面白いと思ってたんで。
このルールに従わなくていいんだみたいなことにずっと興味があったんですけど。
高校の倫理の授業で初めてちゃんとざっくりした哲学史みたいなのを学んで。
その時に全く勉強もできなかったですし興味なかったんですけど。
他の科目とかはやっぱりその記号を覚えることとかこの数式を覚えることとか
自分の人生に何の関係もないと思っちゃってたんですけど。
哲学だけは3000年前とか2000年前の人の言葉がダイレクトに今の自分に届くみたいな。
完全にこの鮮度が落ちてないというか。
やっぱりそれって2000年の鮮度の落ちない情報をそのまま届けられる。
しかも権力空間とか言語とか年齢も全然違うのに届けられるっていうのは
そこにすごいミラクルを感じて。
そこら辺からちょこちょこ本は読むようになったっていうのが一番でかかったです。
ちょこちょこの量じゃないですよね。
でも高校くらいまで映画がめっちゃよかったですね。
一番見るコンテンツの。
やっぱりこういう話をしたときに異常に饒舌になるあたりにマッドさを感じていいんですよね。
全然本当に読んでる人と比べては高価もしいレベルなんですけど。
そうっすね。人文で読んでる人っていう。
辞任する人は結構本当に。
本当にもう。
本当に巨人しかいない。
これも古典ラジオの皆さんが遊びに来たんで。
あれは本当に人生捧げて読んでる人たちを10人とか抱えてる会社なんで。
それはもう仕事になってる。
もちろん研究者の方とかそれが読むことが仕事だから。
そういうのは本当にリスペクトですね。
それで100円目がいわゆる連載的にはデビュー作になるわけですか。
これはいつ。
まず漫画家って読み切りでデビューしてから本格的に長期伝説しようみたいな流れなんですけど。
読み切りでデビューしたのが19くらいかな。
学生時代やってたんで。
7年間くらいデビューできなかった。
結構ベタな。
スタートが異常に早いだけで。
部活やってないことがコンソースであっただけなんで。
そのままで19、20くらいでデビューして。
そこから21かな。
1年後くらいに100円目の連載が始まる。
なるほど。
これ100円目は自己評価的には大衆芸術圏で売れた?
最初は全く売れなくて。
ただすごい好きな作品で。
面白いとは未だに思ってるんですけど。
最初は全然売れなくて。
それこそ一番最初の3話のプロットというかネームって呼ばれる。
指示書みたいなやつが。
プレゼンテーションの下書きみたいなやつが。
最初出した編集部さんにこれダメって言われて。
結構根幹の設定主人公が2人いるんですけど。
それがちょっと一人にしてって言われて。
それだと作品が全然変わっちゃうからってことで。
他の編集部に持ってって。
そしたら編集部から元いた編集部に連絡が来て。
君のところの新人来てるけど大丈夫?みたいな。
なるほど。
じゃあうちで連載っていうので。
マガジンだったんですけど。
マガジンの本紙じゃないけどアップリード法だったらいいよってことで。
連載決まって。
最初は世界を知らないんで。
これ1話載ったら世界変わるって思ってたんですよ。
絶対速攻でバズって。
速攻で大丈夫な作家人生安定になるんだって思ってたんですけど。
配信された翌日とかもそんなに大したコメント数でもなく。
めちゃくちゃ凹んで。
最高ですね。
本当にこれで全部変わるって思ってたんですけど。
スタートアップのリリースの日と同じなんですよ。
今でも覚えてるんですよ。
マジっすか?
僕RAXELっていう会社を通した時にリリースする直前に。
これで絵を描くと3年くらいの上場だよって。
リリースした日に電話がかかってきて。
どうした?って言ったら売れないんだよって。
全く同じですね。
その気持ちを味わった人たちとの連帯感をめちゃくちゃ持ってますね。
芸人さんとか。
初めてテレビ出た日とか。
もう歩けないんじゃないかみたいな。
でも何にも変わらないというか。
そこが多分人生でかなり最大の挫折っていうか。
一番それまでは編集部内とかに評価されるっていうかなり閉じたところだったんで。
それが初めて市場っていうところに出て。
皆様の目に届くってなった時に。
こんなに訴求しないんだっていうのはかなりショックだったんですけど。
ただそこで絶対やってることは間違ってないから。
もう粛々と自分がいいと思うものをやっていこうっていうふうに切り替えて。
過度な期待を自分とか市場とか作品に対してするのはやめた。
ただ粛々と自分の中での強度を上げていこうっていう感じのモードに1週間くらいで切り替えて。
なるほど。
やっぱり挫折なんですよ。
めっちゃ挫折でしたね。
それまでは志としてはそれこそ手塚治虫と同じ本棚、本屋で行った時に同じコーナーに並ぶわけだから。
手塚治虫を読むか自分を読むかっていう選択読者さんがするわけで。
その中で読めるものをちゃんと作ろうって当然思ってたんですけど。
やっぱり新人の中での競争でしかなかったんで。
そこでは自分はそんなに自信を折れずに来たんですけど。
初めて市場に出ても言い訳できません。
全員と同じですってなった時に結果が出ないっていうのはこれも100%自分のせいだなっていう気持ちになったんで。
いいですね。最高なスタートですね。
でもここでさらに複雑だったのは。
これが後にも繋がってくるんですよ100回目の。
間違ってないと思ったんですよね。
ここでその市場にアダプトして自分の思ってた世界観とか信念を変えてその場所のアンケートを取りに行くっていうのは絶対にしたくないっていうのがやっぱりすごいあって。
そうなった時に売るために作品を買えないなら売るためにできることは全部しようみたいなことはすごい思いましたね。
それはなんか結構もう墓場まで持ってくれると言えないこととかしました。
本当に追い詰められてたんで。
その後にまたさらに2回目の大きい挫折が漫画でもしくしくてやっていこうっていう話だったんですけど。
単行本を出すか出さないかという決断のタイミングが来て。
出版社さん的に本市に乗るやつは全部単行本で出るんですけどアプリで乗るのは多すぎるから売り上げ順で単行本化してってしたのはされないんですよ。
結構到落戦場だったらしくてこれどうなるかなっていう時に結構反応待ってもらってたらしいんですけどあるタイミングで呼ばれて。
じゃあもう出しませんと言われて。
でもその編集さんからもただ自分で自費出版するのは結構おすすめかもって言われて。
僕も出ないと言われたら自費出版しようと思ってたんで。
じゃあ自費出版でっていうことで自費出版のためにちゃんとフォロワー数をもっと増やしたいと思ったんでその内容をつぶやいて。
単行本出ないっぽいんでただ自費出版するんでよかったら買ってくださいと。
続報はツイッターに載せますみたいなことを言って。
ただそのツイートがまあまあリツイートされて。
それ見た他の出版社の人とかがあれこの社出ないよと家から出していいですかとかいろんな問い合わせとか来たらしくて。
じゃあうちで出そうってなって講談社さんが結局出してくれるって形になる。
やっぱり連載しないと言われる時とか単行本出さないと言われる時にやっぱりその絶対諦めたくないからこの作品はどっかでは世に出てれば何か変わるって思ってたんで。
方法は選ばずにもう何でもいいから出してもらえるんだったら何でもしようみたいな。
ただその単行本出さないって言われた時に当たり前ですけど大手出版社さんはビジネスでやってて経済合理性で判断するわけで。
そうなった時にやっぱり保証はないわけで自分が単行本出せるとか打ち切られないとかいう保証はないわけで。
じゃあそうなった時に自分で最終的に全部やらなきゃいけないんだなと思ってそこでその書店に流通させようと思ってた。
Amazonに載せるためにISBN取得させなきゃいけないとかそういうの調べてこれ年齢いくらなんだとか。
でじゃあまあこのぐらいの原稿量だったらまかなえるなとか。
そういうのはなんかすごいあと同時に出版するとしてもじゃあどの出版社さんでどういう紙でとか。
それをなんかその21歳とか22歳の段階でマジでちゃんと調べなきゃっていうので調べられたのはすぐ自分の中でめっちゃ大きい。
なるほどめちゃめちゃ面白い。
これ要は単行も出さない時点で権利が100%作者に戻るってことですか?
そういうのもそうまだその契約はしてなかったんですけどゆっくりからそうなるっていう。
単行文化権とかそこら辺のまだ詳しい話はしないまま出してくれるってことだったんですけど最終的にはすごい形になったと思います。権利が戻る。
結構ハードボイルドなデビューですね。
そうなんです。だから意外と誰にも必要とされてないっていう自認がやっぱずっとあるので。
だから見てもらうには作品は絶対負けたくないと。内容を変えて売れるんじゃなくて売り方を変えて方法を変えてでも内容はいいと思ってるものを売っていくっていうのはずっとその時から思ってました。
これあのアニメが出るじゃないですか。これもだからもうこの作品をもっと売るぞっていう話なんですか?
作品が大きくなっていくことは全然ありがたいことで。
別にその作品の根幹とか魂を削って広げていこうっていう話ではないんで。
アニメの制作のスタッフの方はめっちゃ配慮してくださってるし、出版社さんもちゃんと配慮して売っていこうっていう形なんで。
それは本当にありがたいからお願いしますって感じです。
100Mは血が売れた後にまた売れ始めたじゃないですか。
100M自体は結局単行本は最後まで出るんだけど全く売れないものもあるんですよね。
ただ自分としては単行本出さないって言われたのから出していただけるってことになった時に結構達成したというか
一回の人生で大手出版社さんに、しかも打ち切りじゃない形で全部を完璧な形で出してもらえたっていうのが結構満足感があったんで。
その当時はすごくまあ書店に行ってうわあ単行本本当に売ってるわみたいなのがあったんですけど。
余談ですけど売れなすぎて、剣本とか30冊作るんですよ。
これ本当に山手線の一番工場が多いところに壁棚を置いた方がいいのかなとか
学校の前に落として誰かに読ませた方がいいのかなとか