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2025-11-02 12:02

#43 のんびり楽しむ紅葉と化学~お散歩と共に~

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今回はLISTENの企画に参加しました。タイトルは小さな秋の『のんびりっすん』です。「あなたの見つけた秋の風景」について、ということで散歩をしながら紅葉と化学の話をのんびりしてみました。

https://listen.style/event/39

【参考資料】

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質問や相談、お便りを募集しています。 https://forms.gle/EDHYXorTnk35gu91A

プラントライフは、化学プラントの技術者である私かねまるが、化学と工場に関するトピックを、分かりやすく紹介する番組です。 毎週水曜日の朝に定期配信! LISTENで公開後、各種Podcastアプリにも配信されます。

X:かねまる@化学プラント技術者 https://x.com/chem_fac

プラント技術解説ブログ「ケムファク」 https://chem-fac.com/

MONOist連載記事「はじめての化学工学」 https://monoist.itmedia.co.jp/mn/series/40825/

BGM「アイスコーヒー、デカフェで!!(しんさんわーくす)」 https://youtu.be/rhV9sy346vY

サマリー

このエピソードでは、のんびりとした散歩をしながら紅葉とその科学的背景を語ります。クロロフィルやカロテノイド、アントシアニンなどの色素が葉の色に与える影響を説明し、秋の風情を楽しむ時間を共有します。

のんびり散歩と紅葉の紹介
どうも、かねまるです。
プラントライフは、化学プラントの技術者が、化学や工場に関するトピックを分かりやすく紹介する番組です。
今日はちょっと風が吹いてますけど、日曜版はいつもと違う感じで放送していきます。
今聞こえてわかる通り、外で収録しています。
なぜかというと、リッスンのイベント企画に参加しているからです。
その名も、小さな秋ののんびリッスン。
のんびリッスンに合わせて、紅葉と化学について話してみようと思います。
せっかくの日曜版なんで、歩きながら、雑談ベースで昔話を交えながら、のんびり話をしたいなぁと思っています。
やっと涼しくなってきましたね。
この秋皆さん、どんな感じで過ごしますか?
私はもう正直寒くなってきたんで、秋ないやんって思ってるんですけど。
リッスンのイベントの企画の内容が、皆さんはこの秋をどのように楽しんでいますかっていう話ですね。
それで、あなたの見つけた秋の風景について耳で旅をするように、あなたの秋の体験を音声から教えてくださいとのことで、
じゃあ、歩こうかと。
せっかくなんで、歩きながら、景色を見ながら話をしようかなと思っています。
散歩で見える景色とすれば、紅葉かなと思いまして、ちょっと神社の方に来てみました。
葉っぱの色素についての科学
今が17時。もうすぐ日が暮れるところで、外は綺麗ですね。夕焼けがちょうど見えてます。
で、この夕焼け見ながら目の前には赤くなった葉っぱたちがいますね。
私の目の前にも今、カエデがありますね。
綺麗な赤っていうよりは、ちょっとそうですね、濃い赤色、紫に近い感じのカエデが見えます。
ところで皆さん、葉っぱってなんで緑色なのかって知っていますか?
葉っぱの中にクロロフィルっていう緑色の色素、葉緑素が入っているんですよね。
このクロロフィル自体は光合成の時に力を発揮します。
このクロロフィルが太陽のエネルギーを吸収して光合成が始まります。
大事な中心的な役割を果たしているんですね。
紅葉にも大きく関係していきます。
夏の間、クロロフィルはフル稼働しています。
それもあって元気な緑色です。
だんだん秋になってくると、木は冬自宅を始めてきます。
例えば日が短くなってきて光合成のできる時間が短くなったり、気温が下がってきて光合成自体の効率が悪くなってきたり、
あとは太陽の光が弱くなってくるんで、それも光合成の効率が悪くなってきますね。
だんだん木っていうのは使うエネルギーが少なくなってくる。
それもあって省エネになってくるんですよね。
なるべくクロロフィル使わないようにいって、だんだん光エネルギーを変換しなくなってきて、
集めた光エネルギーっていうのはちょっと無駄になってきてしまいます。
だんだん木は使うエネルギーを少なくするようになってきます。
光合成の効率が悪くなってくると、吸収した光のエネルギーを使い切れなくなっちゃって、
毒になってしまうってこともあるんですよね。
活性酸素っていうのができるんですけど。
ですので、あんまり光のエネルギー集めなくて良くなってきたら、クロロフィル自体を分解するんです。
分解して自分の栄養に変えていきます。
緑色だったクロロフィルが分解されてなくなると、残っていた色が出てくるようになります。
葉っぱの中にはクロロフィルの緑色以外にカロテノイドという黄色の成分が入っています。
今までは緑色がよく出ていたところから、緑が消えて残っていた黄色が見えるようになります。
そうしたら胃腸みたいな綺麗な黄色い色が見えるようになるんですよね。
カロテノイドっていうと人参にも確か入ってたと思いますね。
βカロテンってやつです。
ちょっと黄色っぽいとかオレンジっぽいとか、そんな色のものですね。
今目の前に猫がいるんですよね。話できるんですかね。
あ、ちょっと逃げちゃった。可愛いですね猫も。
喋れるんですかね。
ちょっと待ったけど、話はできないですね。
あの私お祭りっすんで話したんですけど、ちょっと背高い方なんですよね。
だからちっちゃい動物少し逃げていったりするんですけど。
あの話戻すと、葉っぱが分解して緑色の色素が抜けていって黄色い色素が残る。
そうすると胃腸みたいな黄色い色が見えるようになります。
紅葉の変化と美しさ
カロテノイドっていうのはクロロフィルよりも比較的科学的な分解が遅くて、秋にもよく生き残ってくれます。
そうしたら赤色ってどうなるのかっていうと、赤色は元々持っている色じゃなくて新しく作られる色なんですよね。
アントシアニンっていう物質がその色を出してるんですけど、アントシアニンっていうと、例えばブルーベリーとかにも入ってますね。
赤ワインなんかもアントシアニンが関係してますね。
そういえば、こうやって話をする時に一回調べてみたんですけど、皆さんモミジとカエデの違いってわかりますか?
一緒らしいですね。モミジもカエデもどっちも分類上はカエデらしくて、ムクロジカ、カエデ族の紅葉樹の総称らしいです。
植物上の分類は同じなんですよね。
あるサイトによると、葉っぱの切れ込みが深いとモミジで、切れ込みが浅いとカエデらしいですね。
葉っぱの色って色々ありますけど、最後に茶色いのがありますよね。落ち葉の茶色い色です。
あれの原因がタンニンです。
タンニンっていうのは植物の中に入っている化学防御物質と呼ばれるようなものになっていて、植物が食べられるのを防止するようなものですね。
葉っぱの老化が進んでくると、アントシアニン、赤色の成分とかカロテノイド、黄色い成分とかも分解されていきます。
そうしたら葉っぱの中に入っている残ったタンニンが、そうした分解したものとか、あとはタンニン同士、それぞれがだんだん結合してくるんですよね。
そして次第に葉っぱが茶色くなってきます。
赤と黄色と茶色と緑もありますね。
結局は中に入っている色素の割合で変わってきます。
なので私が今歩いている目の前も、上の方の葉っぱは黄色で、下の方の葉っぱは緑だったり。
あとは葉っぱ1枚の色もグラデーションがありますね。
先端だけ赤くて、根元の方が緑のやつもいっぱいありますね。
あんまり意識したことなかったんですけど、末端の方から色変わっていくんですね。
葉っぱの先端が赤くて、次が葉っぱの周りの方ですね。
そこが赤くなっていって、最後に真ん中の方が赤くなっていく感じに見えます。
今時間が5時20分。
だいぶ日が暮れてきました。
もう早くなりましたよね。
だんだん子供は外で遊びづらくなって、私も昔は6時まで遊んだら怒られてましたね。
5時には帰ってきなさいってよく言われてました。
街灯もついてます。
一箇所だけめちゃめちゃオレンジで、他が全部白で、LEDに変わってないんだなっていうのが見てわかりますね。
今回の話を聞きながら、皆さんはのんびりできましたか?
せっかくなんで、葉っぱを見ながら聞いてもらえたら面白いかもしれないですね。
結構紅葉ってグラデーションがありました。
じゃあまた、水曜のプラントライフでお会いしましょう。
今回はここまでです。
ありがとうございました。
12:02

コメント

かねまるさん、イベントご参加くださりありがとうございます! リアルイベントでの颯爽としたトーク素敵でした👏 のんびりとした日曜日のプラントライフもいい感じです! 「秋は夕暮れ」の雰囲気を感じられるお散歩音声ありがとうございます。 オレンジのランプはナトリウムランプが大半なんでしょうか。。。?

かねまる

今回も良い企画ありがとうございます! リアルイベントも聴いてくださり感謝でいっぱいです! オレンジランプはLEDの可能性もあると思います。ナトリウムランプの確率は高いのかな?と予想しています。 ただ私の地域はちょうどLED化が進んでいるところなんです!残っていたのは神社の非常に外れた場所だったからかもしれません。

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