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2025-10-16 19:05

#1-10 2017年秋頃 足立区/千住

#1-10 2017年秋頃 足立区/千住

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福岡の、川の名前、後でちょっと調べて送りますけど、
福岡で住んでいた家の前の川のそばの、牛ガエルの鳴き声。
牛ガエル、たくさんいたんですね。
結構いました。ものすごい田舎なので、私の生まれたところ。
もともと筑豊って、炭鉱の町だったんですよね。
私が生まれた頃には、もちろんもう錆びれちゃいましたけれども、
本当に広い川幅の川っ腹のところに、茂みの中に姿は見えないけど、
もう、もう、という、まさに牛みたいな鳴き声で、
あの鳴く声は、いまだにその質問を受けて久しぶりに思い出した。
天風景と一緒に。
です、です。
音がやっぱり一番。
音が。もうね、夜で姿が見えなくて怖いんですよ、子供はね。
私は小学校上がる前の年に、東京都の北区に移り住んでいるので、
年齢で言うと、だから3、4歳くらいの頃にそれを聞いていたと思うんですよね。
その景色がすごく浮かぶ。
その頃によく好きだった、遊ぶ、ご自身がこう、どんな遊びで。
遊びね。
何して遊んでいたのかな。
なんかマイメロディーちゃんの、いわゆる小枝の家みたいな、
ああいうなんか開いて、中でお人形で遊ぶ、遊びをしていたことは覚えていますね。
おママごとみたいな。
その頃はね、もうちょっと大きくなると、
例えば弟が生まれたりして、弟と一緒にトランシーバーごっこしたりとかしましたけど、
その頃一人で遊んでいたというと、なんかおもちゃを買ってもらって、
すごくそういう楽しく遊んだ覚えがありますね。
東京に来てから、一番その東京に来ては引っ越されて、
その印象、その福岡のイメージからパッと来た時に、
ああ、こういうところだなとか、覚えてる、一番最初の。
なんかその急に、例えば田舎から都会に来たみたいに大人が思うような感じではないんですよね。
多分、あんまりよく分かっていなくて、お父さんの仕事の感じでこっちにみんなで来て、
なんか楽しいなっていう気持ちだったですね。
小さなアパートの1階に移ってきたんですけど、家族で。
なんかそのアパートのベランダの向こうに塀があって、その向こうに大きな駐車場があって、
そこでよく弟とか近所の友達とすごく遊んで、
でも管理人をしている会計事務所さんの人が、子供がこの車にね、いただかなくちゃいけないと思ったみたいで、
いつも怖い顔をして私たちをこうで監視してたのを覚えてる。
雪が降った日に駐車場で大の字になって寝たりしたことも思い出しましたね、言われると。
なんか嬉しい質問。そんな質問されると思わなかった。
どっちかというと、こういうもう本当にふざけた感じの。
いや、全然ふざけてないですよね。
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何かテーマとかではなく、もう本当にその人の。
本当に嬉しい。
その北区からちょっとだんだん大きくなって、
千住に初めて来た時って、いつ頃で、その街の印象。
移り住んだのは11年前ですけども、千住で遊び始めたのは今から20年ぐらい前。
主人が足立区に住んでいたので、彼と遊ぶというと割と北千住が多かったんですよ。
20歳過ぎて、25歳前後の頃に、23歳ぐらいの時に千住の飲み横を見て、
ここに、この街に住みたいってすっごく思ったんですよ。
その当時の飲み横と今の様子って変わる?
そんなに変わってないんですけど、
やっぱり例えばパスタ屋さんとかちょっとおしゃれバルとかはその頃は全然なくて、
本当にどっちかというとわいざつな感じの。
そういうのがだんだん少しずつ変わってきて、今はそういう若い人向けみたいなお店が増えてきてる?
増えてはいないです。いいバランス。
全部一層してきれいになってたらちょっと嫌だったんですけど、
今でも昼からお酒飲んでるようなおじいちゃんのお店も健在だし、
でもその隣にちょっと本当に高いワインを出すお店も出てきてきたのが最近。
そのごったに感はもっと楽しくなった感じですよね。
自分だけが知っているような、ここだと景色がいいみたいな、
政治の中で、ここだと落ち着く、ここが好きみたいな場所とかってありますか?
いろいろあるんですけど、今の私は大門商店街です。
大門商店街、どこ?
柳町の方なんですよ。日光街道を渡って向こうの方に行く途中で、
かがりびさんというゲストハウスがその辺にあるんですけど、
そこのすぐそばなんですよね。いわゆる大国よりももうちょっと向こうという感じですかね。
息子の保育園が大門商店街のすぐそばにある関係で、
迎えに行った帰りに夕飯の買い物をしたりとかするんですけど、
今時こんな商店街が元気で、人がね。
お年召した方が多いし、もっと言うと早くに閉まっちゃうお店ばっかりですけど、
でもすっごく鮮度のいいお魚を売ってあるお魚屋さんのスーパーだとか、
すごく実はいろんな品揃えが細々とある規模感としてちょうどいいサイズのスーパーとか、
焼き鳥屋さんとか、うちの息子はそこのつくねが大好きなんですよ。
やっぱり店員の方と会話って。
しますします。もう挨拶するようになって。
お話しして。どんなお話を?
やっぱり子供連れが私は大抵なので、
今日は何してきたんだいって子供に話しかけられることが多いですかね。
話してる間に、今日これが美味しいよって話を聞かされたりとか、
いい肉堀買ったねとか、そんなこと言われたりとか。
会話できるのが幸せなんですよね。
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私はそれまでサラビーマンの時は駅ビルの丸いネクタイ目あげちゃうと、
お宅で買い物してた時は流れ作業で行列ができてるので、
そんな会話してる暇もないし、こっちもそんなこと考えてもないですけど、
今はどっちかというと話が楽しいというか、挨拶するのが。
すごい応募商店会は好き。
今一番個人的な問題意識というか、
これを1,2年でやりたいなとか、
そういうずっと一生懸けてこうとかってちょっと漠然としちゃうんで、
今年1年これをちょっとやってみようかなみたいな。
なるほどね。
今年1年ってことで言うのであれば、
もっと街の方と知り合っていきたいっていうところですかね。
そうですね。街の方とつながっていきたい気持ちは年々強くなっている感じですね。
そういうのを思うようになったきっかけというか。
はいはい。妊娠でしたね。
やっぱりガラッと変わった。
ガラッと。
まさか私ここでこういう会社をやるとは夢にも思ってなかった。
具体的に言えば2011年まで、2012年ぐらいまでか、13年ぐらい。
ほんと最近ですよね。
2010年かの話はちょっと長くなるんで。
なんかこういう古い建物とか家具とか好きで、
そういうのって昔から好きだったのか、それともだんだん突然そういうのに。
昔一時好きで、一旦全然離れて、また戻ってきたっていう感じ。
ぐるぐる回ってるような。
よく女性誌とかでジャンルがいろいろはっきり最近分かれてきて、
趣味とか自分が読んでる雑誌で私はこの系とかって結構あるじゃないですか。
女性って結構何かのタイミングで雑誌を乗り移るみたいな。
あーわかる。
急にクーネルになったみたいな。
わかるわかる。
そういうのがあると思うんですよ。
そうなっちゃうと、違うジャンルの人とそういう、
男性の方も趣味とかが再分化されすぎて、
街とかでもこのエリア、このエリアとか。
いわゆるクラスター系でしょ。
それで吉見さんとかって結構幅広いじゃないですか。
付き合ってくるジャンルというか。
そういうのに対してどう思う?
すごい良い質問ですね。
私すごくそれは良くも悪くも私の性格として、
飽きっぽいことももちろんあるんですね。
なので何か一つのことをいろいろやってみて、
分かったっていうところまでを行く前に、
ちょっと他のこともやってみたくなっちゃう性分なんですよ。
それが交互そうして、それぞれを否定せずに済んだわけですね。
だからある時には本当に私合コンばっかりしてた時期もあったんです。
よく私こういう取材の時に言うんですけど、
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ひょう柄の服を着て、ネイルすごいして、つけまつげして、
すごい高さのあるヒールを履いて歩いた時期もあるんですよ。
今そういう人を見て否定する気もないんですね。
気持ちも分かるし、
ミーハンで肉食だったら私もあんまり嫌いじゃないと思っているから。
でも今は例えばそそくうねるじゃないけれども、
創飾も含めてナチュラルも含めてがすごく自分には心地よくて、
そういう世界の人たちともすごく楽しくいられるので、
その時々確かに読んでた雑誌もクラッシー読んでた時もあったし、
考えると全然変わってるんですけど、
それぞれのあの時の私は暗黒時代っていうのはない。
だからそういう人のこととも未だに仲良し。
それは編集者的な…
かもしれないですね。
元の将軍として。
でもそれがないとやっぱり自分はココってなっちゃいますもんね。
そうですね。
そうなるとこうなれば。
もちろんね、編集者の中に本当にその色だけでずっと来てる人もいると思うんですよ。
そういう人は私すごく尊敬するし、
でも私はやっぱりそういうタイプではなかったというか、
ただなんか今の私は、
例えばこのまま20年これが続いても全然私嫌じゃないなと思うというか、
なんかちょっと血に足が付いた感じ。
これからまたどんどんどんどんのことが起きるかも。
そうですね。
またね、ケバケバになるかも。
それはそれで…
わかんないけど。
私もちょっと本とか関わっていて、
今いろいろ言われてるのが、
ちょっとまあ本とか本屋さんというのが潰れて、
これからの形として、
電子とかそういうのがあって、
どうなっていくんだろうな、
でも10年後、20年後とか、
なんとなくこんな風になっていくのかもしれないし、
でも自分はこういう風になっているのがちょっと理想かなみたいなのがありますね。
千住出版はその本の理想を追い求めたくて立ち上げた会社でもあって、
もっと多分本は高くなっていくでしょうし、
もっと必要とする人だけが必要としていくんじゃないかな、
紙のですね、紙の本は。
情報で済むような本に関しては、
もうやっぱり電子がすごく便利ですし、
手軽にも読めると思うので、
それでいいなと思うんですけど、
千住出版としては、
例えばもう究極のことを言うと、
人に手渡したくなったり、
人にプレゼントしたくなったり、
送り物をするときに選ばれる本みたいなものを作っていきたいなと思っているので、
ちょっと紙の作りも贅沢ですし、
値段も確かにちょっと高いんですよね。
でもなんか最終的にそういうものが紙の本として残ればいいかなと思っています。
アナログ回帰みたいなのはちょっとありますかね。
今はレコードとかもどんどん流行って、
どんどん作るようになったので、
ちょっとその本も、
安い値段でたくさんというよりも残るような。
それに多分人口バランスとかとすごく、
やっぱり本もそこと呼吸がすごく合うんですよね。
人が増えてて本屋さんも増えてる時代で、
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経済が右肩上がりであれば、
大量生産でたくさん作ってて全然良かったと思うんですけど、
本屋さんも減り、本読む人も減り、
経済もそこそこ今成熟期に入ってて、
人口も減っててというときに、
大量生産の本は本というとこには向かないなと思っていて。
古本屋さんなんかに行くと、
例えば、よっぽど昔の方が紙が貴重だった分、
作りがすごく贅沢なんですよね。
原点回帰っておっしゃってくださいましたけど、
私もそう思ってます。
むしろ今やっと本の本質に、
なんとなくみんなが紙の本は特に気づき始めたんじゃないかなと思ったりして。
本当に作りが良いですよね。
良いですよね。
紙の質も、お数字が私は好きですね。
数字がね。
今はちょっと、
ちょっとこれ絞るのは難しいと思うんですけど、
子供の頃からいろんな本に出会ってきて、
すごい印象的な、大事な自分の中での本とか。
ありますあります。
モモ。
ミハイル・エンデル・モモ。
何の割りのですか?
箱入りでした。
箱入りの。
あの大きいサイズ。
それですね。
これがもう私は本当に自分の原点。
何歳くらいの時に読まれたんですか?
小学校5、6年だったんじゃないかな。
母が貼ってくれて。
ちょうど高学年の時の。
87年って書いてある。
だから12歳。小学校6年生ですね。
母の字が書いてある。
アツ子って。
この岩波の自動書シリーズは本当に質も良いし、
結構愛想版でいろんなサイズがいろいろ出るので、
やっぱりこれのサイズが読みやすいですね。
今考えたら布張りだし贅沢よね。
1600円ですって。
安いわ。
他の作品とかは好きなものとかありますか?
最近人から、
この宝石っていう本も実は古本屋さんで
古本屋さんに勧められてすごく好きになりましたし、
あとね、今ここで貸してるのかな。
エンデが書いた経済の話があるんですよ。
ありますよね。
ドリーブの。
そうそうそうそう。
あれもいいですよね。
あれもいいですよね。
なんかね、エンデから教わることがいっぱいある。
なんか私はね、
そのモモの人の話を聞くっていうところがすごく好きで、
今読むと改めてやっぱり、
公立市場主義になったら人はこんなにも怖い存在になっちゃうんだなっていうね。
なんか信用ついてるんですよね。
そうですね。
大人が読んでも全然あるでしょうね。
ね!
今、自動書もどんどん出てきて、
そういう昔からの名作がだんだんやっぱり読まれなくなってきちゃって、
あと量が、昔のはボリュームがありすぎちゃって、
確かに。
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だからだんだん読まれなくなってきちゃって。
そうですね。
私もすごいエンデ好きなんですよ。
嬉しい!こっちこそ嬉しいです!
鏡の中の鏡とか、ちょっと大人向けですけど。
私それは読んでない!
あれはもう、自動書ではないんですけど、
そうですか!
何年も、10年かけて書いたとかってあれなんですよ。
本当!
作品多くないけど、その時間をかけて一冊に。
鏡の中の鏡は本当に。
いいこと聞いた!
私の吉見さんに対する桃みたいなものが、その鏡の中の鏡なんです。
鏡の中の鏡なんですか。買います?それ。
でも、ハードカバーより小さめの方がいいかもしれないですね。
分かりました。
ハードカバーのも同じサイズで出てるんですけど、
さらに分厚くて、ちょっと読むのにちょっとたいそうな感じ。
意外と文庫とかでも出てる。
そうですか!それはいいこと聞きました!
一冊出ると、最近のとかって聞くとまたあれなんですよね。
最近、どんどん出てるような感じで、
最近はわりと近寛ので気になる?
わからないかわからないんですけど、
私が占授出版を立ち上げるきっかけになった本が2冊あって、
平川勝美さんの「小脇内のすすめ」という本と、
渡辺伊太郎さんという方が書いた「腐らない経済」という本なんですよ。
その本を読まなかったら、たぶん私は占授出版を立ち上げてなかったと思います。
もうこの本を読んで、何度膝を打ったかっていう感じ。
もうパッと開いたんですね。
そうだと思って、私がしたかったのはこれだと思って、
本当にそれで自分の身の丈に合うことをやろうと決めて、
だからこのサイズで、サイズ感で始めることがすごくワクワクできましたし、
その決意をした後に背中を押してくれたのは、
影山智昭さんが書いた、「ゆっくり急げ」ですかね。
もうこういう話をしているのが一番好き。
気持ち悪いぐらいに折っちゃった。
どっちもそうだけど。
でもやっぱり縁でと通じているんですね。
そうかもしれないですね。
基本的にそういう思想ですもんね。
ただ、さっきすごい身軸も、こういうところは元から好きだったですかって書いてあるじゃないですか。
こういうお家に実は私、曲がりして西原井で住んでたんですよ。
6畳2間で、こういう間取りで、古い木造のアパートの2階だった。
その年齢は25くらいなんですけど、その後自分が稼ぎをどんどん得て、
年収1000万くらいになった時には、本当にこういうところは嫌だと思ってたわけですよ。
でも人間の遺伝子が螺旋を描くかのように、ここに戻ってきたのが私はとても不思議で、
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不思議。とても。
不思議ですね。
不思議です。
これが小学校6年生でしょ。
きっと組み込まれてたんでしょうね。
遠回りも全部意味があったというか。
そうならないの分からないですよね。
最初からここに来ちゃうと、多分また違うんです。
そうだから私ね、今その話をしてて思い出した話があって、
就職活動の時にとある福祉施設、死体不自由の方の福祉施設に就職しようかと思って、
手伝っていて、どうやったらここに働けるんですかって話をした時に、
その方が私に、あなたみたいな気持ちの持ち主は一旦別の仕事をやってからした方がいいって言われたことがあって、
意味が分からなかったんですけど、今は自分はその仕事こそしてないけど、
あの方がいった気持ちもすごく分かるし、
もっとあの螺旋で遠回りした分が、本当に実は私が大事にしてたことの中心に近いところにいたんだなっていうのがすごくよく分かりますね。
いやー、なんかいろいろ思い出す。
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