詩吟の世界の紹介
感情だよね。 感情?楽しいとか感動することっていうのは。
それこそ生産性においてはさ、 すいません、ちょっと失礼しますね。
朝のひとくちめ 夜の仕込み時間。 この番組は広島の真ん中、東広島で野菜をもっと楽しんで欲しいと願う
あっちゃんこと、たのみあつよと、社会をもっと良くしたいと願う せりちゃんこと、なべしませりの、明日に向けた仕込み時間です。
良ければしばらくお付き合いください。 朝のひとくちめ 夜の仕込み時間。
たまに突如さ、インスタとかで詩吟やってるせりちゃんが流れてくる。
そうだね。 その度に、詩吟やってると思って。正直せりちゃんに出会うまで、詩吟というものを知らなくて
へぇーって思ってたんだけど、意外とちゃんとずっとやってるなと思ってて。
あーそうだね。 定期的に見かけるなと思って。
詩吟って何なんですか?
詩吟は、そうだね。もう仕事始めて、もう趣味としてずっと続けてきてて、詩吟って一言で言ったら
和歌とか漢詩に節をつけて、自分の声で民謡みたいな感じで日本文化として表現するものなんだけど
民謡は聞いたことある? 民謡ってどういうのだっけ?
あーって、なんかそう、独特の節回しだったりとかがあるんだけど
なんだろう、やっぱり漢詩とか和歌っていうと、どちらかという年齢層が高いイメージあるかもしれないんだけど、割と子供の頃から始めてる人も多くて
詩吟人口は、ちょっと減ってしまってるんだけど、でもね、若い子も結構してるんだよね。
で、何気に詩吟やってますって言ったら、私も若い時やってましたみたいな人もたまに出会うから、今の
そうだね、60代以上の方は、まだ馴染みがある方も多いのかなとは思う。
ねー、そうそうそう。 会うことある?
たまにいらっしゃるかなとか、なんか、あ、私のおじいちゃんがやってましたとか、私の母親がやってましたみたいな人もいらっしゃるかもね。
確かに平均年齢ね、たぶん今70越えなのよ。だからやっぱり年齢層は高いんだけど
全国見てみると、割とこう、同世代も多かったりして、青少年大会っていうのがあって、それに参加すると、日本全国から、下はもう
赤ちゃんって言ったらあれだね、本当に、採用祭の、子供が
頑張って詩吟してたり、富士山とかって言って、そうそう。 富士山。 富士山って言ったり、そうそう、すごい頑張ってる。本当に小さいから
うん、ほんと同世代学生さんもされてるし、結構ね、っていう感じかな、詩吟。
スタートするきっかけって何なの? 私は、あの、8歳の時から始めたんだけど
ひいおばあちゃんが、もともと習ってたのね。で、隣に住んでたひいおばあちゃんのお家に毎週先生と近所のおじいちゃんおばあちゃんが集まって
詩吟教室をやってて、そこに私も週一で、なんか参加するようになって、最初はやっぱりそこで出される美味しいお菓子とかさ
なんか、甘酒とか、そういうのを目当てに行ってたんだけど、そうそう、気づいたらなんかもう、うん
習慣というか、もうそこに行くのが当たり前みたいになって、うん、もうだね、もう細く長く続けてるかな。何気にだからもう8歳って言ったら
そうね、だからもう25、6年? 続けてるってことだね。へぇー。
すごい、お菓子もちゃんと置いとくもんだね。そうです。教室にね。
そうなのよ、何がきっかけでね、っていうのは、かなぁ。詩吟の歌詞ってどんな内容なの?
本当にね、いろいろで、例えばなんだろう
本当に、私はまだ和歌はあまりしっかり勉強はしてないんだけど、漢詩で言うと、それこそ聞いたこと、あの菅原道真とかさ、歴史上の人物いるじゃない。
よく聞く、歴史上の人物が、あの本当に昔読んだ詩だったり和歌を勉強するんだけど
だいたいこう、七言絶句とかわかる?七言絶句。
なんだっけ?
えっとね、5・7・5・7・7の和歌だったりとか、うんうんうん。
詩吟の学びと技術
たとえがちょっとあれだよね。わかりやすい詩ってなんだろうな。ちょっと待ってね。
物語なの?それとも。
それこそ本当にいろいろで、例えばもう、こういう桜、こういう子っていうか、桜を、美しい桜を読んでいるものもあれば、本当にこう戦場に行く前に家族に読んだ詩もあるし、
それこそ日本で読んだものもあれば、中国の唐の時代に読んでいる、例えば李博とか唐とか聞いたことあるかなと思うんだけど、
そういう唐の時代の詩人が読んだ詩に、独特のこの詩人ならではの節をつけて、読むんだよね。
だいたい1分30秒から2分ぐらいが多いんだけど、でも型も全部決まってて、
でやっぱりコンクールみたいなものもあって、
ちゃんと決められた型通りに読めてるかどうかっていうのが審査対象になるから。
型が大事なんだ。 松田 そうそうそう、型があって、ちょっとでも音程がずれたら原点もあったりするんだよね。
そういうのも自由に読める、歌えるとかではなくて、決まった型、音程があるから、それ通りにピシッとやらなきゃいけないっていうね。
やっぱ道の一つなんだね。 松田 そうだね。 柔道とか。
松田 まさにそうね、詩人は銀道って、銀の道って書いて、銀道って言うんだけど、
本当に書道とか柔道とかと同じように、詩人というものを通して、人間力の形成とか、心身の鍛錬みたいな、そういう形で勉強してるというか、続けてる人も多いよね。
そこまでとちょっと固いんだけど、でもそうそう。 それは中身自体を学ぶとか、心持ちを学ぶみたいなことと、それをしている、なんだろう、体の使い方みたいなこともあるのかな。
松田 そうだね、ありがとう。本当にここまで深掘りして聞いてもらったことだから嬉しい。
これお機会に。 松田 ありがとう。そうだね、詩人は本当に言ってくれた通りで、やっぱり詩人を通して、その詩ができた背景、歴史の背景だったりとか、時代背景を一つ勉強するきっかけにもなるので、
そういう歴史とか文化とかを学ぶ機会にもなってるかなっていうのもあるし、
やっぱり体の使い方で言うと、喉だけで声を出そうとしたら、やっぱり喉にすごく負担がかかっちゃって、すぐに声がかすれたりとか、声が出なくなってしまうから、この丹田って言って、おへそのあたりに力を入れて、
よくこう、お腹から声を出してとかってよく聞くと思うんだけど、本当にそこを意識して、このお腹の使い方、腹式呼吸の仕方とか、お腹の使い方、体全体で声を出すっていう呼吸の仕方だったり、そういうのをまず基本として勉強するところから始めるよね。
でもなかなかこれがまた難しくてさ、なかなかお腹から声を出す感覚って、言っても、喉から出してるじゃんっていうのはあるんだけど、やっぱりお腹をうまいこと使えると、いくら、例えば3時間4時間稽古をしても、喉が全くおかしくならなかったりするから
お腹から声を出してって先生にもいつも言われるんだけど
えー、お腹から声を出すなんて、はい、みたいな。はい、ぐらいしかしないよね
そうだよね。そうなのよ。だからあくまでもこの喉はもう、筒みたいな形にしてて、あくまでもお腹からしっかりとした空気を喉に送り込んで、それで声として表現をしていくというところがあるね
だから私の今の師匠は80歳の女性なんだけど、先生がこの前もおっしゃってたの、50年60年続けてても、やっぱり一人前にはなかなかなれないっていうふうにおっしゃってて、深い世界だなって思うよね
だからもうね、まだ私も20年ちょっとだからさ、まだお子ちゃまなんだろうなと思いながら、でもその何十年しても完成されないっていう、これがまた一つの奥深さみたいなもので、面白いなっていう、そこがなんか妙味な感じがしますね
詩吟を通じた交流
そうそう、なかなかちょっとそうね、お伝えが難しいから、ぜひyoutubeで、しぎんって見ていただけたら、本当たくさんの出てくるから、ぜひ聞いてもらいたいなって思いますね
普段の喋り方とかにも何か影響ありそうだよね、声の出し方、壊しつつとかなんか、ありそうだよね
あると思うね
だから本当に私の仲間、しぎんの先生だったり、一緒にしぎんを勉強してる仲間は、はきはき、日常からもはっきり話されてて、こういう話し方できるようになりたいなっていうふうにはいつも思うんだけど
って感じですかね
しぎんの曲って何曲ぐらいある?
曲っていうのかな
そうだね、もうこれは世の中にある詩の数だけあるって言ってもいいかもしれない
一応教科書はあって、そうだね、メインで勉強する教科書にはいくつ載ってるんだろう
もう100、200あるんだけど、それはもう本当にそこに載ってないだけで、たくさんあります
そうそうそう、それをでもみんな何ヶ月も、何年もかけて完成させていくっていう感じだね
1分半のためにみんな時間をかけて稽古を積み重ねているという感じかな
1分半のその型を体になじませるために何度も何度も練習するんだ
これがね、また面白いよね
で、その詩吟自体をこう勉強するっていうのはもちろん面白いんだけども、やっぱり詩吟を通して
いろんな地域の人とか、いろんな世代の人と話すのもまた楽しかったりして
詩吟してるから、例えば北海道にいる人とか沖縄にいる人ともまた友達になれたりもするし
それこそ多分詩吟してなかったら出会えないだろうなっていう、おじいちゃんおばあちゃんに出会えたりとか
全く違う地域の方と仲良くなれたりするから、そういう人との交流が生まれてるのがまた面白いなと思うし
これはほんと詩吟に限ったことじゃないと思うんだけど、私はたまたまひよおばあちゃん家でその詩吟というものに出会っただけでね
どの趣味にも言えることかなと思うんですけどね、そうそうそう
ぜひあっちゃんもいつか聞きに来てください、大会の時とか
わかりました
盆踊りの歌と文化の分析
こんな感じかーって、なかなかね、二乗的には確かに出会わないよね、詩吟っていうと
聞きながら思い出してたのが、ちょうど
昨日、私の豊坂町の地域おこし協力隊の後輩が卒業だったんだけど
その活動の一つとして地域の盆踊りを記録するっていうのをしていて、盆踊りにも踊りと歌があって
そこの歌詞とか、その曲のタイトルとか、愛の手みたいなのを分析して表にまとめて
こんな豊坂町に6つある地域の盆踊りはこんな風に違いましたっていうのをまとめて発表しててすごい面白かったんだけど
そこでわかったのが盆踊りって、その歌詞があんな楽しそうにみんな踊ってるのに
なんか結構あの、なんだろうな、不倫をしてとか、家族みんな亡くなってしまってとか
すごい結構すごい歌詞を歌って踊ってるのがすごく多くて
それを歌になるとさ、全然そう聞こえないから認識してなかったりとかするんだけど
みんな知らず知らずのうちにすごい歌詞すごい歌ってて
どれぐらいみんな意識してるのか知らないんだけど
ほんとだね
そう、で町の祭りでさ、子供もいるところでさ、そんな歌を歌ってて
で、なんかそこでちょっと想像したのが
あの、昔流行ったものがやっぱりその歌として残ってたりするんだって
なんか江戸時代ぐらいに流行った文化みたいなのがそこに反映されて
そこに価値観がこうすごい色濃く出てるみたいなのを今でも歌い続けてるっていうのがあるらしいんだけど
面白い
そう、その盆踊りっていう歌と踊りと詩吟ってまたすごい全然違うものだなと思って
詩吟はさ、人をこう作り上げるためにとかさ、しっかり方を学んでみたいな感じだけど
一方で盆踊りは多分その、方もあるけど
一種、なんだろうな、息抜きじゃないけど
こういう人間もいるよねみたいな遊びというか
なんかその極端な違いが、かつどっちもちゃんと文化として残ってるっていうのがすごい面白いなと思って
たしかに、その通りだね
盆踊りは確かにどちらかというとこう、エンターテインメントの方に近いのかもしれないよね
かつ、いかに地域ごとに方を作っていくのかというか、方というか地域の独自性を持たせるかみたいなものな気がしていて
むしろそこが面白かったりもするのかなって思うね
詩吟はどちらかというとこう、いろんな地域で確かに稽古とか行われてるんだけども
決まった形がある、それ通りにするっていうのが割と今のこの主流なところだから
そこはまたこう、それぞれに違うのかなって思うよね
盆踊りは割と歌い手さん、引き継いでる歌い手さんで変わっていくみたいで
かつ、去年と近かったりするんだよね
なるほどね
で、その歌い手さんの中にもパターンがいくつかあって、好きなフレーズとか節とかがその人の中にあって
今年はこれかなみたいな感じで多分出てくるんだよね
そう、その人間性で引き継がれていく
形、絶対的な形とかは全然なくて
そのまとまっているものが盆踊りに関してはあったのかな
歌詞はあるみたいなんだけど、その抑揚の付け方とか細かい部分は全然記録がなくって
本当人捨てでつながっていくものなんだって
詩吟と盆踊りの違い
そこもなんか全然違うね
違うね
確かにその、ある程度やっぱりなんだろう、どの先生につくかによっても
今話し切りと思ったけど、確かに多少オリジナリティはあるというか
この先生、この流派だったらこういうふしまわしするよね、みたいなのが多少やっぱりあるかなと思う
だからそういうのはさ、今CDだったりデータで残していけるから
今の時代はまだいいんだけど、それこそもっとたどった時にさ
やっぱり句伝だよね、ずっとこう代々引き継がれていくものだったから
そこは共通しているかもなぁというのは思うね
なるほどね、先生によって変わるんだね
多少違うね
だから面白いね
でも詩吟は多分これからもしっかり守られながら続いていって
勝手に昨日その発表を聞きながら想像したのは
江戸時代の流行りが入っているってことは
今の時代の流行りも何か将来反映されるんじゃないかと思って
例えば
ちゃんみなの歌詞がボム踊りに行くとか
言ったら本当にそういうことなんだろうなと思って
江戸時代にすごいブームになったものが入る
だからこの時代にヒットしたものを胸に
その人が大きくなった時にそれを取り入れるかもしれないし
なんか面白い変化がもしかしたら起きてくのかなってちょっと想像しました
起きてくるんじゃない?それ
50年後100年後のボム踊りにはね
歌詞には反映されているかもしれないよね
歴史をたどったらそうなるんじゃないでしょうかね
面白いね、ちゃんみなのとかさ
時代背景そうだよね
江戸とかの歌詞がもしかしたらね
反映されてるかもしれないってことでしょ
ありえますよ
これはありえますよ
今日の仕込み時間いかがでしたか
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ではまた次回の仕込み時間に
