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詩吟の魅力を発信する、
しぃん
ちゃんねる
おはようございます、こんばんは。詩吟チャンネルのheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴が長い長い私、heyheyによる、
詩吟というとってもマイナーな日本の伝統芸能のその魅力を
分かりやすくお伝えしていくチャンネル になっております
いつも通りですね まあ市議有名な漢詩や俳句和歌百人詩
などですね それを紹介して実際に吟じていく
どういうふうに注意したらいいのか どう表現したらいいのか
どういったところが面白いのかなど 分かるように伝えていきたいと思います
ので よろしくお願いします
今日は休日のですね 時間が比較的ある日なので
いつもよりもとても変わった詩 をですね
ご紹介して吟じていきたいと思います レベルとしてはですね
今まで初級中級上級というふうに 言ったんですけれども
これは間違いなく超上級ですね 超上級者向け非常に難しいです
でも面白いです ではそれは何かですね
灰海紀行文と呼ばれるものの詩 吟になります
俳句でもないんですね 俳句が混ざっている紀行文
灰海紀行文と呼ばれるもので これはご存知でしょうね
松尾馬賞が作られたものになって おります
灰海紀行文 織の小文の中からですね
旅立ち一節というところを切り取って そこを吟じていこうというもの
になっております 前半はですね
吟読 吟を踏むの吟ですね
それを読む 吟読と呼ばれるもので
ひたすらですね結構 詩吟の発声でひたすら読んでいく
節回しがあまり入ってこない 独特な読み方が入ってきます
そしてだんだんとですね スピードが遅くなっていって
最後に俳句が入ってくると 俳句できっちりと締めるという
ような構成になっております この詩がですね
何よりも面白いのは 面白いのはですね
もうあの通常の詩吟 音階がですね
音階が2種類あるんですよ 通常の詩吟ではですね
韻音階 韻旋律とも呼ばれましょうか
こういうちょっと暗めな旋律を 使います
この音程です この旋律です
これを使うんですね 一方俳句はですね
こういうのを使うんですよ 養音階とか養旋律と呼ばれることもあります
このだいぶ雰囲気がガラッと違うんですね
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これがですね この詩の中で途中で
途中でぬるっと切り替わるんですよ すごくすごく不思議な感じがします
多分こういうの 僕も20年詩吟をやってきて
これしか見たことがないんですけれども 多分他にも俳句は
僕はこれしか知らないんですが あるんだと思います
ではまずですね どういった内容なのか
ちょっと長いんですけれど お付き合いください
老いの小文より旅立ち一節 場所百枚九卿のうちにものあり
仮に名付けて風羅坊という 誠に薄者の風に破れやすからんことを
言うにやあらん 彼境苦を好むことをひさし
ついに生涯の計りごととなす かんなずきのはじめ
そら定めなき景色 身は風揚の行く末なき
心地して旅人と我が名呼ばれん 初詩呉
どういった内容かというところ 難しいんですけれども
通釈をちょっと読んでいきたい と思います
百害九卿百の骸骨百の骨と九つの穴 というふうに書きます
ものすごい表現ですね これは百の骨と九つの穴を備えた
外形の中に百害九卿のうちにもの あり
こういった外形の中に造形と造形 の分身として心を持った一人の
人間がいますと 百害九卿というのは本当に自分の
人間のことを指しているんですね 仮に名付けて風羅坊というその
仮に名付けて風羅坊というこれは 松尾芭蕉本人のこと自分のこと
を指しています とても薄い服を風に破れやすい
ようにそういった服を着て彼自身 も壊れやすくて役立たずの人間
であるということを言っている ようにも見えるとこのボロボロ
の薄い破れやすそうな服を着ている 様子を指しているんですね
彼狂苦を好むこと久し狂苦という のはですね徘徊の道のことを指
している狂った苦というふうに 書いているんですね
もうすごく粋な書き方ですね 彼もまたこの徘徊の道に終身して
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久しいと長らくずっと進んできた とついに生涯の計りごととなす
とうとうですね一生涯のこの生計 の道とするようになってしまった
ということです そしてここからちょっと間が空いて
ですね中略ということになります そしてカンナ月の始め空定めなき
景色 陰暦10月の始めですね空はもうし
ぐれが降ったり止んだりする まあまるでもう定まらないような
様子ですね 実は風揚の行く末なき心地して
風揚というのはまあ風でフラフラ すると舞い風で舞い落ちる葉っぱ
のことを指していますね落ち葉 のことを指しています
我が身は風に飛ばされる葉のように 行く先どうなるかわからない気持ち
がして そして最後俳句が入ります
旅人と我が名呼ばれん初しぐれ 旅人という名で早く私の名も呼
ばれたいことだ 織からの初しぐれの下で
ということで終わりになります ここまでをまあ詩言としてですね
吟じていくということになります あとで答え合わせをしましょう
どこで音仙律から要仙律に変わる のかそこのポイントですねぜひ
ぜひよく聞いてここだっていう ふうに気づいてみてください
それでは超上級者向けの背書き 公文を吟じていきたいと思います
老いの小文より旅立ち一節 場所
百外九郷のうちにものあり仮に 名付けてふうらぼうという
ことにうすものの数にやぶれやす からんこと
ゆうにあらん かれきょうくを好むこと久し
ついに生涯のはかりごととなす かんなづきのはじめそらさだめ
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なきけしきにはふうよのゆくす えなき心地して
たびびととたびびととわががよばれん 初しぬれ
わががよばれん 初しぬれ
以上となりますいかがでしたでしょうか こちら変わったポイント
陰戦率から陽戦率に変わったポイント わかりましたか
最後に答え合わせをしましょう こちらかんなづきのはじめそら
さだめなきけしきけしきのところ のふしまわしここがですね陰戦率
から陽戦率に変わっています ちょっとここだけやってみます
ね かんなづきのはじめそらさだめなき
けしきにはふうよの こんなふうにですね暗いような
感じから雰囲気から一気に明るい 感じにくるんとスイッチしたわけ
ですね ここがもう難しい難しいそしてや
れたときが面白い ということでですね僕も結構前
10年以上前にですね教わって必死 に自分で練習してですねなんとか
できるようになりました なかなか面白いんですけれど慣れない
うちにやるともうただでさえできて いない音階がぐちゃぐちゃになる
可能性があるのでもう超上級者 向けということでさせていただき
ました まあここをやってみたい物好きな
方なかなかいないと思いますけれども 資源経験者でもいないんじゃない
かなと思いますけれども ぜひ楽しんでもらえたならば
幸いです 今日は以上ですシーンの魅力を発信
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する資源チャンネルどうもありがとうございました へいへいでしたばいばい