00:01
詩吟の魅力を発信する、【詩吟ch】
おはようございます。こんばんは。【詩吟ch】のheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴20年以上の私、heyheyによる、
詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能の魅力や吟じ方について、
分かりやすくザックバラにお話ししていくチャンネルです。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
今日も日中、奥さんと喧嘩をしたんですけれど、
夕飯時にはすっかり仲直りしたので、
今日は僕はだいぶ気分よく収録をしております。
なかなか2ヶ月の娘が、今もう2ヶ月半になりますかね。
今まではですね、ぐつり始めたら、
大体確率的に半分ぐらいの確率で僕があやせば、
なんとか収まることができたんですけれど、
最近はですね、本当に母乳が欲しい時しか、
暴れ始めなくなってしまってですね、
それを見方を変えるとですね、
僕があやせる確率が格段に減ってきてるんですよ。
今まで勝率が5割ぐらいだったのが、
もう勝率が今1割ぐらいですね。
だからどれだけ必死にあやしても、
ニコニコして一緒に歌ってもですね、
もう全然全然ダメなんですよ。
いやー、自分から母乳が出ないかなとか、
わけわからんことも思いながら、
それでも奥さんの方が大変なのはそうなんですけれども、
いやー、なかなか辛いものがありますね。
ということで、
今日の雑談はこんなところにしておいて、
本題に移りたいと思います。
今日お話しする内容ですけれども、
資金を伴奏に合わせる際に、
どうも間延びしてしまうと、
この間延びさせないためには、
どうしたらよいのかということで、
こちらもですね、
先日も質問してくださいました、
マリコさんからのご質問に回答する形になります。
これもですね、結構あるあるな内容かなと思います。
資金の伴奏っていうのは、
結構ゆったりというかたっぷり演奏してる感じなんですね。
時間で言うと、
もちろん伴奏にはよりますけれど、
1分53秒から58秒とか、
本当2分近くの長さまでやっていると。
そして流派によってはですね、
伴奏なしで吟じると1分30秒ぐらいで吟じる場合もありますので、
それに比べたらもう30秒近く伸びるわけなんですよ。
なので、その感覚で言ってもですね、
ただ伴奏に合わせようとすればするほど、
すごく間延びしたようなギンになってしまうということです。
わかります。
伴奏に合わせる際に間延びさせないためには、
どんなことをしたらよいのか、気をつけたらよいのか、
ポイントは3つありますので、
それをお話ししていきたいと思います。
03:00
まず一つ目ですけれども、
一つ目はですね、
詩と吟をしっかりと分けるということがあります。
詩吟はですね、もう書いて字のごとく詩と吟なんですね。
詩吟を読んで、それにその後に節調、
節回しをつけて表現をするということになります。
なので、伴奏があろうがなかろうがですね、
詩吟を先に言葉が素直に通じるレベルで、
テンポで話して、話すと言ってもいいかもしれないですね。
言葉を言った後に、
それからようやく伴奏に合わせるような形で
朗々と節調をつけるということになります。
そうですね、なんというか、
ついつい間延びしてしまうという場合はですね、
おそらく言葉自体もちょっと歌のように、
メロディーのようになっているんじゃないかなと僕は思います。
例えばこんな感じですね。
これが普通なんですけれども、
これをまったり間延びさせようというか、
枠を増やそうとするとですね、
こんな感じに時間を持たせようとする。
これは間違いなんですね。
今ぐらいの枠をやろうとした場合は、
とにかく節調の方でゆったりとするんですね。
こんな感じになります。
ちょっと強調はしましたけれども、
詩文を言うスピードはそんなに変わらないんですよ。
通常の吟とあんまり変わらないんですね。
吟のところで、そこで音楽の方に伴奏に合わせるという、
そういう考え方をする。
これが一番大事なところになるのかなと思います。
そして二つ目のポイントなんですけれども、
これも一つ目と似通ってはいるんですけれど、
言葉のテンポ。
言葉のテンポは伴奏から見極めましょうということです。
ちょっとこれ難しいんですけれども、
伴奏を今は口で言うのもなんとも言えないんですけれど、
伴奏にもやはりテンポがあるんですね。
タン、タン、タン、タンっていうようなところがあったとしたら、
そんなテンポの時に、
ベンセイ、シュクシュクってやるとあまりに早いんですね。
こういう伴奏にある、
伴奏の背景に流れているこのゆったりとしたテンポ、
その場合にどんな台詞、どんな速さの台詞で言ったら
自然かどうかということを考えるんですね。
06:00
タン、タン、タン、タンと言っているようなテンポであれば、
ベンセイ、シュクシュク。
これぐらいのゆったりさであれば全然問題ないんですね。
さらにもっと遅くしてみると、
ベンセイ、シュクシュク。
ここまで行くとちょっとやりすぎかなと思います。
そして、ベンセイ、シュクシュク。
こうやるとさすがにバックに流れているようなテンポに対して
あまりに早すぎるというところで、
この伴奏を聴きながらどれぐらいのテンポであれば
言葉のスピードとして自然なのか、
これを一度検討してみるというのも
一つやりやすいポイントになるんじゃないかなと思います。
そして三つ目ですね。
三つ目は、
シとギンのシの方を最初の二つで言ったんですけれど、
三つ目はギンの方ですね。
節長の方になります。
節長もついつい間延びしてしまうんですね。
その間延びさせないためにはですね、
メリハリをつけるということです。
メリハリをつける。
これ具体的にどういうふうにメリハリをつけたらよいのかということなんですけれども、
さらに三つポイントがありましてですね。
一つは伸ばすのか、
まっすぐ伸ばすのか、揺らすのか。
これをメリハリをつけるというところ。
とにかくゆらゆらと揺らし続けないということですね。
そして二つ目は、
しっかりと止める。
止めるですね。
こんなふうな止め方はもうなしですね。
しっかりと止める。止める。
この止めを意識するかどうか。
そして三つ目。
三つ目なんですけれど、
これは緩急のバランスを考えましょうということです。
これはだいぶレベルの高い話になるんですけれども、
前半でたっぷりやるなら後半は短くする。
前半が早めであれば後半はたっぷりやる。
この大揺りの場合は特に前半たっぷりかけて、
たっぷり上げたら、
前半たっぷりなら後半は短くする。
そうすることで、
聴いている人にとって飽きにくいバランスの取れた、
ある意味バランスの取れた、
節調だけ見たらアンバランスなんですけれど、
聴いている人にとっては聴いているバランスがいいという、
ちょっと難しい概念なんですけれど伝わりますかね。
この緩急を意識する。
こうすることで、
この節回しも間延びしなくなります。
これも再現してみましょうか。
まず一つ目、伸ばすと揺らす。
これをうやむやにしてしまったり、
そして止めなかったり、
そして緩急のバランスもうやむやにしてしまうと、
するとどんな風になるかですね。
09:09
夜川を渡る。
こんな感じになっていくんです。
こんな感じに持った、持った、持った、持ったとしていくんですね。
そうではなくて、まっすぐ伸ばすところか、揺らすところか、
そして止めるところはしっかりと止める。
そして緩急のバランスを意識する。
そうするとこんな感じになります。
分析。
粛々。
夜川を渡る。
ちょっとルーが今、巻き舌になっちゃったんでダメなんですけど。
まあこんな感じですね。
多分感覚的に時間としてはそんなにさっきのと変わらないと思うんですけれども、
聴いている分にはだいぶ間延びしている感が減ったんじゃないかなと思います。
僕もとにかくどうやったら聴いている人が飽きないかなということを意識しながら吟じるんですけれど、
それを分解していくとこういう伸ばすのか揺らすのか、
しっかりと止めるのか、そして緩急のバランス、
ここら辺を気をつけていくことになるのかなと思います。
ということで最後まとめていきますけれども、
伴奏に合わせる際にですね、四弦を伴奏に合わせる際に間延びさせないためにはどうしたらよいのか。
ポイントは3つありまして、
1つ目は四と弦をしっかりと分けるということ。
そして2つ目はですね、伴奏のバックに流れているこのテンポから言葉の自然な速さ、
これを見極める。
そして3つ目は節回しの方ですね、
こっちはメリハリをつけましょう。
具体的に言うと伸ばすのか揺らすのか、
しっかりと止めようと。
そして緩急のバランス、ここら辺を気をつけてメリハリをつけようということになります。
参考になりましたら幸いです。
よし、では後半一つ厳じていきたいと思います。
今日はですね、なんか元気があるんで、
食事してから今10分も経ってないんでお腹はいっぱいなんですけれども、
ちょっとここの詩にチャレンジしようかなと思います。
もう強銀の中の強銀、相当強い銀ですね。
西銅銭作、白山ですね、白山。
では詩文からいきます。
白山、西銅銭。
古文奮闘、囲みを破って帰る。
一百の利廷、累壁の寒。
我の剣は既に折れ、我が馬は倒る。
周風、骨を渦む、故郷の山。
12:05
かつて盛んな勢いも遂に力をとろえて、
孤立無縁の中を敵の熱い囲みを破って、
故郷鹿児島の白山に帰ってきた。
敵の攻める長い道のりを、いくつもの砦を通り抜けてきたのである。
我が剣は既に折れて使い物にならず、
我が馬も傷ついて倒れてしまった。
もうこの上は、この周風の中で、秋風の中で、
骨を故郷の山に埋めるばかりである。
あれ、これも西南戦争だったかな。
前半からですね、古文奮闘、囲みを破って帰る。
一百の利廷、累壁の寒。
我が剣は既に折れ、我が馬は倒る。
もうここら辺までフルスロットルですね、ものすごく強い。
そして、僕の直接教わったことはないんですけど、
何度かお会いしたことがある女性の先生がいましてですね、
この方の吟じる白山がものすごく素晴らしいんですよ。
特にもう、我が剣は既に折れ、我が馬は倒る。
この辺りはですね、一度聞いたらもう耳から離れないぐらい、
本当に鳥肌が立つような迫力のある吟でですね、
こんな感じに吟じれたらもういいなというふうに思っている吟があります。
まあ僕はそこまでさすがにもう大先生なんですね。
そんなレベルではないんですけれども、
ちょっとせっかくなんでね、頑張って吟じてみたいと思います。
白山西道仙
昆雲奮闘
囲みを破って
還る
一百円の利程
礼碑の館
我が剣は既に折れ
我が馬は倒る
九封
骨を埋め
15:09
皇居の山
ちょっとだいぶうるさく吟じちゃった気がするんで、
もし音が割れていたら申し訳ないです。
iPhoneの収録の限界かもしれないんですけれど。
あとはそうですね、馬は倒る。
倒るで巻き舌になっちゃいましたね。
これはダメなんです、ダメなんです。
勢い余ってやっちゃう気もなくはないんですけれど、
でもやっぱり言葉を正しく伝えるという意味では巻き舌はダメですね。
そして、囲みを破って昆雲奮闘
いやーまあ頑張りました。頑張ってみました。
我が剣は既に折れ、我が馬は倒る。
このあたりは絶対にお腹を緩めることはなく、
一番強い勢いをずっとキープしたまま、
この天空を吟じ切るという感じですね。
そして周風。周風で一気にニュートラルに戻して、
場面がスッと切り替わるような感じになりますね。
それまでがもうずーっとフルスロットルできて、
ここでスパーンと止まると。
骨を渦むのところの銀河割りの方で、
もう味わい深さをですね、深みを出していく。
そうすると綺麗にまとまるんじゃないかなと思います。
ついつい昆雲奮闘あたりからですね、
もう首筋をギンギンに立ててやろうとすると、
多分天空で力尽きるというところなんですね。
このキックの出だしをいかに力強さと、
ただ力みとのバランスを控えめにするか。
力まないのが理想なんですけれど、
これほどにもう自分が強強の銀河ですね。
難しいなと思いながら。
だからこういうのは昨日の僕みたいですね。
ストレスに任せてギンジると大抵失敗しますね。
できるだけ前半は冷静に冷静に冷静に冷静にと、
キックショークをいって天空のところでギャーンとやると、
それなりにうまくいくんじゃないかなという、
ものすごく大雑把な解説になります。
では今回はこんなところになりますね。
本当にいつもコメントくださってありがとうございます。
ものすごく嬉しいです。
引き続き相談やリクエスト、コメントなどいただけましたら嬉しいです。
志銀のミルクを発信する志銀チャンネルどうもありがとうございました。
バイバイ。