1. 詩吟日本一による「声を鍛えるラジオ」
  2. 【詩吟ch】上級?初見で漢詩を..
2023-03-03 13:21

【詩吟ch】上級?初見で漢詩を吟じるのに意識している6つのこと<後半:山ざくら>

山ざくら / 本居宣長
敷島の
大和心を 人問はば
朝日に匂ふ 山ざくら花

腹式呼吸を鍛えたい人におすすめの僕の本↓
『自分の声に自信が持てる!!本当の腹式呼吸 / heyhey』

◆電子書籍版(Kindle)
【URL】 https://amzn.to/3uMn6QC

◆僕の声のオーディオブック版(Audible)
【URL】 https://amzn.to/3pJyB8H
---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/5f18a737907968e29d7a6b68
00:01
詩吟の魅力を発信する、詩吟チャンネル。
おはようございます。こんばんは。詩吟チャンネルのheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴20年以上の私、heyheyによる、詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能の魅力や吟じ方について、
わかりやすくざくばらにお話ししていくチャンネルです。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今日はですね、桃の節句、ひな祭りなんですけれども、
いやー、こんなに大変な日だとは思わなかった。
まず、ひな人形はですね、僕はそもそもひな祭りから飾り始めるぐらいに思ってた。
全然大した知識もなかったんですけど。
奥さんもですね、普通のひなじゃやっぱちょっと嫌だというのと、
普通の結構立派なひなというのはお金がかかるというのもあってですね、
つるしびなっていうのを、自分で数千円のやつを買って作り始めたんです。
結構自分で一個一個縫い縫いしないといけないんで、
作業時間が20時間かかりますとかって言われてですね、
それを何とか何とか前々日にやり切ったんですね。
それで奥さんも疲労困敗。
そしてこの当日はですね、スタジオアリスで撮影会ですね。
撮影会、もう嵐みたいな感じでした。
撮影の方はやはりプロなのかですね、
必死に、いい子だねみたいな、ひたすらそんな声をずっとかけ続けてやりますし、
もう親の方もですね、娘を笑わせると必死に頑張るわけですけれど、
今日に限って娘はですね、もうなんとも笑わない。全然笑わないんですね。
ただなんか堂々としていて、どっかの経営者さんかなみたいな、
そういう貫禄のある写真が撮れたんで、
それも一つの思い出かなと思いつつ、もう疲労困敗です。
こんなに大変なんですね、ひな祭って知らなかった。
ということで今日は散々溜まりに溜まった愚痴を喋った後ですね、
今日の本題に移りたいと思います。
今日はですね、さちこさんから結構前に質問いただいておりました。
どうすれば初見で初めて見て吟じることができるようになるんですか?
そういう質問をいただいたんですね。
初見で吟じる際に僕が意識していること、そういうテーマでお話ししていきたいと思います。
詩吟は一朝一夕ではできませんと、一個一個が大切なんです。
気をつけるべきことをこれまでの回で山ほど山ほど喋ってきたわけなんですけれども、
僕はというとですね、結局毎回結構初見で吟じている詩が多いんですね。
どうやったらそんな風になるんですかと、そう言いたくなる気持ちもとてもよくわかるので、
ここはちょっとですね、分解して話していきたいと思います。
全ては経験ですって言ったら、それはもう元も子もなくなってしまうんですね。
03:01
初見といえど、意識していることはそれなりにありますんで、
初見じゃなくても意識できていないことがあればですね、そこはやはり意識した方が良いと思いますんで、
そういう意味で普段の吟にも活かしていただければと思います。
前提としてですね、初見で吟じるのはやはり難しいんで、
漢詩をですね、20個、30個ぐらい吟じてきてですね、
まずこの吟音階というもの、
この音階をやはり頭に入れるようにした方が良いんですね。
じゃないと、とっさにどういう風に、どんな節調でやればいいとか、
なかなか弾き出しがなくなってしまうので、そういう弾き出し作りというのはどうしてもあります。
ここはある意味前提になりますけれども、それ以外にですね、僕が意識していることをお話ししていきます。
まず一つ目なんですが、詩文をもちろん読みますね。
詩文をサラサラと読んでいきます。
その時に詩文の全体の雰囲気をまず把握しようとしています。
これは強い吟なのか、弱い吟なのか、優しい吟なのか、壮大な吟なのか、
景色が切り替わっていくような吟なのかとかですね、激しい吟なのか、ゆったりした吟なのか、
本当にいろんな形容詞の数だけあると言っても過言ではないぐらい、いろんな雰囲気が詩文によってありますので、
まずそれをどんなものなのかなというのをなんとなく把握します。
そして二つ目ですね。
二つ目は、ややこしい節徴がないか、これを確認しますね。
ややこしいというのはどういうところかというと、
わかりやすいのは、わかりやすいのは吟周りですね。
きんしゅうじょうがい
こういう複雑な、ただの大揺りとか、ただの中回しとか、揺り落としとか、
そういうものではない独特な節回しが入っている場合、そこを確認しますね。
そして三つ目は、アクセントの確認です。
アクセント、これ僕初見の場合あんまりできていないんですけれど、
やはりアクセントが全然点で違ってしまったら別の意味になってしまうので、
これはやらないといけないですね。僕も反省すべきところです。
そして四つ目なんですけど、気句、気象転結の気句ですね。
一番最初の気句の流れを確認する。
本当に出だしで8割決まると言われているんですけれども、
逆に言えばここを綺麗にやれば、銀が形作ることができます。
ただそれだけに気句が複雑な場合もいくつかあるんですね。
この志をなさんとほして、
06:01
互いの欲的か、
こんな感じで全然シンプルじゃない気句があります。
ここを一音一音目で見て、その場で考えながら吟じていると、
自分の流れというものが全くなくなってしまうので、
気句だけはどんな流れなんだろうかということを確認しておきますね。
あとは5つ目。5つ目は吟じ始めるわけなんですけれども、
これは吟じながら次の自分はどういう風に吟じていくのかですね。
それを次は次は次はというのを常に考え続けながら、
これはもうだんだん無意識的にできるようになってきたんですけれども、
そういう次のことを考えながら吟じています。
そして6つ目。6つ目ですね。
これが最後になるかなと思うんですけれども、
堂々と吟じる。堂々と吟じるですね。
やはり僕の場合はこの詩吟チャンネルで人に披露するような形で吟じているわけなんですけれども、
いくらいくら自分で好きに配信しているからといってですね、
あまりにボロボロな状態、継ぎ接ぎすぎる吟だと申し訳ないんで、
そこはやはり聞いている人がそれなりに聞こえるような感じにしないといけない。
そのためにはですね、堂々と吟じるっていうのは本当に大事なんですよ。
本人が自信なさげに不安不安とやっているとですね、
やっぱりそこはよく伝わってくるんですよね。
なんか今迷ったなとか、どうも覇気がないなとか、勢いが足りないなとか、
そういう風に感じてしまいます。なので堂々とやるんですよ。堂々とやる。
たとえ本来の自分と若干違って間違ってしまったとしてもですね、
それは堂々と間違えるんです。
この堂々さですね、これは詩吟で人前で大会で何度も吟じたりとか、
そういう舞台度胸で鍛えられたところもやはりなくはないんですけれども、
ここをですね、常に100%教科書に書いてある通りにやらないといけないとかって思うと、
こんな書拳で吟じるなんてことは絶対にできないんです。
なので7割、8割できればOK、6割ぐらいでもまあいいかなぐらいの、
そんなざっくりした性格でですね、とにかく堂々と、
つまり聞いている人にとって聞きやすいような、そういう吟をひたすら思い描いて吟じるということになります。
ということで、今回書拳で吟じる際に意識していること、中途半端ですけど6つ話しましたね。
詩文の全体の雰囲気を把握する、ややこしい設置を確認する、アクセントを確認する、
聞くの流れを確認する、吟じながら次の詩文の吟じ方を考える。
そして堂々と吟じるですね。
ここら辺がやれば書拳でもいい感じに吟じれるんではなかろうかと思いますが、
09:01
これどれだけ今回どんな役に立つのかちょっとよくわからないんですけど、
書拳でも僕は一応これだけ意識しているので、書拳でもないのにここら辺をまだ意識できていないという方はですね、
やはり意識するようにした方が良いのかなというところになります。
ぜひぜひそこは参考にしてみてください。
よし、最近はちょっとまだ疲れが抜けきっていないので、
喋るだけで結構疲れちゃうんですけれども、
今日はちょっと優しいですね、自分にも優しいのかな和歌を一つ吟じていきたいと思います。
これ好きなんですよ。
もとおりのりなが咲く山桜ですね。
では和歌を読んでいきます。
四季志摩の山戸心を人問わば、朝日に似合う山桜花。
これどのような意味かというとですね、山戸心。
山戸心とは一体どのようなものなんですかと人が問うたならば、
それはですね、朝日に美しく照り輝いている山桜のようなものと私は答えようという、
本当に全てを言わないけれども伝わってくるんですね。
山戸心って何なんですかと。
こういう山桜のようなものなんですよという、そういうのをめでる気持ちと言いますか。
そんな感じ、そんな感じです。
ご威力がないんですけれど。
これはですね、本当に僕もうまく全然説明はできないんですけれども、
もし外国人、外国の方にですね、お勧めしたい弦であればですね、
この詩もやっぱりなんかお伝えしたいなって思う。
そういうこの日本人の心がギュッと詰まった、美しい心が詰まったですね、歌だと思いますので、
今日はこちらを弦じていきたいと思います。
山桜
もとおりのりなが
四季島の
山戸心
ひととわば
朝日に
におう
山桜
もの
四季島の
山戸心
12:05
ひととわば
朝日に
におう
山桜
もの
いかがでしたでしょうか。
相変わらず和歌は苦手なんですけれども、
いやでも、これ結構本当に好きなんですよ。
後半ちょっと頑張りすぎた感はなくはないんですけれども、
山桜、ちゃんとじっくりめでたいもんですね。
では今日はだいたいこんなところになります。
ほどほどにやりつつ、ちょっと体力の維持を図りつつですね、引き続き毎日頑張っていきたいと思いますんで、
これからもどうぞよろしくお願いします。
ではでは、今日は以上となります。
詩吟のミルクを発信する詩吟チャンネルどうもありがとうございました。
バイバイ。
13:21

コメント

スクロール