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2022-10-30 13:40

【詩吟ch】なぜ?詩吟で「巻き舌」がダメな理由<新涼書を読む>

新涼書を読む / 菊池三渓
秋は動く梧桐 葉落つるの初め
新涼早く已に 郊墟に到る
半簾の斜月 水よりも清し
絡緯声中 夜書を読む

#詩吟 #漢詩
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00:02
詩吟の魅力を発信する、詩吟チャンネル
おはようございます、こんばんは。詩吟チャンネルのheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴20年以上の私、heyheyによる、詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能の魅力や吟じ方について、
わかりやすく、ザックバラーにお話ししていくチャンネルです。
皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
私はですね、天気が良くてとても気持ちいいんですが、
今日もなかなか娘の寝つきが悪くてですね、
8時ぐらいから寝かせようかとやってたんですけど、
結局10時近くまでかかったんですかね。
本当に難しいなぁと思いながらも、
必死にあやしながらでも目が乱々としている娘を見るのも、
これもまた楽しいなとか複雑な気持ちで、
毎日楽しんでおります。
さて、今日のお話ですけれども、
youtubeの方でご質問いただきました。
詩吟でこの巻き舌がNGだと先生から言われたんですけれども、
なぜですかという話ですね。
なぜ詩吟で巻き舌がNGなのか、
そういうテーマでお話ししたいと思います。
ちょっとですね、僕も今頭の中で考えながら喋ってるんで、
綺麗に喋れるか怪しいんですけれども、
一番大事なところはですね、
僕も考えとしては詩吟において、
巻き舌、らりるれろ、ら、
僕、ちゃんと意識してできないです。
ら、ら、り、る、るぐらいがギリギリかな。
なんですが、巻き舌はNGだと僕も考えています。
そしてなぜNGかというとですね、
それは正しい日本語ではないからですね。
正しい日本語の伝え方ではないからといった方が、
より正確かなと思います。
詩吟はですね、過去にも何度も言っているんですが、
詩と吟が合わさったものが詩吟なんですね。
漢詩があってとか俳句でも和歌でもいいんですけれど、
詩文があってそれを吟ずる、
節調とか節調を使ってより表現をしていくというもの、
それが詩吟ですね。
なので、詩文をまず正確に相手に伝えることがあって、
伝えてから、それから節調とか節調をつけて、
どういう表現なのか、どういう風景なのかとか、
どういう感情が入っているのかとか、
そういうものをいろんな表現を踏まえて伝えていくということなんですね。
これ、混ぜるのは危険なんです。
03:02
混ざったらもう詩吟じゃないんですよね。
詩文自体に節調をつけるというか、
詩文自体にメロディーをつけるとか、
そういう風になると歌になるのかなと僕は考えています。
なので、詩と吟が別々なんですね。
で、詩はですね、これは別に著作権ですよ。
別にもう何十年前に著作権はないんですけれども、
せっかくですね、過去の有名な偉人がですね、
丹精込めて作った詩文ですよ。
それをやはり吟詩としては、
それをとにかく正確に相手にありのままに伝えるということが、
まず一つの義務なんじゃないかなと考えています。
その詩文を伝えた上で、それにさらに吟詠を使い、
プラスアルファしていくということなんですね。
そこが吟詩としての実力が試されるところになるかなと思います。
なので、詩文を正確に丁寧にありのままに伝えるっていうところ、
ここはある意味その最低ラインと言いますか、
まあそれも難しいんですけどね、その最低ラインになってくると。
でですよ、じゃあどうやったら詩文を正確に丁寧に伝えられるのか。
これはですね、正しい発音、正しい発声、正しいアクセント、
そこら辺になるのかなと思います。
まあ流派によってアクセントを意識しないところもあるっちゃあるんで、
そこは何とも言えないんですけれども、
ある意味これは日本の伝統芸能なので、
あ、い、う、え、お、かきくけこ、五十音のこの日本語ひらがなを、
言葉をですね、正確に丁寧に使って、
その詩文を正しく伝えるということが本当に大事だと。
なので僕も詩吟の先生からですね、
アナウンサー張りに正しく発音しろと言われました。
本当に先生がですね、
いやー前この間詩吟の大会に元アナウンサーの人を呼んだんだよ、
この人は本当に言葉がすごく聞きやすくて、
でやはり相談して聞いてみたら、
アナウンサーはもう言葉を正確に正しく伝えることは義務みたいなもんだから、
毎日トレーニングしてるんですよ。
それでウイロウリもやってるんですよって言われて、
その話を聞いてですね、
僕もじゃあもうウイロウリやろうやってやんよと、
いう感じで今やってるわけなんですけれども、
そうなんですよ、
言葉を正しく伝える、
まあやっぱそれで一番真っ先に思い浮かぶのは、
そうアナウンサー、
本当にあのアナウンサーになれとは言いませんけれども、
アナウンサーに負けないぐらい、
それ気持ちでは負けないぐらいに、
正しく言葉を伝える、
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どれだけ素晴らしい詩文があったとしてもですね、
その吟詩を通して聞いたら、
なんか全然言葉がよく聞こえないとか、
そんな言い方なのとか、
そんなぐちゃぐちゃした言い方なの、
そもそも発音が悪くてよく聞こえないんだけどとか、
なったらやはりですね、
その詩文を作ってくれた人に失礼だと思うんですよね。
なので、正しい日本語を伝える際に、
話戻しますけれども、
そういう伝える際に巻き舌は使わないと思うんですよね。
歌であれば歌としての表現で、
詩と歌、メロディーが一体なので、
そこに巻き舌という表現を入れるのはありかと思うんですけれども、
詩吟においては詩をまず伝える、
その後に吟を表現として加えるというのであれば、
詩を伝える時点で巻き舌はやらないということですね。
そうです。
なので詩吟においては巻き舌は使わないということになります。
僕も先生から教わったことをできるだけ言葉多めに、
僕も今頭の中で必死に思い出しながら、
咀嚼しながら喋ってみたんですけれども、
いかがでしたでしょうか。
詩吟において巻き舌を使わないということが伝わっていただければ幸いです。
なんとか喋れたかな。
よし、ではですね、後半一つ吟じていきたいと思います。
今日吟じるのはですね、菊池三景作、心霊書を読むですね。
本当に秋のとても綺麗な季節に読書を捗りますねという話ですよ。
では詩文を読んで通釈を読んでいきます。
心霊書を読む、菊池三景。
秋は動く御頭、葉、お鶴の始め。
心霊早すでに皇居に至る。
半蓮の写月、水よりも清く。
楽居、青昼、夜、書を読む。
書を読むかな、読むですね。
霧の葉が散り始めるとともに初秋の木が立ち。
紅梅の原野はすでに心霊の甲となった。
半分ほどに巻き上げられた蓮の間から差し込む月の光は。
それを半蓮の写月ってすごい言い方ですね。
水よりも清く澄んでいる。
まさに桃花親しむの甲である。
靴羽虫の鳴く声を聞きながら、灯火の下で読書をする。
誠に良い時節である。
すだれの隙間から月明かりが差し込んでいて、
09:00
鈴虫が鳴いている。靴羽虫ってあれ鈴虫でしたっけ?
ちょっと違ったかな。
そんな中で読書する。
最近ちょっと夜寒くてですね、
そんな鈴虫を聞くようなアミドできないですね。
僕はむしろ家寒くて雨戸つけてるんですけれども。
鈴虫の声なんて全然聞こえなくなっちゃいますけれどもね。
ただ本当にこの秋の季節、澄んだ空を見ながら、
僕の場合はそんな中で読書するっていうのは本当にいいなと思います。
ちなみに最近僕今めっちゃハマってる本はですね、
限りある時間の使い方という本なんですよ。
これ僕は本当にもっと早くから出会っていたかったなぁとか思うんですけれど、
本当にいい本です。
まあ関係ないですけど。
ではでは、読書の心霊書を読む。
吟じていきたいと思います。
心霊書を読む。
菊池三景
既に
故郷に
至る
半蓮の
射月
水よりも
清く
楽に
聖地
いかがでしたでしょうか。
まあちょっと雰囲気を掴むの前半難しかったんですけれども、
12:03
後半ですね、だんだんと気持ちが入ってきたなと思います。
半蓮の射月、水よりも清く。
本当に場の空気がとても澄んでいるっていうのが伝わってくる。
ただ月を見て水よりも清いとかっていう、
そう、そんな言葉出てこないですね。
本当にすごいなと思います。
楽中、聖中、夜、書を読む。
気持ち的にはですね、この夜のところが一番好きなんですよね。
夜、夜中にじっくり、ひっそりというか
静かに読書するぞと。
この気持ちが一番入ってくるのが個人的には、
この夜、夜、夜かな。
この低く入ってくる夜、言葉がいいなと思います。
今日はこんな感じですね。
本当質問いただきましてありがとうございました。
日々日々本当にですね、ネタに困っていると言いますか、
毎日ですね、あさってのことは考えない。
明日のことだけ、明日か今日のことしか考えない感じで
テーマをいつも考えてるんですよ。
さっき考えるとですね、ちょっと喋る熱意というか、
そこら辺が消えてしまうんで、
できるだけほぼ当日、新鮮な思いついたネタをですね、
喋ってるようにしているんで、本当に質問があると非常に助かります。
ではでは、引き続きリクエスト、感想、ご質問などいただければ幸いです。
シギンのミルクを発信するシギンチャンネルどうもありがとうございました。
バイバイ!
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