1. 詩吟日本一による「声を鍛えるラジオ」
  2. 【詩吟ch】大切!アクセントの..
2021-12-06 15:14

【詩吟ch】大切!アクセントの基礎と応用<城山>

城山 / 西道仙
孤軍奮闘 囲みを破って還る
一百の里程 塁壁の間
吾が剣は既に折れ 吾が馬は斃る
秋風 骨を埋む 故郷の山

#詩吟 #漢詩
---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/5f18a737907968e29d7a6b68
00:02
詩吟の魅力を発信する、詩吟チャンネル
おはようございます、こんばんは。詩吟チャンネルのheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴の長い長い私、heyheyによる詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能の魅力を、分かりやすくザックバラにお話ししていくチャンネルです。
週に2、3回のペースで配信しているので、気楽に聞いていってください。
今日はですね、何を話そうかなと。
大揺りとか揺らしの話をしたので、今度はですね、また基本の大事なところですね。
詩吟におけるアクセント、アクセントですね。
これについて深く話していきたいと思います。
そして、銀の方はですね、白山をこちらちょっと頑張って銀じてみようかなと思っています。
あと最後の方にですね、スタンドFMのレターにて質問を下さいました。
kaiさん、kaiさんからですね、大山の早落としについてちょっと質問が来ていたので、そちらについても回答していこうと思います。
では、お聞きください。
今日まずですね、アクセントについてお話ししていきます。
詩吟はですね、やはり声を揺らしたりするところが目立ちやすいので、そこばっかり注意が行きがちなんですけれども、
発音、発声、アクセント、この3つがとにかくできていないとですね、
いくら大揺りで聞かせようとも、もう基本の気ができていないと怒られてしまうわけです。
じゃあこのアクセント、何なのかというとですね、これ至ってシンプルですね。
アクセントというのは音が上がったところ、低いところと高いところのこの違いを明確にするということなんですね。
だから富士山、富士山というと、富だけが高くて、寺山が下がってくるんですね。
富士山、頭高ということになります。
弁政粛々になると、弁政粛々、これ2音目から高くなる。
そのままキープするってことを平板と言うんですけれども、2音目から高くなるんですね。
弁政粛々、夜川尾渡る、夜、夜、川尾、夜の場合は頭高ですね。
夜、川尾、これは2音目だけ高い、中高と言います。
こういうふうにですね、1音目が高いのか、2音目が高いのか、それをキープするのか、上がったらまた下がるのか。
それだけの話なんで、アクセントそれぐらいわかっているよと思う方もいると思います。
僕はずっとそう思っていました。
ただですね、ちゃんとした大会に出ると、このアクセントが厳しい大会に出ると本当に厳しいんですよ。
03:01
それに向けて僕もまさに稽古しているところ、稽古をさせてもらっている、稽古を受けているところなんですけれども、
そのアクセントの深い話、2つお話ししたいと思います。
まず1つ目はですね、明確に上げないと伝わらないよということです。
そして2つ目は、ついつい思ってもないところでアクセントが取られている、そういう話でいこうかなと思います。
まず1つ目ですね、明確にやらないとアクセントが伝わらない。
これ私、もうただちゃんとはっきり喋っているよというふうに思いがちなんですけれども、
自分の声を録音して聞いてみてください。本当にですよ。
弁制しくしく、本当アクセントを気をつけましょうって言った場合に、
弁制、弁制とこういうふうにカッコンと、弁でカッコンと上がるようにするのが正しいアクセントなんですね。
一方ですよ、一方あまり意識をしていない、こんなもんでしょというふうに、そういうレベルでアクセントをそのまま吟じてみるとですね、
弁制、弁制、こういう感じになります。
弁制、ひどい人だと弁制、これは流派によるかもしれないんですけれども、
正しいアクセント、正しい発音でやろうとした場合、音がポンポンと上がるんですけれど、
曖昧な人はですね、少し上がりが足りないんですよ。
上がりが足りなくて、声あたりからようやくその高さに至ってくる。
これダメなんですね。これアクセント取れてないんですよ。
なだらかな階段になっているんですね。
こういうバリアフリーじゃダメなんですよ。
これ言いたかっただけなんですけど、バリアフリーじゃダメで明確な段差がある。
明らかに段差があるなと審査員が遠目に見てもわかるかのような、そういうハキハキとしたアクセントが求められるんですね。
だからちょっと大げさじゃないかと思えるぐらいに丁寧にやるのがまず大事です。
ちょっと一つ言っておきますとですね、そんなのもちろん流派によって違うし、
史上の表現でこんないちいちカクカクしていたらおかしいよというふうに思うかもしれません。
それはその通り。僕も何も知らない人に披露したりする際にはですね、そこまでアクセント丁寧にしません。
不自然になるレベルではやらないですね。大会に向けてということになります。
ただですよ。ただアクセントをここまで明確に意識している人がそれをちょっとなだらかにするのと、
普段から意識せずになだらかにしている人ではですね、この言葉のクオリティが変わってきます。
だから一番最初に、まだ形ができていない人だからこそ、カックンとアクセントを上げてほしいんですね。
で、弁政、弁政、粛々、夜、夜、川尾、こういうふうに明らかになるようにしてみてください。
06:09
そしてもう一つですね、今日ちょっとだいぶ熱く喋ってしまったかもしれませんが、
思ってもないところでアクセントが取られている可能性があるということです。
弁政でもう一度例をしてみようと思いますけれども、
僕は弁政、弁政で上げてるんだと思っていたらですね、
自分の口癖で背が言いやすいとか、えとかせとかそういった発音が言いやすい場合ですね、
弁政、弁政、こういうふうにちょっと今誇張しましたけれど、
無意識にですね、背だけが上がってしまっている。そういうことがあります。
なんていうかな、この場合だとですね、やっぱり一番高いところがアクセントというふうに
人間の脳は意識しがちなので、この人はんじゃなくてなんか背で取ってるなぁと思われるんですね。
そのアクセントというのは高いところと低いところの2種類しかないんですよ。
2種類しかないのに高いところのさらに高いところが出てくると3種類になってしまうんですね。
そうなるとアクセントが正しくないと表現されてしまうんですよ。
特に平板と呼ばれる2音目だけ高くてずっとキープするパターンですね。
このパターンは特に重要で弁政がキープしないといけない。
全く同じ音でキープしないといけないのに背だけが出しやすくなってしまうと弁政とこういう変な感じになるんですね。
これあのだいぶレベルの高い話していますけれどもよくよく自分の声を録音して聞かないと決してわかりません。
無意識に出てくる話なのでこういうふうに自分はなんか音が飛び出ている癖がないかなというところ注意してみてください。
ということでだいぶちょっと濃い話になってしまいましたけれどもアクセント。
明確な階段でバリアフリーではなくて高い階段。
人に足に悪いような階段をかっくんとつけるようにしてみてくださいというお話でした。
そこからなだらかに直していきましょう。
それでは後半ですね。
今日銀を一つ銀じていきたいと思います。
水曜日ちょっと疲れているんですけれども気合を入れるためにですね。
最も強い銀を一つ銀じさせていただきます。
白山ですね白山西道仙という方が作られました。
詩文さらさらと読ませていただきます。
古文奮闘 囲みを破って帰る
一脚の履帝 累壁の漢
我が剣は既に 既に折れ 我が馬は倒る
秋風 骨を渦む故郷の山
これはあれ?
あれ西南戦争ですかね確か。
確かそうですね。
09:00
かつての盛んな勢いも捕え孤立無縁の白山にようやく帰ってきたと。
鹿児島の白山に帰ってきたんだということです。
ものすごい視線を破ってですね。
我が剣は既に折れ 我が馬は倒る
ここの転句のところがものすごく力強くやらないと。
ちょっと高高音高い音を出すんですけれどもここは必須でしょうね。
我が剣は既に折れ
こういう風に出せたらやっぱここは一番いいですね。
喉が調子のいい時しか吟じたくないんですけれどもそれでいきます。
あと最後。
秋風 骨を渦む
ここも銀代わりが入ってくるので個性的かなと思います。
まあこんな感じで調べたらいくらでも出てくる詩なので詳しいところはそちらを調べてみてください。
では吟じていきます。
せっかくなんでアクセント丁寧にやっていきますね。
では白山 西道仙
昆雲奮闘
囲みを破って帰る
一百の履帝
累壁の巻
我が剣は既に折れ
我が剣は倒れ
秋風 骨を渦む
皇居の山
いやーここの天空ちゃんと吟じれると嬉しいですね。
今日はちょっと喉の調子が良さげだそうです。
12:02
ではこんな感じですね。
最後にSFやスタッフのFMのレターの方に質問を送ってくださいました。
カイさん本当にありがとうございます。
質問内容をちょっと要約するとですね
大会の好評で大山の早落としをしている人が多くて
史上あまり表現できていないという話で
この大山の早落としは何なのかという質問です。
先に結論を言っていきますとですね
僕も完全な正確なところは分かりません。
この大山の早落とし
多分その流派か先生特有の表現、言葉の使い方なんだと推察されます。
ただ考えられることとしてはですね
まさしく前回ですね
僕は揺りのやり方、細かい違いをいろいろお話ししたんですけれども
大山というのはやはり大揺りのことなんじゃないかなと思います。
大揺りですね。
夜川を
これが大揺りになりますけれども
この早落としっていうところなので
2種類考えられますね。
上がって下がってくるところ
下がってくるところがちょっと早い
早く落とすようなシンプルなバージョンのことを言っている。
もしくは下がった後にクッともう一音下がるパターンがあるので
その2つをどちらかを言っているんじゃないかなと思います。
ちょっとやってみると
これが1音下がるパターンですね。
早落とし、そのサラサラっと下がる場合は
こういうふうにグニャグニャするんじゃなくて
こういうふうにサラサラっと落とす。
そういうふうなことを
大山の早落としってことになるんじゃないかなと思います。
市場によってはですね、市民によっては
そこをやはりたっぷりと大山大揺りをですね
表現しないといけないところなのに
サラサラとやっている人が多くて
もっと表現した方が
市場を意識した方がいいんじゃないかという話なんじゃないかなと
もし僕が生徒さんで
その言葉の意味がわからなかったら
最終的にそういう考えを持つかなと思います。
正解かどうかは分かりませんが
参考になれば幸いです。
ということで
今日長くなりましたけれど
無以上になります。
こんな感じでですね
他にも
こんな質問いいんですかということは一切ないので
もう市民の世界は
小さいんでですね
どんなところも拾っていきますよ。
ということで
どしどし感想や質問送っていただければ
15:03
僕もとても嬉しいです。
では、本当に以上です。
市議院の魅力を発信する市議院チャンネル
どうもありがとうございました。
バイバイ。
15:14

コメント

スクロール