第百五十話『全ての基本は正しい姿勢』-【鎌倉篇】円覚寺住職 須原耕雲-
2018-07-14 14:24

第百五十話『全ての基本は正しい姿勢』-【鎌倉篇】円覚寺住職 須原耕雲-

北鎌倉の人気観光スポットのひとつ、円覚寺。
鎌倉時代後半、寺を建てるために土を掘ったら、古びた石の箱が出てきました。
その箱の中に、中国・唐の時代のお経「円覚経」が入っていたところから、寺の名を円覚寺としたといわれています。
夏目漱石は、自身の悩みと向き合うため、何度もこの寺を訪れ、座禅の行に励みました。
その熱心さは、『門』という小説で円覚寺の山門を描くほどでした。

この円覚寺の住職であり、有名な弓道家として、亡くなった今も信者が絶えない僧侶がいます。
須原耕雲(すはら・こううん)。
彼は、50歳で弓道に出会い、弓を引く前から引いたあと、全ての所作に、座禅と同じ宇宙を見ました。
彼が説く、姿勢や呼吸の大切さは、私たちの日常生活にも生かされるべきものです。
耕雲は、一息座禅をすすめました。
「一息座禅というのは、日常の一息一息の間に、座禅の力を発揮していこうというものである。電車に乗ったら、立ってつり革につかまり、少し足を開き、目を薄く閉じて、一息分、反省をするんです。あのとき、ああ言ってしまったのは、自分が出来ていない証拠だな、というふうに。また、煙草をたしなむひとは、たった一本の煙草の間に、座禅と同じようにきゅっとお尻に力を入れて、息を大きく吐きながら我が身を振り返る。一日たった一息で、ずいぶん世界が変わります」

一息座禅こそ、ひと矢ひと矢に我が身をのせる、弓道から学んだことなのかもしれません。
住職にして弓道家、ローマ法王の前でも弓を引いた男、須原耕雲が人生でつかんだ明日へのyes!とは?

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