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読み上げる人、テツセカ。
この番組は、哲学を知りたい3人が知らないながらも知ろうとあがく番組です。
ミソです。
モアです。
トモキです。
それも、今回取り上げる哲学者の方に関係のあるセリフとかですかね?
そうです。
そうですか。
誰ですか?
アリストテレスです。
アリストテレス!あの伝説の!
そうなんですよ。アリストテレス行っちゃいます。
行っちゃいますか。ついに巨人が来た。
はい。
血の巨人という感じですね。
読み上げる人っていうのがアリストテレスのあだ名らしいんですよね。
ヌース。
そうそう、ヌースもね。
ヌース、知性みたいな意味のヌースっていうのは有名なんですけど、読み上げる人っていうのがあだ名の一つとしてあって。
フラトンの時にも言ったんですけど、この頃って書物を読んだりとかするのってあんまり普通じゃないっていうか、書き残したりするのってあんまり普通じゃないみたいな話してたと思うんですけど。
アリストテレスは割と本を読むタイプだったらしくて、会話とかもしてたんでしょうけど、読むにしても普通は奴隷に読み上げさせるみたいなことが一般的だったらしいんですけど。
アリストテレスは自ら書物を音読して仲間に教えたりとかしてたらしいんで、半分野遊的な意味らしいんですよ。
あいつ自分で読み上げてるよ。奴隷みたいなことやってるよ。ぷぷみたいな。
意味合いで読み上げる人っていうあだ名もあったよっていう話です。
めちゃくちゃレイジー、レイジーってなんていうの?
レイジー。
レイジーは日本語で物草の人たちだったんだね。
そう、物草だったのかな。
え、だってそれすらもやらなかったの。奴隷にやらせてたんだ。
でもね、今も読み上げ機能を使うのと同じような感じなんじゃないですか。わからないけど。
でも読み上げ機能がない前はみんなちゃんと自分で読んでたでしょ。
そういうのがね、だから奴隷がいればそりゃ使うよみたいな感覚だったんじゃないですか、当時の人は。
私ちょっと調べたら、その頃本って言ってたけど、それ教えてくれなかったじゃない、あなたたちさ。だから調べたら巻物だったでしょ。
巻物です、はいはい。
石で描かれた時もあった?
いやー、この頃はもう巻物ですね。
ね、巻物だったんだよね。
そう、だから私すごい調べました。
パピルスなんじゃないかな、ヨーシーはもうちょい後なのかわからないけど、両方使ってたかもしれないですけど。
すごいね、そういうのが残ってるなんて。
ね、すごいですよ。アリストテレスは割と残ってない、プラトンは割と残ってるんですけど。
そうですかそうですか、ソクラテスときてプラトンときてアリストテレスっていうね、王道的な流れなのかなっていうような。
になっちゃいましたね。
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そんな感じですけれども、なんか前回ねイソクラテスさんが産んだら噛んだらみたいなそんな話もしてましたけど。
あーそうですね、お互い繰り返しかなんかで。
ちょっととりあえずとっととアリストテレス入れよってみんな思ってると思うんですけど、そのなんでイソクラテス辞めたのかってところだけちょっと気になったなって感じなんですけど。
そうですね、なんでっていうか、僕の手元にあんまり本がなかったっていうのが実態なんですけど。
やっても良かったけどちょっとこうプラトンとの流れとも若干離れちゃう部分もあるんで、一旦王道の流れでやってからまた戻ってきてイソクラテスもやったら面白いかなっていう感じですかね。
まあイソクラテスさんはね、民生家の方でね、たぼきさんがね、芝居してますから、それでちょっと聞いていただければという感じということで。
早速アリストテレスの話をしていただければなというふうに思うんですけれども。
今回また3回に分けてアリストテレス全部アリストテレスで使おうかなと思ってるんですけど。
1回目をアリストテレスの生涯とかその辺をやりながら、2回目でプラトンのイデア論に対してどうやって批判していくのかみたいなところ。
3回目でプラトンにそれだけ批判しながら戻っていくみたいなところもあったりするんですよね。
その戻っていき方みたいなのを見るとちょっと面白いかなと思って、そんな感じで進めようかなと思ってます。
ノートミー・ノボル先生のギリシャ哲学史っていう本の中に書いてあったんですけど、
アリストテレスはプラトン的、もともとアカデメイアにいたわけなんで、プラトン的な学から出発して経験的学問へと発展したのではなくて、
むしろ逆に個別の学の独立性を強調する反プラトン的な立場から後々にプラトンに共通するような統一的視点の確保へと至ったみたいなことが書いてあったんですよ。
だから我々が普通に考えてたらアカデメイアで勉強してたんだから、最初はプラトン先生の言うことを聞いて近いことを考えていて、
そこからだんだん師匠を超えるべく批判して発展させたみたいな感じを思ってたんですけど、僕も。
でもノートミー先生によると、むしろ初めからプラトンをバシバシ批判しながら個別の学を一個一個厳密に扱うみたいなことをやってたら、
後年になってだんだん個別の学を統一させるような方向、プラトンが言ってたやつじゃねえみたいな方向になっていくみたいな感じらしいですよね。
そこはすごい面白いなと思ったんで。
でも考えたことっていうのは誰が教えてあげたの?アリストテレスが勝手に考えたってこと?
確かにね。それ分かんないですね。
プラトンのアカデメイアではいろんな問答法とかやる中で、風に落ちない部分をいろいろ問い正していってたんだと思うんですよね、アリストテレス自身も。
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全然納得できないなと思いながらやってたんだけど、最終的に一緒になっていくみたいな感じだったのかな。
ちょっとその辺も残ってないんで分かんないですよね。
もちろんこれもいろいろ解釈はあるっぽいですけどね。
最初の方はプラトン先生に近いことを考えてたんだよみたいなことを書いてある本もあります。
アカデメイアにおいてプラトンとアリストテレスの関係性とかそういうようなものっていうのは分からないですか?
分かんないんじゃないですかね。
やっぱ分かんないな。
多分分かんないと思う。
アリストテレスの著作自体が全著作の3分の1程度っていうふうに言われてるんですね。
そもそも残ってる文章が継ぎハギだったりとか、きちんとしたプラトンみたいにまとまった書物として出版しようとしたものじゃなくて、
抗議メモみたいな感じだったりするんですよね。
アリストテレスってあんま話すのうまくなかったらしくて台本書いて読んでたみたいな話があったりするんですよね。
だからそういう継ぎハギばっかりなんで、アリストテレスに対する誤解みたいなのが未だにたくさんあるみたいなことが哲学辞典みたいなのに書いてありましたね。
ごめん、何歳違うの?プラトンとアリストテレスは。
17歳ぐらいで確かアカデメイア入って、その頃60歳とかなんですよ。
プラトンがね。
そんぐらいです。
じゃあソクラテスとプラトンとの歳と同じぐらい離れてるってことか。
同じぐらいかもうちょい離れてるかぐらいですね。
プラトンとソクラテスはさ、40歳ぐらい離れてるって言ってなかった?
じゃあ同じぐらいか。
17歳って言ったんじゃないの?今。
え?17歳と60何歳?
17歳だったってことか。
そうそう。
そっかそっかそっか。
43歳ぐらいかな?
そっかそっか。じゃあ同じぐらいか。
なんか不思議だね。そんな若い人がそんなもんなのかね。
ね。多感な時期ですからね。
ジーズさん何言ってんだって思ってたかもしんないですけどね。
そうだよね。そんな感じだよね。
まあまあ彼の生涯みたいなところにも触れたいんですけど。
彼もね、結構プラトン並みに波乱万丈なんですよね。
もともとマケドニア支配下のスタゲイラっていうポリスで生まれた人なんですけど。
父親がマケドニア王の医者だったって言われてた。
まあそれなりに裕福だったんだとは思うんですが。
幼少時代とかあんま分かってないらしいんですね。
両親を早くに亡くしたとは言われてるという感じで。
その後にマケドニアの宮廷とかにも行っていて。
そこから親戚の住めかなんかで、その17歳でアテネに行ってアカデメイヤに入る。
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そっから20年間いたんですよ。アカデメイヤに。
長い。
長いですよね。37歳までいたと。
もうちょいプラトンに染まれよと思うんですけど。
本当ですよね。
ここでね、さっき言ってたヌースとか読み上げる人みたいなあだ名がついたっていう感じですよね。
20年間研究したりとか、後は講師として教えたりとかもしながら過ごして。
プラトンが亡くなるとアカデメイヤの学徒の座っていうのがプラトンの老いっ子に譲られるっていう話ですよね。
なんでプラトンの老いっ子に譲られたのかみたいなのが、後世の学者の間でいろいろ論争になってるみたいなのがあるんですけどね。
後世いろいろ語られてる中ではやっぱりプラトンのことを批判しすぎていたからとか。
なんかプラトンが私を蹴飛ばしてアリストテルスは行ってしまったんだよみたいな発言を残したみたいなことが哲学者列伝とかに書いてあるんですけど。
でも多分史実的にはそもそもプラトンが亡くなった後にアカデメイヤ去ってるんで、それはないんじゃないかなっていう感じらしいですね。
割とシンプルにアカデメイヤ自体もプラトンの資材を投げ打って作ったものなんだから、シンプルに財産相続みたいな意味合いで子供のいなかったから老いっ子のスペースシッポスっていう人に譲られたんじゃないかなみたいなことが言われているらしいっていう感じらしいですね。
そもそもアリストテルス外国人じゃないですか。アテネ人じゃないじゃないですか。
だから特別な許可がないとアテネ市民の財産を引き継ぐっていうことができなかったらしいんですよね。
やっぱりたくさんの中で相当すごかったってことだよねアリストテルスは。当たり前なんだけどさ。
そうだと思いますよ。
本当に周りはペコペコプラトンの言うこと聞いてたけどってことだよね。だって何百人とか何千人とかいたんでしょうやっぱり。
ちょっと人数までわかんないですけどね。
そんなすげえアリストテルスだからなんでプラトンの後継者にならなかったんだよみたいな感じのことをみんなが勝手に理由を考えてるけれども、どうせドラマチックななんかがあったんやろって思ってるけど、たぶん実際は別に大した理由はね。
たぶんそうなんじゃねみたいな。そういうことです。
たまたまみたいなことが結構重なってたみたいな。
普通にそりゃね当時の風習だったらそうでしょみたいな。そんな感じ。
アカデメイアの学党がそのプラトンの追いっこに譲られた頃にそのアリストテルスはアテネを去ってるんですけど、アカデメイアに居づらくなったからとかじゃなくて、もうこの頃にはフィリポス2世のマケドニアの脅威に晒され始めてるんですよねアテネって。
なんでもう重要な拠点とかも陥落してきていたアテネが反マケドニアの空気になってくるんですよ。
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で元々ねマケドニアにゆかりのあるアリストテルスは非常にアテネに居づらくなるみたいなことで去ったんじゃないかなというようなことが言われてますね。
こんなこともあってアテネを去って、小アジアのアッソスというポリスの方に行くんですけど、ここの選手、王様みたいな人に呼ばれて行くっていう感じで、ここでアカデメイアの文庫みたいな、ちゃんとした学校みたいなのを選手に言われて作ってたらしいんですよね。
そこで教えたりもしてた。ヘルミアスとかっていう選手なんですけど、この人に結構アリストテルスは恩義を感じてたらしくて、かなり世話してもらった。拾ってもらったみたいなところがあった。
ここのヘルミアスっていう選手もこの頃ペルシャ王がですね、アルタクセルクセス三世っていうですね、結構暴れっ子がいたんですね。一族浪刀皆殺しをするっていうやつなんですけど、そいつにヘルミアスっていう選手も処刑されちゃったんですよ。
それによってアリストテルスまた居場所がなくなる。逃げるような形で、その対岸にある島みたいなところに引っ越しするというか避難するみたいな形で移動する感じなんですよね。
相当ヘルミアスが殺されたっていうのはショックだったらしくて、歌みたいなのを残したりしてるんですよね。ちゃんとアリストテルスが。その島に避難して、島では割と充実した研究生活みたいなのが送れたらしくて。
ここで多分生物学みたいな、そういうのの調査とかこの頃やってたんじゃないかなみたいな。動植物の調査とか分類とか動物学って本があったりするんですけど、そういうのにその島の生態のことがよく出てくるからそうなんじゃないかなって言われてるって感じですね。
この頃にね、さっき言ってたヘルミアスという選手の姪っ子と結婚して、子供も2人儲けてるんですよね。プラトンと違ってちゃんとやることやってるんですよ。
それが言いたかったの?
いやいやいや、違います。
それが言いたかったから、全部逃げてきたとかそういう話でしたの?
いやいやいや、普通に生涯を辿ってるだけですよ。
それは結婚もするし、子供もいましたよねっていう。
プラトンとは違うよねって話ね。
もうどうして、なんて言っていいかわからない。ごめんなさい、本当に。
ちなみに息子の名前がニコマコスですね。ニコマコス倫理学のニコマコス。
そうなんだ。え、その名前なの?息子くんの名前からニコマコスなの?
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そうです。なんかね、ニコマコスに当てて書いたみたいなことも言われてるし、ニコマコスがまとめたみたいなことも言われてるし、ちょっとどっちかわかんないですけど。
そうなんだ、かわいいよね。
父親もニコマコスなんですけど。
アリストテレス?
そうそうそう、割とね、当時は同じ名前がいっぱいいますからね。
ちょっと待って、じゃあアリストテレスの名前は何?ニコマコス、アリストテレス?
いや違うと思いますよ。わからない。
息子の名前がニコマコスなんでしょ?
いやでも、確かにギリシャ人のファーストネームってわかんなくない?ファーストネーム?
それじゃあ調べて。
調べてとか言って。
わかんないや。
ギリシャ人の名字ってないね。
ないんじゃないですか?
ないの?
ない気がする。
出てこないしね、基本的には。
出てこない。
氏族名とかそういうのがやっぱこういう時代、他のローマとかだとありますけども、ギリシャとかだとなんなんすかね、結構個人主義感があるからそういうのないのかな?
ないのかもしれない。ちょっと調べておきます、それは。
ありがとう。
なんかこの人たち結構個人で勝手に動いて勝手にどっか行って勝手に乗ったりしんでますよね。
そうですね。
なんかやっぱローマと違って海洋民族感がすげーその辺。
あー確かにそうですね。
まあいいや。なんかすげーアリストテレスの生涯の話で、これ多分まだ半分言ってないんじゃないですか?
そうそうっすね。
結構経ってます?
まだアレクサンドロス出てきてないことでちょっとびっくりしてるんですけど。
もうすぐですね。
もうすぐ?
うん。