00:00
♪~
僕今、最近バチュラーの話が流行ってるんで
ちょっと聞きましたよ
私バチュラー全然知らないから
何を言ってるのか想像できない
バチュラーね
Netflixやってるんじゃない?
Amazonですか?
どっちもやってないから知らない
別になんかこう…
茶番なんですかね
言ったら
バチュラーなんかこう…
まともな人間が見るもんじゃないって思うじゃないですか
その通りなんですけど
私バチュラーまず検索したこともないから
あのー2人の話でステージしか知らないんですよ
どんなやつか全然
全然知らない
元々アメリカかどっかのギアキティショーみたいなやつで
今初めて調べた
こんな感じの
iPhoneの男の人と
婚活パーティーをドキュメンタリーでやるみたいな感じです
でも男一人で女10何人20人とかで撮り合うみたいな
リアリティ番組
一話ごとに何人脱落っていうのを決まってて
そうなんですよね
だから結構ひどいんですよ内容としては
このご時世にっていう感じ
確かにそうですねこのご時世に
だから逆版もあるんですよ
バチェロレッドでしょ
あ、そう一人
それ
ポッドキャストの情報しか知らないけど
そうそうあれがねめっちゃコメントでただかるんよね
YouTubeに載せてる情報は
コメント5件ぐらい全部なんか文句ってやって
何を知ってるんですかみたいな
バチェロレッドの話はね
対して話すことはないんですけど
じゃあ
AKNWの
はい
ヒルプの軍団の
なんかこれどうします?
どこまでネタバレを全部話す?
いいんじゃないですかねネタバレありで
気にせず
内容のオチというか
本館のとこも全部言っていくような感じで
そうしましょう
はい
僕は初めて読んだんで
はい
あのー
全然大江金沢路自体初めて読んだんで
どんな感じなんかなってのを
ほんま知らない状態で
最初読み始めて
なんかこう
世界というか舞台設定がまず
何も説明ないじゃないですかこうやって
そうですね
なんかこう主人公何歳ぐらいでとか
仮想なのかまず現実なのかとかも
昔の作家でも
安倍公保とかは割とファンタジーというか
SFとか多いじゃないですか
うんうん
その辺もどっちか分からん状態で
読み始めて
03:01
でこの
ヒルプの話で始まるじゃないですか
そうですね
最初
でそれが何かも知らんじゃないですか
はい
だからファンタジーなんかなって一瞬思って
あのー
コットオヤのヒルプの話が
最初始まったとこで
うん
だから結構最初
なんかどんな話なんて思いながら
もうなんか十何ページまで分からなかったですね
そうですね
うん
これは私は
そうですね
私はもうもともと大江堅雑魚好きで
はいはい
で
あの最近ちょっとまた読んでたんですよ
はい
いくつか他の作品を
はいはい
でやっぱり面白いなと思って
でなんかこの読書会でやるんだったら
何がいいかなと思って
これを選んだんですけど
はいはい
これは割と
大江堅雑魚らしさが結構詰まってるなと思って
はいはい
それで確かにちょっと最初の
どういう話が
どういう話の
っていうのは分からないところはあるんですけど
なかなか
大江堅雑魚の魅力を伝えるには
いい作品かなと思ったんですよね
はいはい
で
まあ何が良さかというと
はいはい
なかなか難しいところあるんですけど
うん
まず主人公が
まずこの世界線なんですけど
大江堅雑魚の一家がモチーフになってるって話
そうですね
そうですよね
なんかだいぶ先まで読んで
うん
あの日からさん出てくるじゃないですか
はいはい
それだけ聞いて
あなんか割とリアルよりやなそこはって思いましたね
大江堅雑魚
なんかある段階から自分をモチーフに
小説を書くようになって
それに慣れてると割と
ああまあまた今回もこの感じねっていうので
分かるんですけど
確かに最初は面食らうところはあるんですけど
はいはい
割と自分の家族をテーマに書く人で
それもこのキルプの軍団ももちろんそういう話だから
大江堅雑魚らしさが出てるなっていうところと
あと
ディケンズの骨董屋っていう作品を
主人公が読みながら物語が進んでいくっていう
はい
構造になっていて
なんででしょう
大江堅雑魚ってすごいそういう引用とか
今回も引用に限らず引用レベルじゃないんですけど
本文そのままでできますからね
しかも英語のままで
そうそうそう
割とそういう作品を他の作品を取り込んでいくっていうのも
割と大江堅雑魚はやる人だから
他の作品でもダンテとか
ブレイクっていう人とか
色々どんどん自分の作品に登場させて
引用したり影響を受けたりみたいな
そういうスタイルの人だから
それもこのキルプの軍団では存分に発揮されてるなと思って
そもそもこの家族の構成とかは一緒なんですか
リアル
06:00
一緒ですね
じゃあ主人公弟じゃないですか
はいはい
物語の語り手になるのが光さんの弟じゃないですか
そうですね
弟っているんですか
います
じゃあその大江堅雑魚は親父ってことですか
そうです
だから作家ってことですか
そうです
なるほど
大江堅雑魚がいて奥さんがいて長男の光さんがいて
長女が先に言うかな光さん長女次男次男が語り手っていう構成ですね
父親が次男の目線で書いた小説ってことですか
そうです
なるほど
次男は縁かな
その通りって思ってんのかな
かなりフィクション入れてるから
それはそうでしょうか
本物にそんな人なのかなって思いました
王ちゃん
王ちゃんって何やねん
大江堅雑魚の作品って王ちゃんとか変な名前のやつが結構出てきて
いいよとか
いいよとか王ちゃんとかさっちゃんとか中おじさんってのも出てくるじゃないですか
あれ中でいいんですか
それもちょっとよくわかんないんですけど
私はずっと中おじさんって呼んでたんですけど
なんて呼んでました
ただしかなと思ったんですけど
大江堅雑魚の結構変な名前義兄さんとかそういう名前の使い方よくするから
中おじさんなのかなと思いながら
そうです
鳩山さんとかも普通じゃないですか
そうですね
原さんとかも
太郎君はちょっとよくわかんないですけど
ちょっと誰やねんみたいな名前が使われてるのも
ちょっとこのなんかとぼけたような名前の名付けをするなっていうのも面白いと思って私は
王ちゃんっていうのもね急に呼ばれるから
あ主人公のことやったんやみたいな
そうですね
親父とかおじさんとかみんな王ちゃんって呼ぶから
そうですね
そんななんかそんな呼び方あると思って家庭内とかね
友達のあだ名と一緒みたいな
そうですね
大江堅雑魚の王かと思う
大江の王なんかそれやったら家族なんで呼んでたらおかしいしな
確かに初めに呼ぶとちょっとどういう構成なのかってのは戸惑いつつも
結構話の舞台設定は呼んでいくうちにだんだんわかっていって
王ちゃんが主人公で
おじさんが刑事
刑事ですね
で最初の方はおじさんと主人公しか出てこないですよほとんど
そうですね
でキルプっていう小説の中の人物
それからディケンズの小説の骨董屋っていう小説やったっていうことがだんだんわかっていくみたいな
09:05
なんかその設定も高校生がディケンズの作品を原作で刑事のおじさんと一緒に読むっていうのを
もうなんかもうなんかそんなことあるっていう本当になんか小説でしかありえないような設定とかフィクション感強いんですけど
まあ覚えらしいなっていう感じが
1800年代とかでしたっけ19世紀の小説
19世紀の小説
だから英語めっちゃ難しいはずなんですよね
そうですね古い英語がですね
それをなんか辞書を引きながら本にマーキングとかなんか棒線引いて赤丸したりとかしながら
読み解いていくっていうのをね二人でやっていくんですよ
夏休みの前とかからやったかな
そうですね夏休みからやったかな
途中で一回夏休み入ってとかですか
中大人がいなくなってまた後で合流してみたいな
僕は最初その辺で主人公が普通の日本人の子供というか高校生っていうのがわかって
おじさん刑事で四国から来てる人っていうのがわかって
ちゃんと日本の話なんやなと現代の物語なんやなって
その古党やを二人で原文で読むっていう話しかやってなかったんで
そういう小説なのかなと思ったんですよね最初は
それしかやってないじゃないですか最初の方って
確かに前のレムの作品
何て作品でしたっけあれ
ソラリス
ソラリスも出だしよくわからなかったけどあれはSFのよくある感じでしたけど
このキルブの分断はこれはこれで最初何やってるか全くわからない話でしたね
そうですね物語が進んでいくっていう感じではないんで日常生活
そうですね最初はそういう日常パートが続いて
ガラッと変わっていくというか映画基地っていうところに
それも結構中盤以降ぐらいだよね
途中からオリエンテイリング部の最初の方も出てくるじゃないですか
何オリエンテイリング部って
オリエンテイリング部っていうのを何やねんっていうところがちょっと面白くて
分からなくて調べたんですよさっきの
読んでて分からなくなるんでそこに引っかかったら
オリエンテイリングって何か自己紹介みたいな
大学の最初にする
オリエンテーションが面白い
オリエンテーションですよね
山を走るなんかそんなのやったっていうのは
初めて聞いたことがあるオリエンテイリング
このね表紙の地図がオリエンテイリングで使ってる地図ですね
昔はその部活まであったの今にもあるのかちょっと分からないですけど
12:03
これちょっと一昔前の作品だから当時はあったのか
本当に大江県雑魚路の次男がやってたかはちょっと分からないですけど
なんか現代から現代の視点で読むと
オリエンテイリングってのがまず入ってこないですよね
そうですよだから調べたらやっぱ普通に部活であるらしいんで
今もあるんですか
今はどうか分からないですけど
オリエンテイリングっていう競技があって大会とかっていうのはちゃんとあるっぽいですね
そんなにだから多分この時代の人だったら全然違和感なかったんでしょうね
今の視点で読むとちょっと
初めて聞いたんですけどオリエンテイリングって
こんな感じですかね
でまぁあと高校生が今回主人公だから
割と初めて読む人にはなんとなく読みやすいかなっていう気がして
高校生とか中高生でも読める作品かなと思って
河野さんと私が読むにはちょっと別に適してるわけじゃないですけど
なんか人に勧めるには主人公が高校生ぐらいの方がちょっと敷居低いかなみたいな
そうですねなんか僕は大井健三郎はエロい小説が多いって聞いてたんで
そういうあんま度ぎつい描写もなかったし
そうなんですよこれそういう度ぎついのがないからそれもちょっといいなと思ってます
入り口としては入りやすいと思う
結構桃井さんとの連絡係みたいな話は割と序盤から出てくるんですよね
そうですね
街で見かける大地さんと桃井さんが街で見かけるみたいな
映画基地の話に入る結構手前から桃井さんっていう人物が出てきてて
後でそれが繋がってくるっていうのは最初のうちは全然わからんまま読んでたんですけど
普通に進路の話とかするじゃないですか
そうそう
理系に行きたいとか言ってたけど成績が悪くてみたいな
成績もあるしそもそも大学に入ること自体ちょっと悩んでるというか
そういう高校生受験生特有の悩みとかもあって
それを大井健三郎と思われる父親が説得するシーンとかあるじゃないですか
あれも結構面白いし
そうですね
全然なんとなく説得しようとするんですよね
あんまり面と向かってすごい固い感じじゃなくて
なんとなくこの方がいいんじゃないのみたいな感じを
大学行ってからでも先生を見つけていきたいところに行けばいいんじゃないのかな
大井健三郎は大学に進むことで専門家の友達を得ることができたから
そういうところは大学のメリットだよみたいなこと言っても
それはちょっと受け身な考え方じゃないみたいなことを
大井健三郎が言ってねみたいなことを
15:01
父は支持する先生がいたんですよね
そうですね
その方が最近亡くなったかなんかで
ちょっとその話するともう暗い気持ちになる
泣いたり夜一人で泣いたりして
フランス文学やばいって思ってた
本当にそれは大井健三郎の実体験であって
四国にいた時に読んだ本の著者が東京大学の先生で
その先生に憧れて進学したっていう話がありますね
その辺の時はもうおじさんは帰ってた時なのかな
受験の話とかしてるけど
どうだったかな、出席率がちょっと分かんなくなってきたけど
父親が小説家っていうのが割と中盤に何とも出てこーへんがあって
そうか、私これ2回目読んでるなんですけど
だからちょっとある程度頭に入ってるから
そんなにその分かりづらいっていうのが感じなかったけど
初めて読む人からしたらわけ分からないですよねそういうのは
日常パートがずっと続くんかなと思ってたんで
映画制作に関わることになるみたいなのが
結構半ばぐらいにならんと出てこなかったかなと
結構順番があるんですよねそこに至るまでに
まずその街でおじさんと桃江さんを見かけるっていうのがあって
その後手紙が送られてくる
そうですね桃江さんからしかもオリエンテーリングで使っている地図だけが送られてくる
でも桃ちゃんこれ見たら何かわかるんじゃないのみたいな
結構だから展開がすごいありえないだろうっていうところはちょっと感じますよね
オリエンテーリングが伏線なのか
どっちが先に設定としてあったのか
わかんない感じですかね
でもここまでありえなかったりするとあまりそこが決定にならないというか
私が大江健三郎好きだから引き決めかもしれないんですけど
そういうちょっと強引なところも割と面白く読めちゃったなっていうのは
いやでも強引とは思わなかったですけど
そうですか
ここに引っ掛けてくるのかと思いましたけど
そういう時代なのかなとは
そもそも桃江さん夫妻が借金作っていて借金取りから逃げていて
映画基地というところに隠れてその場所を知らせるために
オリエンテーリングの地図を使って中叔父さんに連絡をしてくると
で王ちゃんがそこに行くと桃江さん夫妻と子供の太郎くん
18:06
太郎くんはちょっと変わった子ですけど
太郎くんね喋らないぐらいの年齢なんですね多分
まだ赤ん坊ぐらいな感じなのかな
いやなんかあの空手みたいなの一人でやってますよね
都市体操でしょ
都市体操ってなんなんやこれは
そう都市体操ってのも
よくわからないんですけど
都市体操しかやってないんですねいつ行っても
一人で黙々と都市体操をやってるっていう男の子
だから多分小学校とか全然入るよりも前ぐらいの
そうですね
ちっちゃい子なんやろなと歩けるぐらい
確かに一人で歩いて
鈴が
太郎くんがどっかに勝手に行かないように
周りに鈴をつけた縄みたいな針巡らしてるっていう
赤ん坊よりぐらいかなっていう
これでも最初から読んでても
口癖の一応がすごい気になる
そう一応に横にちょんちょんってつけてるじゃないですか
あれも何回も使うじゃないですか
そうですねずっと言ってますね
一応っていうのがもう
何回も何回も使うのもちょっと面白い
流行ってたのかなと思って
そうなんでしょうね
特に大池室野さんの口癖だったかもしれないし
ずっと最後のそれがずっと出てくるなと思って
そうなんですよずっと出てくるんですよね
あと文末が点々点々ってのも多くないですか
そうやったかも
話し方の癖みたいなのもすごい忠実にずっと
キャラクターの設定を続けるっていうのをやってたな
なかなかそう癖が強いんですよね
そうですね登場人物がはっきりしてますね
人物像というか
あとなんかすごい横目っていう
あ、ありましたね
使うじゃないですか
何個かありましたね
何個かあって
あれもなんかすごい雑な表現だなと思いながら
あんま分かんないですよね
すごい何がすごいのかもよく分からないけど
すごい横目っていうのをなんか気に入って
よく使ってるなと思って
この本の中だけですよね
他の作品では全然
出てこないですね
一応出てこないですね
出てこないですね
で私今回ちょっと並行して
ディケンズの骨董屋もちょっと読んでたんですよ
あ、そうなんですか
ディケンズの骨董屋は今
本役が2つあって
ちくま文庫かな
ちくまから出てるのと
あとアポロン社っていう
そんなに私は初めて知ったところなんですけど
そこから出てるのがあるんですよね
最初私はアポロン社から出てる
新しい方の役で読んでて
図書館にあったんですよ
21:00
ちょっと役がなかなか難しくて
ちくまの方はもう古くて
新刊は売られてないから
Amazonで見ると結構高いんですよ
でKindleであったから
久しぶりにKindleで買いました
で今読んでるとこなんですけど
そこですごい横目っていう描写が出てくるんですよ
誰の
キルプの描写ですね
すごく恐ろしい行走で
横目を使った合図を送りながらっていう
ここから来てるのかなと思って
似てるとか言ってましたもんね自分に
癖のある文章というか
描写が面白いなと思ったりして
そんなのも買いましたね
僕は利権図は全然いろんなことないんで
そうですか
ないですね
椎茸ライス人々の話も出てくるじゃないですか
元になったって言って
骨董屋を元にして
ネルーかネルーか忘れましたけど
描いたみたいな
それも僕は読んでないんですけど
時代が大体それくらいなんやなっていうのは
そうですね
桃江さんと旦那さんたちを中心に映画を作っていて
その映画の登場人物をネルー
骨董屋のネルーとドストエフスキーの
登場人物出てくるネルーをモチーフにして
やるみたいな話ですよね
クリスマスキャロルって利権図でしょ
それだけどんなことあるんですか
利権図は結構私は割と好きだったんですよ
そうなんですね
デイビッドコパフィールドとか
高梁館とか割と長い作品を描く
オリバー・ツイストも欲しい
オリバー・ツイストも似た物語とか
大井成さんとか
でもこの骨董屋は読んでなかったけど
その骨董屋をチョイスするあたりも
いかにもマイナー作って感じだったんで
この読んでるだけで出てくる感じも
おーい、玄座風呂らしいなっていうのは
そういうところからも感じますね、チョイスが
結構ひどい話ですもんね
桃江さんたち
桃江さんの旦那さんが原さんとか
みんなで映画を作るみたいな
そこに学生運動の影響も絡んできて
それもずっとわからないじゃないですか
最初の方はそんなこと一切言ってないし
映画の内容も
桃江さんがサーカス出身で
それもようわからないですけど
一輪車で走り回ってるだけのテープを取りためて
それを映画に使いたいと
最初ドキュメンタリー映画を作るって言ってたのが
スポンサーから劇映画にしようみたいになって
その方が見てくれるか忘れましたけど
24:03
どういう話だったかあんま覚えてないんですけど
一輪車ずっと乗ってる桃江さんが
走り回ってる原装ばっかりで
それを物語にするみたいな
それって全然学生運動の話って
ほんまに後半、最後の方が出てきて
言いますけど
それまでも全然繋がらないじゃないですか
いきなり原論文とか
原さんは当時の学生運動の理論的指導者みたいな人で
原論文っていうのを書いた人
急に出てくるから
そんな話しちゃったん?と思って
原論文みたいなのを書いた人が
スポンサーが多分
革命側じゃないというか
なんでこんなスポンサーに
お金もらってるんだみたいな
商業映画を作るのって
革命の思想に反してるんじゃないかみたいな
対立が起きて
すごいその辺の展開が
えぇ?と思いましたね
最初の日常パートと
中盤くらいからようやく出てくる
映画っていう話と
最後の方にまた映画に絡む
学生運動の影響みたいなのが
後半からどどっと押し寄せてくる感じで
中盤ずっとほぼおじさんも出てこないし
最初おじさんと二人しか出てこなかったのに
そのおじさんが中盤ずっと出てこなくなって
後半もほとんど出てこないですよ
おじさんと主人公の二人の話だと思ってたのが
どんどん変わっていくんですよね
進むにつれて
展開激しい作品ですね
うんなんかこう
だからこう
1年間にこういうことがありました
大体1年くらいじゃないですか
そうですね
通して最初
春から夏になって
冬くらいで確か終わったと思うんですけど
受験前みたいな感じじゃないですか
秋かなそれぐらいか
だから半年くらいか
半年くらいの間にこういうことがありましたっていう話かなって
後から振り返ったら思うんですけど
中で結構いろんなことが起こってましたね
ほんま最後は事件でしたもんね
そうですね最後
警察
原さんが殺されてしまう
そう
なんかその
だからどういう話をやりたかったんやろっていうのが
最後まであ、こっちがメインになってるっていうような話になってくるじゃないですか
キルプをどう絡めるのかなっていうのを
全然わからなかったし
最初読んでるうちは
最初の方とかほんま全然
翻訳の題材として出てきただけで
気に入ってたわけで
キルプの軍団タイトルも何なのかわからないし
その夢の中の話だったじゃないですか
泳いでる
27:00
王ちゃんが船になって泳いでるっていうやつですね
穂先になってこう
キルプって1人の登場人物
小人ですよね
だからなんか
軍団って何やろうみたいな感じで
タイトルがよくわからんかったけど
最後にキルプに追いかけ回される夢を見る
王ちゃんみたいなシーンがありますけど
すごい終盤に畳みかけてきたなと思う
この伏線回収というか
タイトルというか
この作品の何がメインになっているのかみたいなやつが
最後にドッと押し寄せてきたんで
今までの話と一応全部繋がってはいるけど
最初のキルプを読むところから
キルプというかディケインを読むところから
全部繋がってはいるんですけど
それを全部最後に持ってきたなって感じ
今回私解説を最後まで読んだんですけど
テーマみたいなので
許しという言葉が出てくるじゃないですか
本文にも出てきたんじゃないですかね
原さんが
祈ってるって言ってたから
一日中午前中ずっと祈ってる
ずっと祈ってるって言ってましたね
よくわかんないけど
原さんの考えとしては
自分の派閥の人間が誰かを殺したら
自分はその派閥に殺されることを
許容するしかないみたいな話しますよね
それも
それが罪の許しってことなのかな
で、大ちゃんは今回の事件で傷ついたけど
詩を書くことで
癒されたというか
Hikariさんの曲に歌詞を付けることで
癒されていくみたいな
罪の許しっていうテーマも
最後の方にどどどっと詰めてきた感じもして
そういう意味では結構
作品全体の構成は
私は強引な作品だなって思ってるんですよ
ただそれを込みにしても
割とこれは文体とか
セリフの回しの面白さとか
そういうところを楽しむ作品かなと思ってて
そういうトータルで好きな作品なんですよね
物語っていうよりは
本当に日記じゃないけど
主人公のずっと独り語りじゃないですか
文体も
こういうことがありまして
っていう感じの文章を読んでるっていう感じでしたね
何かが起こってっていうのはあるんですけど
でも経験談みたいな感じの内容やったら
一喜一憂した人生のある一時の話みたいな
30:06
一人称の作品
良さなんじゃないですかねそれは
僕は結構だからね
いろいろその時々で思うところがあって
単純に原文読むのとかって
一回なんとなく読んだりとかするんですけど
辞書を引きながら
受験みたいな英文解釈をしていくじゃないですか
おじさんと一緒にですけど
そうやって読み解きっていうのはあんまりやったことないから
英語の原文の
制作みたいな形ですよね
そんなんもいいなと思って
一回やってみたいな
でもやらないですけどめんどくさいから
短編とかでやってみたら面白いかもしれないですね
そうですね
結構Kindleとかで出てるじゃないですか
書作権切れたやつの青空文庫とかで
原文そのままダウンロードできたりとか
ただやったりするんで
そんなんがあるから
そんなんでも全然やりやすいなと思うけど
よっぽど
なんか推敬っちゃ推敬だなって
そうですね
物好きですよね
あんまりこう
おじさんは理研図を
警察官になってもずっと読み続けてるって言うじゃないですか
原文の読み解きをずっとやってるって言って
お父さんはそんなんやってるし
ブレイクのやってたって載ってるんですこれで
一時期ずっとブレイクばっかり読んでて
家族にそんな話してくるみたいな
自信の時間になったら
この人ずっとブレイク読み続けるのかなと思ったら
違う方に変わったとか
ダンテに映ってるとか
お父さんは偏った趣味の一つなんやなと思って
でもちょっと面白いなと思いましたね
そうですね
ちょっとやってみたいなとは思いますよね
大変そうだけど
山に登る動作とかもよかったし
オリエンティーディングはやろうと思わへんけど
山には登りたくなるなと思って
基地に行く途中の山登ってる
書き方とか動作とか
そんなんは思ってました
あとお父さんが結構いいなと思って
おじさんよりもお父さんのキャラがよかったな
そうですか
おじさんは定感で体語を作って
もの静かやけど
英語の原文を読んで
知的な雰囲気はないけど
インテリっぽいとこもある
お父さんは割といろいろ話しかけてくるけど
抑圧しないし
歯に物の詰まったような話し方をしながらも
そういう風にしか伝えられないことがある
ということをちゃんとわかっている感じが
いいんじゃないですかね
距離の取り方みたいなのが
うまいなと思いますけど
あんまり子供のことに入りすぎず
33:01
でもほっといてるわけでもないみたいな
でもちょこっと口挟んでくるぐらい
お父さんのキャラが面白かったですね
王ちゃんよ、このところ人生に困難が生じている風じゃないのかい
そんな親子の会話ないですよね
お母ちゃんは別に男子として僕が言いました
結構この辺の距離感って珍しいなと思って
他人行儀じゃないけど
友達みたいな感じじゃないですか
そうですね、ちゃんと一対一の人間同士というか
昔の、今でも全然あると思うんですけど
親子関係の上下感があんまりない感じとか
そうですね、なかなかいい関係なんじゃないですか
あとやっぱりどうしても光さんが
光さんに注目してしまいましたね、私は
光さんのセリフだけ太文字になってるじゃないですか
なんて言うんでしょうね、太文字にするとか
点々いっぱいつけたりとか
割と工夫して特徴を出してくるなと思ってて
光さんの話し方もちょっと変わってるじゃないですか
あれあんな感じですね、確か、あの人の本物の話し方
敬語っぽいやつ
そうなんですか、実際に喋ってるとこ見たことがなくて
創作かなと思ってたんですけど、違うんですね
結構あのまんまやと思いますよ
僕は映画でちょっと見たんと
映画の生活は映画を見てて
そこでメイキングで本人が出てきて
喋ったりとかしてたんで
光さんが卒業式に、自分の卒業式のために
卒業っていう曲を使いたいみたいなこと言ってて
で、王ちゃんが詩を書くシーンで
王ちゃんの詩っていう手になってますけど
あれもいい話だと思います
ちょっとうるっとしちゃったんですけど
内容がってことですか
内容というか、光さんの友達と別れるっていう話で
自分たちも学校終わって別の場所で会ったら
自分たちって分かるかなみたいな話をするんですよ
それを元に詩を書くっていう
ちょっと今詩をここで読んでるの分かんないですけど
これとかも結構私は
シンプルな言葉だけど、ちょっとうるっときましたよ
本なん書くのも初めてみたいな感じで
そうですね、その次男は
そうそう
光さんって名前も中盤にはなんと出てこないのがあって
長男が障害があってみたいなのは
割と最初の方から書いてあったけど
長男は喋る台詞とかもほとんどなかったし
最後の最後でいっぱい出てきたなっていう
そうですね
確かに、そんなに最初の方は話の中でチラッと出てくるぐらいで
そうですね、早く寝ないといけないとか
結構このキュープの軍団に限らず
36:01
やっぱり長男が生まれてから
割と長男を登場人物として出してくるんですけど
なかなか障害を持った父親っていうのは
どういう気持ちなんだろうなとか
いろいろ考えちゃいますね
そっか、他のやつはそうなのかもしれないですね
これは全然すごいフラットな家族みたいな感じだから
あんまりそういう大変なこととかは全然書いてなかった
そうですね、幸せにみんなで暮らしてる
あと僕が全然わからんとこがあって一個
小田原駅で一回お金貸すってとこあったじゃないですか
4万円
ありましたね
あれが何にもあと出てこなくて
そうですね、あれはあの時だけでしたね
これなんなんかなと思って
絶対あとでなんかあると思ってたんですけど
何もなかった
確かにあれは伏線とかじゃなかったですね
あの人がもう一回出てくるかなと思ったんで
確かに
あれは何やったんだろう
明らかに金を返してくれるとは思えないような人に
お金貸すっていう経験でした
見せてしまってたんですよね確か
数えてるところ見せてしまってた
ちょうどの金額言われたんですよね
4万円ぐらいやったら何とかなるみたいな
間に合うみたいな
何やったっけ?オーディションかな
ドラマだからオーディションに行かなきゃいけないけど
今だったら急行高に乗れば間に合うから
ちょうど4万円ぐらい欲しいみたいな
出るの影響で
これは全然わからなかった
そうですね
あそこだけちょっと個別のエピソードみたいな
掲げ方しましたね
画複製運動の話が出てきたのが
279ページぐらいから
全体が400ページしかないんで
4分の3ぐらいにする
4分の3読んだとこで
森くんとけ
そうですね若い男の子
森くんとさっちゃんっていうのはもともといたんですよね
ただの若い人でやと思ってて
映画作るスタッフみたいな
アシスタントみたいな
それがちょっと揉め出すというか
何を揉めてるのかもずっとわからなくて
急に4分の3ぐらいのところで
学生運動の話が出てきて
この辺は順を追ってしゃべるのは難しいんですけど
そうですね
でもこの二人が太郎くんを誘拐して
映画も結局できないまま
そうですね
原さんがもう死んでしまったから
映画もできなくなって
ほんまに2点3点するなと思って
内容というか
中で行われてることというか
だから読んでるうちに
最初は翻訳一緒にやってて
オリエンテイリング部の話になって
39:03
部活動に参加するメンバーとかがどんどん減っていって
受験やからって
お前そんな部活とかやってるけど
俺は真剣に勉強始めるからって言って
強く飢えないとなっていくみたいになって
主人公は
王ちゃんは試験の点数が悪いからかなんかで
もうちょっと受験諦めて
なんかやりながら本の翻訳課でもやってればいいんかなとか
そういうことでいろいろ進路に悩むんですよね
それで
自分のおじさんでしょうね
おじさんみたいな感じで
大学でも生きていけるんじゃないかみたいな感じで思って
そっち目指そうか迷ったりしてるうちに
勉強に戻るわけでもなく
桃江さんの話とかがあって
映画制作の方に入っていくんですよね
映画制作の方に入っていったら
オリエンテイリング部も割とどうでもよくなってますよね
勉強もせず
オリエンテイリング部もほったらかしというか
やってるのか書かれてないんですけど
一番最初の
翻訳の話もあんまり出てこなくなるじゃないですか
原文読んで翻訳読んで
関心が一気に映画の方に移っちゃいますね
映画の方で一応
骨董屋の話とかは出てくるんですけど
李健の翻訳
読んではいるみたいな
今まで読んだところなのか読み終わったところなのかわからないですけど
もう一回復習して現場に行くみたいなのは出てくるけど
読み解きみたいなのはあんまりやってないのかな
描写が全然出てこなくなるので
ここまでいくと
映画制作の話ばっかりしてるから
この人じゃあ結局映画作りの方向に進むのかなとか
読んでたら思ったんですけど
その映画すらも作られなくなって
事件があって
監督死んで
映画制作っていう話はなくなってしまいますよね
この話について
時系列でいくと
どういう話になるのかと思ったら
罪とか
自分が
殺人事件というわけじゃないですけど
事件に関わってしまったせいで
トラウマを抱えるみたいな話にまた降っていくんですよね
そのトラウマを詩を書くことで
癒されたみたいな
そうですね
あの時
おじさんが結局現場に一応駆けつけてくれるけど
自分が警察呼んでくれって言ってたら
みんな助かってたんじゃないかとか
そういう罪の意識を
王ちゃんは背負うんですね
その罪の意識でずっと悩むというか
うなされたりとか
42:00
キュープの軍団に置いていられる夢を
それがお兄さんの卒業の歌に
参加することで
ちょっと浄化されるというか
その話になっていくんですよね
終盤になると
だからいろんなことが起こって
何が主題っていうのは特になく
その場その場でやりたいことをやってるみたいな感じの
デココた出来事に翻弄されたりしながら
そういう話だったなと思いました
どういう話なんて言うのはすごく難しい
確かにどういう話かという
一本筋を通って説明するというのは
なかなか難しい話かもしれないですね
どこがメインとかもないですからね
結局解説とか後書き見たら
ほんま最後のことが結構書いてあるじゃないですか
罪の癒しとか
許しか
でもそれってほんまに最後の最後やから
そこだけで別にこの作品のテーマが
貫かれてる感じもしないし
やっぱり主人公が高校生っていうこともあって
その場その場で悩んでることだったり
関心のあることにズームアップされて
あんまり高校生の話なんですけど
自分らの生活とはすごい離れてるなって
すごい思うんですよ
それは自分たちってのは大人になったり
高校生の時の
僕とかの高校の時の感覚とかも
その映画の原文を翻訳してるとかもそうですけど
恋愛とか全然出てこないじゃないですか
桃江さん多分40くらいでしょ
子供ちっちゃいからもうちょい若いかもしれんけど
全然同世代じゃないじゃないですか
おばさんって普通に言ってるし
桃江さんが唯一
さっちゃんとかも出てくるけど
確かに女性は出てこないですね
だから恋愛感情とかが見えてくるところも一切ないし
おじさんが桃江さんちょっと気になってたのかなとか
原さんと結婚してるからあれだけど
さっちゃんから
あなたは桃江さん恋愛なの?みたいなこと言われるじゃないですか
さっちゃんはただのうざい女の子
ギッて睨んでくる
ほんまに最後まで嫌な奴やったんですけど
その辺のあんまり
この部分に関しては生活感があんまりないなと思って
自分らの生活とはちょっと離れてるなってすごい思いました
ちょっとやっぱりこんな奴いないだろうっていうのはありますけど
確かに私も自分の高校生活と全く乖離してるから
そういうリアリティは全然ないですね
ただこういう人らのリアリティっていうのは分かりますけど
自分たちに引きつけて読むタイプの書説ではないって感じですね
45:04
そういう意味では高校生とかが読んでもちょっと共感
共感はしにくいと思いますね
共感を求めちゃいそうじゃないですか
やっぱり高校生の主人公の書説読もうとすると
読む人が
だからそういう意味ではやっぱり大人になって
そういう時に読んだ方がいいのかもしれないな
部活とか受験とかぐらいかな
そうですね
その辺は日常描写として
それでやっと日本の話だって分かってくれん
僕はもうずっと
どんな物語を作るかというか
どんな映画にするかみたいな
原監督と鳩山さんっていう人が
メインになって脚本というか作っていくけど
それで映画の内容というのをどんどん練っていくじゃないですか
その時にだんだん
ほのめかすじゃないですか
何か悪いことが起こるみたいな
誰かが犠牲になるみたいな
はいはい
アブラハムでしたっけ
イサックとなんちゃらの話とかもね
よく出てきてちょっと不穏な感じしますし
生贄に刺さりようとして
ギリギリで止めたってやつ
それをなんていうか
伏線なんかなんていうか分かんないですけど
何か悪いことが起こる予感がするみたいな
ずっと桃江さんも感じてて
でなんかその
原さんがずっと祈ってるのとかもそうですし
僕はだから桃江さんが太郎くんが死ぬと思ったんで
そっかそうですね
確かに原さんが死ぬっていうのは
意外だったかな
意外でしたねあれは
でも原さんが一番悩んでたから
その死んだことでちょっと本人も救われたみたいなことを言ってたけど
そうですねやっぱり原さんは自分の
人間が別の当派の人間を殺してしまったっていうことに
罪を感じたし
結構だから最後に
色々説明してくれたけど
なんで逃げてたのかとかも全部説明してくれましたね
借金なんでできたのかとか
そうですね
さっちゃんの映画を撮れた
さっちゃんの映画桃江さん
なんかその変なあだ名をつけられてずっと悩んでたとか
山口桃江さん
それが汚い方の桃江さんとか言われたとか
顔が
おできとかなんかできてたんですよね
だからやめたって
なかなか確かに一つの言葉でまとめられない
桃江さんの話し方はどこから来てるのかなって
ちょっとあれなんじゃないですか四国の話し方なんじゃないですか
四国なのかな
大江堅ダブロー
あくまでこの小説ではモデルですけど
四国の国から出てきたっていう設定だったら
48:02
桃江さんも当時は四国にいたんじゃないですか
サーカスの時ですか
そうですね
関西って書いてあったような気がして
関西弁じゃないんですよね
なんかちょっとなんとかやねみたいな感じの
どっちかっていうと関西だけど
大阪とかとは違うっていう感じじゃないですか
関西弁ではないです
これ結構他の小説読んでないとわからない話ですけど
大江堅ダブローの別の作品で
懐かしい都市への手紙っていうのがあるんですけど
それも同じように結構自分の家族モチーフにしたような話なんですけど
四国に行くシーンがあって
大江堅ダブローの妹とされるキャラが出てくるんですよ
本当にいるかわかんないんですけど
その子もわりと桃江さんと同じような話し方だった気がしますよ
じゃあそうなんでしょうね四国なんかな
ここまでが事実で
そこの辺が創作か判断つかないところがありますけど
結構そういう身内の話が多いんですよね
そうですね
中期というか初期の頃は違いますけど
それ以降は割と多いと思いますよ
自分をこういうモチーフにした作家って結構いるんですかね
僕が詩小説とか書いてる人は結構そうですね
太宰治さんとかは典型ですけど
でも半々ぐらいじゃないですかね
自分が主人公になっているやつは
半分ぐらいは全然違う人なので
あとは詩小説の人は結構そんな感じだと思うんですけど
詩小説っていうかどうかもわかんないですけど
大池の00のやつに関しては
そうですね何か詩小説のイメージって
自分の悩みを中心に据えて
割と本当に現実っぽく書くけど
大池の00は何かちょっとそれとも違うような
ユーモアの大沢がそう感じさせてるのかもしれないですけど
これなんかは主人公自分じゃないですからね
そうですね
なんかその静かな生活でしたっけ
あれは長女が長女の視点で書いてるそうですよ
ああそんな感じですね
映画はそうでしたね
障害者のせいの話だったのよ
そうなんですか
そうですそれも何かね
どんな人かは忘れましたけど
事件があって自分の兄弟のお兄さんも
そういう風な障害者の性犯罪を犯すんじゃないかみたいな目で
見られるみたいなそういう話だったのよ
ちょっと自分は心配になるって
51:01
そういう事件を起こすんじゃないかとか
けどお兄さんが助けてくれるって話なんですけど
映画は
確か高段者文芸文化から出てたような気がする
ああそうなんですか
普通に出ているのかなと思ってた
私ちょっとずれますけどこれも持ってるんですよ
大江光の音楽っていう
数行も入ってるんですよ
ああそうなんですか
そこは完全に
そうですね本当にあった
マニアン曲なんですね
詩は誰が書いたかわからないですけど
これは詩はついてなかったんですけどね
卒業っていうタイトルの曲はあって
割とピアノとフルートだけの素朴な作品集ですね
結構いいですよ
ピアノがメインですよねこの人
そうですね本当にシンプルな感じです
僕は結構もう話したいこと話した感じです
メモしてきたことは大体全部
大江健三郎を全然読まなかったのって
何か理由はあるんですか
理由は特にないですけど
なんかきっかけがなかったっていうぐらいかな
あとはなんか僕が読むのはそういう
自分が読んでた人が読んでる本をたどっていくとか
あと知り合いが読んでたから読むとか
そんなのがあったんで
周りにそういう人がいなかった
そうですね
こういうテーマで書いてる本は読みたいとかも
大体僕はあるんですけど
そんなのに重なってもなかったんで
何で読んだとかあります?
私は大江健三郎を読み出したのは
社会人になってからなんですけど
私はそもそもそんなに日本人の作家あまり知らなくて
割と海外のばっかり読んでたんですけど
ちょっと日本のも読みたいなと思った時に
日本でやっぱり有名な作家って誰かなと思ったら
大江健三郎かなと思って
そうなんですか
ちょっと大江健三郎を集中して読んでみようと思って
読み始めたんですよね
最初の時系列順で
初期のやつからどんどん読んでたんですけど
最初はやっぱり結構過激な描写が多いんですよ
性描写とかも
それはそれでちょっと面白かったんで
いかにもこれが大江健三郎かっていう感じで楽しくて
だんだん中期になると子供が生まれてとか
割とそういう自分の子供に対する関心が
作品の中心になってきて
そうなってくるとそういう過激な描写も減ってくるんですけど
今はそっちの子供が生まれてからの方が面白く感じますね
54:02
もうやめたんですよね確か
ほぼもうやめたっていう感じですね
全然生きてるけど
結構お酒好きだからアルコール中毒とはいかないまでも
そんなに体調も良くないんじゃないですかね
結構年ですからね
ノーベル賞がだいぶ前じゃないですか
あの時からもうおじいちゃんみたいな感じ
今86歳
大体三島幸男の世代なんですかねこの人らは
そうですね三島幸男の後輩ぐらいの順番じゃないですかね
そっかそれぐらいかな
浦上春樹が70ぐらいかな
その15歳上ぐらいかな
そうですね
読んでないのがいっぱいあるんで
その中の一人だったっていうぐらいかな
とはいえ私も全然読んでないものの方がもちろん多いけど
大池二郎は結構読めて良かったですね
最近といってもちょっと前ですけど
岩波文庫で自分で選んだ短編集が出てて結構分厚いんですけど
それは結構いいんじゃないですかね初めて読むには
割と初期から後期までまとめてると思うんですけど
それもいいしあと数年前に前週も出て
それはハードカバーだからさすがにちょっと大変ですけど
量が多いですよね多いです多いです
前週はねよっぽどですね
結構家にあるんですか
もうほぼ手放しましたけど今あるのキルプの軍団だけですけど
図書館で前週最近借りていくつか読んでてやっぱり面白いなと思って
めっちゃ短編集1500円もする?
バスですよ
だいぶ厚いですね
そっかなんかあれですね色々
僕その昔本読んでた時は高校大学ぐらいの時は
ほぼ新潮文庫で読んだんですよ
新潮文庫であんまり出てないのかな
今見たら何冊かあるみたいですけど
それで読んでなかったのかなと思うんですよね
もう出てないっていうのもあるかもしれないし
新潮でも出てたことは出てたんですけど
新潮も何冊かあるんですね
茶色い背拍子のやつですね
大杉は頭支援や大喜利とかそういうのが新潮ですね
自選大江健座風呂自選短編
今話してたやつが2014年に出てますね
はいはい
もう8年7年前か
今から読む人とかっていうのはどれくらいいるんでしょうね
いやわかんないですね
57:01
なんかどっかでどういう位置づけになってんのかもね
あんまりわからないですからね
きっかけがあれば読むんじゃないですか
だいたいそういうもんなんで
特に現役じゃない人っていうか
生きてるけど現役じゃない作家のって
何かきっかけがあったら読むみたいな
残ってるやつに関してはね
まだ古典には入ってないぐらいなのかな
そうですねやっぱりまだ生きてるし
普段古井義吉って作家が亡くなったじゃないですか
古井義吉って大江健座風呂と同世代で
割とその2人が今古井義吉は亡くなったけど
当時の重鎮的な扱いでいて
古井義吉も亡くなって大江健座風呂も
本当に最晩年だからなるんでしょうね
何かきっかけがあれば読む人はいるやろうし
ジャンルとか作風とかで
とっかかり見つけるのはちょっと難しいかもしれないですよね
何やろうなそれこそ真面目な視点で
障害者の家族との向き合い方とか
そういう入り口で読む人もいるやろうし
そうですね
そういう意味では僕はとっかかりがなかったんで
確かに軽く何かの弾みで読むのはちょっと今は難しいのかな
僕は安倍公保は結構読んでたんですけど
安倍公保はもうちょっと上の世代ですね
SF入り口やったかな僕は安倍公保は
知り合いが貸してくれたのが一番最初なんですけど
最初何読んだんですか?
人間そっくりってやつ
これないんですけど
人間そっくりはすごい読みやすかったんで
高校生の時読んだんですけど
そういうきっかけがあったら読んで
どんどん読んでいくみたいなのは
そういう風にしてましたね
SFっぽいやつ
SF完全にSFのやつもあったし
そういうジャンルでとっかかりもあるなと思ってましたけど
そういう意味ではちょっととっかかりは難しいかもしれないですけど
読み出したらとか紹介されたらとか
そういうのもあるじゃないですか
有名屋誌っていうのが一番大きいから
私もやっぱりノーベル賞を取って一番有名だからっていう
判断で決めました
だいたい人の紹介とかが多いんで
評判とか
紹介がなければ後は賞を取ってるとか
そんな感じですよね
そういうのもあるでしょうね
僕でも河童康成とかは読んだことないんで
私もほとんどないな
同じノーベル賞ですけど
あんまりちょっとゴフな感じじゃないですか
時代がね
ちょっと個人的に興味がある感じではないな
1:00:01
だいたい紹介が多いですね
そう思ったら
三島幸男とかも紹介というか
中学の先生が好きって言ってたから
三島幸男と田田井和さんもそうですけど
そういうきっかけですね
いい先生ですね
社会の先生ですからね
国語とかじゃなくて
でも三島幸男は社会の先生も好きなんじゃないですか
政治的な人間だから
それも別に個人的に喋ってたとかじゃなくて
授業の合間とかに言ってるだけなんですけど
三島幸男か
そういうきっかけが多いかな
三島幸男って一時期
すごい本屋さんで押されてる時期があって
それは三島幸男の没何周年とかそういうことではなくて
単に三島幸男の作品で有名じゃないけど
面白いみたいなので
命売りますっていう作品が
一時期どの本屋さんでも面出したり
いつですか
いつかな4年くらい前ですかね
僕がいない時かもしれないですね
分かんないですけど
命売りますっていうのはすごい
どの本屋さんに行っても
割と文庫のコーナーに面出しされてて
有名じゃないけどおすすめみたいな書き方で
私はそれで初めて多分三島幸男を読みました
小説なんですか
小説です
割とちょっとコミカルな感じの
全然切実なシリアスな感じじゃなくて
でもそれも面白くて
こんなのも書くんだと思いましたね
めっちゃ多いですよね
他作ですね
あんだけ短い間に
だいぶデビューが若いですからね
そうなんですかあの人って
就職して
財務省だからなんかに官僚だったんですよね
そうですね
すぐ辞めてみたいな感じでした
だから22、23とかじゃないですか
そういうウィキペディア情報は出るけど
実際の作品を読んだことがない
多分ですねなんかすごい人だみたいな
逸話みたいな
初期のってことですか
うんなんか振動時代みたいな
逸話は聞いたことがあるけど
でまぁああいう最後のね
盾の回とかですか
とかやってるのはなんか映画とかでも見て知ってるけど
肝心の小説をほとんど読んでない
僕も全然読んでないですけど量が多いんで
多分5、まあ包丁の海だけで4冊あるんで
あーすごいな
そのそれを除いたら
それ合わせても10冊ぐらいしか
10冊ぐらいしか出ないな
でも10冊読めば
潮騒とかね映画化したし
潮騒はほんま何にも響かなかったですけど
田舎の話みたいな
金閣寺とかね一番ベタやったんで
1:03:03
仮面の告白とかも完全にあの
ゲイの人の話
仮面の告白ちょっと面白そう
読んでみたいなって思ってたけど
まあなんか読みやすいと思うんですけど
それこそ主人公が若い高校生ぐらいかな
高校生なんですか
高校か大学かそれぐらいの
夏子の冒険って知ってます?
知らないです
それも三島幸男の
多分その本筋から外れたような
扱いの多分小説だと思うんですけど
なんか割と爽やかな青春小説みたいので
それは読んだんですよ
あんまりメインのやつ全然読めてないのに
2冊読んで
夏子の冒険も面白かった
ちょっとこうなんて言うんでしょう
風変わりのお嬢さんが主人公みたいな
ほんまめっちゃあるんでね
あの人の本自体が
全然その有告とかすごい有名なやつは
ほんまゴリゴリになってくるんで
作曲全然違うんですよね
切腹して終わりとかやから
タイトルしか知らないけど
短編なんですごく短いんですけど
有告とかも
基本的にはなんか
金持ちの出身とか金持ちの人で
あれ短編になるんですかね
そういうのが多いですね
ちょっときらびやかな物語みたいなのが多いかな
でその
包丁の海シリーズも主人公も金持ちの
皇爵の家の長男の話とか
そういうのが多かったかな
多分影響を受けたりとか
してるのが
海外の貴族の小説みたいな
ホスカーワイルドとかそういうのが多いかな
ほとんど
僕は結構一通り話したんですけど
私はそうですね
私も話しました
メモで言い残したこととか
言い残したこと
僕は山の隠れ川を見つけるとこで怪我するじゃないですか
あれめっちゃ痛そう
あれちょっと痛そうですね
念座するとき
すごい細かいことだと
オーバージョイっていう言葉が出てくるの覚えてますか
何回か出てますね
喜びすぎっていうやつですか
予備校の先生に教えてもらったかみたいな言葉かな
オーバージョイっていう言葉が結構ちょこちょこ出てきて
それもちょっと私の中では
ちょっとツボでしたね
変な言葉使うなと思いながら
おじさんに最初憧れすぎてて
会うだけですごい嬉しいみたいなのを隠していくんですよね
1:06:00
恥ずかしくて
中老児さん
すごい超越的な人というか
変わった人だったんですよね
だいぶヒーロー的な描かれ方でしたね
追いをなす感じですよね
表近なお父さんは結構いいですよね
お父さんは僕は好きですね
おじさんはかっこいい人になってて
首を斜めにかしれて
こっちを見るみたいなのあるじゃないですか
ハードボイルドみたいな感じ
そうですねハードボイルドな感じですね
こんな感じですかね
ダラダラ喋った感じ
なかなか要点をまとめるのが難しいですね
読書会は
要点は別に言いたいこと言っただけなんで
僕とかはもうもうなんじゃないですか
ぜひ読んでください
次これおすすめとかあったら
短編集ですかね
短編集はいいと思います
他に長編で何かおすすめするとなると
どうかなぁ
これはちょっと中期以降だから
目むしりこぶちっていう作品があるんですよ
それは結構本当に一番最初の中編があるのかな
それは結構
代表作なんですね
私個人的にすごい好きなのが叫び声っていう小説で
これは今高段者文芸文庫から出てる
文芸文庫多いですね
多いです
割と薄い作品なんですけど
これも結構過激な描写もありつつ
叫び声
外国人とかもいっぱい出てきて
アジア系の人とか
黒人とかも出てきて
ちょっと
血なまぐさいこともあったりして
これは結構面白かったかな
大江健三郎は叫び声を完成させることで
最初の難章を乗り切ったと語っている
自分が大江健三郎を読んでて
面白いと思うポイントというか
類型とかあるんですか
文体とかそういう
文体じゃないですかね
初期は別として
中期以降になってくると
登場人物とか
出てくる人たちは
すごい必死に頑張ってるんですけど
困難とかに見舞われて
でも読者から
肌から読んでみてると
ずれてるような
とぼけたような感じがして
1:09:00
それが面白かったりするんですけど
ただ必死であることは変わりなくて
状況で
切羽詰まってたりするんで
笑えるような
ポロッとくるような
複雑な気持ちになるなと思ってて
文体も面白いし
全体的な
ウォーケン・ザ・ブローンの
状況の書き方というか
そういうところが結構好きですね
なるほど
温度のバランスみたいな感じかな
この話もキルクの軍団の
事件があったりとかしますけど
途中で主人公が
悩んだりとか
苦労したりとかするところって
そんな大した話じゃないですか
事件も本人は何の被害もあわへんし
原さん一人死んだだけやけど
この殺人事件で
話にならないじゃないですか
そんな劇的でもないし
学生運動の絡めてとか
そんなのあるかもしれないですけど
そこだけ聞いとると
事件として並べたら大したことないんですよね
でも自分が実際その場にいたら
これくらい悩むやろうな
ぐらいの感じでは悩んでるんですよね
悩み方も地獄ではなく
煉獄に行きたいみたいな
わかるような
すごい悩み方するなと思って
なんかずれてるような
おかしみとそうだよねっていう
ちょっとした悲しみみたいなのが
いいかなと
違う世界を生きてる感じっていうのが
雰囲気ありますね
村上春樹もかなり
人術にはない世界を描くじゃないですか
それでも人物がクールだったり
かっこいい生活をしてて
多分あそこの
登場人物はそんなに
情けない姿を見せないと思うんですけど
大池のザ・ブロの作品は
本当に必死こいて頑張ってる感じが
ちょっと対極的に感じますね
どっちがいいということではないんですけど
村上春樹のやつはね
慣れてくるとギャグに見えてくる
あれはね、本当に面白いですし
やっぱりスタイルを貫いてる感じは
確かにかっこいいとか思えなくなってきます
だんだんわざとやってるやろって
そうですね、確かに
1:12:00
90年代の作品とか80年代のやつは
そういうのが
かっこいいっていうのも多少あるんかなと思うんですけど
最近のやつとかのってことは
これは笑いを取りにきてるのかなって思ってるんで
ちょっとあまりにもみんなにも気づかれて
自分も正直ちょっと笑ってるところあるかもしれない
結構キャラで
その辺は書き分けてるなとは思いますね
こういう人物はちょっと
旗から見てもおかしくなりながら書いてるんちゃうかな
っていうぐらいの極端なんで
気取った人は
ぜひ見てみてください
ありがとうございました
(音声なし)