1. 上坂あゆ美の「私より先に丁寧に暮らすな」
  2. #8 私たちはいつから「本」を..
2024-01-28 17:45

#8 私たちはいつから「本」を好きになったんだろう

【出演者】
歌人・エッセイスト 上坂あゆ美

京都の僧侶 鵜飼ヨシキ


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小さい頃本読んでた? / 家に週刊誌・ヤンキー漫画・司馬遼太郎しかなかった / さくらももことの出会い / 芥川龍之介の「河童」から読書好きに / 書くことに対するコンプレックス / 「社会の窓」問題

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上坂あゆ美の「私より先に丁寧に暮らすな」
ご質問いただいております。ご紹介します。
子供の頃、本を読む方でしたか?何か印象に残っている本はありますか?
ということで、小学生の時とかめちゃめちゃ読んでました、本。
うかりさんは?
僕は小学生の時全然読んでなかったです。
逆にね。
何歳から?
小6の最後は中1ぐらい。
そうなんだ。
私逆に多分、中学とかで結構読書量落ちた。
元が読みすぎだったんだけど、すごい落ちて。
小学生の時は、クラスでさ、図書館の図書室か、学校のね。
図書室の本さ、いっぱい借りてる人ランキングみたいなさ。
あったあった。
あったよね。
あれがあって、私は上位ランカーっていうか。
読書RTA、世界記録保持者っていうか。
なんか本当に、学校図書室のだいぶ読んだし、
なんかわかんないけどね。
ちっちゃい時めちゃめちゃ読書に飢えてて。
うちの実家がさ、結構やんちゃな家だから。
パチンコ雑誌と週刊誌と、
ヤンキー漫画と、
あと、母親の趣味のしば両太郎しかなかったんだよ。
すべての本が。
すごいな、王道を行くな。
でしょ?でしょ?
それで、あとあれだわ。
コンビニの入り口で売ってるさ、本当にあったご近所トラブルみたいなさ、
分厚い漫画?
妙に分厚いやつね。
妙に分厚いやつとかしかなくて、
なんかものすごい多分、活字に飢えてたから、
なんか国語の教科書とか全部読んじゃってて、
ビンランとか。
で、読むものがなくなって、家で国語辞典読んだりとかしてて。
超文学小学生や。
そうだね。その後、全然読まなくなったんですけど。
なったんですけど、
この質問に答えると、子供の頃はめちゃめちゃ読んでた。
なんか私、小学生の時振動扱いされててさ、周りから。
なんか、通信簿の成績が学校で一番良かったの。
03:05
で、体育以外全部5みたいな感じだったんよ。
すごい。
で、なんか、なんでみんなは100点取れないのか分からないみたいな。
天才のセリフや。
でしょ?でしょ?
でも、勉強自体は別に全然好きじゃなかったんで、
普通に中学行ってめちゃめちゃ成績落ちましたけど、
落ちましたけど、なんか多分活字読むの好きだったんだよね、子供の時。
どんな本読んでたんですか?
えー、でもね、小学生だから、もう何、絵本から児童文学とか、
あとなんか小学何年生の読み物みたいな、
なんか、お話がまとまってる子供向けの冊子みたいのがあって、
小学3年生の時に小学6年生の読み物を読んでた。
おー、しんどー。
しんどーでしょ?しんどーエピ。
だからね、めっちゃ読んだんだけど、実はあんまり記憶に残ってるのってそんななくて、
で、明確に覚えてるのは、あれかな、
あの、私、さくらももこ大好きなんですけど、
多分初めて彼女のエッセイを読んだのが小学生の時で、
で、すごい、なんか、こんなこと書いていいんだっていうのがあったんだよね。
私の場合さ、家にさ、子供が読むような本が全くない状況だったから、
もう学校図書館しかさ、ほぼなかったから、
そこに置いてあるのってこう、なんていうのかな、正しい本しかないじゃん、基本。
学校のさ、図書室って。そんな尖った本置かないから。
で、初めて、多分あれ、
つたや学園通り店で母親に買ってもらったんだと思うんだけど、
さくらももこのエッセイを読んだ時に、
あの、ちびまる子ちゃんとか見てるとわかると思うんですけど、
普通にさ、性格があんまり良くないじゃん、まるちゃんって。
普通にさ、意地悪じゃん、なんか。
だったり、あの、生草というかね、
こう、ずっとダラダラして、みたいなこととかがよく書かれてるけど、
なんかだから、正しくない文章を読んだのが初めてだったと思うんだよね。
っていうか、精錬潔白じゃないというか、その、正しくないわけじゃない、さくらもも子は。
いつだって正しいけど、なんか、そういう、なんか、
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ダメでも面白いよねとか、そういうことに触れたのが多分初めて、あの時で。
で、もう、さくらもも子のDNAはあの時、ものすごい強くたぶん私の中にあって。
刺さったよね。
そう、めっちゃ刺さってて。
やっぱ、もう憧れの人の一人ですけど、今もね。
すごい、自分が、なんか、私正直作家になるまで、あんまり文章を書いた時なくて、
学校の宿題以外で、ないんだけど、
エッセイとか頼まれて、わーっつって書いた時に、なんかすごい、
さくらもも子イズムを感じたね、自分の中に。
あの時、こんなに好きだったんだ、私、さくらもも子のことがって。
思った。
面白いね。
そう、で、この間、さくらもも子店行ったんですよ。
今もまだやってるのかな、日本のどっかで。
やってるんですけど、好きなんで見に行ったら、彼女が一番最初に書いたエッセイっていうのが、
水虫の話なんですよ。
なんか、ももの缶詰に入ってるやつだと思うんだけど、
家族が水虫になって、それがうつって、なんとかして直そうとする話で、
なんか私が、うんことか書いちゃうの、なんかこの辺から来てるな。
水虫を直すだけのことをこんなに書いていいんだって、と思ったんだろうね。
それはすごい覚えてるな。
絵本とか他の本もめっちゃ読んだけど、なんかこれっていうのは、
多分言われたらだいたい知ってると思うけど、あんまないかも。
なんか原体験みたいなのあったの。一番最初の記憶というか。
絵本の?
そうそうそうそう。
気がつけば読んでたみたいな。
そうだね、なんか小学校で読書時間みたいなのあった?
あったあった。
なんか朝の15分本読みましょうみたいなやつとかで、
まあでもそうだね、最初はだから読まされてるものだったと思うんだけど、
どうだろうでも幼稚園の時も読んでたのかな?
ちょっと原体験という原体験は覚えてないかもしれないな。
気がつけば読んでたのかも。
なんかこう部活とかしてたわけでもなく。
私帰宅部のエンスなんで。
直行直棄。
直行直棄。もう入ったことない部活。
09:02
じゃあそれじゃあったら読む時間もあるわな。
そうだね。
どうなんだろう。うかいさんはあったの?原体験的な。
僕は本当にね、成績オール2位だったんですよ。
本当に勉強ができなくて。
なんかごめんな。
今でもちょっとそういう節あるんやけど、
多分今でいうと注意が3万になるというか、
なんかじっとしてられへんというか。
まあなんか多動傾向というかね、子供によくある。
それがすごい地味に出てて。
教宅にはいんねんけど、先生に言ってること何一つわからへんみたいな。
そのままぼんやりやってて。
その流れで本も読めへんくて。
じっとしないといけないからね。
だけどある時急に、小6の最後くらいの時に、
小説を自分で買って、読んだらむちゃくちゃ面白くて。
そっから急にはまったって感じ。
それタイトル覚えてる?
それは芥川のカッパ。
そっから入ったの!?やばい!
小6でカッパを買おうと思ったんだ。
え、すごいね。
芥川自体の名前は有名やん。
なんとなくは知ってるよね。
ラショウモンであったり。
まず俺カッパが好きやねん。
そもそも妖怪とかが好きやって。
やから妖怪物の本やと思って。
あーそういうことか。
で、立ち読みしたら全然違うけど、
なんか全部わかるみたいな。
そこを急に読み出して、
そうしたら家族も不審がれ始めて。
なんでこいつ本読んでんねんみたいな。
そっから一気にはまって、
いわゆる太宰、内田百験、
あの辺りとかからどんどん入ってって、
今に至った感じ。
てか、芥川から入ってよかったね。
いや、ほんとそうやと思う。
だから本物に作文とかも書けへんから、
親に書いてもらってたもん。
へー。
本読むようになってからも苦手だった?作文。
本読むようになってから、暗くなってん。
高校にいたってはもう高校行かへんくなってたから、
もうその作文という課題が出たかどうかも知らへん。
あーそうなんだ。
あ、けど一応大学の入試で論文みたいなのは、
12:01
むっちゃかけてたって言われた。
てかそもそも文章を書く専攻じゃないですか、
うかいさんは。
それに行こうって思ったのはいつのことなの?何歳?
それは一回その入試受けた大学は辞めてしまって、
フリーターになって、
4回生の年だから20歳の時に卒業した学科に入ってんけど、
ここはほんまにその時代というか、
インターネットが世の中に一気に浸透した時で、
ずっとブログがいっぱいあって、
で、それを見てる人たちもいて、
その人に紹介されていったって感じ。
へーすごいね。
じゃあもうあれだ、入試の時ってことは小6で読書体験があって、
で、まあだから18ぐらいで文章を書く方もできるようになってたんだ。
でもね、僕文章をいまだに若干、
いまだに自分の文章ができてると思ったことになる。
あ、そうなんだ。
え、でもそれは目が超えすぎたのでは?
いやーなんていうか、わからへんけど、
なんか大学時代は全然うまくいかなくて、
それこそ評価もされへんし、
やっぱ周りの人たちに、
どうにか食いつくので必死やった。
へー。
で、それからもう10年以上たって、
いまだにそこにいる理由はちょっとそこがある。
あいつらよりも上に行きたいって気持ちはまだどっかにある。
それは今、卒業した大学で仕事をしている人たちによって、
あいつらよりも上に行きたいって気持ちはまだどっかにある。
それは今、卒業した大学で仕事をしていることでしょ?
あ、それもあるし、趣味で文章を書いたり、
何らかのエッセイを書いたりみたいな、
そういう時にはその気持ちがある。
なるほど。
みなさん、うかいよしきの作品は、
植坂由美の人生ショップで販売しております。
おー自然な流れ。
インフォマーシャル。
9555ってやつをね、私がうかいさんに頼んで書いてもらった同人誌があるんですけど、
あれもね、書評というかね、レビュー本というかね。
久しぶりにちゃんと書いた文章かもしれない。
自分的な満足度はどう?あの本。
15:00
うーん、書いてる時はむちゃくちゃ楽しかったけど、
まあこれは別に満足度が低いわけじゃないけど、
今思えばもっとやりたいことがいっぱい出てきたって感じはする。
なんかもうちょっと長いものも書きたいなって。
いやもうそれは全然創作意欲じゃないですか。
そうなんです。
次、社会の窓についての人を作ろうと思って。
社会の窓ってGパンのチャックの開いてる状態?
3周大後半に戻ってくるとね、
なんか俺も周りも社会の窓開きがちなのよ。
え?それって廊下なの?
廊下。だからそこを突き詰めたいなと思って。
面白い。
それの一冊にしようって。
私、会社で働いてた時にさ、
本部長がさ、会社の偉い人が、
なんか開いてて、チャック。
でなんか飲み会の場で、なんかすごいいじられたの。
上坂はどの子のだから、みたいに言われた時に、
まあでも、あなた開いてますけどね。って言って、
なんか周りが、あ、こいつこれ行くんだっていう空気になりました。
いいっすね。
笑ってくれたからよかったけど。
そういうエピソードも集めた。
そうだよね。上司とかとか言いづらいだろうからね。
最近それこそ、男性女性関わらずズボンを履くようになったじゃないですか。
そうだね。
最近って、うかいさん、タイムリープしてるんですか?
いや、なんて言うやろ、スーツとかも。
うん、よりね、ジェンダー人にはなってきてるよね。
で、そうなってくるとやっぱり、女性にも同じように、
社会の窓が開いてる人が増えてくるんですよね。
あー、ズボンの弊害だね。
そうそうそうそう。
私も開いてる時あるもん、全然。
それを、指摘していいのかどうかもわからへん。
確かに。
それを考えたいと。
ジンで。
ジンで。
めちゃめちゃいいじゃん。面白そう。
社会の窓口。
うん。
じゃ、できたらまた、文振り行こう、一緒に。
うん。
じゃあ、そんな感じで、
この辺で終わります。
はーい。
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