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もう4月に入って少し経ちますけど、そろそろ授業が始まるという大学生も多いと思うんですね。僕、大学で教えてたりするので。
で、新生活スタートさせたいという方もね、いろんな場面で多いと思うんですけど、新生活といえば、やっぱり新たな一歩だと思うんですけど、
新たな一歩というわけで、今回のテーマは、仮釈放と保護観察です。
結構強引な新たな一歩というわけで、行きましたね。
いろんな人にとってのスタートで、僕らの視点としてはやっぱり新たな一歩といえば、仮釈放かなと。
なるほど。
新たな一歩といえば、南口さんなんかありますか?
南口 そのまま行く感じですね。ありました。
あの、春とはあまり関係ないんですけど、私は去年ヨガを始めまして、
素晴らしいじゃないですか。
初めて1ヶ月ぐらいでコロナになって、席続くし行けなくて、もう1回行くとか結構大変で、
なんかこう、切れちゃってですね、気持ちとかが。大変でしたね。いい話じゃないですね。
なるほど。いやいや、でもね、今回のテーマにすごく沿ってるのが、
完全に新たなところでスタートさせるっていうよりは、一旦ちょっと始めてたものが途切れた後に、
再スタートするとかっていうのって、普通にゼロから始めるのも大変ですけど、
一旦途切れるともう1回始めるので、結構気が重いじゃないですか。
なので、なるべくなら継続できたり、戻りやすい仕組みがあればいいなと思ってるんですよね。
丸ちゃん教授の罪な話 市民のための犯罪学
刑事政策犯罪学を専門とする立証大学教授で、一般社団法人刑事司法未来の丸山康博です。
同じく刑事司法未来の南口文です。
このトーク番組は、一般社団法人刑事司法未来が送る、これまでとは異なった視点から、罪と罰を考えるものです。
ニュースでは聞けない犯罪学刑事政策の話について、分かりやすく解説をしていきます。
お堅いテーマですが、なるべく親しみやすい形でお伝えできればと思っています。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
というわけで、今回のテーマは仮釈放と保護観察なんですけども、どんなイメージありますか。
仮釈放って、1回刑務所に行って、社会生活と離れて、切れて、社会に戻ってこられる時の仕組みだよねって思うんですけど、もうちょっと詳しく教えてほしいです。
はい。仮釈放は、犯罪白書によるとですね、改修の条があって、改善行政が期待できる懲役または金庫の受験者を、刑期満了前に仮に釈放して、
仮釈放の期間ですね、残り期間なんです。最初に懲役10年って言われると、10年全部いるのが満期なんですけど、その途中で出てくると、これ仮釈放なんですけど、
例えば10年の人が8年で出てきたら、残り刑期っていうのは2年ありますよね。これ残刑期間って言うんですけど、これが満了するまで保護観察に不することで、
犯犯を防止し、その改善行政と円滑な社会復帰を促進することを目的としていると書いてありまして、
まだちょっと説明続きますね。その審理は地方公正保護委員会というところが行うということになっています。
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もう少し要件を読んでいきますと、仮釈放は懲役または金庫の受験者について有期刑については刑期の3分の1、
無期刑については10年の法定期間を経過した後、許すことができると書いてあって、仮釈放を許すかどうかは、これまた要件がいくつかありまして、
介護の上、改善行政の意欲があるかどうか、再び犯罪をする恐れがないかどうか、保護観察に不することが改善行政のために相当であるかどうかの順に判断して、
それらの基準を満たしたものについて、社会の勘定が仮釈放を許すことを前任するかどうかというのが最終的に確認して判断されるというのが犯罪白書の説明ですね。
ものすごく長くて難しすぎて、ちょっと最初の方から順番にもう一回聞いていいですか。
わかんないですかね。例えばこの改修の条があるって、これは日常生活で使わないですか、みなさん。君改修の条あるねとかっていう日常生活で。
改修の条って、人生で初めて聞いた方もいらっしゃるんじゃないかなって思うじゃないですか。
すごく簡単に一言で言ったら刑務所とかに入ってある人を、いつまでですよの決まりの前に外に出ていただくっていうことってことですよね。
仮釈放の方ですね。その通りです。
もう一度細かく言うと、基本的には裁判で判決が言われますよね。
この時にあなた懲役何年ですよ、数字が決まってるのが有期刑っていうやつですね。
で、終わりがいつかわからない懲禁ってあるってやつが無期って言われるやつで、今のところ懲役と禁錮っていう刑罰があるんですけど、
これ一応刑法の改正がなされまして、115年ぶりにですね、懲役と禁錮が日本からなくなってですね、
公勤刑っていうのが2025年から始まることになっているので、それ以後は無期公勤とか有期公勤刑っていう風になっていきます。
なるほど。分かりやすく順番に聞こうと思ったらさらに難しい話出てきてしまったので、
公勤刑はまた今度にしましょうか。
まず公勤刑の話はちょっと置いておくでしょう。そしてですよ、有期と無期っていうのが何年入るって決まっているのが有期で、
ずっとですっていうのが無期だと思ったんですけど、ちょっととりあえず今日は有期のとこ、期限が決まって刑務所に入った人の話で、
一回仮釈放をお話ししたいと思うんですけど、いいですか。
それがいいですね。2、30分で話せるのはその辺ですよね。
そうそう。だから今日はその無期の話はちょっとやめとくということでお願いしたいと思います。
その上で仮釈放って、要は今のお話だったんですけど、その目的とかの方、その説明というより何のためにあるのかとかをちょっと教えてもらっていいですか。
一応ですね、再犯を防止して改善構成と円滑な社会復旧を促進することを目的とするというふうに犯罪白書では説明で書いてますね。
それは丸山さんの理解としてはどんなふうになりますか。
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仮釈放ですか。基本的には本来これ聞かれている方は、例えば自分が裁判員で言って刑罰も決めるわけですよね、市民が。
この人悩んだ、結局懲役10年って思ったら10年いるのが当たり前だと思われると思うんですけども、
中のこの行いがいいとか、さらに社会の中で再出発した方がこの日に乗ってはいいんじゃないかっていうのをいろんなプロが判断してですね、早めに出るっていうのがこの仮釈放なんですけども、
でもこれ円滑に使える方が社会にとっても実はいいと思っていて、なぜかというとですね、
一回出処した人がもう一回刑務所に戻ってくるって再入所する人の割合っていうのは圧倒的に仮釈放で出ている人の方が戻ってくるのが少ないわけですね。
ゼロじゃないですよ、もちろん。ゼロじゃないんだけども、満期で例えば懲役10年って言われた人が10年お勤めをして出てから社会でもう一回スタートしてっていうのと、
仮釈放の人が途中で行ったんでたんだけど、もう一回社会で再スタートして、もちろん上手くいく方ももう一度再犯してしまう方もいるんですけど、この割合が満期の人の方がやっぱりまた戻ってくる割合が高いわけですね。
そこは理由は人それぞれいろいろもちろんあるんでしょうけど、突然出るよりソフトランディングした方がいいみたいなことなんですか。
そうですね、イメージとしては例えば飛行機の着陸を考えていただいて、例えば刑務所にいるときが空を飛んでいる状態で、社会復帰が地上にいる状態だと思ったときに、
じゃあここから自由に生活してね、ほなバイバイって言うのと、それもいきなり急降下で落ちていくようなイメージですね。そうじゃなくてなるべくこうだんだん高度を落としていって、
地上にランディングする、なんか飛行機が着陸するときのソフトランディングみたいなイメージしてもらうと、いきなりこうなんていうか刑務所からじゃあバイバイっていうよりは、
緩やかにサポートを受けつつ社会にソフトランディングしてもらうっていうようなイメージを持ってもらうとわかりやすいかもしれないですね。
それとその仮釈放で早く社会に出た方がいいって考えてるってことなんですか。
そうですね。なるべく、そもそもですけど、自由刑ってルールがあって刑法に当たるような職法行為があって、それに対する罰として自由が奪われるというのが自由刑なんですけど、
それは罰として一定期間の自由の制限を受けるっていうのが一応刑罰として行われてるんですけど、なるべくならですよ、なるべくならどんだけ短期であっても日常生活から引き離さない方が、
その人の生活、その社会復帰に関してはとてもいいって言われてるんですね。例えばどんだけ短期でもあまり短期自由刑の弊害っていうのがあって、
例えばですね、仮に1ヶ月とか半年とかでもですよ、通常例えば大学生だとその期間のセメスターの単位全部落としますよね。
社会人だと半年も仕事離れたらクビになることがありますよね。私、家賃払えないと住むところ奪われますよね。
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ちょっとでもやっぱり例え短い期間でも社会から一旦分断されるっていうのがその人の再スタート、再スタートどころかその生活自体がやっぱり崩れてしまうわけですね。
なのでなるべくなら日常生活続けながら、ただルールを犯したのでそれに対する罰を受けるっていうのがどんどん近代化人道的なものが進んでいく。
例えば罰金刑なんていうのは日常生活続けながら一定の金額払うっていうので生活は続けられるわけじゃないですか。
自由刑もなるべくなら短い。生活の再スタートがしやすい。本当は自由刑をなるべく少ない方がいいっていうのは前提にあって、
さらに仮釈放なんかに言うともうそもそもなんかもう社会の中でこの人再スタートできそうだな。
だけど最初に言われた刑罰の期間はあるのでそれは罰としてまた残刑期間さっき言った残りの刑期は保護観察を受けながら完全にフリーになるわけじゃなくて
社会の中で一定の制限がありつつも再社会化というか再スタートを切るっていうようなことをやってるわけです。
なるほど。その社会のルールを破ったっていうことへのペナルティと、でもその人も社会で共に生きてる一人一人なのでその社会での生活を続けていくってこととのバランスの取り具合。
そうですね。確かにこの一般的に見れば事件を起こしておいてとか罰を持っておけるべきだっていう声もあるんですけど一方でこの再犯する人が次の犯罪をしないようにするっていうのも大事ですよね。
次の被害者生まれないわけで。っていうと今日のテーマだけじゃなくてこのポッドキャスト僕らがやってる罪の話に前提として思うんですけど
加害者に対してそんな手厚くするなとか多分いろいろ思われる方いると思うこれ聞いてると。だけど本人のもっと細かく言うともっと細かい話はあるんですけど
まずはこの人が再犯しなくなって、社会の中でみんなと生活できるようになったら次の被害者生まないわけですよね少なくとも。
そういうことでいろんな効果、実は被害者の支援も大事なんだけど加害者の支援をすることで次の犯罪生まないっていうのも大事な政策なんですよね。
今のお話ですごく自分としてはしっくりくるんですけどちょっと報道とかで気になるのがすぐ出てくるんですよねみたいなコメントがたまにあったりして
そういうところがこう人にどう理解されているのかなと思うんですけど実際の運用ってどんな感じなんですか?
仮釈放の多分すぐ出てくる云々の議論というのはおそらく無期懲役に対する間違った議論でよく何人ですねワイドショーとかでも
なんかこういろいろ無期懲役ってすぐ出てくるんでしょとか10年とか20年で出てくるんじゃないか
無期懲役の例えばさっき法律でどうなっているかっていうのでさっき改修の条文とかわかりにくい話をしたんですけどそっちじゃなくて
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形式上決まっている部分というのは有期系は3分の1で無期懲役に関しては10年でって言ったので
法律10年でって書いてあるんでこの法律だけ見ると10年で出てくるんじゃないかなっていう勘違いが出てくるわけですね
実質全然そんなこと運用上違うんですけど一応法律10年を超えたら審査をすることができるって書いてあるんで
これを読むと10年で出てくるんじゃないかなっていうのが多分ワイドショーとかで思われているすぐ出てくるんじゃないかなっていう議論だと思うんですけど
そうじゃなくて有期系の方の話でいくと刑期の3分の1ってこれも別に本当は3分の1の運用なんかほとんどされてないわけですね
ってなってくると仮釈放で出てくるっていうこと自体は実はそんなに多くないと僕は思ってるんですけど
実質数字的にはどうかっていうとだいたい半々ぐらいなんですよ
何が半々ぐらいかっていうとちょっと想像してもらうに皆さんもし余裕があるなら犯罪白書をネットで見れるんで
犯罪白書で見てもらうのが一番いいんですけど数字としてはねただちょっと僕が読み上げるというか数字を言うと
だいたい想像してもらって半々なんですね何が半々かって満期で出てくる人と仮釈放で出てくる人がだいたい半々ぐらいなんです
何が半々かっていうと例えば刑務所の中で亡くなられて小遺体になってっていうのはちょっと置いといてですよ
その1年間で何人出てくるかっていう数字が出てくるわけですよね
その年例えば2023年に刑務所から何人出てきました2022年には刑務所から何人出てきました
総数の中で何人が満期で出てきた人で何人が仮釈放で出てきた人っていう比率があるんですね
わかりやすく言うと例えば2022年に1万人が刑務所から出てきたとしますね
でこれって刑務所から出てくる人って2パターンあるんですさっきあの亡くなったっていうのを置いておくと
どんな2パターンかっていうと満期釈放で出てくる人と仮釈放で出てくる人って2パターンあり得るわけです
で満期釈放で出てくるってどういう意味かって言ったら
例えば判決で懲役10年って言われた人が10年目を迎えたのがたまたま2022年だった
これ満期で2022年に出てくるわけです
で仮釈放の人は例えば懲役10年って言われた人が8年で出てくるのがさっき仮釈放だって言いましたね
例えばですよその8年目に当たる年が2022年だった
ということは2022年に刑務所から出てくる人の中でちょうど満期で2022年になったから
満期釈放で出てくる人とまだ刑期は数年残っているんだけど
途中で出てくる仮釈放の人がたまたま2022年に出てきたっていうパターンがあり得るわけですよ
でさっき言ったのは例えば1万人が2022年に出たとして仮にですね仮の数字ですよ
で半分の人が満期の人だった
で半分の人が仮釈放の人だったっていうと半分半分ですよね
50%っていうことになります
でだいたいこの50%のこれ仮釈放率って言うんですけど
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今年出た中で何人が仮釈放で何人が満期釈放かっていうこの数字を出すと
だいたい半々ぐらいなんですね
ただちょっと前までその半々と何ならもう満期の人がちょっと多くなりかけた時期もあったんですけど
今は60%ぐらいまで仮釈放率が上がってきてます
仮釈放で出てこられる方が多いの方がちょっと多いってことですかね
6割ぐらいぐらいですね
そういうのはこう何て言うんですか
時代の流れとかなんか政策の変更とかで変わったり厳しくなったり緩くなったりなんかするんですか
これはねあのいろいろいろんな場面で例えば原発課が進んでった場面っていろいろあったんですね
例えば言い渡される契機が重たくなってきつくなっているっていうようないろんなサイバーな場面で重くなっている
いろんな場面であるんですけど
実はこの社会復帰の公正保護と言われる部分でも実は原発課の影響を受けているんじゃないかっていうところがあって
それがさっき言った半々だったんですけど
それまでは実はね60%もっと言ってもかなり昔まで言ったら戦後とかですよかなり昔で
80%とか70%で仮釈放の人が多く出ている時期があったんですよ
それがすごい勢いで落ちていって50%になって
2010年に至っては49.1万機で出てくる人と仮釈放の人入れ替わっちゃって
数的にですね
戦後すぐっていうのは仮釈放率が70%とか80%近くいっていて
その頃はだからもう混乱期でたくさんの人が捕まったのでたくさんの人を先に仮釈放で出すっていうような
多分現場が回らないっていうような事情があったんでしょうけど
で刑務所で運用できるっていう時代になってくると
だんだん60%ぐらいに落ち着いていったんですね仮釈放率が
でその時のいろんな政策の影響を受けるんですけど
特に現場使いの影響を受けているだろうと言われているのが
2000年以降のあたりのところで
2010年のあたりになるとついに満機釈放の人の方が多く出るっていう風になってしまって
で仮釈放が49%台まで落ちちゃったんですね
でこれ僕らのそうですねプロというか犯罪学者とかこの刑事司法に関わっている人から考えたら
この仮釈放率が50%を超えて減ってしまうっていうのってすごく危機感を感じるんですけど
ただこれ一歩引いて考えると
さっきも言ったんですけど実はここまで聞いてて多分違和感を持たれている方も
リスナーにいらっしゃるんじゃないかと思うんですけど
半分も仮釈放になんのっていう人いると思うんですよね
だから自分が判決というか裁判員に関わって悩みに悩んだ挙句
この人は10年刑務所に行っててもらった方がいいじゃないか
それが妥当なんじゃないかって出した数字が
実はこの人8年目で出てますよとか7年目で出てますよってなると
10年いるんとちゃうんかいっていう風になるんじゃないかと
むしろそっちの人が多いっていうのは半分も出てんのと
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個人的にはですよ僕的に先も言ったんですけど
この司法の分野に詳しい人ほどついに半分まで減ってしまったっていう考えなんですけど
ここは多分そこが出てくるとこだと思うんですよね
実際にやっぱり報道とか見てて判決出るとこまでで終わるじゃないですか
だからその後どういうことを考えて
さっきのお話みたいななるべく社会で暮らさないと
結局その後また刑務所に入るようなことになったりだとか
全部生活切れたら大変だよねとか
そこまでなかなか普段の暮らしの中で考えることあんまりないので
報道に触れることもあまりないし
だから確かに10年って言ってんから10年入ってるんじゃないっていうのは
前提としてある気はしますね
ですよね
ただこれだから仮釈放で出る人が減るって実はどういう問題かって
もう一歩引いて考えるの大事だと思ってて
例えばさっき機械的に犯罪白書の中でこう書かれてますよ
っていうところでもちょっと言ったんですけど
仮釈放って誰が決めるかっていうと地方厚生保護委員会っていう人たちがですね
この人は仮釈放で出てよくて
この人はダメだよ引き続き刑務所で期間を過ごしてくださいね
っていう権限があるんですけど権限の一つがあるんですけど
ちなみにどういう人が出れるかって
例えば南口さんが地方厚生保護委員会のメンバーになりましたと
目の前に10人ぐらい並んでいますと
みんな頑張りますって言ってる
誰を選びます?
一般的には再犯しない人ですかね
そうでしょうね
例えばこれ僕が授業で一人一人に聞いていってもですね
なんかこういろいろ言うんですよ
刑務所で真面目に過ごしている人とか
目つきが怖くない人とか
なんかこういろんな100人言ったら100通り答えあるんですけど
多分まとめると再犯しない人っていうことになるんですけど
根本にある考えはね
じゃあ今度再犯しない人って
どうやってみんねんってことになりますよね
いやそうですよねそうなんですよね
なんか真面目に頑張ってた人とか
刑務所の中で一生懸命頑張ってた人とか
それは確かに重要な要素の一つではあるんですよね
例えばほら懲罰を受けるような
中でも実情違反とかで懲罰を受けているような人は
仮釈放審査に乗りにくいとかになってくるんで
それは確かに一つの要素なんですけど
一方で刑務所で期待される行動だけをきっちり守れる人が
今度社会の中でもうまくいくかっていうと
そうでもなくて
なんかこれなかなか難しいんですよ
刑務所ではもうぴったり求められる行動ができるんだけど
じゃあ社会の中でそれがそのまま生きるかっていうと
そうでもなくて
そしたらやっぱり反省とかめっちゃ後悔してるとか
なんかほんまにこんなこと二度としたらあかんって
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思ってる人とかじゃないですか
そうですねそれがその辺のさっきの
改修の条とか介護の条があるかとか
そういうところにつながってくる要素の一つでもあるんですけど
ただこう
多分みんな一人一人全員が反省してますとか
もう威嚇気をつけますっていうと思うんですよ
ってなってくると
結構無理っくりな質問して申し訳ないんですけど
実際に客観的にですよ
この人は再犯しやすいかなしにくいかなって
何かを基準に決めたくなるじゃないですか
多分一人一人の思いは強く語ってくれるけど
そこだけじゃ判断できひんなってところがあって
数字上も結構出てきているのが
その人が帰るところが安定しているのと
それなり安定した仕事があるっていうところが
結構再犯の速さのレベルに違いが出てきていて
特に地方厚生法委員会とか
ここの人が借り着法の審査に乗って
借り着法許可が出るって時に
重要なポイントとなってくるのが
とりあえずこの人が刑務所の門を出て
お帰りって言ってくれる
別に家族じゃなくてもいいんだけど
帰る先がちゃんとしている
基準先って言うんですけど
この基準先がしっかりしている人と
もう一つは
うちで働いていいよって言ってくれるような
雇用主さんとか職場が安定している人ほど
やっぱり借り着法の審査には乗りやすいわけですよね
さっきの僕がここで危機感を感じているって
もっと多かった借り着法の人が減ってきているっていうのは
何で危機感を感じているかっていうと
最近原発課の影響を受けたんじゃないかって言いたかったのは
社会の中でですね
うち戻っておいでよっていう人が
減っているんじゃないかっていうことと
うちで働いてどうぞっていう人も
減っているんじゃないか
そうなってくると社会の側が
お帰りっていうか
帰ってきていいよっていう場所がどんどん減ってしまって
で戻れなくなっていく人が
満期まで刑務所にいて
一応裁判所では言われたから10年って
10年までは刑務所は見るけど
言われたからそれは見るけど
後のことはもう知らんよ出てってねっていう
社会になってしまってるんじゃないかっていうところに
危機感を感じているっていう話でした
10年経ったら
お帰りって言ってくれる人がいようといまいと出なきゃいけないってことですか
そうですね
だから刑務所の仕事としてはやっぱり
法案施設としてもそうですし
例えば裁判官が長期10年って言ったら
10年その人を
その場で過ごしてもらうっていうのが第一の命題になるので
ただその10年間は頑張るけど
確かにその人はもうお勤め
そして罰としてはそこでもうお勤めは終わっているので
それ以上刑務所が関わるとちょっと人権侵害がかかってくるから
そうですねおかしいね
でとりあえず言われた経験は見るけど
それから後のことは一応刑務所の仕事ではないってことになるわけですよね
その10年で出たらもうその後はそら関われませんと
刑務所の人がね
そしてその前に仮釈放で出ますってなったら
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どんなふうにバシッて切れずに
仕組みとして支えていくんですか
刑務所の中のことを施設内なので施設内処遇って言うんですけど
刑務所の外である社会復帰の支援というか
法務省がかかってこれ社会内処遇って言うんですね
でこれ社会内処遇っていうのをメインになっている
いろんな人たちがいろいろになるんですけど
メインになっているから法務省の保護局の保護観察官っていう人がいるんですけど
この人たちが保護観察っていうのをするわけですね
保護観察っていうのは犯罪をした人とかもしくは非公のある少年が
社会の中で構成できるように
指導とか支援とかを行っていくっていうのが保護観察と言われています
そうするとそういう保護観察っていうのをしながら
突然社会に出てじゃあ突然生きていけっていうんじゃなくって
少しずつ少し早く出て社会で生きていってくださいねっていう制度ってことですよね
そうですよねもちろんですけど
最初に起きた事件に対して被害者の支援は徹底する
これはもう絶対なんですけど
で犯した罪に対する罰を受けてもらうってこれも行われてるんですけど
その一方でその罰を受けはするんだけど
次の再犯を生まないっていうか
その人がもう一回社会に戻ってって
普通の生活を取り戻すっていうのも大事で
そうするためにはやっぱり
もちろん満期までいる人もたくさんいらっしゃるんですけど
一方で早めにこう社会に戻ることで
社会復帰が可能になって
次の再犯が生まれないっていうのも大事な策なので
この辺のためにさっき言ってたソフトランディングっていう考えが出てくるんですけど
この辺はいきなりねもうだから門から出て
刑務所の門から出てほらバイバイって
であとは自分で生きててねっていうわけにもなかなかいかない
というのが一つと
もう一つはその仮釈放でさっきも言ったんですけど
残りのまた刑期残ってるわけですよね
懲役10年の人が8年でたら2年残ってるわけです
これってまだ言われた罰を受けてる期間でもあるんですよ
そういう意味で生活の再建のためにサポートするっていう意味合いと
一つはあの罰というか刑罰を受けている期間も残っているので
ここは法務省の方という意味では保護観察官が保護観察をしている
で支援をしつつその監視というか管理もするっていう両面で
保護観察っていうのを社会復帰に向けてサポートしていく
っていうようなことになっているわけですね
そしたらそういう保護観察があって
仮釈放っていう早く社会に少しずつ社会に出て
社会に帰ってくっていう制度ってなると
もっとたくさん仮釈放があったほうがいいですよね
そうですねやっぱり仮釈放とか社会復帰って
もちろん本人の頑張りも大事なんですけど
さっきも言った通りお帰りって言ってくれる帰ってくれるところ家族とか
もしくは家族じゃなくてもいいんですけど
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受け入れてくれる社会っていうのもあって
両方ないとなかなか難しいので
そういう社会になっていったらいいなと思っています
さてここで犯罪学をもっと身近に感じてもらうために
犯罪学の観点からエンタメを見ていきたいと思います
今回は私からどうしてもということで
レイ・ミゼラブルの2012年版をお勧めしたいと思います
いい映画ですね
いい映画なんですよ
今回レイ・ミゼラブルを選んだ理由っていうのは何なんですか
この映画はすごい有名な映画なんで
ご存知かと思うんですけど
同名小説を原作にして
世界中で映画化されたり舞台化されている映画で
ファンを盗んだ罪で19年服役したジャンバルジャンっていう人が
仮出所後に再び盗みを働いてしまったり
許してくれた人に感銘を受けたり
その後すごい運命的な出会いをしたり
すごい長い映画なんです
でも私は最初の本当最初のところの仮釈放を
ジャンバルジャンがされるんですけど
その後で受け入れた社会が結構彼を
あっち行けって言ったり
いじわるしたりするんですよね
そこが先ほど丸山さんがおっしゃった
おかえりっていう社会
やったとしたら
彼の人生はどう変わったのかというか
やっぱりそういう犯罪をしたって言われてる人への
社会の在り方がすごく描かれてるんですよ
めっちゃ最初なんですけど
なのでこれを言いました
映画としてはフランス革命とか
いろんな市民がどう立ち上がって戦うかとか
そういうところがメインかなと思ったんですけど
選ぶところのポイントがやっぱりちょっとマニアックで
最初の仮釈放というか出所した時に
困ってるだろうって受け入れてくれた司教さんがいて
この司教さんのところでもやっぱり
食器というか銀のあれを盗んじゃって
でもそれも司教さんは受け入れてくれてとか
っていう人の優しさはあるんですけど
ただ混乱期のさらに社会復帰の難しさと
その時にお帰りっていう社会があれば
もっとあの人の人生変わってたんじゃないかな
っていう視点で見るっていうことですよね
そうなんです
司教さんに出会うよりさらに前の
めっちゃ最初のシーンなんで
皆さん見逃さず
めっちゃ最初なんで
ぜひ見ていただきたいと思っています
なかなかマニアックの一番最初のところ
でもそういう視点でこれを見れると
またちょっと映画の見方が
変わってくるかもしれないなと思いました
素晴らしい映画なのでぜひご覧になってください
丸山さんに解説してほしいエンタメ作品がありましたら
番組詳細欄にあるリンクよりご投稿ください
今日のテーマは仮釈放と保護観察でしたが
最後に丸山さんがおっしゃった
お帰りって言える社会っていうのが
すごく印象的で
仮釈放とか保護観察って
普段接しない単語なんですけど
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でもやっぱり私がどうあるか
っていうことなんだなと思いながら聞きました
そうですね
これも何度も
今日だけじゃなくて何度も話が出ているんですけど
もちろん事件の被害に遭われた方の支援は
徹底するんですけども
一方で犯罪をしてしまった人の支援をすることで
次の犯罪も生まないっていうところを考えていくと
やっぱりその人がいかに社会復帰できるかっていうところは重要で
やっぱりこの辺のポイントになってくるのは
仮にとても本人が頑張っても
社会のほうが完全に受け入れないってなると
なかなか社会復帰も難しいので
それ一人で頑張れよっていうのが
なかなかハードルが高いから
やっぱりこの仮釈放をどう運用していくかとか
保護観察がどうサポートして
時には厳しく
時には支えながら
社会復帰っていうのをどういうふうにやっていくかっていうのが
結構ポイントになっているかなと思います
さてこの番組では
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お相手は丸山靖寛と
南口文でした