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働き方ラジオ始まります。このラジオは、誰もが情熱を持って働く、それを実現するために働くということの改造度を上げていくポッドキャスト番組になります。
今日も働き方エヴァンジェリスト、田中健士郎がお送りします。いつもお聞きいただきありがとうございます。
ということで、今日はですね、書籍の紹介という形でやっていきたいと思います。先週からね、まただいぶ雰囲気を変えてお送りしますが、
今日はですね、ちきりんさんのマーケット感覚を身につけようという本を手に取りましたので、ご紹介させていただければと思います。
ちきりんさんはね、有名なブロガーさんですよね。いろんな本も書かれているんですけれども、皆さん、マーケット感覚って言われてピンときますかね。
物を売る時に必要な感覚とか思考法なんですよね。はい、皆さん、自分で物を売ったりしてますか。
結構ここがポイントだと思うんですよ。で、僕の話をするとですね、物を売るのが得意じゃないです。
なんかですね、これは自分が経験をあまりしてこなかったっていうところは結構大きいと思うんですけど、僕自身営業職とかを結構長くやってきたんですね。
今の前の会社でもですね、5年ほど海外営業をやってきていたし、今のクラウドワークスという会社に入ってからも最初の4年間、5年間は行政とかいわゆる自治体さんとかを相手に
お仕事を取ってくるっていうのが割と得意にしてたんですけども、これもある意味サービスを売るっていうことだと思うんですが、決定的に違うのが
いわゆる2Bの営業である。2Bの営業ってお客さんのキーマンにいかに価値を感じてもらって物を売るかっていうところなんですね。
ただ、ここ1年ぐらいでやっているクラウドカレッジみたいなものって完全2Cなんですよね。こういった2Cのところをやっていくときに、やはりそのキーマン、その一人に対して物を売るっていう話と
多数の方を相手に物を売っていくっていうときはですね、結構考えるポイントが違うなと思って考えたときにこのマーケット感覚という言葉を見つけましたというところになります。
なので、個別の2Bの営業というよりも、ある意味2Cだったりとか、多くの方に何か自分の商品を売ろうとか買ってもらおう、そういったときに必要な考え方なのかなというふうに解釈しています。
まずこの本で書いたのが一番面白かったのが、このマーケット感覚というものは論理思考とかと対になるような力だというふうに言ってるんですよね。論理的思考ってめちゃくちゃ大事だよってロジカルシンキングとかね、聞いたことある方いると思うんですけども、
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なるべく抽象的なところから漏れなくダブルいなくですね、場合分けをしていって、物事をロジカルに考えていく。ただ、これとある意味対になるような考え方がこのマーケット感覚だったりマーケット思考だっていうふうに言うんですよね。
そこまで割と上位概念なんだなっていうのは改めて思いました。論理的思考っていうのは何かっていうときに一つ例を挙げていまして、
例えば、今後のANAの戦略を考えましょうと。ANAの競合をまず挙げてみてくださいというふうに言われたときに、論理的思考から考えるとANAっていうのは何の会社であるかって考えるときに航空会社である、そしてその他ホテル事業などをやっていると。
航空会社においては競合っていうのはJALだったり、あるいは他の海外の航空会社とかあるいはLCCとかいろんな会社がありますね。またホテルであればアパホテルがあったりとか海外だったらマリオットがあったりとか、そういうふうに出しますよね。
ただ、マーケット思考を使ったときに想定する競合っていうのは、例えばZoomだったりクラウドソーシングの会社だったりECサイトだったりするって言うんですよね。え、それっていうこと?ただ言われるとすごくわかるんですよね。
例えばZoomっていうのはANAのサービスを利用する方ですね。がビジネスマンだというふうに考えたときに現地に行って商談をするっていうところがZoomができたことによって、別に現地に行かなくてもオンラインで打ち合わせをすることができる。
あるいは現地で調査をしたいと、地方で市場調査をしたいといったときに、今までだったら自分が赴いてそこでいろんな情報収集をしてやるしかなかったところが、今は現地の調査会社を使うっていうのもありますけれども、クラウドソーシングとかを使えばアンケートとかそういった機能も使ったり、現地のワーカーさんに動いてもらうっていうところで、自分が実際その場に行かなくても調査ができるっていうふうになりましたよね。
あるいはお土産を買うっていうことが一つの価値だとしたら、それは今ECサイトで購入ができると。
このようにマーケット思考っていうものを使うと、論理的思考で考えるときに全く違う競合が出てくると。
今の時代においてはこのマーケット思考っていうものまで含めて考えて、この競合っていうのを検討していかないと、実際本当の競合というものは見えてこない。
そこから戦略を作るべきだという話をしてるんですよね。
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このマーケット思考したときに、さっき乗る人の価値っていうふうに話をしたんですけれども、いわゆるそのユーザーだったりとかそれを使う人、あるいはその会社のターゲットが何に価値を感じているのかっていうのを紐解いて考えていくっていうのがマーケット思考なんですよね。
なので業界とかそういうところから論理的にブレイクダウンしては絶対にたどり着かないところがこのマーケット思考、マーケット感覚っていうところから導き出せるっていうのがこの本の最初に書いてあるんですよね。
これはあれですね、ターゲットを考えることが大事っていう例の話ですね。
今クラウドカレッジで、あるいはライターゼミでも非常に話題になっているんですけれども、とにかくターゲットについて深く深く考えていこうと。
これ多分マーケット思考なんですよね。
論理的に考えてもなかなか見えてこないことが、たった一人のターゲット、たった一人のユーザーを深く深く考えていった先に見えてくる答えっていうのが実は本質的に物を売るときには非常に重要であるという考えですね。
やはりここにたどり着いたのかなと思います。
じゃあなぜ今このマーケット感覚、マーケット思考が重要なのかっていうところは、相対取引っていうものから市場取引っていうものにどんどんいろんなものが移行してるんだっていうふうに言ってるんですよね。
わかりやすいところだと、例えば人材採用とか就職の市場ですよね。
過去はコネとかツテこういったものを使って就職する方が多かったのは、今はリクルートとかマイナビとかそういったサービスを使ってたくさんの企業に応募することができ、そしてそこからマッチングした企業に就職するっていうのが当たり前になっています。
さらに言うと、今では雇用で、もうその一つの会社に所属するためにそういったサービスを使ったところが、今はある意味採用市場っていうのも仕事業務単位に分解されていますよね。
これがまさにクラウドワークスとかクラウドソーシングの市場で、会社における業務一つ一つがもう切り出されて、それが市場で取引されていると。
この経理の作業を月末やってくださいっていうこの一つの単位の仕事が、例えば2万円とかそういった価格で取引されていることですよね。
こういった人材採用の領域でもどんどん市場取引、いわゆる市場みたいな感じですよね。
いうような取引にどんどん変わってきているというところですね。
婚活なんかもそうだって言ってますね。
かなり昔の話になるかもしれないですけども、お見合いっていうのが当たり前だった時代があったというところですよね。
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親が紹介した人を基本的には結婚相手として検討して、さすがにちょっと厳しいなと思ったらお断りするけれども、いいかなと思えば結婚するというところから、今は合婚だけじゃなくてアプリで出会うっていうのも当たり前になっているというところで市場化が進んでいる。
なので逆にすごく人気のある人にはアプローチが殺到するというところ。
逆に自分の価値をしっかり出せないと、全くそこで自分がマッチングできないことが起きてしまうというところですよね。
このようにどんどん市場化というものですね。
世の中がどんどんいろんなものが市場みたいになってきていると。
簡単に言うとそんな話なのかなというふうに考えています。
そんな中で市場取引になった時に重要なのは、ちゃんと売れることですよね。
そういった市場の中で、市場の中でいかに自分だったりとか、その商品を売っていくのかっていうのが重要。
そういった時に何に注目しないといけないのかっていうのが、さっきの話に戻るんですけども、価値の見極めなんですよね。
買ってくれる人にとってどんな価値を提供しているのか。
誰にどんな価値を提供しているのか。
その人はどれぐらいの数いるのか。
あるいはその人はいくらそれに出してくれるのか。
こういったことを考えていくのがマーケット感覚というところなんですよね。
なので、今その世の中がどんどん市場取引っていうものに移行してきている中で、マーケット思考っていうのが非常に重要であると。
じゃあそのマーケット思考を身につけるために必要なことは何かっていうのが、この本の後半には書いてありまして、5つぐらい書いてあるんですけども、
僕の中でちょっと面白かったのをいくつかピックアップすると、まずはプライシングっていうところですね。
次は価格設定というところ。
これはついついですね、物を売るときに相場はいくらなんだろうとか考えてしまうんですよね。
クラウドワークスとかでも発注者さんとかが相場はいくらなのかとか結構気にしたりとか、自中側でも結構相場。
相場より安ければ買うみたいな。
例えば不動産市場とかでも、相場はこの辺りだと12万なんですけども、この物件は10万なので月に非常に安いですよみたいな話を結構日本人の人とかは気にするみたいなんですけども、
実はそこって、本質的には価格っていうのは人によって変わるっていうところなんですよね。
さっきの不動産の話なんかで言っても、仮にこれが15万円だったとしても、家にある防音の設備がすごいよくできていて、
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その人は音楽環境の仕事をやってるから防音設備がとても重要だっていうところであれば、その人にとっては15万でも20万でも出す価値があるっていうふうになる。
なので、大事なのは買ってもらう人にとってどんな価値があって、その人はいくら出してくるのかっていうのを常に考えていかないといけない。
やり方としてはまず、例えば自分だったらそれに対していくら出すのか、
友人Aだったらいくら出すのか、Bさんだったらいくら出すのかっていうのを考えて、最も高くその商品だったりとかそのサービスを評価してくれるのは一体誰なんだろうかっていうのを考える。
なるべく多くの人に売るためにはいくらにするべきなのか、そういった多方面から考えてプライシングっていうのを設定していく。
なので、例えばクラウドカレッジとかっていうのを考えたときにもそうで、例えば世の中の教育サービスを見たときに圧倒的に金額としては低く設定されてるっていうのはもちろんあるんですけれども、
だからといって、じゃあ世の中の教育サービスと同じぐらいの値段設定をしてもいいんじゃないかっていう考えは短絡的ではあったりするんですよね。
クラウドカレッジが対象としているユーザーの人たちが何に価値を感じるのかとか、どういうバックグラウンドを持った人なのかっていうのを深く考えた上で値段設定をしていく必要がある。
その価格を実現するためには、じゃあコストはこれぐらいに抑えなきゃいけないっていう形で、逆にコストとか減価っていうものは価値、価格から逆算して逆に減らしていくっていうのを考えていく。
そういった考え方がプライシングなんですよね。
このあたりは非常に重要だけどもやってみないとわかんない。
プライシングを結構勉強できるところとしては、例えばC2Cの市場とか、自分のスキルマーケットとかって結構あると思うんですけども、そこで自分が僕だったら働き方にカウンセリングしますよっていうサービスを出したときにそれをいくらで設定するのかとかですね。
あるいはメルカリで物を売るとかもいいと思うんですよね。
そういった形で価格設定っていうのを勉強していくっていうのは非常に大事ですよ。
あとは何よりも市場に出ましょうというのがこの本でひたすら書いてありますね。
マーケット感覚っていうのは学んでいく必要がある。
その学ぶ方法としてはもちろん学校で勉強するみたいなインプットもあるんですけども、やっぱり市場に出ないと学べませんよっていうのは結構たくさん書いてあって、その市場っていうのは例としてまさにこの本に書いてあったんですけども、クラウドソーシングの市場とかっていうのも結構人によってはですね。
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価格が最初はなかなか上がらないからやっても仕方ないっていうふうに思う人。
でもやるのをやめようっていう人も多いんですけれども、少し考えを変えていくと市場から学ぶためにやってみようかなということで始めるっていうのはすごく有効であるというふうに言ってるんですよね。
僕もこういう考えはあんまりしてなかったんですけれども、クラウドソーシングであれば自分のスキルってものがいくらになるのかっていうようなところの実験ができたりとか、あるいは世の中でどんな仕事の需要が多くて、逆に供給が多くなりすぎている分野っていうのはどこなのか、そういった市場をしっかりと実体験で学んでいくことができるっていうところですね。
あるいは市場からのフィードバックがあるっていうところではクライアントさんからのフィードバックっていうものをどんどんもらえる。
なのでクラウドソーシングとかはある意味、マーケット感覚を養うための一つの生きた教材であるみたいなことは書いてあったんですよね。
そう考えると、もちろんこれ自身で収入を得るっていうのはもちろん一番の目的である方が多いと思うんですけれども、マーケット感覚とか市場感覚を学ぶためにクラウドソーシングでやったりとか、あるいはC2Cのココナラさんとかミンネさんとか、自分でものを作って売るみたいなものがあると思うんですけれども、そういうのをうまく使っていく。
あとはSNSですよね。これは何か売ったりするわけではないとは思うんですけど、特にツイッターとかインスタグラムとかっていうのは非常に市場性の高いSNSだと言われていて、こういったところで日々発信をしていくことで何かフィードバックがある、それが自分の市場感覚を磨いていくということも書いてありました。
結構このあたりはですね、ライターゼミとかでも皆さんよくやっているところだと思うんですけれども、これからの時代、どんどんどんどんいろんなものが市場化されていくと、市場化が進んだ先にはどんなところでもこのマーケット感覚というものが重要になってくるという中で、日々まずはマーケットに自分が出ていくと。
僕自身があんまりできていない部分はあるんですけれども、もともと2Bの営業とかが得意だったりするので、これからこうやってラジオで発信するのも一つですし、何らか自分の商品を作って売ってみるとか、ノートで記事書くとかでも全然いいと思うんですけれども、
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やっぱり例えば一つの会社にずっといると自分が市場の中で何を価値として提供できるのか見えなくなってしまう。会社っていう中にいると市場化はされてないじゃないですか。上司と自分の関係性って別に市場ではないので、そういった意味で言うとやはりそういったマーケット市場っていうものに出ていくっていうのは会社員にとっても非常に重要なことなのかなと思います。
転職っていうのはもちろん一つなんですけれども、今は副業っていう形でいろいろな販売市場に出るっていう経験ができるようになっているので、そういった意味でもすごく副業っていうのもいい方法なのかなと改めて思いました。
ということで、今日はチキリンさんのマーケット感覚を身につけようという本について紹介をさせていただきました。ではまた来週お会いしましょう。