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2021-06-13 17:09

#45 仕事における「抽象化」の重要性とは(書籍紹介:具体と抽象 細谷功著)

抽象と具体と往復する力は「思考力」そのものです。抽象化を極めると、仕事も学習もうまくいくという話をしてみました。
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働き方ラジオ始まります。このラジオは、誰もが情熱を持って働く、それを実現するために働くということの改造度を上げていくポッドキャスト番組になります。
今日も働き方エヴァンジェスト、田中健士郎が皆さんの眠りを誘う、ゆったりとしたトーンでお話しさせていただきます。
はい、ということで、まずですね、この働き方ラジオ、累計再生回数が2000回を突破してました。
はい、ありがとうございます。ということでね、もしかしたら記念会とかやるかもしれませんが、本当にですね、毎週皆さんが聞いてくださっていることの積み重ねで、少しずつですが増えているのかなというふうに思っております。
本当にありがたいです。はい、ということで、最近ね、働き方ラジオも結構型が決まってきましたけどね、今日は書籍紹介の回になります。
皆さんこんなことはありませんかと、なんかあの人の話、言ってることはわからなくはないんだけど頭に入ってこないんだよな、記憶に残らないんだよなーって、働き方ラジオの話かなってことないですかね。
それは多分ですね、皆さんが寝てしまっているからだと思うんですけれども、そんな答えが書いてあるような本になります。
ということで、今日紹介する本はですね、細谷勲さんの《抽象と具体》という本になります。
はい、この本はですね、今私の所属するクラウドワークスで運営しているクラウドカレッジという学びの場でですね、有名講師という形でお呼びしている佐々木豪さんからもこの本おすすめだよという話がありまして、僕も過去に読んだことがあったので改めて読んでみて、
その内容について簡単にご説明したいなというふうに思ったのがきっかけになります。
はい、この本ですね、結構ページ数は少ないんですけれども、それこそ頭に入ってきづらいっていうところがね、あるかなというふうに思います。
なぜなら、これ結構この本自体でも書いてあるんですけれども、具体例みたいなものをそんなに多く入れない。
なので、抽象概念を中心にわかりやすく説明しているので、具体例たくさんの本って世の中結構いっぱいあるんですよね。
そういうのがない分、人によってはわかりやすいけど、人によってはちょっと読みにくい本かなというのがまず最初の印象です。
はい、この本のまず主張として一番面白いところとしては、世の中には抽象領域で考えている人と具体領域で考えている人がいますよと。
で、同じ世界、この世界に住んでいるんですけれども、見えている世界が全然違うって言うんですよね。
これがね、面白いところかなと思います。見える人にしか見えないみたいな、ある意味トトロみたいな世界ですよね。
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はい、ということで始めていきたいと思うんですけれども、まず抽象と具体って何なのっていうところでね、いくつか例を紹介したいなと思うんですけれども、
この本ではですね、まず具体と抽象というものを三角形で説明するんですよね。
で、抽象的なものは三角形の上で、三角形の下の方が具体であると。
なので、なんて言うんですかね、面積で言うと抽象の方が小さくて具体が広いわけですよね。
はい、そんなイメージで考えていただければいいかなと思います。
で、例えば魚の例ですよね。一番具体のところに木肌マグロ、黒マグロ、本マグロがね、あるとしたら、その上の抽象概念って何かわかりますかね。
そう、マグロですよね。で、さらにそのマグロを抽象化して一段、三角形の上の段に上がると魚になりますよね。
で、さらに上に行くと動物になる。こんな感じでですね、この三角形ができているわけですね。
これが抽象と具体の話になります。ちょっとこれだけだとわかりにくいんですけれども、例えば手段と目的って話ありますよね。
はい、手段というものが具体、そして目的というものは抽象概念になります。
はい、例えば会社員の営業マンだと考えてですね、今月は20件のアポを取らないといけないっていうのが、まず一番下に具体の手段にあるとしたら、その目的ってなんだっけっていうと、
自分自身が月に200万円の売り上げをあげないといけない。なぜ自分自身が200万円の売り上げをあげなきゃいけないかっていうさらに目的、一個上の段に行くと、部署として今月は1000万円の売り上げ目標があります。
さらにその上に行くと、会社として下記に10億円達成しないといけない。それはなぜかというと、株主に約束をしているから、社会との約束がありますよと、その約束が果たせないと株価が下がってしまう。
株価をしっかりと維持したりあげたい。それはなぜかというと、例えば資金調達をする必要があるとか、その資金調達をするのがなぜかというと、新たなことに投資をしていくため。その投資はなぜするかというと、例えば会社がより世の中でインパクトを持つためにみたいな。
なぜインパクトを持たないといけないかというと、会社のビジョンというのはこういうもので世の中を大きく変えたいという信念があるんだとか、この辺ってもうだんだん会社のビジョンとかミッションとか理念みたいなものに近づいてくるじゃないですか。
なので、よく会社組織とかで言うと、中小具体の中で言うと一番中小の概念というのが会社の理念とかミッションで、そこからどんどんどんどん手段というものが下に具体になっていって、日々の私が今日2件アポイントを取るみたいな行動につながっていると。こういうふうにも考えることができるんですね。
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中小と具体が三角形の中にあるっていうのをまず理解してもらうというところが第一歩になります。なんか腑に落ちないですよね。それを知って何になるんでしょうっていう話ですよね。なんか別に魚と木肌マグロの違いを知って何になるんでしょうかとかね、あると思うんですけれども。
まずこの本で、なぜこの中小そして具体っていうものを理解する必要があるのかっていうところで、学びっていう観点、仕事のやりとり、そして仕事の種類、3つの観点でこの中小と具体を意識することが大事だっていう理由について話せるかなと思ってます。
まず学びっていうところは、1を聞いて10を知るってことができるようになるんですよね。これわかりますかね。世の中って結構同じパターンが起きる状態っていうのがあるんですよね。
わかりやすいところで言うと、例えば数学の公式とか物理の法則とかってあるじゃないですか。そういったものを勉強すると、その公式とか法則を使えば、いろんな問題の答えを出せたり、その実験結果の予測ができたりとかってするわけじゃないですか。
同じように、例えば働き方ラジオでも、結構関係性の質が組織において成果を出すために重要だみたいな話をしたと思うんですけど、結構これも中小的な話なんですよね。
それは僕がいつも話してるクラウドカレッジとかオンラインサロンのライターゼミの話だけではなくて、自分の部署のチームの中でもそれが生きたし、副業先でもそれがすごく重要だったみたいな話を確かしたと思うんですけれども、
いろんなところでその理論っていうのは使える。その理論の使える転用先が多ければ多いほど、その時に自分が学んだことが活かせるっていうところですよね。
例えばフリーランスの方とかだったら、私がよく聞くのはライターさんとか、ライティングの仕事をずっとしているんですけれども、ちょっとクラウドカレッジとかデザインの勉強をしてみたときに、
実際デザインの仕事をするかどうかは別にしても、例えばLPとかを作り方とか、バナーの内容の訴求の仕方とかを学ぶことによって、ライティングの時に意識しないといけないことと結構共通する部分がありそうだということに気づいた。
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これも全く別のライティングっていう仕事とデザインっていう仕事の具体の中で共通する要素を抽象化することによって、そこで物を誰かに買ってもらうために考えるべきことってここが一番重要だよね、みたいな。
例えばターゲットを意識するみたいなことだったりとか、その人がどう行動変容したのかっていうのを意識するのが必要だとかっていうのは、デザインを学ぶときによりライティングでも重要なことが意識できたとかっていうことってあると思うんですよね。
こんな感じで、1を聞いて10を知るっていうことが、この具体と抽象っていうことを意識することによって得ることができるっていうところですね。
1つ学んだときに、これって抽象化するとこういうことなんじゃないかってなるとこっちでも転用できるんじゃないかっていう具体を知り、それを1回抽象化してまた別の具体に落とすっていうことができるようになるんですね。
これが抽象化の力っていうところになります。
あとは仕事のやりとりとかでも結構ありまして、皆さんこんなことないですかね。
仕事を誰かに依頼するときの話。
このプロジェクト、最近数字があんまり出なくなってきているから、改善する方法について考えてもらえるっていう依頼をしたときに、
えっ、それって何からやればいいんでしたっけ、みたいな。
もうちょっと具体的に指示してもらえませんか、みたいなことを言われたことってありませんかね。
逆に何々さん、ちょっとこの仕事お願いしたいんだけど、僕の方でマニュアル作りました。
1番、2番、3番、4番、5番、この通りにやってもらえればできるのでよろしくお願いしますってね。
良かれと思ってマニュアル作ったら、なんか最近仕事楽しくないですって後から言われてね。
よくよく聞くと決められたマニュアルに沿った仕事ばっかりで面白くないみたいな。
これ何が起きているかっていうと、仕事を依頼した相手が求めている自由度、仕事の自由度が違うっていうところなんですよね。
その自由度っていうのも結構この抽象と具体っていうものと相関していて、抽象的な物事を考えるのが得意とか、
抽象領域で割と考えている人っていうのは、割と自由度を持ちたい人が多いんですよね。
なので、じゃあそもそもこの今回数字が落ちた原因っていうのは、これかこれかこれが原因としてあるかもしれないと。
かつ今こんな事象が起きているところから考えてそれを抽象化すると、おそらくこの原因が一番可能性が高いんじゃないか。
それをクリアするためにはこの打ち手があってみたいなことを考えるのが好きなんですけれども、
より具体の領域で考えることが得意な方っていうのは、むしろその数字を上げるためにこれとこれとこれをやるべきだって言われたときに、
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これとこれとこれを100%しっかりこなすっていうことが得意な方が、より具体で考えることが得意な方なんですよね。
というように、相手が抽象領域で考えることが得意なのか、具体領域で考えるのが得意なのかっていうところを理解した上で仕事を依頼する。
これは逆に仕事をもらうときも同じで、仕事をもらったときに、
なんかこのクライアントさんすごい大雑把に依頼してきたみたいな思うこともあるかもしれないんですけども、
もしかしたらそれはより自由度を持って抽象的なところから一緒に考えてほしいっていう依頼である可能性もあるんですよね。
もちろん純粋に面倒くさくて大雑把に投げているって可能性もあると思うんですけども、
そうだったときに本当にそういう意図で依頼をしてくれているのかどうなのかっていうのは確認していかないといけないとか、
逆に自分がもうちょっと具体的にやることが得意であれば、もう少し具体的な指示をもらえるようにお願いするとか、
そこの違いみたいなものを意識するだけでも結構仕事のやりやすさって変わってくるかなって思うんですよね。
結構それをありがちなのは先方は結構抽象的な感じで依頼してきて、こっちは具体なので、
なんとなく自分の思い込みでこういうこと依頼されたんだなと思ってやると、いや全然違うんですよってのでやり直しになっちゃったりとか、
結構それは抽象と具体のずれで起きている可能性もあるっていうところですよね。
こんな話まで本には書いてなかったと思うんですけど、ちょっと具体例を付け足しました。
本当にこの本ね、具体例少ないんですよ。
あとは仕事の種類とかにも影響してくるかなと思っていて、仕事って結構上流下流みたいな話があると思うんですけれども、
やっぱり上流の仕事っていうのが抽象的なものなんですよね。
三角形でいう上の方にある仕事。
これは例えばコンセプトを作るとか企画を作るとか会社のビジョンを作るみたいな仕事っていうのは上流。
下流の仕事っていうのはより具体的な仕事で、例えばより具体的な作業に落ちたような仕事だったりとか。
わかりやすく言うとクラウドカレッジとかであれば、クラウドカレッジの学びの場ってどういう場であるとか、
そこに入った人はどんな体験ができるんだっけとか。
その体験をしたことによってどう変わっていくんだっけみたいなことを考えていくとか、
そういったあとはビジネスモデルを考えるとかっていうのは上流の仕事なんですけれども、
例えば毎週課題をいついつまでに提出してくださいねってスラックで送るみたいな仕事っていうのは下流の仕事で、
別にそのどっちの仕事が優れているとか劣っているみたいな優劣ってないと思うんですけれども、
やっぱりその上流なのか下流なのかっていうところによって抽象度合いっていうのが変わってくるし、
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得意な人も結構分かれるんですよね。
結構フリーランスとかで仕事を取るときの単価を上げるときのポイントとして、
上流工程を狙いましょうみたいな話をするっていうのは何でかっていうと、
基本的には上流ができる人の方が少ないんです。
世の中においておそらく具体領域をやる人が得意な人が9割ぐらいで、
抽象領域をやるのがもともと得意な人って1割ぐらいなんですよね。
ただそこは訓練で多分抽象領域が得意になることはできるんですけれども、
そういった意味でできる人が少ない。
だからこそ、例えばライティングの仕事だとしたら、少し抽象領域、上流にいくと、
例えば構成があったり、編集があったり、企画があったり、
マーケティングってどんどん上流の仕事っていうのがあって、
そっちに行ったほうができる人が減るので、単価が上がるというところですね。
だからこそ具体抽象っていうものを意識して、
可能な限り抽象化っていうのも練習していくのが大事ですね、
っていうところがつながってくるのかなと思います。
ということでね、ここからどうやって具体抽象化、
特に抽象化能力っていうのを苦手な人が多いし、僕も苦手なんですけれども、
それをどうトレーニングするのかっていうところはですね、
この本にはそんなに書いていないという。
また抽象具体トレーニングっていう本が別にあったり、
あと僕がすごく個人的に良かったなと思うのは、
アナロジー思考っていうこの同じ細谷さんの本なんですけれども、
このあたりはかなり具体的にそれをトレーニングする方法とかね、
実際にその思考法を使った事例なんかが入っているので、
興味ある方はそっちもまた読んでいただくといいのかなというふうに思います。
今日はちょっと時間長くなっちゃったので、
また別の機会にそういったものも紹介できればと思います。
はい、ということで皆さん起きてますか。
はい、ということでまた来週お会いしましょう。
おやすみなさい。
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