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2020-10-10 28:11

「農業法人で働く」とは?その魅力は?(株式会社アグレス代表 土屋梓さんゲスト回1/2)

20代にして、大規模農業法人の社長となった株式会社アグレス代表の土屋梓さんに、「農業法人で働く」魅力について聞いてみました。
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では、今日も録音を始めたいと思います。今日はですね、またゲスト回ということで、本日はですね、農業生産法人、農業ですね、株式会社アグレスの代表取締役社長の土屋梓さんにゲストとして来ていただいております。
梓さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
バッチリ入ってますね。ありがとうございます。
はい、ちょっと毎回この働き方ラジオで、僕自身が感じた働き方だったりとか、働く上での大切なこととかを日々話をしているんですけれども、今日はですね、僕自身が体験していないことだったりとか、そういったところをですね、いろいろな人に聞いていくみたいな、働き方について聞いていくっていうようなゲスト回で、
今日はですね、農業法人で働いていて、もともとですね、僕が土屋梓さんと出会ったのは、ちょうど10年前なんですけども、アメリカで出会ったんですよ。しかもたまたまで会ったっていう、ちょっとそんな話も後ほどぜひできればと思うんですけども、そんなこんなで僕も本当に唯一と言っていいぐらい農業がっつり
仕事をされている友人でありますと。ちょっとですね、まずは聞いてみたいんですけれども、アグレスっていう会社ですね。農業と言っても何をやっているのかとか、どんな授業をやっているのかとか、どこでやっているのかみたいな話を少し簡単にお聞きできればと思うんですけど、いかがでしょうか。
アグレスなんですけども、長野県を拠点として山梨県埼玉と3県にまたがって現在農業をしております。
メインはほうれん草栽培と、あと路地野菜でレタス、白菜、キャベツと今栽培しております。一応ですね、会社でやっておりまして、日本農業を革新するという経営理念を持って経営をしておりまして。
従業員規模ですと正社員が12名、あとパートさんと外国人の実習生を合わせますと、だいたい100名ぐらいの会社規模で農業をやっているという会社になります。
なるほど。すごいですね。100人。
03:01
そうですね。
ここ数年でも増えてますよね。
そうですね。特に今年はコロナの影響もあって、パートさんはまたさらにちょっと増えたというようなこともありましたね。
コロナで逆にというか増えたっていうことなんですね。
そうですね。はいはいはい。
なるほど。ありがとうございます。
3拠点でやっているということであれですかね、基本的にはちょっと標高が違うところとかで一年中取れるようにみたいな感じでやってるんでしたっけ。
もともとは長野県の延山という場所に一番の拠点がありまして、そこが自分の育った場所なんですけど、そこが標高が1350メートル。
長野県の人って標高で話すのは好きなんですけど、年間の平均気温が8度。
夏でも30度を超えるっていうのはほとんどないぐらいの環境で、延山が夏が得意。
今3拠点あるのは、冬の仕事のために埼玉があって、間を挟む山梨があるというようなことで、一年中農業ができる体制を取っていこうということです。
なるほど。本当になんて言うんですかね、いわゆる農家というか、自分の家の近くでやってるっていうよりも、本当に法人として割と大きく毎年かなりの数を生産してるみたいな感じですよね。
もともとは家族経営の農家でやってたんですけど、法人化して今15年目っていうところですね。
なるほど。法人化して15年目なんですね。
ちょっと少し過去に遡って、ぜひ話をしたいんですけども。
10年前、2009年か10年かだった気がするんですけど。
僕がですね、大学4年生で、これからもう就職先が決まっていたんですけれども、ちょうどアメリカにちょっと留学していたのもあって、その留学終わりに1ヶ月ぐらいアメリカを一周というか、一人旅してて本当にホステルというか、
バックパッカーみたいな感じでホステル前に泊まるみたいなことをやったんですけど、その時にたまたまで会った同い年の少年。少年じゃないか。
06:02
同い年だよね。
同い年で。
そう、当時22歳とか3歳とかだった気がするんだけど。
ニューオーリンズだっけ?
ニューオーリンズのユースホステルで。
そうだ。
当時って農業法人にはなってたけど、どういう感じだったんですか?なんで旅してたんですか?
もともと海外に興味があって、最初は自分が家に帰ってきた頃はもう農業法人になっていて、
そのときはまだ長野の延山でしか農業をやってなかったので、冬に時間があって、海外に興味があって、とりあえず英語がしゃべれるわけじゃないですけど、
しゃべれてなかった。
わかるかなと思って、じゃあとりあえずアメリカかなみたいな感じで、バッグ1個背負って、後期に飛び乗って、とりあえず朝に着くようにしようと思って、それだけ決めて、とりあえず行ってみたんですね。
旅の中盤ら辺で、ロサンゼルスからニューヨークまで行くっていうことだけ決めて、たまたまニューオーリンズで出会いがあったという感じで。
当時の印象は、日本人なのかなと思ったけど、しゃべりかけてみたら日本人で、英語もすごいしゃべれるっていう感じじゃないけど、謎の自信があるのか。
むしろ英語の勉強は、僕の方が多分留学とかしてたと思うんですけども、僕以上にアグレッシブに、いろんな人に、海外の人に話しかけてて結構仲良くなってたっていうのはすごい印象的だった。
本当に無計画で、いきなり冬でちょっと農業が休みだから来たって。
休みで海外にとりあえず旅をしてみたいと思って、とりあえず英語はできないけど英語が通じるアメリカに行ってみようということで。
一番は音楽が好きだったので、ニューヨーリンズからルート、シカゴに向けてっていう道を行ってみたいなと思って。
09:02
全く英語はできないですけど、同じ人間だからなんとかなるかなみたいな。
本当にね、謎の自信みたいなのが足からすごい。
割とすごく明るくて、すごい面白いなと思って、確かその日初めて会った日、割ともう夜中までずっと話をしてた記憶があって、お互いの夢じゃないけれども、
なんかそういうこれからこうやっていきたいみたいな。僕は当時割と海外で活躍したいみたいなところがあって。
まずさは、まだその頃は割とお父さんが農業のメインの経営をしている中で、だんだん自分が引っ張っていく時代も多分来るから、それに向けていろんな挑戦したいみたいな話を確か夜中な。
全然フィールドは違うんだけど、ここで出会ったから、ここで出会わなかったら一生出会わなかったよねっていう話をしていた記憶がすごいありますね。
いや本当に、はい。
ちょっとね思い出話ですよね、するともうきりが。
ニューオーリッドで出会って、そっから日本に帰ってから何度か延山の方に遊びに行かせてもらったりとかしてたんですけど、
今あれですよね、もう完全に社長っていう形に代替わりして、今どんな感じの仕事をしてるんですか。
そうですね、代替わりして今年が3年目というところ。
そうですね3年目、4年目か。
農業法人とは言いつつも、少しずつやっと会社という形になってきてるかなというところで、
まだまだ自分自身も農業の現場が大好きで、現場を駆け回ったりもしたり、
あとは社員が11名と少しずつ増えてきていて、やっぱり社員のみんなにやりがいのある農業がどうやったら作れるかなってことを日々考えながら仕事をしているっていうところですね。
なるほど。農家というか農業で働くっていう、まずイメージが、僕も含めてなかなか分けにくいんですけど、
平日の朝、普通の会社員だったら通勤して、朝出社して、これをやって、そこからタスクを洗い出してとかってやると思う。
12:03
昼ごはんは外に出て食べるとかね。一日のイメージだとどんな感じなんですか。
とりあえず朝、特に最晴気だともう朝3時だとかには起きて。
朝じゃないです。
朝3時ぐらい。特にうちはほうれん草。ほうれん草はどちらかというと、ちょっと工場的な感じで毎日種をまいて、毎日パート3メインで収穫しているので、ほうれん草は基本的には7時から6時の間で動いている。
ただもう一つの路地野菜のレタスだとか白菜はもっと農業っぽい農業で、朝起きてとりあえず暗いうちの涼しい時間に収穫を始めるということで、3時ぐらいに起きて畑に行って、
4時ぐらいから収穫を始めて、明るくなってきて、ちょっと休憩したり、みんなであそご飯を食べたりして。
また収穫をしたり。
自分の場合は、あそこからほうれん草のミーティングだとか、そっちのほうに参加して。
ほうれん草の作業スケジュールも、ある程度それぞれの栽培担当の農場長とかがいるので、
農場長たちとミーティングをして、今日はどういうふうにほうれん草を取ろうかというようなミーティングをして、
午前中は主に収穫の現場だとか、野菜を置いて回って、お昼は一回家に帰って食べますね。
おー、一回家に帰るんですね。
畑から家までがだいたい車で2、3分なんで。
午後はほうれん草部の社員と畑を回ったり、来客があれば対応をしたりだとか。
あとは事務のほうと少し打ち合わせをしたりとか、そんなような形で。
だいたい6時か7時に会社を出て家に帰ると。
3分で家なんで。
9時か10時には寝るというような。
夏はそんな感じですね。
朝は早いからね、早めに寝てっていうか。
全然知らないことだらけというか。
15:01
ほうれん草部があるっていう感覚もすごく不思議だし。
農場長とのミーティングとかって、今日はこの区画を収穫していこうとかそういうことを話すんですか?
うちにはほうれん草をハウスの中で育ててるんですけど、254頭あって、
それを日々7頭ずつぐらい種をまいて、7頭ずつぐらい収穫をしていくんですけど、
どうしても生き物なので、同じ日に種をまいても同じように成長するとは限らない。
毎日畑をまわって、どこから取っていくかっていうことを決めることが結構重要で、
前はそれが自分の仕事だったんですけど、
なかなか規模が大きくなってきて、
自分がバタバタ見て、あんまり見切れてない中で決めるよりは農場長に任せてたほうがいいかなということで、
今は農場長に任せてそれを確認してるっていう。
確認してっていう報告してもらって、
じゃあその方針でいくかっていう仕決定というかして、
しかもそれが日々、毎日その成長具合とかも変わるから、やっぱりタイム、毎日ミーティング。
なるほど。
やっぱり高原で温度の上がり方だとか、環境も結構山の天気で変わりやすいので、
日々日々状況がどんどん変わっていくので、それを見ながらっていうところは。
なるほど。
なるほど、アジャイルですね。アジャイルって言わないですよね。
ITの会社だと結構アジャイルとか言うんですけど、
スクラム会議っていうのは毎朝集まってミーティングをやりながら、
やるべきことをどんどん話していくんですけど、
今ビジネスの方も多分農業と近くなってきてるというか、日々どんどん環境が変わっていく。
Googleの方が変わってきて、Googleの検索の順位とかが変わっていったりとか、
いきなりコロナみたいなことが起きたりとか、そういう中で変化についていくっていう力が必要になって、
農業法人で働いたらそういう感覚がもっと身につきそうだなと今。
高齢層しか見てないので、多角的に見てない。
面白い。
今働くイメージはなんとなくできたんですけど、
一時期は確か代替わりする前とかは割と自分で営業したりとか、
18:01
営業は今もしてるかもしれないけど、外で講演したりとか結構してたと思うんだけど、
今は割と現場を見るっていうところをメインでやってるって感じなんですかね。
そうですね。
親父がいたときはまだ栽培の方は割と自分が見て、経営は親父が見てるという形でいて、
比較的外にも出れて、いろいろ農業界って出なければ出なくても全然仕事はできるので、
地元のだけのコミュニティで農業は成立してしまうんですけど、
やっぱりすごく、ある意味田舎社会というか、情報も入ってこないし、
外に出ないと農業界のことすらわからないし、
外の人とのつながりができないということで、
特に20代はなるべく外に出るということで、がんがん外に出ていって、
代替わりして経営を引き継いで、今はどうしたかというと、
会社の足元をしっかり固めたいかなと。
ありがたいことに社員だとか仲間で外に出てくれる人ができていて、
農業法人では多分うちだけだと思うんですけど、未来開発室っていうのがあって、
そこで外にガンガン出てくれる人がいるので、
今はそういうふうに役割分担をしているような状況ですね。
そうですね。未来開発室、僕も結構最近すごくチェックしてるんですが、
クラウドファンディングとかで今まさにやってるのも、
そのチームがガンガンやってる感じですよね。
チームとは言いながら、もう一人でチームなんですけど。
確か僕4年か5年前ぐらいにその方が入ったと。
名前言っても大丈夫?
全然。
山浦さんですよね。
山浦さんで。
確か入社直後ぐらいにちょっとやったりさせていただいたことがあったんですけど。
一日寿司まで行って。
そうそう。すごいですよね。
今クラウドファンディングせっかくなんで、何やってるんだっけ?
ほうれん草枯れ。
ほうれん草を栽培する中で、結構出荷できない葉っぱだとか、捨ててしまう葉っぱがたくさん出るというところで、
そういうフードロスっていう部分も一つあったりだとか、
ほうれん草自体の可能性をもっと広めていったりだとか。
21:01
うちは日本でもかなりほうれん草農家としては大きい規模なので、
ほうれん草農家が作るほうれん草カレーということで、
そういう加工品にチャレンジしてみてるというところで。
ありがたいことにクラウドファンディングでちょうど400%まで達成して。
今日山浦さんが発信してましたよね、400%達成。
まだ購入できますか?
まだまだクラウドファンディングやっておりますので、
ぜひ、幕開けで。
アグレスで調べたら出てきますね。
幕開けでほうれん草カレーで出るんじゃないですかね。
幕開けでほうれん草カレーでぜひ調べてみてください。
やっぱり農業界の中でもかなりアグレッシブで、
アグレスという名前にまさにその通りでいろいろな挑戦をしているのをすごく感じるんですけども、
前半で最後聞いてみたいことは、農業法人で働く面白さとか楽しさとかってどんなところですか?
もちろん未来開発的なところが楽しそうなのはなんとなくイメージつくんですけど、
やっぱり現場に出てる中でも、
アズサは昔から現場が好きで楽しいって言ってたのがすごい残って、僕の中に。
その辺ってどんなところなのかなって、言語化難しいかもしれないですけど、ちょっと教えてもらえますか。
まずは圧倒的に環境かなとは思っていて、
自分たちは長野の延山というところで八ヶ岳の麓で、
朝から収穫に出かけるんですけど、
暗い中から収穫を始めて、だんだん朝焼けが上がってきて、太陽が出てきてっていう中で、
環境としてはめちゃくちゃ清々しいところで、
一人でやるわけではなくて、昔の家族経営のときも7人ぐらいでやっていて、今もこの人数でやってるんですけど、
チームで一つになって収穫作業をやっていくというところで、チーム感だったりとか、
それがいい朝焼けの日もあれば雨の中で収穫しなきゃいけないとか、
環境が違うっていうのが、ある意味で言えば面白い。
野菜自体も環境が毎年違うので、特におじいさんとかに聞いても、農業は毎年一年生って言葉をよく聞くんですけど、
24:08
毎年同じようにやっても毎年同じようにはならないっていうのが農家の難しいところでもあり面白いところ。
やっぱり自然に左右される分、そこで経験だとか、自分のやり方を工夫してやっていって、野菜を生産していくっていうことがすごく面白いかなと。
なるほど、いいですね。
やっぱりまず自然の中で互換で感じながら、かつ日々変化していくことにいかに対処していくのかっていうのをチームでやっていくみたいなね。
あと、今年コロナだとかもあって、自分たちは食材を栽培して出荷するという仕事で、どんなことが起こってもやはり食べ物はどんな状況でも誰もが食べるので、
そういう部分では第一次産業として強い部分もあるかなと。
めちゃくちゃ儲かるとか、そういう職柄ではない。
ITの会社みたいに一気にパーンと何十億って上がるってことはありえない産業ですけど、
どんなことがあっても潰れにくいっていうこともやっぱり一つの強みかなと思いますね。
ほんとそうですよね。めちゃくちゃスーパー行くようになりました。
朝昼晩全部家で食べるみたいなの増えたので、
スーパー行くけど、やっぱり逆に消費者からすると、
ちゃんとスーパーに行ってちゃんと食べ物が買えるっていうことのありがたさというか、
やっぱり消費者がいるからこそ、こうやって日々食べてるのか売れてるのかなみたいなのは、
やっぱりそれはすごく必要なというか、
そこがあったらみんな生きていけないので、すごく大事な仕事だなと思います。
自分で買ってくるんで。
あーこれ高いな今年みたいな。
すごい高いみたいな時もあれば、魚とかもね、高くなったりとかありますけど。
なるほど、いいですね。
なんかやっぱり、
仕事のやっぱり内容とか、自分のスキルにつながるキャリアにつながるっていう仕事のやりがいとかもちろんあるんですけど、
27:00
僕も最近考えてるのは、やっぱり自分が心から一緒にやりたいと思える仲間と働くっていうことができるんであれば、
あとはそのいい環境で働ければ結構それだけ楽しいんじゃないかなっていうのがあって、
多分なんかあずさは、そういうチームづくりみたいなのが得意だからこそ、そこで働いてるメンバーが生き生きしてるんじゃないかなっていうのをちょっと、
今聞いてて想像しました。
いいですね。分かりました。ありがとうございます。
ちょっとですね、じゃあ一回、前半というかここで聞きたいと思います。
ちょっと前半は、そんな今どんな仕事をしてるのとか農業の楽しさみたいなところをですね、聞いたんですけど、
後半はもう少しちょっと未来の話だったりとか、あるいはじゃあ一般の会社員が農業にどう関わることができるんだろうかみたいなところですね、
ちょっと掘り下げて話を聞いてみたいと思います。
はい、あずさん、ありがとうございました。
ありがとうございます。
28:11

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