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2024-07-07 15:50

#160-2 グレイトフル・デッドのファン作りはなぜ先進的だったのか(書籍紹介:グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ)

・コアファン向けの郵送DMはリストマーケティングの走り
・忠誠心が高いファンを特別扱いしよう
・新規顧客向けの過度な優遇は、ファンの信頼を毀損する
・コンテンツを無料にすることでリーチを増やす
・情熱を持てる本当にやりたいことをしよう
・今この瞬間を楽しもう

▼書籍紹介
グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ https://amzn.asia/d/01n5tVdX

サマリー

グレイトフル・デッドのマーケティング手法は先進的で、ファンを冒険の旅に連れ出すためにリストマーケティングを活用し、ファン同士でシェアする無料のライブ音源を通じてリーチを広げています。コアなファンを特別扱いしながらファンベースを作り上げています。グレイトフルデッドのファン作りは、高品質な有料版コンテンツを提供しながら無料コンテンツでファンベースを作り、共感や信頼を育むことで、年間100回以上の満員ライブを実現しています。

リストマーケティング活用
3つ目はですね、ファンを冒険の旅に連れ出そうということでね。ここだけ見るとちょっと分かりづらいんですけども、ここから僕が読み取ったのはですね、リストマーケティングの走りだったんじゃないかなと思っていまして、これ何をやったかというとですね、
グレイトフル・デッドのアルバムの中にですね、あのハガキみたいなものが入っていてですね、そこにはこんなことが書いてあったんですね。
デッドフリーク団結せよ、住所と氏名を送ってくれたらバンドの情報をいつでも通知するよというですね、メッセージが入ってたわけですよね。
これなんでこういうことを送ったかというと、ある意味グレイトフル・デッド、デッドヘッドのよりコアなつながりの深いコミュニティにどうやってより入ってもらったらいいかね、
いうのをグレイトフル・デッドも考えてたらしいんですよね。ファンベースでいうところのファンからさらにコアファンみたいなところによりフォーカスした企画をねやりたいとか、そういう人たちだけにライブの情報をまず伝えたい、そうしたい時に何をやったかっていうと、
ここに住所と氏名を送ってくれと、まだですね、ウェブはおろか、メールもない時代にどうしたかっていうとダイレクトメッセージですね。
なのでアルバムでね、あの書いた言葉をもとにぜひ自分に情報が欲しいと思った方に住所を送ってもらうことでその方にね、DMでこれから新しい情報をお伝えしていくということをやったんですよね。
はい、これ結構すごいですよね。
フェイスブックもない時代に、それこそフェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグも生まれてすらいない時代に、このね、ファンとのつながりを重視して今でいうメルマガみたいなね、リストマーケティングみたいなことをやり始めていた。
これはですね、年代を重ねていってその後メールに受け継がれていくんですけども、90年代には50万人が登録するメルマガになっていたということですね。
なのでメルマガとかリストマーケティングっていうものの走りでもあったのは、やはりこのグレートフルデッドだったっていうところですよね。
ファンベースを作っていくときに、やっぱり今でもメルマガだったりとかLINE登録みたいな非常に重要で、やっぱり個別に情報を出せるような媒体を自分たちで持っておくっていう、まあそれが今ねスラックになったりとかいろいろありますけれども、やっぱりそこのその人たちだけにまずは伝えたいっていうところをすごく
重視していたんだなというふうに思いましたね。 4つ目ですね、中精神が高いファンを特別扱いしようということですよね。
コアなファンの特別扱い
このあたりはまさにファンベースという感じですけれども、例えばライブの情報とかは一番最初にファンに伝えるんですね。
こういうライブがあるよみたいなことをまずさっきのね、あのメルマガみたいなシステムを使って伝えたりとか、でさらに
こう一部のファンだけに特別な電話番号を渡すらしいんですよね。 で、その電話番号が口コミでちょっとずつ広がっていくと、その電話番号からなんとライブに申し込みができるって言うんですよね。
で、一般販売はその後だから、もちろん一般でも買えるんだけども、その特別な電話番号を仕入れたファンは
そこに電話することでより良い席が取れるようになるっていうね。当時からあのダフ屋みたいな存在ってあったらしいんですけれども、
そういった人たちにチケット、良い席のチケットを買い占められることなく、ファンが本当に忠誠心が高いメンバーがこの良い席を予約できるようにすると。
さらに結構その電話番号を電話すると、販売している場所が分かって、そこからもさらに申し込みの手順が結構複雑だったりとかして、その面倒くささを超えた本当に
コアなファンだけが良い席が取れるようになっているとか、その辺の仕組みを作ることで、ある意味そのロイヤリティ、忠誠心みたいなものを借り立てるみたいな仕組みも作っていた。
本当にファンベースのプロみたいな感じですよね。 一方で、
逆にね、ビジネスやっているとこういう、毎回絶対買ってくれるファンは、もう大丈夫だ買ってくれるから新規増やそうよってなるんですよ。
これファンベースの解説の回でも話したんですけども、でも新規獲得するのはもちろん大切なんですけど、例えば新規顧客獲得のために割引をするとかっていうのは非常に
悪い手だというふうにこの本ではやっぱり言ってたんですよね。 新しいお客さんに割引をするってことは、今まで普通の値段で買ってきた人からすると、
なんだよ自分たちより安く買えているのか、ファンよりも優遇しているのかってやっぱそういうふうに思われますよね。
こういったところも絶対にやらないようにするっていうのはグレートフルデッドは気をつけてたみたいなんですよね。
この辺はファンベースで言うと、共感、愛着、信頼、この3つを作っていくのが大切って言ってたと思うんですけども、信頼ですよね。
ファンからちゃんと信頼されるかどうか、とにかく物を売りたいから新しい人に安くしたり、とにかく目立つように広告をデカデカと買ったり、不要なマーケティングメールを大量に送りつけたりね、
やっぱりそういうことをしているとファンは気づくわけですよね。とにかくこれは稼ぎたいだけかと、そういうふうに思わせない。
とにかく忠誠心が高いファンを特別扱いして、その人たちと一緒にこのライブっていう場を作っていく、これがファンベースの肝だなっていうのは改めて思いましたね。
無料コンテンツの広がり
では最後ですね、コンテンツを無料にすることでリーチを増やすっていうところですね。これ最初ちょっと話したんですけども、
グレイトフルデッドのライブにはテーパーという存在がいるらしいです。これはテープ、カセットテープを録音する人ってことなんですけども、
なんとグレイトフルデッドはライブの音源をその場で録音していいんですよね。 これ日本のアーティストだとほとんどまだ禁止されているんじゃないかなと思うんですよね。
アメリカとかだともう、録音録画オッケーしてるってところあると思うんですけれども、この辺りを1960年70年からやってたっていうね。
で、その録音オッケーするだけじゃなくて、ファン同士でそれをね、ユーズし合ってみんなでシェアしてもいいよと。
だからダビングしてね、録音したテープを友達にどんどん配ったりしてもいいわけですよね。
これで何が起きたかっていうと、やっぱりファンって友達にお勧めしたいじゃないですか。
このバンドいいんだよ、このライブ最高なんだよ、テープに録音したから聴いてみて、そういう感じですね。コンテンツが無料でどんどん広がっていく仕組みを作ったんですよね。
これ今でこそフリーミニアムとかSNSの時代だからこそ、あえてライブを録音録画したものを皆さんがSNSでシェアしてくれると、
より認知度が広まるからオッケーにしよう、そういう風に考えたと思うんですけど、その当時SNSなんて全くないわけですよね。
そんな中で、テーパーっていう方々にね、もう特別な席を用意してるらしいんですよ。
スピーカーの近くのいい音が録れる場所を作ってあげて、その場で皆さんマイクをこうやって出して音楽を録ってたんですって。
めちゃめちゃすごいですよね。そんなことしていいの?みたいな、商売にならないじゃんってちょっと思うんですけど、それ以上にその無料でコンテンツが勝手に広がっていくっていう仕組みね、これもビジネスモデルだと思うんですけども、
それを作ったっていうことがめちゃくちゃ先進的だったっていうところなんですよね。
いやー面白いですよね。シェアしやすくなる仕組みを作ったっていうね。もうこれはもう今ね、スポーティファイとかで無料で音楽が聞けるようになってね、
もうどのアーティストもやっぱりもうスポーティファイに入れなかったら逆にもう人気が出ないっていうね、時代になってると思うんですけれども、
当時そんなものもない時代、SNSもない時代にこのフリーの考え方をやってたっていうのがめちゃくちゃすごいな。
ただですね、ちゃんとビジネスモデルもあって、一番高品質な録音テープとかはその場で販売してたらしいんですよ。その場でっていうのはすごいんですけど、
もちろんね、最も良い機材で録音したっていう音の良さはもちろんなんですけども、その日のライブ音源をその場で録音したものを、
その日皆さんがライブが終わって会場帰る時には渡せるようにして売ってたらしいんですよね。
グレイトフルデッドの先進的なファン作り
なので会場に入る時に事前にチケットみたいのを購入して、その人向けにその場で作った音源をライブが終わった時にはお渡しできる状態にしてっていう、
めっちゃすごいですよね。やっぱそれって思い出にもなるし、テーパーが録音した音源よりも非常に良いものだし、
しかもその場で誰よりも早く聴けるっていう良さで、やっぱり高品質な有料版はどんどん売れていったっていう、この辺も非常にうまいですよね。
っていう感じですね。このコンテンツを無料にしてリーチを増やし、ファンを増やし、ファンを育て、愛着、共感、そして信頼を育てることによってファンベースを作り、
年間に100回以上のライブをやっても常に満員、そして満員っていうのも2万人とかですよ。2万人がほぼ満員、そしてファンは数億人いると。そんなね、
グレイトフルデッドというバンドがこの1960年代にいたということがですね、この本からわかるということですね。
この書籍にはですね、他にもこのグレイトフルデッドに関するマーケティングの話とか、あとはこのグレイトフルデッド以外の事例なんかも入っていたり、
あと個人的に好きなのはね、糸井重里さんの冒頭の文章もね、非常にいいので、ぜひ気になる方は読んでいただければなというふうに思います。
はい、あと個人的にはね、この後書きみたいなところが非常に好きでね、これもちょっとあの一部紹介しちゃうんですけれども、
自分が本当に好きなことをやろうと。グレイトフルデッドは自分たちがやりたかったことが本当に好きだったのでそれをやり通した。そしてもちろん結果的に成功したと。
僕たちは子供の頃、仕事と遊びは本質的に相反するものであると教わった。
だがこの教えは正しくない。仕事は遊びのように楽しいものなのだ。
グレイトフルデッドのように自分が本当にやりたいことをやっていたら毎日仕事をしているという実感もないだろうと。
人はよく情熱を抱けない職業に落ち着いてしまう。兄弟や同級生といった他人の期待や評価を意識して選ぶからだ。
けれども情熱を抱ける自分自身の夢を叶える方がずっと簡単なのである。
なぜかというと自分が愛すること、本当にやりたいことをやっている方が素晴らしい仕事をする可能性がはるかに高いからだ。
情熱があればそれが自分の燃料となって疲れた同業者たちが乗り越えられない壁を飛び越えられる。
成長分野でなくても自分が夢中になれる業界で働く方が人気があり成長しているが、情熱を抱けない業界よりずっと良い。
そんなことが書いてあるんですよ。めちゃくちゃ良くないですか。
この働き方ラジオで言っている、自己表現するように情熱を持って働く。
まさにそのことがここに書いてあるのかなというふうに思いました。
あと書きにもね今この瞬間を楽しもうっていうねコピーが書いてありましたねはい今なんですよ
ライブなんですよはい今この瞬間楽しんでいますかということではい僕はね喋りながら楽しんでおりますが
あの 未来のためにこう今をちょっと犠牲にして我慢しなきゃいけない
そんな時もあるかもしれないけれどもやっぱり今この瞬間を楽しめるかどうかっていうことに少し意識を向けていただくと
このグレートフルデッドが教えてくれたような世界が広がりそういった仲間が周りに増えてそういう機会に囲まれていくんじゃないかなと割と最近
強く思ってますねあの人間の本質的なことだと思うんです 自分がワクワクすることか夢中になれることに
時間を使ってその瞬間を本当に楽しむっていうことはあの人間当たり前なんですよね なんですけれどもまあ成長する中で
楽しいことだけやっててもダメだよとかね 今よりもちゃんと将来考えているそうやっていろんな人から言われるわけですよね
でいつか今を楽しむ今を生きるってことを忘れてしまうんですけども これはですねあのこの間里直さんも言ってたんですけどもこれからは
物の時代が終わりことの時代が終わり時の時代が来るというふうに言ってたんですよね 時っていうのはまさに今この瞬間
現在起点で考え現在起点で今を生きるっていうことがこれからの生きる時の幸福度に 結構影響をしてくるんじゃないかなというふうに思いますしまさとなさんもそう言ってたので
まあこのグレートフルデッドの音事例はまぁちょっとずれるかもしれないですけども ファンベースってところもちろんそうですし
まあ今を生きる何かねヒントになるといいんじゃないかなと思いました はいということで今日は書籍紹介ということで以上としたいと思います
今回もお聞きいただきありがとうございましたちなみにこの番組は読むポッドキャスト 働き方ラジオとしてノートでのテキスト発信も行っております
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