1. 田中健士郎の働き方ラジオ
  2. 161-1「新・ラグジュアリー」..
2024-07-20 41:58

161-1「新・ラグジュアリー」の解像度を上げる(準レギュラー雑談回 1/3)

・「新・ラグジュアリーのためのメモ」イベントへの登壇
・3人と安西さんの出会いの話
・意味のイノベーションとは
・時間がかかることを積極的に評価する世界に踏み込む
・時間をかけるときに3という数字が大事
・働き方ラジオは働くの新しい意味を探すプロセスだった

▼田中健士郎が登壇したイベントはこちら(題材となった記事のリンクもあります)
https://peatix.com/event/4025104

▼宮内俊樹さんが紹介した京都の西陣織メーカー「HOSOO」の事例がわかる記事はこちら
https://discoverjapan-web.com/article/111935

サマリー

新しいラグジュアリーについての対話を通じて、解像度が上がった回です。新しいラグジュアリー市場の定義と可能性について話し合われています。新しいラグジュアリーについての解説と意味のイノベーションの違いについて説明がされています。新しいラグジュアリーの解像度を上げるという新たな働き方の意味のイノベーションについて聞かれた話です。自己表現を重視する働き方と新たな意味を提案し始めることが次の働くの意味となります。ラグジュアリーから学ぶ未来予測の重要性と編集会議の成立についても触れられています。

準レギュラー回
はい、ということで、今日も機械室からお届けしたいと思います。イタリアのりささん、よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
はい、ということで、今日はですね、準レギュラー回ということで、皆さん覚えていますでしょうか?
2人いるんですよ、今。
そうなんですよ。
2人にですね、新しい準レギュラーが加わって、前回から〇〇の解像度を上げるっていうテーマでね、いろいろ対話をしていくっていうような回をやり始めて、今のところそんな感じで、次は何ヶ月後かなと思ってたんですけど、意外に早く。
早かったね。
第2回が来ました。そのきっかけはなんと、Xでね、僕が独り言のようにつぶやいたツイートに、準レギュラーのね、ミヤが反応してくれたっていうのはきっかけに、あ、じゃあ撮ろうかっていうところでつながりました。
加速しましたね、スピードが。
今回はですね、新ラグジュアリー、このラジオでも何度も取り上げている概念ですけれども、こちらの解像度をさらに上げるというようなテーマで、実はですね、先日僕が新ラグジュアリーの著者でもあるアンザイさんが主催されているとあるイベントにですね、参加をしてきまして、
こちらでですね、僕は視聴者代表としてちょっと頑張っていろいろ議論に参加してきたんですけど、僕の中で非常にいろいろな学びがあったし、気づきもあって、その後またさらにね、自分の中でいろいろと振り返る中で気づいたこととかも結構いろいろあった回だったので、
それをですね、題材というか、元に純レギュラーの2人を交えてさらに対話をしていくと、そんな回になっています。
どんな方に聞いてほしいですか?
そうですね、新ラグジュアリーっていうと結構海外ビジネス目指している方とか、会社の経営者がとかって思われがちなんですけども、本当にどんなビジネスパーソンの方でも、この新ラグジュアリーでさらに言うと意味のイノベーションと概念の話をするんですけども、これは非常に大事だし、ある意味キャリアの考え方でもあるなと思っていて、
日々ですね、例えば目標達成とか目的をどう実現していくのかっていうことに向き合っているビジネスパーソンが、ふと自分の働き方をね、振り返って意味付けをするっていう、なんかいいタイミングになるんじゃないかなと思いますので、そういった方にですね、ぜひ聞いていただきたいなというふうに思っています。
で、おそらく今回は半分お世話になると思うんですけども、後半はですね、どんどん未来の話をしていきます。やっぱり現在起点で振り返って自分の働き方とか、この働き方ラジオについても、ここの3年、4年やってきた振り返りをね、するんですけども、そっからじゃあ未来はどうなっていくのっていうときに、いろいろな未来に関する理論だったりとか、さらに言うとアートとか、
音楽、あといわゆる人文字ですよね。そういったものも含めて、そこから未来はどうなっていくのか、未来に僕らが何を考え始めるべきなのかっていうことも、考えられる、考えるきっかけが得られる回になっているかなというふうに思います。
はい、改造度がもう今から上がりそうな予感しかしない。
そうですね、改造度を上げていきましょう。やっぱり、新潤レギュラーのね、ミヤの深い知識もやっぱりすごいですし、そこからの思考っていうのをね、シェアいただけるので、特に第3話ぐらいは非常にですね、ミヤの回になっているので、そこまで、ぜひちょっと長いんですけれども、聞いていただければなというふうに思います。
はい、お願いします。
はい、ではタイトルコールいきましょう。
働き方ラジオ始まります。株式会社セッション・クルー代表、働き方エヴァンゼリストの田中健次郎です。このラジオは、誰もが自己表現をするように情熱を持って働く、そんな世界を目指す仲間づくりをしていくポッドキャスト番組になります。
皆さん、自己表現していますか?
はい、ということで、今日はですね、雑談会という形で、今まではね、わりとこう、僕一人で雑談するみたいなことも多かったんですけれども、今日はですね、潤レギュラーのなんと2人がですね、僕の雑談に付き合っていただけるということで、新たに潤レギュラーとして、
宮内としきさんですね、通称MIAに今日は来ていただいておりまして、で、あとはもう2年間以上ですかね、潤レギュラーやってもらっているイタリアのりささんにも入っていただいております。今日はよろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
新ラグジュアリーの定義と可能性
ということで、今日はですね、雑談会なので、ゆるーく始めていこうかなと思うんですけども、最近ですね、僕の中で結構面白かったというか、印象的だった、熱い、そう、熱い出来事があったんですよね。
はい、それをちょっと今日は一つ取り上げさせていただいて、雑談会を進めていければと思うんですけども、僕はですね、とあるイベントに登壇したんですね。そのタイトルっていうのが、新ラグジュアリーのためのメモっていう。
はい、これを聞いてですね、働き方ラジオヘビーリスナーの方はですね、新ラグジュアリー関係のセミナー出たんだっていうね、気づいていただく方もいらっしゃるかもしれないんですけども、過去にですね、ゲストとしても出ていただいた安澤博之さんが主催をされている新しいラグジュアリーオンラインプログラムというものがありまして、こちらのいわゆるオンライン講座ですね。
こちらを運営されているチームのメンバーが、そこからスピンオフしたイベントとして、視聴者の方と一緒にですね、新ラグジュアリーについていろいろ対話をしたりとか、あとは安澤さんをはじめ運営メンバーが、ここ数ヶ月で世の中に出した記事とかがいろいろあるんですよね。
例えば、日経新聞のコメモっていうメディアだったりとか、あとはフォーブスジャパンとかね、そういったところに寄稿をされているので、そういった記事をちょっと振り返りながら、新ラグジュアリーの解像度を上げていくとか、理解を深めていくみたいな感じの場でですね。
なんで僕がそこに呼ばれたのかというと、立場としてはですね、視聴者代表という形ですね。
視聴者代表と書いてあります。
これは本当にまさに働き方ラジオがきっかけなんですけども、安澤さんに出ていただいて、新ラグジュアリーとはどういうものなのかとか、そこから国際的なコラボレーションどうやってやったらいいのかって話をいろいろ聞いてですね、ある意味僕は新ラグジュアリーっていう概念とか、あと書籍も出されているので、こちらの1ファンであるんだっていう話をずっとこうしていたところ。
じゃあ、もしかしたら、いつも運営メンバーでやってる対話にも視聴者の代表ということで、リスナー代表みたいな感じですよね、ラジオで言うなら、そして出演してもらったらどうかなっていうことを声かけていただいて、いいんですかという感じで、ぜひということで、この間飛び込んできたっていう感じで、はい、その時の話はちょっと今日はね、できればななんていうふうに思っております。
私は視聴しました。視聴者の方で。
そうですね。
はい。
そうそうそうそう。
あの、結構ね、多くの方が聞いてくれたっていうところで、いろいろと安西さんの方にはね、反応もあったっていう話を聞いたんですけれども、まずちょっと今散々新ラグジュアリーとか新しいラグジュアリーみたいな話をしたんですけども、何ですかそれっていう方もいらっしゃると思うので、
簡単にちょっと解説をすると、新ラグジュアリーっていうのが、これから世界的に生まれてくる新しい市場みたいな感じで捉えていただくといいのかなと思っていて、で、新っていうことはつまり旧があるってことで、旧ラグジュアリーとは何かっていうと、
1980年代から90年代以降にどんどん強くなっていった流れの中で、そのラグジュアリーブランドって皆さんね、想像するとね、だいたいルイ・ビトンだったりグッチーとかいろいろ出てくると思うんですけども、まさにそういったいわゆるラグジュアリーブランドっていうのが非常にマーケットの中で存在感を出してきたのが、その90年代以降っていうところになるらしいんですけども、
そういった大きな市場ができていったのと同時に、より商業的に、マーケティング的に、このラグジュアリーっていうものがかなり強く押し出されて、いわゆるそれを持っていることが自分のステータスが上がるとか、
ちょっと何かにマウントを取っていくような概念にどんどん強化されていったことによって、世界的にそれに対して本当にそれがラグジュアリーなんだっけみたいな疑問みたいなものが出てきたと。
今世の中ではSDGsとか、例えば地球環境にどう貢献していくのかとか、あるいは地域にどう貢献していくのかとか、いろんな価値の基準というのが今増えていく中で、旧ラグジュアリーのただステータスが高いとか、それを持っていると自分の立ち位置が上がるみたいなものが避けられているんじゃないかっていう中で、
新ラグジュアリーというのは何かというと、文化とか創造性に引い出た商品が入り乱れる市場っていうのが、ここから10年ぐらいで生まれるんじゃないかっていうのを新ラグジュアリーという本では書いてあって、ただ新ラグジュアリーっていうものがまだ市場がこれからできていく段階なので、明確にこれであると定義はされていないっていう、
それをこれから定義されていくような段階だからこそ面白いっていうことと、あとはやっぱり日本企業っていうのが、その旧ラグジュアリーの市場ではなかなか乗り遅れてしまった部分はあるんですけれども、この新ラグジュアリーの市場とかっていうのは、むしろ日本企業が長い間培ってきた何か文化とか、あとはクラフトマンシップと呼ばれるような職人の姿っていうのが、
ラグジュアリーの価値に変わっていく可能性もあるから、日本企業、特に中小企業にこの市場はチャンスがあるんじゃないかって話をしているっていうのがこの新ラグジュアリーで、僕はですね、これが非常にこれにワクワクしてですね、これからできていく市場なのかっていうところと、やっぱり何か僕の中で日本の中小企業の支援とか、自分自身もいろんな事業をやっていく中で、
コストパフォーマンス、コスパの市場に入っていく難しさというか限界みたいなのを結構感じていて、一方でヨーロッパに行くと、全てではないと思うんですけども、ちゃんと意味があったり価値があるものは高く評価されて高く買われていくっていうものを割と見た中で、やっぱりそこのラグジュアリーっていうものの可能性っていうのはすごく感じていて、
新ラグジュアリーへの関心と安西さんとの交流
ちょうどこの新ラグジュアリーという概念が出てきて、僕はそれがめちゃくちゃ気になるっていう、本当に好奇心からですね、最初本を読んで、いろいろリサさんとか関係者の中で安西さんとも繋がりみたいなところで、ラジオにも読めるみたいなところになって、今回の登壇に繋がったっていう感じですね。
新ラグジュアリーについてもっと詳しく知りたい方は、過去安西さんが出ていただいた回と、あとは新ラグジュアリーっていうものについても、僕が解説した回があるので、ぜひそちらまた聞いていただければなというふうに思います。
僕、安西さんとは古い交流があるんですけど、ピーターにミラルに安西さんという素晴らしい人がいるよと言ったら、一気に会いに行ってしまってびっくりしていたという。気が付けばラジオにもなり、この展開がすごいんですけど。
そっか、そこがミヤの背中押しがあって繋がってるんですね。
最初にね、安西さんに会いに行ってきたらって言ってくれたのはミヤで、でもそれから1年ぐらいかかってるんだよね、会いに行くと。
そっかそっか、いろいろ順番があるんだな。
そうだね、いろいろちょっといろいろ私も勉強してからとか思っちゃって、なかなか近いのに行けなくて、そしたらたまたま私が書いたノートの記事に安西さんが突如いいねをくださって、これは来ていいってことだと勝手に思いに連絡をして行ってきたっていう。そこからも時々会いに行って。
順番がいいと言ったわけじゃないのがよくわかってきて。
そういう流れだったよ。
でも元々はミヤに教えてもらったの、安西さんは。
なるほど、そうなんで僕は割と、実は10年前に安西さんの書籍をたまたま読んでたっていう、「まるちゃんはなぜ免許証拠?」
まるちゃん本を、僕当時10年前って製造業の会社で海外営業やってて、ローカライゼーションみたいな概念を安西さんが提唱してたときに、グローバルグローバルって言われてた時代だったんで、すごく気になって、仕事のためも含めて読んだっていう。
それを全く忘れてたんですよね。自分が読んだことを忘れてて、リサがミラノに安西さんという方がいるっていう話とか、あと新ラグジュやりっていうところに出会って興味持って、後からあれ?安西さんって昔本読んだかもなみたいなところで、実家まで行って、本棚に探しに行ったらやっぱそうだったってなって。
え、ミヤは安西さんとはかなりそういう意味だと。
そうですね。ヤフーにいた時代だから、7、8年前ぐらいですかね。
ヤフーで勉強会みたいなのをちょっとやってたんですよね。
僕はデザイン新規業務ももちろんですけども、アートをやってたんですね、そのとき。
ヤフーで勝手に予算を取り、アートを作るっていう、よくわからない活動をしてきた時期があって。
アートを企業でやるっておかしいよね。
それでいろんな人と勉強会的に話すような感じになり、
安西さんが主催みたいなのがあったので、来られるときにはお召し送りみたいな。
鎌倉まで一日ディスカッションし、そんな感じです。
企画が出るたびに面白く読んで、もちろん日々のイノベーションであり、日々の政治であり、随時読むんですけども、
僕自身の周りのコミュニティとどんどん接合点が増えていくみたいなのが当時からあって。
デザインシンキング界隈のところにも安西先生がつながって、そこでよく講義をやるようになったりとか。
意味のイノベーションと問題解決のイノベーションの違い
不思議と接合点が多いです。
考えていることが近い人たちがだんだん集まってくるっていうことなのかな。
それはあるかな。
まさに今言ってた意味のイノベーションとか、
あとやっぱりデザイン志向っていう中でも、
ユーザーを中心に、ユーザーのことをどんどん聞いて、ユーザー体験を作っていくみたいな考え方っていうのは、
結構、というかまだ割と最近ぐらいまで全然主流でよく出てたんですけれども、
そうじゃなくて、意味のイノベーションっていうところのデザインはアート的な考えに割と近いもので、
っていう話がちょうどこのときにも出てきて、
ミヤがアートとかやってたの初めて知ったんだけど。
あ、そうだっけ。
めちゃくちゃ。
あれが多いんですよ。振り幅が多すぎてよくわからない。
データの時代になるっていうふうに、会社ヤフーとしても言ってた時代で、
データって目に見えないじゃないですか。
だからそれを理解するためには、何かそれを物的なもの、いわゆる感じぶるなものにすべきなんじゃないかというビジョンを掲げて、
ってことはアートじゃねえの。直感的に思う。
実際、アルス・エレクトロニカっていうオーストリアのリンツでやってるフェスティバル。
やってたら、やっぱりアートって子どもも普通に触れるじゃないですか。
何かを感じれるじゃないか。
対等にディスカッションできるじゃないですか。
なんなら作ったアーティストがいて、子どもと一緒に話すとかも可能なんで。
これはいいフォーマットだなあみたいなことを今考えて、
データの時代に何かをやる際には、そこで感じぶるなものを作るといいんじゃないかなみたいなところから始まった。
なるほど。そっかそっか。
手に触れられるもの、抽象的な概念とかを手に触れられるものに変えるっていうところに、
データという触れられないものをちゃんと理解するヒントがあるんじゃないかみたいな。
そんな感じでしたね。
なるほど。
で、まさに今回このイベントの中で出てきたキーワードっていうのが意味のイノベーションっていうもので、
意味のイノベーションっていうものをより深く、
自分の本また、ロベルト・ベルガンっていう方が書いた本とかもいくつか読ませてもらって、
それを考えていった時には、この考え方がめちゃくちゃコアになってるんだなって。
その新しいラグジュアリー、新ラグジュアリーっていうのは、
アンザイさんも書籍とか記事でもおっしゃられたんですけど、
新ラグジュアリーっていうのはある意味、ラグジュアリーっていうものの意味のイノベーションであり、
これからその意味のイノベーションが生まれる、まさに今起きつつあることだからこそ、
自分の中でも一つの意味のイノベーションの実践として、
この新ラグジュアリーっていうものに非常に注目しているって話をされていて、
それがやっと繋がって理解できたっていうところで、
意味のイノベーションとはっていう説明をちょっとしないと、
視聴者の方になかなか伝わりづらいと思うので、
僕なりの解釈を含めて、あと当日アンザイさんもこの説明をしてくれたので説明すると、
意味のイノベーションっていうものと対になる考え方っていうのが、問題解決のイノベーションみたいな。
問題解決と意味のイノベーション、センスメイキングみたいなことも言われるんだけど、
意味付けをするみたいなことかな。
問題解決とのイノベーションと意味のイノベーションの大きな違いとしては、
問題解決っていうのは、先に解決したい目的があって、
そこにどうすれば最短でたどり着くのか、どうすれば一番早くそれを解決できるのかっていう。
意味のイノベーションの具体的な事例
なので、ビジネスっていうのは基本的には課題解決とか問題解決っていうのがよく言われてると思うんだけど、
こういった課題を解決するためにどうすれば最も効率よくそれを解決できるのかっていう。
A地点からB地点に向かうルートがどの道を行くと一番効率的にB地点に行けるのかみたいなことが問題解決のイノベーションで、
意味のイノベーションはじゃあ何なのかっていうと、そもそもA地点からB地点にどう向かったらいいかっていうのを考えてたんだけど、
本当は行くべき方向はAからCの全く違う角度として180度逆だったとか、
そういうことが後から分かっていく。目的地自体を設定し直したりとか、その方向を変えたりするようなことっていう。
いきなり言われるとちょっと分かりづらいところもあると思うんですけど、例えばロベルト・ベルガンティさんの書籍とかだと、
その当時の意味のイノベーションの例であったのはNintendoのWiiの話とかが出てきてて、
当時結構PlayStationとかXboxとかゲームの方向性としてはいかによりグラフィックが細かくて、
動きが速くて高度な動きに対応できるものっていう性能をより改善していくっていうことにみんな競争していた中で、
NintendoのWiiっていうのはむしろそういう解像度とかグラフィックとかだと他のXboxとかPlayStationに劣るんだけど、
むしろ劣るんだけど、でも今までゲームをやらなかったような年齢の高齢者の方だったりとか、
家族みんなでゲームをやって、しかも体を動かしてゲームをするっていう新しいゲームの意味っていうものを開発した。
だからこそあれだけ爆発的なヒットになったんだっていう話とか、
スターバックスとかもただカフェで問題解決で言うと、例えばより美味しいコーヒーをより早く提供するみたいなことが価値だった時代に、
スターバックスっていうのはサードプレイスとして自分の家でもなく職場でもなく第三の場所でゆったりリラックスができる場所みたいなことを
意味付けをしてやったからこそ、他のコーヒーチェーンとかとは完全に差別化をしてその当時は、今みんな逆にスターバ的になってきてると思うんだけど、
その当時は爆発的に伸びたとか、そもそもの目的自体をうまく変えていくことが意味のイノベーションであり、
やっぱり問題解決のイノベーションだけではたどり着かない、非常に大きなインパクトのあるイノベーションを起こすことができるっていうのがベースの考え方だったりするっていう。
そうですね。意味のイノベーションで一番よく言われる事例が、ろうそくって普通は作業産業なわけですけど、
ろうそくの中でロンドンで、イギリスで唯一伸びてる会社が、ろうそくっていうものを明かりを暗くするという意味を与えたと言われてきて、
暗い演出をするためにろうそくを使うと。
要するに明かりっていう価値観の真逆にあるものを意味として付与することによって、
暗いものを演出するためのものとして売上が伸びたっていう事例をよく紹介されるんですよね。
やっぱりそれって企業イノベーションにおいて絶対必要な考え方とか、
イノベーションを起こすためには考え方としてとても大事な面白い視点なので、
それで勉強してたみたいな感じではありますかね。
新ラグジュアリーの概念
ろうそくね、その話すごく面白くて、
やっぱり周りを照らすためのものっていうものとして捉えると、
もうそれ以上、より明るくするみたいなことって。
伝統で良くて。
伝統で良くて、今LEDもあってっていう感じで、
もうろうそくなんて必要ないよねっていう話なんだけど、
あえて真逆の、まさに目的地が180度逆に行く、
暗さを演出するためっていうところだと、
よりその価値が際立って、
ろうそくの市場が伸び始めるっていうことが起きるっていうのがめちゃくちゃ面白い。
その目的地を変えるって話をしている中で、
この間のちょうどそこで出てきた概念として、
新ラグジュアリーっていうのは、つまりラグジュアリーの意味のイノベーションであり、
その新ラグジュアリーの領域っていうのは、
時間がかかることを積極的に評価する世界に踏み込むっていうことが、
新ラグジュアリーの領域に行くという、ある意味覚悟になるんだと。
よくその話をしていたときにも、
手仕事に対する評価
安西さんがイタリアのすごい事例をいっぱい教えてくださって、
イタリアって手仕事に対する評価がすごい高いわけですよね。
日本も同じような環境下にあるのに、
手ぶれで30年間安いものを売り続けてきたら安くするってことに、
職人の目が開いてしまうっていうことを変えるべきだよねっていうのはよくおっしゃってて。
僕自身もずっと京都に3年半ぐらい住んでた時期があって、
これはヤフー時代なんですけどね。
京都ってすごいコンテンツとしていっぱいいいものがあるのに、
めちゃくちゃ安く売るわけですよね。
ある種インバウンド的な意味合いもあるし、
越境維新的な意味合いもあるんですけど、
日本の職人さんがなかなか継続していかないみたいな課題ある中で、
やっぱり海外に高く売ったり、
時間的な価値を超えたところで商売するっていう視点は大事よね、みたいに言ってて。
実際に今やっているっていう人が、保総さんですよね。
京都に西陣折りの老舗のメーカーがあるんですけど、
それも保総さんがエキスタイルで海外のハイブランドに採用されて、
これも本当偶然なんですけど、
海外に自ら何代目かの人が売りに行ったら、結構気になれると。
しっかりと単価を上げて海外で売ることに成功しているんですね。
もちろんミラノサローネとかにも出してます。
ミラノに今店舗も出してるんじゃないかな。
そうやって日本のある良いもの、もともとラグジュアルなものを
ちゃんと海外で高く売っていくっていうのが、保総さんはうまくいってるケースか。
なるほど。
確かに。
日本の中小企業へのチャンス
だから日本に既にあるものをしっかりと評価していくことによって、
新ラグジュアルっていうのはまさに日本の中小企業にもチャンスがあるって言ったら
今みたいな話だと思うんだけれども、
やっぱり日本はどちらかというと、コストパフォーマンスとかタイムパフォーマンスとか
いう方に行ってしまいがちで、
基本主義の主流で言うと、やっぱりできるだけ時間をかけずに
最大の効果を得て、タイムパフォーマンスになってくるんだけども、
そういうことを対象にしないっていう覚悟を持って、時間のかかるものに
いかに踏み込めるかっていうのが、新ラグジュアルは肝であるって話をしてて、
この辺りはね。
地域的にはそこが一番日本の課題ではありますね。
そう。
そこに向き合えるのかって話で、
アンダーさんがイベント中に言ってたのが、
3っていう数字が大事で、
これ結構面白くて、
3なんだっていうので、
例えば旅行に行ったときに、
1日だといまいち行ってもバタバタして終わっちゃうみたいな旅行。
でも3日同じ地域というかエリアに滞在すると、
なんとなく、この辺に行くとこういう繁華街になってて、
この辺に行くとこの辺は治安が悪くて、
街の全体がちょっと分かるみたいな。
3ヶ月で今度住むと、やっぱり1ヶ月では分からないような、
もうちょっと現場の暮らしみたいなものが解像度が上がって、
そこに住むっていう、
ただ旅行で行くっていうところから住むっていう感覚が分かってくるみたいな。
さらに3年いると、
そこが一つの地元というか、
そこに地元意識みたいなものは出てくるとか、
さらに30年経つと、
世代が1個ちょうど変わって、
もう息子がみたいな、
ちょうどそういう一世代変わるっていうことが起きるみたいな。
やっぱりこの3っていうのがすごく大事で、
ちゃんと時間をかけていくっていうことと、
その3っていう数字の話もすごい面白くて。
これはおもろいですね。
これ結構、ああそうかって思った時に、
まず今回の中につながったことがあって、
働き方ラジオが、
今もうすぐ4年になるんだけど、
リニューアルというか、
このタイトルコール変えたのがちょうど3年目の時。
リサそうだよね。
そうだった。本当に3年のとこで変えたんだよね。
これを目指したわけじゃないんだけどね。
全然目指してなくて、
働き方ラジオってどういうふうに始まったかっていうと、
最初の頃は、
自己表現をするとか、
そういうキーワードっていうのは実はなくて、
なんとなく、
クラウドワークスっていう会社で、
働き方についていろいろ発信をしている中で、
クラウドワークスだと、
どうやって副業で稼ぐのかとか、
今これから熱い職業は何なのかとか、
フィーランスならまずこれをやるとか、
そういう問題解決的なことをいっぱい発信する立場として、
やっていく中で、
でも本当に働くのことを自分でちゃんと分かってるのかな、
みたいなのがちょっと分からない部分もあって、
とりあえず働き方ラジオっていう名前を付けて、
発信し始めて、
その時はあんまり意味とか考えてなくて、
やり続けて、
っていう中で、
ちょうど3年経った時に、
何かこう自己表現していますかっていう、
今のキーフレーズが出てきて、
そこに至るには、
結構リサの影響とかもあるんだけど、
働くっていうものの解像度をずっと上げていこうということで、
いろんな人に働き方について聞いていくと、
特に経営者の方を話をした時に、
経営っていうのが一つの自己表現なんだっていうことに、
気づけた時にパッと視界が変わって、
自分の音を出せるようになったって話をしてくださった方がいらっしゃったりとか、
あとは本当にワクワクに従って、
内発的な動機づけでやっていくことが、
会社を運営する面白みだよねって話だったりとか、
いろんな経営者から、
そういった自己表現につながるようなヒントをいろいろもらった時に、
これだなと思って、
これからの時代に働くことの意味っていうのが、
今まではお金を稼ぐとか、
場合によっては成長するとか、
昇進するとか、
自己実現とかいろいろあったと思うんだけども、
子どもが当たり前にやって、
例えば歌を歌って、
親に喜んでもらいたいと思って歌を歌ったり、
ものを作ってみたりとか、
本当にそういう自己表現的なものと仕事っていうのが、
今までは完全に分離されていることが多かったんだけど、
そこをつなげていく、
少しでも重ねていくっていうことが、
次の働くの意味になってくるんじゃないかみたいなことが、
3年経った時にパッと生まれて、
そこに一転集中してやってみたいって、
りさと一緒に話して、
今振り返ると、
3年経ってやり続けたことで、
自分たちも何のためにやっているのかわからないことも全然あったんだけど、
3年経った時に、
働くっていうことの意味のイノベーションの一つの方向として、
自己表現をするように、
情熱を持って働くっていう、
新たな意味を提案し始めるっていうところに、
たどり着いたんじゃないかなと思って。
なるほど。3は重要なんですね。
だから3年だったのかなっていうのは、
結構そこでかなりシンクリ。
企業も大体3か年計画とかで考えてますから、
3年大事ですね、確か。
3を大事にしよう。
3を大事にしよう。
3を大事にしよう。
結構そこで繋がったっていうのがあって、
お客さん、例えばクラウドワークスだったら、
クラウドワークスのワーカーさんとかの声を一生懸命聞いても、
その自己表現っていうことには繋がっていなくて、
自分が大事にするものっていうものを、
いろんな人にぶつけた中で、
生み出されたビジョンみたいなものっていうのが、
まさに意味のイノベーションっていうのは、
その顧客に答えを求めるんじゃなくて、
自分が愛するものとか、
そのビジョンみたいな、
内側から外に出されて、
いろんな人とけんけんがふがく、
議論をしたり対応をしたり、
批判を受けたりとかする中で、
磨いていくのが意味のイノベーションだって言ってて、
そのプロセスを働き方ラジオっていうのは、
やってたのかなっていうのを思ったときに、
結構この話がすごく一つ繋がって、
この方向で間違ってないんだなっていうところと、
そこからさらに、
自己表現をするように働く、
一つの環境場として、
コミュニティっていうキーワードがまたそこから出てくるんだけど、
そこにちゃんと繋がってるんだなっていう、
革新に繋がったっていうのが一つ。
イベントの築きからあったっていう。
すごい築きをすごいとこから得ますね。
わかりやすさと複雑性のところって、
この記事僕も読んだんですけど、すごく面白くて。
わかりやすさと複雑性。
ラグジュアリーから未来予測の重要性を学ぶ
まあやっぱり最低論にも無理矢理つなげますと、
最適化社会ってすごいわかりやすい社会。
人間が中心に幸せになる社会って言われてたんだけど、
一方で現実に起きてることってあんまりわかりやすいゆえに、
人間が不幸せになるような、
文壇であったりジェンマーであったりっていうのが生まれてるってところを、
もうちょっと振り返るべきかなーみたいなのは僕は割と思っていて、
わかりやすいのではなく、
わかりにくいものを重要視していくっていう態度みたいなのは、
結構ラグジュアリーからこう学ぶ部分が多くて、
僕もアートをやっていたその時期のその後にはですね、
めちゃくちゃわかりにくいメディアをYahooで立ち上げて、
1万文字ぐらいあるんですよ、人記事。
めちゃわかりにくいじゃないですか。
わかりにくいネタを1万文字書くという。
テーマもわかりにくいんですよ。
要するに30年後の未来とかね。
本当に2030年から40年ぐらいとかの未来を考えようみたいなメディアだと、
普通にいわゆる編集会議ってあるじゃないですか。
こういうテーマでやりましょう、記事作りましょうっていうのが結構成立しなくて、
前提になる知識がみんなバラバラだったり、持ってなかったりするんですよね。
ってことはその時間軸とか考え方とかを揃えないと、
みんな対等にアイディア出したりできないなーってことに気づいて、
そこから未来予測的なものをいっぱい勉強するようになったんですよね。
例えばミラツクさんがよくやってる未来予測のコマットであったり、
もちろんサイニック理論もそうだし、
そうやって時間軸が2030年代のことを考えようっていうふうにやると、
ようやく編集会議が成立すると。
例えば2030年に人間はどういうふうに何の飯食ってんだと。
たぶんタンパク質も減っていくぞと。
いろんなファクトを積み上げると、
食べるものが変わるんじゃないかみたいなことを想像して、
昆虫を食べるんじゃないかとかいろいろ考えると、
編集会議が最初は成立しなかったところから、
徐々にファクトを積み上げて成立するようになったりして、
そんな感じで未来予測的なものをいっぱい勉強してた時期があります。
編集会議の成立過程
なるほど。
非常に複雑な世の中を議論するために、
未来予測みたいなものをいろいろたどって。
そうですね。
ラグジュアリーもその中の一つではあるし。
今回もお聞きいただきありがとうございました。
ちなみにこの番組は、読むポッドキャスト、働き方ラジオとして、
ノートでのテキスト発信も行っております。
ポッドキャストと合わせて、ぜひフォローをお願いします。
番組への感想は、ハッシュタグ、働き方ラジオで投稿いただけると嬉しいです。
また、コミュニティ運営、音声配信、その他、企業広報などのテーマで、
セッションクルーと壁打ちがしたい方は、
お気軽に私、田中健次郎か、準レギュラー、りさにご連絡ください。
カジュアルにセッションしましょう。
41:58

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