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こんばんは、北詰至です。
このポッドキャストは、毎週一つの短歌を取り上げて、短歌のセカイの楽しみ方をお話ししています。
毎週金曜夜8時に配信しています。 1週間の終わりの息抜きに聴いてください。
今回は、短歌の夏フェス、短歌ソニックに掲載された自作の短歌をご紹介いたします。
私がどんな風に短歌を作っているのか、その工程を大公開いたします。
帰りたい 君が笑ったあの夏か
入試が抜けたあの春の日か
帰りたい 君が笑ったあの夏か
入試が抜けたあの春の日か
今回は自作の短歌で、帰りたい君が笑ったあの夏か、入試が抜けたあの春の日かをご紹介いたします。
自作の短歌をご紹介するのはすごく久しぶりな気がします。
最近、やっぱりあんまり作れてなかったこともあるし、後はいろんな本を読んだりして、他の歌人の方のいい短歌にたくさん出会うことができたので、そちらをご紹介したりしていました。
それで、自作の短歌をご紹介するっていう機会がなかったんですけど、
最近ですね、久しぶりに集中して短歌をまとめて作った時期がありまして、その中から今回は一周ご紹介したいと思います。
なぜ一生懸命短歌を作っていたかというと、
短歌ソニックというツイッターの企画に参加をしました。
その短歌ソニックに出すための短歌を作っていました。
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短歌ソニックっていうのは何なのかというと、
短歌でやる夏フェスなんですけど、
夏フェスというとフジロックとかライジングサンとか、
そういう感じで一つの会場にいくつかステージがあって、
そこにたくさんのアーティストさんが参加して、
参加者は好きなアーティストさんのステージを見に行くっていうようなスタイルですよね。
それを短歌でやりましょうっていう企画になります。
短歌で参加する人が自分の好きなアーティストを一つ選んで、
そのアーティストにまつわる短歌を作ります。
全部で何十人出てるのかな?
すごく多いんですよね。
私はラブリーサマーちゃんで参加をします。
これを収録している時点では、
まだ短歌ソニックは行われていなくて、
ちょうどタイムテーブルが出たところなんですけど、
おそらくこのポッドキャストが放送される頃には、
短歌ソニック開催されていると思うので、
その短歌ソニックに掲載していただいた短歌をご紹介します。
私はやっぱりラブリーサマーちゃんすごく好きで、
ファン歴結構長くてですね、
彼女が高校生ぐらいの時から聴いてるかなと思うんですけど、
私は大体アーティストさんが好きになるのがですね、
ライブに行くとサッシもらえますよね。
そのライブハウスの次に誰々が出ますよとか、
そういうライブのスケジュールとか、
あとはちょっとしたCDの表とか、
アーティストのインタビューとかが載ってたりするんですけど、
そういうのをライブの帰りに眺めてて、
そのCD表だったり、アーティストのインタビューだったりで、
ちょっとこの人気になるなぁみたいなのを聞いてみて、
好きになるっていうことがすごく多いんですね。
ラブリーサマーちゃんも確かそんな感じで、
なんかそういうライブハウスのサッシで名前を見かけて、
えーなんだろう、なんか珍しい名前だなぁと思って、
聞き始めたのが最初かなと思います。
で、そこからもうずっと好きですね。
ライブとかにもよく行ったりしています。
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で、ラブリーサマーちゃんの歌は結構素直な感じというか、
なんか私は結構心にグッとくることが多くてですね、
あのタンカも以前タンカソニック用じゃなくて、
2週ぐらいラブリーサマーちゃんのタンカを作ったことがあったんですね。
なので今回もじゃあラブリーサマーちゃんで行こうと思って作ってみました。
ラブリーサマーちゃんの人間の土地というアルバムの中に収録されている
ファミリアという歌から、
ラブリーサマーちゃんの人間の土地というアルバムの中に収録されている
ファミリアっていう歌はですね、別れの歌なんですね。
恋人か、もしくは仕事のパートナーとか、
なんかそんな感じだったりとか、
離れていくんだけど、
まあどこかで憎みきれないっていうような気持ちもあったりとか、
でも結局その人間の土地というアルバムの中に収録されている
ファミリアというアルバムの中に収録されている
ファミリアというアルバムの中に収録されている
そういうちょっと悲しい歌なんですけど、
メロディーがですね、割とポップで、
ちょっと青春っぽい爽やかな感じでですね、
そのメロディーと歌詞のギャップがまたぐっと来るっていうような歌なんですけど、
そういう悲しい歌なんですけど、
メロディーがですね、割とポップで、
ちょっと青春っぽい爽やかな感じでですね、
そのメロディーと歌詞のギャップがまたぐっと来るっていうような歌なんですけど、
その歌詞の中にですね、
帰りたいなっていう言葉が出てくるんですね。
で、私この帰りたいなっていう部分がすごく好きで、
そこからあのイメージして歌を作りたいなと思って、
帰りたいっていうのをタンカの頭に持ってきました。
帰りたい、君が笑ったあの夏か、
入試が抜けたあの春の日か、ですよね。
帰りたいってどこに帰りたいかなって
自分なりに考えてみたんですね。
ラブリーさまちゃんの歌の中だと、
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なんかの信頼し合ってた頃に戻りたいなっていうような歌なんですけど、
自分なりの帰りたいところっていうのを考えてみたいなって思いました。
で、すごく単純なんですけど、
帰りたいところって一番輝いてた時期みたいなものかなって思って、
君が笑ったあの夏かっていうのを次の曲に持ってきました。
君が笑ったあの夏って、夏ってすごく笑顔が似合うし、
あとは学生時代の恋愛とかも思い出したりして、
すごく子供の頃にね、中学生とかそういう頃に、
夏休み行って好きな人に会えないじゃないですか。
学校がないからね。
部活では行ったりするんだけど、
部活が違ったらそれも会えないですよね。
で、すごくそれが初めての寂しさというか、
こんなに好きな人と離れてるっていうこともないので、
すごく苦しいというかですね、
そういう恋愛の苦しみみたいなのを知ったのが中学生ぐらいかなって思うんですけど、
その時に本当に偶然部活のスケジュールが重なって、
学校に部活で行ったらいたみたいな。
それで向こうも部活一生懸命練習をしてて、
笑顔でやったりしてるっていうのを見た時って本当に嬉しかったんですよね。
そういうすごく輝いてる時期、
夏の光と部活をしてる汗が輝いてる感じと、
すごく幼い恋というか、
そういう一生懸命さとかね、
そういうのってすごくいい思い出だなって思って、
帰りたい場所の一つ目として、
君が笑ったあの夏という言葉にしました。
なんですけど、そういうキラキラした場所に帰りたいっていうのもある一方で、
ラブサマちゃんって破滅的というか、
破れかぶれみたいなところもあったりして、
そこがラブサマちゃんの好きなところでもあるので、
そういう雰囲気も出せたらいいなって思って。
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で、なんとなくその…なんだろうなぁ…
帰りたい場所に帰りたいと思って、
帰りたい場所っていうにはちょっとなんか合わないかもしれないですけど、
なんかこう体から何か抜け落ちる瞬間って、
なんかの脱皮みたいな感じがして、
で、なんかその脱皮する前に戻りたいなみたいなことを思う時もあるんですね。
初めての経験でこう失ったとか、
なんかそういう失う前に戻りたいみたいな気持ちとか、
そういうのを結構なんかラブサマちゃんからすごくイメージを受けて、
いろいろ考えたんですね。
例えば初体験とか、
例えばファーストキスとか、
あとはなんだろうな、
例えばこう自傷行為みたいにこう自分を傷つけたとして、
そういう傷をつける前に戻りたいとか、
なんかそういう思い出とか、
なんとなくですね、私頭の中に、
なんかこうベッドのシーツに落とし物をするようなイメージが浮かんだんですね。
完全にイメージなんですけど。
で、そこにベッドのシーツに自分の体から落ちて、
落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、落ちて、
で、そこにベッドのシーツに自分の体から落ちちゃう物ってなんだろうなってちょっといろいろ考えて、
例えば体液だったり血液だったり、
あとはなんだろう、よだれとか、
体液か、
なんかまあいろいろあるけど、髪の毛とか、
だけど、
なんとなくそこで帰りたくなるような失う物って考えていた時に、
乳歯が抜けてポロッとベッド寝てる時に乳歯がポロッと落ちて、
あのー、
しまったっていう場面が浮かんだんですね。
これはもう完全にイメージの世界なので、ただ考えてたらそうやって浮かんだっていうだけなんですけど、
で、乳歯を失うって確かにすごくこう、
なんだろう、ショッキングな出来事ですよね。
だってこんなに硬い歯が抜けるから、
そういうのってなかなかないじゃないですか。
で、なんかそれがすごくいいなーと思って、その乳歯が抜けるっていうのが。
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で、なんとなく乳歯抜けるって子供が、なんだろう、こう、初めて脱皮するみたいな感じで、
なんかそういう子供の成長っていうとやっぱり春かなーとかって思ったりして、
で、それで乳歯が抜けたあの春の日かっていうのを下野くんに持ってきました。
なので、この歌はラブリーサマージャーのそのファミリアっていう歌の帰りたいなっていう歌詞から、
私が自分が帰りたい場所っていうのをイメージして作った版歌になります。
やっぱり自分の歌だとちょっと説明が長くなっちゃいますね。
そんな感じで作りました。
で、これね、タンカのソニックに提出する前にすごく何度もなんか時間を置いて見直したりしたつもりだったんですけど、
なんか今久しぶりにこのタンカを見てしまったーって思ったのが一個あったんですよ。
で、それが下野区の最後、乳歯が抜けたあの春の日かっていう風になってるんですけど、
これをあの春の日にってすればよかったなーってすごく後悔してます。
なんかね、帰りたい、君が笑ったあの夏か、乳歯が抜けたあの春の日か、
か、あの夏か、春の日かってかが2回続くので、
あの音ってなんか結構スコーンって抜けちゃうので、
なんかね、夏、あの夏か、あの春の日かってやるとね、
結構なんかさっさってこう空に流れてっちゃうような感じがして、
ちょっとね、音が抜けすぎたかなーって思って、
で、これを2にすると、帰りたい、君が笑ったあの夏か、乳歯が抜けたあの春の日に、
で、2ってちょっとこう下に落ちるじゃないですか、音が。
で、それがちょっとこう後悔とかね、なんか今に不満があるとか、
なんか本当にあの春に帰りたいんだみたいな、なんかちょっと怒りみたいな役割になるので、
これはあの春の日にってした方が音の響き的には良かったなーってすごく思って後悔しています。
すごい声に出して確認したつもりだったんですけどね、
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これはね、もう完全にやってしまったなーと思いました。
次にどこかに発表する時は、あの春の日2に変えて発表したいと思っています。
いかがでしたでしょうか。
今回は自作の単歌で、帰りたい、君が笑ったあの夏か、乳歯が抜けたあの春の日か、
をご紹介しました。
単歌の世界の歩き方は、毎週金曜夜8時に配信しています。
また来週金曜夜にお会いしましょう。
それでは、おやすみなさい。