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2021-04-16 12:41

短歌のセカイの歩き方 99【柳澤真実】SMAPと6Pするより校庭で君と小指でフォークダンスを

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短歌のセカイの歩き方 99【柳澤真実】SMAPと6Pするより校庭で君と小指でフォークダンスを


↓今回ご紹介したものはこちらからチェック↓
かんたん短歌の作り方 (ちくま文庫)

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北詰至:脱力系サウナー/エッセイスト/小説家/歌人

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00:08
こんばんは、北詰至です。
このポッドキャストは、毎週一つの短歌を取り上げて、
短歌のセカイの楽しみ方をお話ししています。
毎週金曜、夜8時に配信しています。
今回は、髪の毛と下の毛の差が激しい短歌をご紹介します。
この短歌は、卑猥な短歌なのでしょうか?
それとも、ピュアな短歌なのでしょうか?
短歌のセカイを一緒に歩きながら考えてみましょう。
短歌がもっと楽しくなる15分です。
スマップとロックピーするより肯定で、
君と小指でフォークダンスを
スマップとロックピーするより肯定で、
君と小指でフォークダンスを
今回は、柳澤まなみさんの
スマップとロックピーするより肯定で、
君と小指でフォークダンスを
という短歌をご紹介します。
この短歌は、増野康一さんの
簡単短歌の作り方という本に収録されています。
当時ですね、ファッション誌の中に
増野康一さんが短歌のコーナーを持っていて、
読者の方から短歌を応募していたんですね。
今回ご紹介する柳澤まなみさんの短歌も
この増野康一さんの短歌コーナーに
投稿された短歌です。
スマップとロックピーするより肯定で、
君と小指でフォークダンスを
これスマップが6人だった頃の話なので、
03:03
だいぶ前に書かれた短歌なんじゃないかなと思います。
当時の6人時代のスマップというと、
本当に唯一の国民的アイドルみたいな感じでしたよね。
今でいう嵐みたいな感じかもしれないですけど、
今って本当に色んな男性アーティスト、
男性のアイドルがいるから、
なんかちょっと人気が分散している感じがするんですけど、
当時って本当にスマップだけじゃないかなと思うんですよね。
もちろん他にもジャニーズのアイドルっていっぱいいたんですけど、
あの群を抜いて人気があったなって思います。
で、そんな当時人気絶頂だったスマップと
ロックピーするよりも、
この柳澤まなみさんがしたいことがあるわけですよね。
スマップとロックピーするより皇帝で君と小指でフォークダンスを
そんな贅沢なね、スマップとロックピーするっていう夢のようなシチュエーションを捨ててでも、
皇帝で君と小指でフォークダンスを踊りたい。
フォークダンスってしっかり手を繋いで踊るけれども、
しっかり手を繋げなくてもいいんですよね。
ただ小指でフォークダンスを踊ったとしても、
そんな些細な触れ合いでもスマップとロックピーするよりもずっとしたいこと?
っていうすごく純粋な愛の形の単価だなって思います。
その心の純粋さを際立たせているのが、
前半のスマップとロックピーするよりっていう言葉だと思うんですね。
ただこれスマップとロックピーっていうちょっと卑猥でね、
欲望じみた言葉がなくて、ただ単に綺麗なままで、
桜の下の皇帝で君と小指でフォークダンスを踊りたいみたいな、
ただの綺麗な言葉に終始した単価だったら、
その純粋さっていうのは埋もれちゃいますよね。
06:01
で、それを前半にスマップとロックピーっていう欲望にまみれた言葉を置くことで、
後半の皇帝で君と小指でフォークダンスを、
っていうところのすごくピュアな感じが際立っているなっていう風に思いました。
スマップとロックピーなんていう、
なんだろうな、なんかそういうエッチな欲望的な言葉を言う子が、
手も繋げなくて小指でいいんだって思うって、
どういうこと?って思うんですよね。
この子は経験豊富なのか、それとも実体験はしたことがなくて、
恋愛経験がまだないすごくピュアな子なのか、
どっちなんだろうって思いますよね。
ただ耳どしまなだけなのか、
なんかこの子自体がどういう子なのかなってすごく興味が惹かれるし、
こういう子が好きになる子ってどんな子なんだろうって思いますよね。
この小指でフォークダンスを踊る相手ですね。
どんな子なんだろうなってすごく興味が湧いてきます。
なんか私が想像するとちょっとひねくれた子なのかなっていう感じするんですよね。
本当は何も経験がなくて、
フォークダンスを踊ることってすごくドキドキしちゃうような子だけど、
なんかその経験がないことを悟られないように、
なんかちょっとお姉さんぶりたいような感じで、
私はスマップとロッピーだってできるけど、
それでもなんか君とフォークダンスを小指で踊ってやるよみたいな、
そんなちょっとツンデレな感じもするんですよね。
これってどっちも若い時の欲望だと思うんですよね。
09:05
スマップとロッピーするっていうことも、
皇帝で小指でフォークダンスを踊るっていうことも、
なんかすごく幼い欲望っていう感じ、
まあ思春期の欲望っていう感じがするんですけど、
それが卑猥なことであってもピュアなことであってもね。
大人になった時にどっちが記憶に残るかなって言ったら、
皇帝で君と小指でフォークダンスを踊った記憶っていうのが、
ずっと残っていくんじゃないかなっていう気がします。
すごいね、リアルに想像すると、
スマップとロッピーってこれ6対1っていうことでしょ?
これしんどいよね、絶対。
多分ね、疲れたっていう記憶しか残んないんじゃないかなって思うんですよね。
いや最初は目の前で、
もうなんか何人目かの段階でもう疲弊してますよね。
でももういいよイケメンってなりそうな感じがするんですよね。
だけどその、皇帝で君と小指でフォークダンスをっていうね、
小指同士でフォークダンスを踊った記憶っていうのは、
だけどその、皇帝で君と小指でフォークダンスをっていうね、
小指同士を繋ぐっていうすごく密やかな触れ合いっていうのは、
なんかその時のドキドキっていうのが、
大人になって思い出してもすごく温かい記憶に残ると思うんですよね。
たとえ相手の顔や名前を忘れちゃっても、
なんかその時触れた小指の温もりとか、
心臓の高鳴りっていうのは、
いつでも鮮明に思い出せるんじゃないかなって思いました。
そう考えると、スマップとロックピーするよりも、
皇帝で君と小指でフォークダンスをっていうことを選んだ、
この短歌の世界の主人公はすごくいい選択をしたんじゃないかなって思います。
はい、いかがでしたでしょうか。
今回は柳澤まなみさんのスマップとロックピーするより皇帝で、
12:08
君と小指でフォークダンスをご紹介しました。
短歌の世界の歩き方は、毎週金曜夜8時に配信しています。
また来週金曜夜にお会いしましょう。
それでは、おやすみなさい。
12:41

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