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2021-04-23 13:25

短歌のセカイの歩き方 100【俵万智】新しい歌集のカバーに惜しみなく試食すすめる菊地信義

◆俵万智さんの短歌と、新しい歌集の一風変わった装丁について
↓今回ご紹介したものはこちらからチェック↓
未来のサイズ 俵万智
◆Profile◆
北詰至:脱力系サウナー/エッセイスト/小説家/歌人
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http://kitazumeitaru.tokyo/contact/装丁のことをずっと「ていそう」と言っています。正しくは「そうてい」です!🙇‍♀️
00:08
こんばんは、北詰至です。
このポッドキャストは、毎週一つの短歌を取り上げて、短歌の世界の楽しみ方をお話ししています。
毎週金曜、夜8時に配信しています。
今回は、田原マチさんの短歌と、新しい歌手の一風変わった想定についてお話しいたします。
今回は、なんと、短歌の世界の歩き方がスタートしてから、記念すべき100回目の配信になります。
100回目と言っても、特別なことは何もありませんが、いつも通り、短歌の世界を一緒に歩いてみれたらと思っています。
短歌がもっと楽しくなる15分です。
新しい歌手のカバーに惜しみなく、試食すすめる木口信吉
新しい歌手のカバーに惜しみなく、試食すすめる木口信吉
今回は、田原マチさんの新しい歌手のカバーに惜しみなく、試食すすめる木口信吉という短歌をご紹介します。
この短歌はですね、田原マチさんが先日新しい歌手を出版されたんですね。
未来のサイズという歌手を出版されたんですけれども、その出版に際して読んだ短歌になります。
今回の短歌、新しい歌手のカバーに惜しみなく、試食すすめる木口信吉
この最後に出てくる木口信吉さんっていうのは、田原マチさんの新しい歌手、未来のサイズの提奏を手掛けた提奏家の方の名前です。
03:08
提奏っていうのは、本のデザインとか表紙を作ったりする方のことですね。
木口信吉さんという提奏家の方が、田原マチさんの今回の未来のサイズという本の提奏を手掛けています。
田原マチさんの本のリンクを貼っておくので、ぜひどんな表紙なのか見てみてほしいんですけど、
惜しみなく短歌の試食を進めている表紙なんですね。
田原マチさんの歌が、これ何種かな?2、4、6、8個か。8種、表紙に惜しみなく並んでいます。
歌集とか小説とか本って何でもそうですけど、本の中身って本を読んでのお楽しみだから、表紙にはあんまり書かないですよね。
特に歌集なんかね、中に収められている文字量が小説や他の本に比べて少ないじゃないですか。
それを表紙に8種も載せちゃうっていうこの気前の良さ。
なんかこれがこの未来のサイズっていう歌集の提奏のすごく面白いところだなって思いました。
で、この歌集ね、私の知り合いの方が購入したって言って写真を載せてくれたんですけど、
なんかね、あまりにも短歌の試食の横断振る舞いすぎて、なんか最初パッて写真見た時に本だってなんか思わなかったんですよね。
これって何だろう?みたいな感じだったんですけど、聞いてみたら実は田原町さんの新しい歌集の表紙だったっていう。
それぐらいね、なんか本の表紙っぽくない表紙なんですよ。
田原町さんも多分その女表紙って見たことないなっていう驚きがあったからだと思うんですけど、
そういう驚きからですね、提奏を見て新しい歌を読んだんですね。
その歌が今回ご紹介している、新しい歌集のカバーに惜しめなく試食すすめる木口信吉という短歌です。
短歌の試食っていう言い方が田原町さんっぽい切り取り方ですよね。
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確かになんかこれは贅沢な試食だなって思います。
しかもこの表紙にどの短歌を載せるのかっていうのもすごく考えて作られたと思うんですけど、
なんかね私が感じたのは、もしかしたら短歌を読んだことがない人でも手に取りやすい歌をチョイスしたのかなって思いました。
なんかね私の個人的な感想だと、表紙に並んでる8つの短歌ってなんか短歌っぽくないというか、
しかもなんか田原町さんっぽくもないっていうか、なんかねちょっとね、あれこの短歌のチョイスで良かったのかなって思ったんですよ。
で、せっかくなのでどんな短歌が表紙に載っているかご紹介しますね。
1つ目、トランプの絵札のように集まって、我ら画面に密を楽しむ。
2つ目、手伝ってくれる息子がいることの幸せ包む餃子の時間。
3つ目、感染者二桁に減り良い方のニュースにカウントされる人たち。
4つ目、第二波の予感の中に暮らせども、サーフボードを持たぬ人類。
5つ目、紫に染まる雲あり、紫陽花はこんな空から生まれた感じ。
6つ目、このために願うことなかれ、願うとは何かを期待することだから。
7つ目、声合わせ、僕らはみんな生きている、生きているからこの国がある。
8つ目、最後です、地図に見る沖縄県は右隅に落ち葉のように囲われており。
どうでしたか?今、田原マチさんの未来のサイズという新しい歌集の表紙に載っている8つの短歌を読み上げました。
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短歌をあまり普段読まない人でも、すっと内容が入ってきたんじゃないかなって思います。
コロナの関連した短歌が多いですよね。
密を楽しむとかね、第二波とか、感染者とかね、なんかわかりやすい言葉が入っている短歌が多いですよね。
で、一目見るだけで、聞いただけで、あ、コロナのことを言ってるんだなとか、
例えば、第二波の予感の中に暮らせども、サーフボードを持たぬ人類。
なるほどって、なんかすぐに意味がわかりませんか?
この歌だったら、コロナの第二波が来た時、確かに私たち人類って海をね、波を乗りこなすサーフボード、
つまり、コロナに対する乗り越え方のノウハウを持ってないよね。
っていうことが、どんな人にもわかりやすい短歌だと思うんですよね。
で、短歌の中には、意味がなかなか一回読んだだけではわからないものもたくさんありますよね。
で、ポッドキャストで私がお伝えしているみたいに、よくよく読んでみてから、
あ、そういうことが言いたかったんだってわかるっていうのも短歌の魅力なんですけど、
短歌をあまり読まない人にとっては、
だから今回、田原マチさんの新しい歌手未来のサイズに、
わかりやすい短歌が載っている、
その中に、私たち人類って海を乗り越え方のノウハウを持ってないよね。
で、コロナの第二波が来た時、確かに私たち人類って海を乗り越え方のノウハウを持ってないよね。
に、わかりやすい短歌が載っているっていうのは、
本屋さんの前を通る人の足を止める歌手になったんじゃないかなって感じています。
こういうわかりやすい短歌をきっかけに、ちょっと一回読んだだけではわかりにくい短歌も、
あ、これってスルメみたいなものなんだ。噛めば噛むほど味が出てくるぞっていう、
短歌の楽しみ方をいろんな人が知っていくきっかけになるんじゃないかなって思いました。
だからそう考えるとね、やっぱりその、田原マチさんが言う通り、
菊池信吉さんっていう低層歌の方はやるじゃんっていう感じですよね。
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田原マチさんが今回ですね、新しい歌集のカバーに惜しみなく試食すすめる菊池信吉という歌を読んだのも、
納得の歌集の低層だなと感じました。
はい、いかがでしたでしょうか。
今回は田原マチさんの新しい歌集のカバーに惜しみなく試食すすめる菊池信吉という短歌をご紹介しました。
短歌の世界の歩き方は毎週金曜夜8時に配信しています。
また来週金曜夜にお会いしましょう。
それでは、おやすみなさい。
13:25

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