1. 短歌のセカイの歩き方
  2. 制服って何だろう?って思った..

◆今週の短歌◆

【東直子】真夜中にきらきら座る少女たち箱詰めされる球体として 


◆短歌のオトモ◆

明治通りクリニック


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北詰至:文筆業/脱力系サウナー

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辛い時、悲しい時、自分って変かなって思った時、
そばに短歌があれば大丈夫。
こんばんは、短歌のセカイの歩き方です。
このポッドキャストは、毎週一つの短歌を取り上げて、
短歌のセカイの楽しみ方をお話ししています。
毎週金曜、夜8時に配信しています。
今回は、「制服ってなんだろう?」って思った時に読む短歌をご紹介します。
短歌がもっと好きになる15分です。
真夜中にキラキラ座る少女たち
箱詰めされる球体として
真夜中にキラキラ座る少女たち
箱詰めされる球体として
短歌のセカイの歩き方
今回のテーマは、「制服ってなんだろう?」って時に読む短歌ということで、
東直子さんの真夜中にキラキラ座る少女たち
箱詰めされる球体としてという短歌をご紹介します。
私ね、高校生の時制服あんまり好きじゃなかったんですよ。
で、本当は制服のない高校に行きたいと思ってました。
で、すごく憧れてた私服の高校があったんですけど、
偏差値が高かったんですよね。
で、そこに入るのに一生懸命勉強すればよかったんだけど、
勉強もせず、ただ漠然と入りたいなって思ってて、
それってどうなのかなって今になっては思うんですけど、
結局入れなかったんですね。
で、近くの自分の学力でも入れる制服のある普通の高校に行きました。
っていう感じだったので、制服があんまり好きじゃなかったんです。
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で、制服ってそもそも何なんだろうなって今になってもたまに思うんですけど、
なんかそんななんだろうっていう気持ちになった時に、
読んだらなんかちょっとこうヒントになるんじゃないかなと思った。
真夜中にキラキラ座る少女たち。箱詰めされる球体として。
なんかすごく、私この短歌を読んだ時に女子高生が思い浮かんだんですよね。
真夜中にキラキラ座る少女たち。
少女ってあるんで、そこで女の子だなってわかるんですけど、
下野区で箱詰めされる球体としてっていう風になっていて、
箱詰めされるっていう表現がなんとなく制服の画一的な感じ、
あとなんかこう群れてる感じを彷彿とさせるので、
なんかそういうところからみんな同じ制服を着て、
同じような髪型をしている女子高生みたいなイメージがあります。
女子高生なのか、女子中学生なのか、なんかそういうイメージですね。
この短歌ってちょっとこうゾクッとする怖さがありますよね。
それは制服を着て並んでいることに違和感を持つような、
みんな同じ格好で並んでいることにゾワゾワするような感じが、
この短歌からは感じるんですね。
しかもこの感覚ってなんとなく女性ならではというか、
この短歌を読んだ東直子さん、女性の方ですけど、
男性の方ってこういう歌ってなかなか読めないんじゃないかなっていう気がします。
なんか自分自身がその画一的な居心地の悪さというか、
ふとした瞬間にゾワッときたことがあるからこそ書けるような、
なんかこうちょっとゾクッとする短歌だなって思います。
なんかその少女特有の怖さとか気持ち悪さみたいなものを感じて、
男性って少女に対して純白で純粋なイメージを持ちがちなんですけど、
同じ女性だからこそわかる怖い感じ?
なんかね、女性の怖さって子供の時からこう思ってるじゃないですか。
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意外とそれは男の人って気づかないんだけど、
女性同士だからこそ気づく怖さみたいなのが出てるなっていう風に思いますね。
あと私この短歌を読んだ時に、
箱詰めされる球体としてっていう、
その少女たちを球体って表現してるのが本当にまさに絶妙だなって思うんですけど、
なんかそれがこう、私はね、あんこ玉の箱詰めみたいな感じにもちょっと思えてます。
あんこ玉ってただあんこを丸めただけの昔ながらのお菓子ですけど、
なんかそれが箱詰めされてる感じをちょっとイメージして、
なんかその球体としてってその画一的な感じ?
なんかこうずらずらっと並べられてるっていう感じが、
なんかその様子が体育館で体育座りしている制服の少女たちのような感じもするし、
なんかそうなんですよね。
キラキラ座るっていうそのどうやって座ってるんだろうっていうのが、
なんとなく私はその体育館で体育座りしてるっていうイメージがありますね。
でも真夜中にってあるんですよね。
真夜中にキラキラ座る。
なんかそうちょっとその真夜中にっていうことでファンタジーチックな感じもあって、
でもなんか箱詰めされる球体として座ってる少女っていうそのどこか一箇所、
学校っていう場所に閉じ込められてるっていう、
なんかその狭い世界に閉じ込められて並べられてるっていう、
なんか製品っぽい感じもするしっていう。
あとはなんか中村隅子さんのうつぼらっていう漫画があるんですけど、
それの表紙にオカッパの女の子が描いてあるんですけど、
なんかそういう世界観とかそういう感じもしますね。
ちょっとこう少女の怖いところ、気持ち悪い感じっていうのが感じられて、
そういうオカッパ少女がこうずらっと並んでるっていう雰囲気もあるなって思います。
なんかその思ったのが球体っていう丸っていうことで、
卵子のことを漫遊しているというか、
なんかそういう意味ももしかしたらあるのかなってちょっと思ったりしました。
ちょっとこれは飛躍しすぎかもしれないですけど、
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なんかそういうところからも女性っていう、
球体ってやっぱり女性っぽい感じがするので、
なんかそういう卵子の丸みたいな感じなのかなとかも思ったりしましたね。
だから意外とこれを聞いている男性の方は、
少女ってそんなに気持ち悪さとかそんななんかこう怖さってないんじゃないの?って
ちょっと意外に思うかもしれないですけど、
なんか私はこの真夜中にキラキラ座る少女たち、
箱詰めされる球体としてっていうなんかは、
本当にその女子高生ならではの画一的な感じの気持ち悪い一面が
なんか表現されてるなーって自分がね、高校生だったとき思い。
なんかこういうことに違和感を感じてたんだろうなっていう気がします。
短歌の世界の歩き方
今週の短歌は明治通りクリニックです。
明治通りクリニックって年代が上の人はもしかしたら
高橋院っていう名前の方がピンとくるかもしれないです。
これ何かというと渋谷にあるピアスを開けてくれる美容院なんですね。
昔は高橋院っていう名前だったんですけど、
今は名前が変わって明治通りクリニックっていう名前になってるようです。
名前の通り明治通りにあるんですよ。
昔の塩と煙草の博物館?電力館?
なんかそっちの方にある、何て言ったらいいの?
田割れ湖のもっと先、渋谷から原宿方面行くところなんですけど、
にあるクリニックなんですね。
で、ピアスを開けてくれるんですよ。
しかもピアッサーってピアスを開ける道具がありますよね。
それをその周辺の雑貨屋さんとかに売ってるんですけど、
買うと紹介状みたいなのくれるんですね。
その紹介状とピアッサーを持ってこの明治通りクリニックに行くと、
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ただで開けてくれるんですよ。看護師さんみたいな人が。
慣れてる人だから、物の数秒で開けてくれて、
私も高校生時代に何とかお世話になりました。
で、なんでこれを今日の短歌のお供にご紹介しようって思ったかっていうと、
制服ってなんだろうって思った時に読む短歌っていうテーマで今日お届けしてますけど、
制服が私はあんまり好きじゃなくて、
その時になんかちょっと違う自分だけのオリジナルが欲しかったんですね。
で、そのオリジナルを表現する方法が私にとってはピアスでした。
ピアスいくつ空いてるのかな。
1,2,3,4,5,6,7,8,9個か。
今は9個。耳だけですけど、9個空いてます。
昔はそれプラス鼻、もう1個、おへそ1個、耳に2つ空いてたんで、
昔は13個ありましたね。
ベロにも開けたことありますけど、ベロは1日くらいで取っちゃいました。
っていう感じで、私は高校生くらいから学生専門の時にかけてピアスをすごい一気にたくさん開けまして、
その時にこの明治通りクリニックさんによくお世話になってました。
自分のオリジナルっていう表現がその時はピアス以外にあんまり思いつかなかったんですよね。
片耳にとか両耳に1個ずつみたいな人は高校生にもなったらそれなりにたくさんいたんですけど、
私くらい開けてる人とか、鼻とか舌とかおへそとかそういうところに開けてる人ってほとんどいなくて、
自分のオリジナルを出したいっていう欲望がそういう大量のピアスに繋がってたんですね。
制服ってそう考えると、私の場合は自己表現を洋服では表現できない代わりに、
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変に抑えつけられちゃって欲望が変な風に爆発しちゃったっていう感じが今になるとしてますね。
よくアメリカのドラマとか映画を見てると、
うちは制服の方が珍しいので、だいたい私服じゃないですか。
そうするとみんなすごい洋服に個性出てますよね、向こうの高校生って。
この子はヒップホップ好きなんだろうなとか、
この子はちょっとトラディショナルな格好が好きなんだなとか、
この子はちょっとセクシーな格好が好きなんだなみたいなのがファッションに現れてて、
すごくパッて一目見てその人のアイデンティティというか、
この人ってこういう個性の人なんだっていうのが分かりやすいんですけど、
日本の場合はそれが一目ではちょっと分かりづらいんで、
そこが私的には不満だったのかなって思います。
その形がピアスっていう形に出てきたんだろうなって思いますね。
制服も改造したりしてたんですよ、私は。
ピアスだけでは飽きたらず、ベストをピンクに染めてみたり、
色々改造はしてたんですよ。
ちょっと違う洋服と合わせてみたりとかね、制服を。
色々してたので、結構派手でしたね。
学校で一番派手でしたねっていう感じではあったんですけど、
その抑圧された気持ちが爆発した結果がそういうヒップホップ好きなのか、
抑圧された気持ちが爆発した結果がそういう表現方法だったんだなって思います。
でも今になって思うと、私は今の年で今の女子高生とかを見てると、
もちろん透明に見たときはみんな同じような感じには見えるんですけど、
近くで見たときの制服よりさらに中の内側の輝きみたいなものは人によって違うなって思います。
それはピアスとか分かりやすいものが全くなくても、
制服を透けて見えるんですよね、その美しさっていうのが。
そういうところが東市直子さんの短歌にもある、
キラキラ座るっていうキラキラっていう表現にも表れてるんじゃないかなって思います。
制服から透けて見えてくるんですよね。
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あとは制服を透視してもっとその子の中を見たいっていう気持ちもありますね。
この子は一体どういう人なんだろうっていうのは、
そのパッと見で分かりづらいからこそもっと知りたくなるっていう気持ちもあるなって思って、
それは制服を着てるからこそ何か生まれてくる感情なのかなって思います。
ちなみにね、もしこれを聞いてピアスあけたいなとか、
今ちょうどピアスあけようと思ってたっていう中学生、高校生とかの皆さんがいたらですね、
自分であけるのはね、やっぱりちょっとバッチリなので、
こういう明治通りクリニックみたいな、ただであけてくれるところがありますから、
東京に住んでる人しかいけないかもしれないけど、
もしあけるんだったらね、そういうところであけたほうがいいかなと思います。
そういうところであけたほうがいいですよ、経験者として。
やっぱね、汚くなっちゃうんですよね。
一回あけると、やり直しが難しいので、
あけるときはね、清潔な病院とかピアススタジオとかね、
ちゃんとしたところであけてください。
いかがでしたでしょうか。
今回は、東直子さんの
真夜中にキラキラ座る少女たち
箱詰めされる球体として、
をご紹介しました。
短歌の世界の歩き方は、
毎週金曜夜8時に配信されます。
また来週金曜夜にお会いしましょう。
それでは、おやすみなさい。
20:19

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