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たべものの世界を探求する、たべものラジオ
たべものの世界を探求する、たべものラジオの掛茶料理むとう、むとう拓郎と、そして、むとう太郎です。
このラジオは少し変わった経歴の料理人兄弟が、食べ物の知られざる世界をちょっと変わった視点から学んでいくラジオ番組です。
ということで第7シーズン、ちょっと6シーズンは雑談回帰を挟みましたけど、お知らせをまず最初にさせていただきたいと思うんですけど
ポッドキャストアワードっていうのがアップルポッドキャストで開催されるんですけど、それの募集が始まりました。
ということで皆さん、リスナー投票というのがありますので、よろしければ1票お願いしますというお知らせではなく、ただのお願いなんですけど
ストレートにお願いですね よろしくお願いします
あとお願いついでにYouTubeの方も言っちゃいますか? YouTubeね
YouTubeも編集を再開いたします。一応このラジオの開始と同時に解説はしてるんですけど、全く更新できていなくて
それでも15人の方がチャンネル登録をしてくれてるんですよ。最初の3つしか公開してないんですけどまだ
最初の3つって何の回? まだ味噌汁の第3話までっていうすごい中途半端なところまでしかあげてなくて
これをついに更新を再開します。このラジオで取り扱ってきた内容のまとめた画像
手書きの部分、兄ちゃんがまとめた手書きの部分をYouTubeでは貼り付けてあるので、もし興味があればそっちも見ていただいて
僕らもねそろそろ収入が飲食店厳しくなってきましたんでストレートにYouTubeのチャンネル登録者数1000名をまず目指して
少しでも収益化できれば幸いですというところでお願いします またモチベーションになりますからね
そうそうそう ぜひよろしくお願いします お願いします
世界で一番飲まれているビールの歴史
世界で一番飲まれているビールの歴史ということでそんな飲まれてるの? 相当多いですね
だってワインとかウイスキーとかいろいろあるわけじゃない? はい、もう世界で一番って言っちゃってますから
ビールが世界で一番たくさん生産されているのは間違いないですね
ちなみに第2位は何だと思いますか? ワインじゃないの? ワインですそれから第3位が
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第3位ウォッカとか上流酒系? そうですねブランデとかウイスキーとかウォッカとかいわゆる上流酒
2位と3位を足しても1位のビールに追いつかないくらい そんな差がある そんな差があります
すごいな ちなみにワインは2億ヘクトリットルくらい わかんない
ヘクトリットルっていうのはリットルの100倍 100リットルが1ヘクトリットル
1000倍だとキロリットルですね なぜかこのお酒の業界ではヘクトリットルという単位を使うそうです
でワインが2億ヘクトリットルで上流酒は全部足して7000万ヘクトリットルぐらいなんですって
はいじゃあ1位のビルはどのぐらいでしょう 2億と7000万足してまだ足りないんでしょう
全然足りてないです 5億とか はい惜しいですね20億ヘクトリットルです
断然多いね 断然多いんですよ とりあえず多いことだけはよくわかった
これがね謎だなと僕は思ってましてだいたいワインだったら甘酸っぱいとかあるじゃないですか
ブランデーも旨味とかコクとか言われますよね ビールももちろん旨味があるんですけどビール嫌いな人がよく苦いじゃないですか
なぜかこの苦い飲み物がぶっちぎり1位 確かに他のって苦いとかまた別のジャンルだよね
これ実はソフトドリンクの業界でも断然ナンバーワンがどっちが1位かわかんないですけどお茶とかコーヒーなんですねやっぱり
そうなんだ なんで世界中で最も飲まれている飲料たちがビールやお茶やコーヒーという苦味のあるものだという
へえ苦味のあるもの これがね実に興味深い
苦味のあるものを摂取するというのは一部の動物だけのものなんですよね犬とか猫とかは基本的に苦いもの嫌いますからね
そうなんだ 例えば犬の餌にピーマンを混ぜたらどうなるか残しますよね
まあ食べないのか 避けたがる猿なんかでも全てではないですけどその苦味のあるものってのは避けたがる傾向にあるんですね
これをなぜか人間は喜んで飲むと これ不思議なんですよここに興味があってね色々と調べてみました
人間がなぜ苦味に酔っていったのかこれは面白かったですね謎すぎて 謎なんだ
ゴミってあるじゃないですか甘い酸っぱいしょっぱい辛いで苦い旨味の中に苦味を入れてるっていうのがね日本人じゃない人間独特だなっていう
確かに苦味って味の中では特殊というか美味しくはないよね そうですね
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甘いとかは美味しいみたいな部類に入るけど苦いっていうのは美味しいかっていうとイコールではないじゃないですか
これを美味しさとして自覚してるわけですよ我々人類は
ビールのものすごく面白いなというのはアルコールであるということですねこれも生物的に考えると一部の動物にしかないんですよ
アルコールを摂取することができる分解ができるっていうのが ああそうなんだ
全部が全部じゃないですけど例えば牛なんかビール飲ませたりわざとしてますし
日本猿なんかはね写真で見たことあるかもしれないけど温泉に浸かって日本酒いっぱいみたいな あああれ本当に飲んでんの
いやわかんないですけど適当に言いました緩くすいません犬とか猫は基本的にアルコールダメですからね
まあダメな気がするよ あれ渾水状態になっちゃったりひどい場合だと心肺停止状態になったりとか
毒物じゃん アルコール自体が毒ですからね本来
科学的に言うとエタノールエチルアルコールで人類もメタノールとかは飲んだら毒ですよねあれ
だからギリギリ毒だけど飲めるものがアルコールなんですよ なんか昔アルコールランプのアルコール飲んだら酔うのかって問題あったけど
試そうとしたけど先生に止められたっていう メチルキっていう科学式でいくとそのメチルキっていう塊があって
それがいくつかくっついてるかでメタノールとかエタノールとかなっていくんですけど
エタノールがアルコールお酒なので飲めると一個少なくても毒一個多くても毒なんですって
そういうわけなんだ なんでこの苦いとアルコールが組み合わさってる時点でもう特殊すぎるんですよねこれね
これ面白いなっていうところから始まっていって一通りいろいろと調べて今回ねびっくりした
こんなに前時代またぐかって 前時代 例えばお茶の会だったら古い5000年前とかからいって
現代の近代茶業までやりましたよねで歴史的に遡るも基本的には日本が中心でという話でしたよね
これビールになったら古代文明 古代文明 そうビールの発祥の地メソポタミア文明
メソポタミア文明出てきたね 歴史の教科書社会の教科書で見たことありますよね
そこでしか見たことないけどね ですよね有名な川あります覚えてますか
有名な川 メソポタミア メソポタミアという川はない
出てこなかった チグリスユーフラテス川 ユーフラテス川
一歩の川じゃないですからねチグリス川とユーフラテス川のこの2本の川に挟まれた地域をメソポタミアと
そんな話だった気がする 古代文明もう紀元前何千年とかいう世界なので
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今から遡ること1万年前とか普通にスタートそんなとこからいきまして
韓国のわからないとこからスタート 全くわかんないですなんで今回メソポタミアの人たちがビールに対して感じていた感覚が
現代人の持ってるものと大きく違うなと実はこれがずっと後になって中世ヨーロッパのビールも同じで
例えばドイツとかああいう人たちがビールに対して持ってる感情と今の日本人が持ってる感情っていうのは違うんだなと
違うんだ 全然感覚こんな違うんだっていう そんなに今だったらただ仕事終わりの一杯っていう扱いじゃん
そうなんですよねその仕事終わりの一杯とかとりあえず生みたいなあるじゃないですか
なんで現代の日本とかアメリカもそうですねどちらかというと清涼飲料に近い感覚でビールを飲んでる
コーラ飲むみたいにすっきりみたいな感じじゃないですかこれの感覚は現在でもヨーロッパ特に北部の人たちはない
ない それではない ないんだ 違う感覚を持ってビールと接している
そうなんだなんか日本のスーパードライってなんか日本だけのものみたいなねあんなにさらっと飲むみたいな
はい相当特殊なケースらしいですよ 海外行くと結構ドライなやつって大体日本産だよね
そうですねこれね僕もちゃんと知らなくてごめんなさいと思ったのが日本の大手ビールメーカーから発売されてるビールは
プクリで言ったら全部同じ種類 同じ 同じ種類です同じ種類
ビールの種類っていうとラガーとかエールとかピルスナーボックビールとかいろんな種類言われますよね特にクラフトビールとかだと
で今の日本の大手ビールメーカーが作ってるほとんどのビールほぼ全てがピルスナーラガー
ラガーは作るんだ はいこのジャンルの中に収まってますね 幅広いんだね
なんでキリンさんが作ってるラガービールもスーパードライもラガーモルツもラガー そうなんだ
全部同じカテゴリーの中のアレンジ違いとそういう感じなんですよ
だから海外のドイツビールとかと全く味が違うんだ
イギリスなんかも全然違いますよねイギリスはエールが中心中心というまでは行かないけど日本に比べると圧倒的にエール比率が高い
このエールとラガーの違いも知らないじゃない割と なんとなく味で海外産か日本産くらいの
なっちゃうよね単的に言うとコーボが違うっていうね コーボから違うんだ そもそもコーボが違う
そうなんだ だから僕ら日本人はとりあえず生っていう変な文化になっちゃってるので
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異世界居酒屋じゃない とりあえず生って言うと異世界居酒屋しか出てこない
漫画でありましたね アニメでもあるか
とりあえず生というビール名 異世界居酒屋飲ぶだっけ
飲ぶそうそう面白い あの世界観ですよ
ああそうなんだ 全然違うんですよ
へえ 近畿に冷やして飲むとかも近代の日本独特だったりとかもちろん海外でも近畿に冷やしてますけど今は
中世あたりなんか近畿に冷やす術がないですからね あんなに寒い地域なのに
はいそもそもです そうなんだ
そもそもなんですけどあれ寒い地域だから発展したっていうのもあるんですよね
へえ 発祥はメソポタミアで比較的温暖な地域ではあるんですけど
温かいと痛むんですよ お酒なのに
お酒なのに あそうなんだ
発祥どんどんするんですよね 発祥しすぎちゃって行きすぎると酸っぱくなってくる
それは惜しくないかもね これどっかで発祥止めてあげなきゃいけないですね
ただスピードが早すぎると止めるタイミング失うんですよ
これが北欧ぐらい涼しい地域だと発祥を止めるタイミングが見やすい
ゆっくりだからか そういうのもありますしね
日本酒も一緒か 同じですね
冬場に作るのはそういうことだもんね
そうなんですよ実はビールって今でこそ年中作ってますけど
元々は冬場にしか作ってなかったんです
へえビールもそうなんだ 熱すぎて爆獣がいたんじゃん
いろんな木にいるしね他にも
天然の鉱物というのが空中にいる鉱物とか
木に住みついてる鉱物に由来してることが多かったらしくてめっちゃ不安定
確かに鉱物ジュースとかっていろんな鉱物を摂るもんね
ぶどうからとかリンゴとか果物からね
ただ最新の研究では実はエジプトあたりでもはや
鉱物を別で培養していたのではないかと
そんなハイテクなことやってたんだ
相当ハイテクなことやってますね
二次発酵してそこからさらにもう一度爆獣とハーブを入れて二次発酵させるみたいな
そこまでして飲みたかったのかね
そうそこなんですよ
だってかなりその当時の中では労力としては負荷高いよね
かなり負荷高いと思いますね
そんなことをわざわざやって飲んでたんだ
それが紀元前4000年とか今から6000年ぐらい前ですよね
原型というか原型自体がその頃にはできてたんだね
これね本編でも話しますけど先に言っちゃうと
紀元前3500年頃に書かれたという年度版
これにビールの製法が書かれてるんですよ
神様に捧げる酒造りということで技術が見つかってるんですって
神様に捧げるものだったんだ
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これですごいなと思うのが紀元前3500年の時点で製法が定まっていて
しかも儀式的に使われているということは
これよりももっともっと前の時代にビールが誕生したと考えるのが普通ですよね
確かに確立するまで結構時間かかるもんね他のもの見てても
そうなんですよ現代だったら発展するのに何十年とかですけど
古代って100年単位とか1000年単位で進化するわけですよね
紀元前3500年にここまで確立されているということは
つまりそこから1000年くらい遡ってももうあるだろうなという
そういうことだね
なので今回ビールの発祥は今までのシリーズの中で最も古い時代になりますね
最も古いまた古くなったね
また古いとこまで行っちゃいました
もうラジオの取り扱う幅広すぎない
そうなんですよだから今回調べるのに何がしんどいって
古代文明の歴史を勉強しつつ古代ローマ帝国とか中世ヨーロッパ
ゲルマン民族大移動とか
もう歴史の中でもだいぶ最初の部分のちょっとぐらいしか選んだことじゃん
そこ触れたと思ったら産業革命が出てきて
大航海時代が出てきて明治維新まで来るみたいな
急に幅広くなったね
ものすごい通視で見ていく感じなんで
ところどころはしょって時代を飛ばしながら話はしますけど
これがね何でしょうね
お酒と人間がどう関わってきたか
人間がお酒をどのように見てきたか
この感覚の変遷が面白かったですね
そうなんだ
一番最初はそもそもお酒だという概念が存在してないのではなかろうか
概念が存在しない
もうなんならビールは酒だと思ってない
お酒だと思ってない
思ってない
何だと思って飲んでるの
スープ
スープ
食料
僕らで言うとご飯食べてます味噌汁飲んでますみたいな
じゃあコーンスープの代わりに出てくるみたいな
それに近いのかな今で言うと何なのかちょっとピンとこないんですけど
パンとビールがセットになって初めてまともな食事っていう時代があるんですよ
すごいどんな世界なんだろうね
これが数千年間続く
じゃあビール好きはその時代に住んでたらすげえ上々だったのね
ただね味全然違うっぽいですけどね
違うんだ残念それは
もっと甘いっぽいです
甘いんだでも炭酸とか今みたいにないだろうしねそこまで発泡の力
発泡性も今に比べると微発泡に近い苦みもそこまで強くない
そうなんだ
なぜならまだホップが見つかってないから
ホップが見つかってないのにビールなの
はいビールなんです
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えどういうこと
ホップが見つかってビールにホップを使われるようになったのは中世ヨーロッパでのお話です
えすげえ最近だねその全体から見ると
全体から見るとねそれでも数百年代とか昔の話なんで今から1500年前とかなんですけど
幅6000年くらいあるからさ上の1500年ってもう上になっちゃうからさ
そうですね
そうかホップがなくてもビールという扱いだったってのが不思議だね
そうですねちゃんとビールの製法になってるんですよ
へえ
現代でもホップほとんど使ってますけどホップじゃないものを使ったビールというのも存在をしていて
日本にいるとホップを使ったラガービールしか目に触れないないと言っちゃうと語弊がありますけどほぼほぼラガーですから
だから違うものに出会った時になんだこれってなるわけですよね
なんでこの感覚一回置いとかないと
そういうことだね
ちょっと横に置いといてビールって何ぞやっていうのが出てくる
ちなみに今回は美味しい話を出てくる
美味しい話
あのビールを楽しむためのちょっと知識的な
そうですね勉強しておきますちょっとまだそこまで手が回ってないですね
そうかでもそこはぜひやってもらわないと料理人から見たビールの組み合わせってやってもらえれば
そうですねいろんな味わいがあるので例えば僕ら解析料理の世界だったら
日本酒をいろんなのを料理に合わせてペアリングするとかフレンチとかイタリアンでもワインをペアリングするとかありますよね
ビールも同じことが絶対できますのでその辺の話まで言及できたらいいな
いいなね希望ね
まるで勉強量半端ないからさ
忙しいのもありますけど是非ね静岡も自ビール今だいぶ作って
21酒造所っていうかビール作ってるのこの間御殿場の方で富士の方か
パンミミを使ったビールとかありましたけど
そもそもパンはビールのために生まれたと言っても過言ではないという古代詩もありましたけど
じゃあ一緒になっちゃったんだね
そうです合流したって感じです
合流して新しいすごいね4000年前の人からしたらパンでビール作ってんよってなるのかね
実は4000年前にパンでビール作ってます
じゃあ古代製法なんだもはや
もはや古代製法ですねエジプトのパピルスにも書かれてますからそれ
パピルス
紙紙書籍ねその時の文献紙とか石に書かれたものにも出てきてるので
へえすご
そうだから今の日本のビールがどれだけ世界との乖離があるのか
それと各時代の社会とどれだけ乖離があるのかっていうのが見えてきて
我々のビールに対する感覚付き合い方ももうちょっと面白く深くなったらいいなと思いますね
これでビールが静岡のビールも盛り上がってもらえるとね
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いいよねお茶だけじゃなくてお茶もありきのビールもありきの
食の王国ですからここは
日本酒もありきの
日本酒もありますね
今回ね日本料理をやっているカチャ料理無頭なのに
日本酒ではなくいきなりビールから入るという
これでも目的あるんでしょビールの後
まずビールとかワインを知っておいた状態で日本酒を見た方が
日本酒の理解度が高まるだろうなっていう感覚
比較できるじゃないですか
それとここ最近日本の歴史に寄りすぎていたので
そろそろ一遍ヨーロッパ行っとこうかな
単純にねちょっと幅狭まってきたから
ちょっと広すぎたけどね
もう大航海時代中止になってたところもあったから
そうですね
じゃあちょっと行きますか
一旦離れてもらって
僕らこれあれですねどうでもいい話ですけど
食べ物ラジオと言いながらすでにドリンク2回目ですね
飲み物2回目か
食べ物やれやいっていうね
いいんじゃない食べ物くくりだから
まあね食の歴史
世界中のコース料理だったりとか料理の歴史って
お酒とセットで発展してきたという背景もあるので
お酒を知ることでなぜ料理がこうなっていたかっていうのもよくわかる
じゃあ逆に今までのお酒の歴史とか流れを見ていくことで
今ノンアルコールに寄ってるじゃない
このノンアルコールをまた開発する上でも知識として役立てられるかもね
そうですね
イギリスをスタート地点にした産業革命
この辺りまではお茶の代わりにビールだったのが
これはコーヒーやお茶が出てきてソフトドリンク化していく
これと同じような流れがまたもう一度違う文脈から現在起こってると
そういうふうに見ることもできるかな
確かにね
じゃあ今回はこの辺で今回概要回ということでお送りしました
ありがとうございました
ありがとうございました