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2021-08-13 36:33

#8(s2-3)【後編】胡椒と金が同価値だった!いったいなんで!?ペストの大流行と70万円/kg の胡椒(たべものラジオ)

内容

胡椒の薬としての価値/風邪薬のレシピ(白胡椒2g、米酢50cc)/現代科学における胡椒の効能/


ペスト(黒死病)の大流行(パンデミック)/70年間で死亡者数8000万~1億人/

いい香りを嗅ぐとペストが去っていくという迷信/ジョヴァンニ・ボッカッチョ著デカメロン

ペスト医師/エデン(楽園)からやってきた恵みの薬だった/


ノストラダムスが残したペストの特効薬レシピ/ペストは感染すると100%死ぬ病気だった/

保存料としての胡椒の価値は嘘?/肉1kgに70万円分の胡椒?


イスラム教とキリスト教の宗教の違いによる商業の分断/ポルトガルのエンリケ航海王子の登場/東航路の開拓/オスマン帝国の進行/難攻不落コンスタンティノーブル陥落によるオスマン帝国の商圏占領/胡椒を求めて大西洋に向けて商圏航路開拓へ/



00:01
はい、前回までは胡椒とは何なのかっていうのと、あと調味料についての話を軽くしましたけど
そうですね、胡椒が調味料としてどんな価値を当時の人たちが感じていたのかというところでしたね はい
はい、なので今回は薬としての価値 薬
どう?胡椒薬のイメージある? うーん、ない
ないよね ない
全然ない 全然ない
言われてみれば漢方っぽいなとか思うけど そうだね、漢方っぽいね
うーん、漢字だしねっていうところもあるんだけど、でも言われてみないと薬と考えないね
確かに、実際ね漢方の世界でも風邪薬としての活用があるらしいよ
あ、風邪薬 簡単にレシピを見つけたので、やったことないんだけどちょっと読み上げるね
白胡椒2gと米酢、米のお酢ね、50ccを混ぜ合わせてお湯で割って1日に2回から3回服用してくださいと
へえ、まあこれは飲めそうだね、今までのやつに比べたら なんとなくね、お酢と胡椒だからまあまあ飲めそうだね、お湯で割ってあればね
ちょっと喉しみそうだけど 確かに
まあでもちょっと生姜油とかね、あれに近いかもね
ああ同じ恥かみだ ああそうか生姜油とかとレモン果汁、レモンとかもね風邪ひかないビタミンCとかそういうイメージ
でもねこれは胡椒に含まれるピペリンっていう成分があって、これが味でいくと辛味と香りの主成分になってるんだけど
殺菌効果が相当強いらしいですね ああこれも殺菌効果なんだ
そして胡椒自体にはお腹を温めて胃腸の皮を改善するという効果があるそうです
へえ生姜と似てんね ね、だいぶ似てる
でこれが漢方で言われていて現代科学でどういう風な効能があると言われてるかというと
心拍に影響を与えずに血圧を上昇させることができますと
へえ 血流が良くなるというイメージかな
心臓に負担がかからないでっていうのは良いことかもしれないですね
確かにね辛いものとか極端に食べたりするとドキドキ心拍数上がるよね
それがないということか そういうことですよ
へえでも胡椒はいいんだね
あと体に入った懐中を駆除することができると
そんなこともできるんだ
現代科学でおいてもやっぱり薬としての価値はありますよということがわかってます
へえそうなんだ
ただそれは当然中世ヨーロッパの人たちがそこまでわかっていたかというと
はいわかってません わかってないんだ
わかってないんだけど薬としての価値あるよねって感じてます
03:01
この時代背景としては前回もちょっと話しましたけどペストの大流行というのがありますね
ペスト調べたら国死病とか排血病とどっちかというとそっちの方がピンとくるかもしれない
俺なんかそんな感じだけど
そうなんだ俺は全然違うルートでペストっていうのは認識があった
これ社会の授業世界史の授業で習ったのかな
横文字カタカナ苦手だからね
順は
なんとなくイメージがわからない
じゃあこれペストの大流行がどんなんだったかっていうのはちょっと概要をさっと言っておきますね
1時2時3時あるんだけど一番有名なのは第二次のペストの大流行です
パンデミックですね
14世紀1300年代から1600年代末までの間に中国からヨーロッパにかけて大流行してしまった
病気ですね
結構長い
特にひどかった時代がヨーロッパでは1350年から1420年のわずか70年間の間に
もう強烈なパンデミックが起きたらしいですね
これがこの時期で8000万人くらい軽く死んでるっぽいです
8000万人
当時戸籍とか人口統計がちゃんとしてないので細かい数字が出ないんですけど
ミニマムで8000万人多くて1億人死んでるみたいです
だってそんなに人口いないでしょ
いないよ
今みたいに60何億人とかいないでしょ
いないです
やばいインパクトだね
当時の日本でも今みたいに1億人とかじゃないですからね
ああそうなんだ
全国民合わせても1000万とか
やばいじゃん日本なくなっちゃう
軽く消えてますね
日本の当時の人口が8倍今で言ったら6億人とか
そういうことです
8億人
8億人死んでるかそういうことか
うわうわえげつない
このえげつなさですごかったのが
イギリスとかイタリアは特にひどかったらしくて
人口の8割が
8割
8割
8割
国滅びてるじゃんほぼ
今日本の人口何人ですか1億3000万人
何人とかそのくらい
この8割ですから
ざっくり2000万人超とか
残りみんな死ぬって感じです
ええやばいね
僕ら二人でもいない可能性ある
確率的にはほぼいないよね
ということは何が起こるかっていうと
消えた町や村もあったと
まああるよねそりゃあるでしょ
そりゃあるよね
8割なくなるなんてあるでしょ
こんだけパンデミックが起こるんだけど
当時まだその最近の研究っていうのは進んでいないので
認識としてはこれ放置して置いとくと100%死にますよと
治療したとしても半数以上は死にますよと
そうなっちゃうね
06:00
これwikiで見ただけだけど
現代でもちゃんとしたワクチンないっぽいね特効薬的な
へえ急に怖い話になった
めちゃ怖いよね
このペストが大流行してる最中で
故障がどう関わってくるかというと
どうもこの当時の医療としては
ペストの治療に香りを嗅ぐと良いと
香り?
いい香りを嗅いでるとペストが去ってくよって思われてた
へえ何そのマジナイ的な
完全迷信だよ
これ面白いのにデカメロンっていうの聞いたことある?
ない
デカメロンって小説なのね
知ってる人は知ってるジョバニーポッカッチョっていう人が書いてる
短編集の小説なんだよね
ジョバニーポッカッチョ
1348年から1353年に書かれた本
デカメロンって
これは10人くらいのイタリアの男女が
ペストから逃れて山奥に籠る
その籠った男女が
ショートショートみたいなストーリーを話し合ってるのを書き留めたもの
っていうような題材の小説
へえ
その中の一節に
これはすごいよ
人々が手に手に花を持ち香りの良い草や
様々な香辛料をしきりに嗅いだって書いてある
へえ嗅いだんだ
ペスト大流行中に怖いから
籠っていてその籠る前に
街ではこういう光景があったんだよって
へえそうなんだ
マジで信じられてる
まあ治療法ないしもう最終手段というか
そう信じていないとやっていけないよね
70年間でそんだけ死んでるしね
これね今回はちょっと詳しく絵で表せないのであんま喋んないんだけど
ペスト医師
医師っていうのは医者の医師ね
ペスト医師これねグーグルで普通に検索してもらうと面白い顔出てくるから
えそうなんだ
あのねガッチャマンみたいな仮面かぶってんだよ
ああそういうことか
ジャジャンと
今ちょっとごめんなさい皆さんに見えてないんですけど
すごいでっかいマントをかぶって仮面をつけているんだけど
鼻のところがカラスとかみたいにくしばしがビョーンて伸びてて
ペスト医師 ああわかったよくアニメとかでデビルとか悪魔系のやつにね
いるのよこのカラスの仮面みたいな
あれ仮想の仮面なのかと思ったけど
これ見たらちょっと近いものあるからそれを真似てるかもしれない
ちょっと恐怖の象徴みたいな
実はねこれはマントや帽子で菌が入らないようにして
マスクをつけて一切触れられないようにするんだけど
鼻の部分が伸びているのはここに酵素や香辛料を詰めて
香りでペストの菌が入らないようにしていたということらしい
09:00
そういうことなんだフィルター代わりに香辛料入れると
ペスト医師 そうこれをやっとけば大丈夫だよ
これねどこまで本当かわかんないんだけど面白い話があって
当時のヨーロッパではエデン伝説というのが信じられていました
エデン聞いたことあるエデンっていう単語
エデン
ペスト医師 なんか楽曲でもあるよね
これ楽園っていう意味だよね
はい楽園
ペスト医師 インドを含むオリエント地方
オリエントっていうのは今の東洋のことを指しているよね
インドあたりにはエデンという楽園があって神様が住んでいて
素晴らしい天国のような場所があるんだというのが
当時のヨーロッパ人の常識として信じられていたっぽいですね
この胡椒を含むスパイスはエデンからやってきた恵みだと
楽園神様たちの楽園からやってくる恵みは魔除けの効果があったのではないかと
そういうふうに信じられていたんじゃないかという話も出てきましたね
そういうところにもつながるんだね
ペスト医師 あと面白かったのがノストラダムスって知ってる
日本でよく今でこそあまり言われないけど2000年問題
ペスト医師 大予言だね
ペスト医師は予言者って扱いなんだけど
でも当時は一応ちゃんとしたお医者さんでね
お医者さんなんだ
ペスト医師 面白い論文このタイトルよくわからないんだけど
医療論文を書いていて医療論文のタイトルが化粧品とジャム論
何ジャム論
ペスト医師 化粧品とジャムだよ
ジャム
ペスト医師 バターと一緒にパンに塗るジャムね
化粧品とジャムについて述べてる論文があって
その中にペストの特効薬の配合書いてあるんだよ
ペスト医師 よくわかんない
よくわからんのだけど一応お医者さんだからさ
その中に香料香辛料菌水銀植物真珠
あとはユニコーンの角とか厳重のものも書いてあるんだけど
ペスト医師 厳重はい
などなどを混ぜて配合したものをペストの薬とすると良いって書いてある
ペスト医師 まあ価格的根拠というよりか何て言うんだろうね
ペスト医師 ノストラダムスだいぶ言っちゃってるよねこの人ね
なんだろうね宗教とか関係あんのかねやっぱり
ペスト医師 どうなんだろうね何の根拠もなくなのか根拠あったのかまではちょっと判明しなかったですけど
このくらいマジでペストの特効薬として香辛料が信じられてるんですね
その中でも特に胡椒ですねメインで使われていたのが
なのでこれちょっと想像してほしいんだけど今新型コロナウイルスが大流行しているわけですよ
ワクチンも副作用がどうのっていうので賛否ありますけど死ぬくらいだったらみたいな
12:04
しかも今のコロナとは違ってほっといたら1週間で100%死ぬわけですよ
どうも自分の家族
ちゃんとずんとするよね
あんま想像したくないんだけど自分の嫁さんとか奥さんとか子供が助かるのであれば
欲しくない特効薬
そりゃ欲しいでしょ
今でもあるよね工学医療のために家売り払っちゃう人とかって出るよね
それはそうだね
と同じような感覚でどうも胡椒を求めていた節があり
元々高かったところに来てこのペストの影響が加わってさらに値段が跳ね上がっていくと
取り扱ってる商人の人たち気使ってほしいわマジで
さらにはさっきもちょっと前回の話で出てきましたけど保存料としての効果ですね
これちょっと面白かったのが確かにピペリンには殺菌作用が非常に強いと言われてました
ピペリンっていうのは胡椒の主成分でしたね
で殺菌効果は強いんだけれども日本で言うわさびと一緒で
それをペロッと舐めたぐらいじゃ腐った肉を食べれるほど殺菌はできません
ああそうなんだ
もっと大量に食さないと無理です
だから保存料としての価値が高かったんじゃないかっていうのは嘘だっていう書き方をしてる本も結構あるんですよ
なんだけど前回の話忘れてる人はもう一回聞いてほしいんだけど
なんて言ったと思う食文化がめちゃくちゃ極端化しましたよね
美味しさよりも香椒さが優先という食文化ができていて
その香椒さはスパイスによる強烈さのことを指していると
つまりスパイスバリッバリのめちゃくちゃ辛いやつが美味いんだよということが文化として定着してましたよね
だから実際に肉を全面スパイスで覆う人たちがいたんですよ
本当にいたんだよね
すご
塩漬けとの並びで胡椒まみれ
胡椒まみれそういう保存の肉はあるけどさ
当時それやったら家建っちゃうよね
家建っちゃうだから庶民には無理
無理でしょ
貴族王族しかできない
そもそも手に入んないだろうけどね1gすら買えないよ多分
食べ物にそんな金買うみたいな
何gいるんだろうね
何gなんだろうね
100gだとしたら1g7000円なら7万円
7000円10gで7万円でしょ
15:01
そうか70万だった
70万は無理でしょ
当時の王公貴族はマジでやったっぽいよ
いやもうよく分かんない
ねすごいよね
これは他の本とかではなくて
インターネット上で調べていくと
それで終わったところで腐敗するじゃんっていう書き方してたんだけど
実は時代だいぶあったけどね1800年代に
フランスの最近学者ルイ・パスツールという人が出てきて
同じ実験ではないんだけど腐敗は内部で自然発生するものではなくて
外部から微生物が入ることによってのみ起こるという証明がなされてるんですよね
ということは外部から微生物が入らないように
新鮮なうちに完全にスパイスで覆ってしまうと本当に保存が効く
これを体験上で当時のヨーロッパ人の一部の人たちは知っていたんじゃないかと
本当に一部だね
あくまで憶測の域を出ませんが知っていたんじゃないかという
いやそうだけど何とも言えんな
何とも言えんなって感じ
ただこれね今三つの要因話しましたね
需要がものすごく高まりますという因子を三つ挙げました
調味料としての価値が爆上げされていって300年から500年かけて定着していくという流れがありましたね
今ちょうど言ったように保存量としても有効だということが一部貴族階級には広まりましたよね
医療としての需要も追加であるよと
この三つが複合的に噛み合わさったら何が起こったかというと
もともと調味料美食として高価なものだというベースがあったところに
いろんな複合的なように加速していったという現象が起きてるわけです
何度も言いますけど300年という超大なる時間
300年だよ これがずっと続いていくともはや誰も疑わない常識になっていくんですよ
だから1400年代になると金と同価格で定着してるわけですね
そういうことか
でここに需要だけじゃなくて外部の因子というのがあるわけですね
で諸外のところで原産地はインドで当時はインドなどの定位度
高いところでしか作れませんよと輸入するしかありませんよなんだけど
海が使えないのでほとんど陸路で運ぶわけですよ
陸路で運ぶと間に邪魔が入るんですね
邪魔
邪魔それは何かというとこれ世界地図をぜひ見ていただきたいんですけど
インドから西にずっと行くと現代の国でいくとパキスタンアフガニスタン
イランイラクトルコこういうふうに通ってくるわけですね
18:01
今この国名を読み上げてパッと感じたことありませんか
パッと感じたこと
うん
陸続き
陸続きは分かっとんねん
ほら衣装とかパッと思いつきませんか
衣装
イランの人たちがどんな服着てますかアフガニスタンイラクの人たちって
何て言うんだあれ被ってるやつ
なんかが白だったり黒だったり顔隠しますよね
そう
あの人たちの宗教何でしょう
何だっけ
イスラム教ですよ
イスラム教そうだね
一方でこの故障を求めているイタリアフランスイギリススペインなどなどの国は何教ですか
キリスト
キリスト教ですね宗教対立ありますよね
はい
イスラムをめぐってバトル何回もしてますね十字軍を通して
現在のイスタンブール当時のコンスタンティノープルでバチバチでバトルしてるわけですよ
このイスラム教権には今ではこういうふうに国が分かれてますけど巨大なイスラム教の国があったんですよ
これが1300年代から1900年代まで続く巨大帝国オスマン帝国があるんですね
オスマン帝国
オスマン帝国に関しては今から僕喋ると勉強し直ししなきゃいけない上にものすごい物量になるんでそれだけで30話喋らなきゃいけないんでやめます
これがあれだよねさっき録音してない時に概略でできた1時間の説明が大概がオスマン帝国
すごいよすごい広いのはやっぱりヨーロッパ飲み込むんじゃないかっていう勢いの広さが確かにあったんだけど話が長い
ここでやったら何の話か分かんなくなっちゃう
とりあえずそれだけすごい規模ヨーロッパの3分の2ぐらいを牛耳るような
そうだね中東ヨーロッパをね そう中東からヨーロッパを
バヤジトからメフメト二世にかけてのあたりにブーストしてどんどんでかくなっていくわけですよ
ここを通ってくるんだけどこのイスラム商人たちとイスラム教って割と商人フレンドリーな宗教なので
商売どんどんやってくださいって他宗教とかもやってくださいなんだけど関税とかやばいんだよね
関税ね ここと取引をしてる国っていうのがベネチアとかジェノバとかの商人たちが
陸路というよりはイタリアから今のレバノンとかトルコあたりに船で行って買い付けをして運んでくるという商売をやってるんだけど
ここがあまりにもパワーが強すぎてなかなか自由に行き来できないんですよ
オスマン帝国にいるイスラム商人から買うことはできてもオスマン帝国を通過してインドに行くというのは生々なことではできないわけですね
21:10
そのヨーロッパこの当時で輸出先って国なんだったの結局大体ヨーロッパでイタリアあたりから
そうイタリアあたりの当時はイタリアもいくつかの国になってるので
イタリアあたりからスペインにかけてフランススペインにかけてのあたりの人たちが欲しがったということでいいのか
フランススペインポルトガルドイツホランダベルギーとか今で言うとね今の西ヨーロッパ全域にかけて売ってるわけですよ
それ以降東側は全部オスマン帝国だもんね そう
全部 ほぼほぼ全部オスマン帝国だからね あそこ通らないと無理だよね
この帝国があるおかげで商売がイージーにはできないので輸送コストがかなり高い
まあ高くなるよねそれ関税でしょ そう仲介コストが高くてコストが高いよねそもそもね
中継国がオスマン帝国があるおかげで税金取られるよねそもそも遠いからコスト高いよね
まあコストね 何パクもせにはいかんし
まあねしかも成功確率100パーではないだろうしねもちろん
後にバスコダガマがインドから直接ポルトガルに故障を運び込むことに成功するんだけど
その時が現地の価格から60倍で物が売れたらしいんだよね
60倍 なんだけどそれでも半値以下でだから投与に売れたっぽい
そうか そのぐらい間の物流コストが高すぎて値段が上がってった
じゃあ普通に知れたら陸路といって120倍ぐらいになったってことだよね
120倍以上だよね60倍でも半値以下だから
それでも欲しがってる人がいるしっていうことで間の国々は関税でめっちゃ儲けてた
間の国はラッキーだよね そうしかも困ったことに
社会の仕組み上どうしようもないんだけど
ジェノバとかベネチアってそもそも商業立国なんだよね
商売開運とかそういう貿易で成り立ってる国なんですよそもそもが
なんでこの貿易しないと生きていけないんで
まあそうなるよね 西ヨーロッパの商品の入り口が流通の元がこの2つの国ですよ
ジェノバとかベネチアですよそれは儲けますわね
どんどんバブルの状態が起きてきますと
そういうことか でオルトガル場所わかるオルトガル
オルトガルヨーロッパの端っこ西側 そうだね西の一番端っこになると思ったらいいのかな
イギリスの下フランスの左下さらに そうそうスペインの一部がポコッと
長方形に切り取られた感じのがポルトガルですね
24:00
ここにエンリケ公開王子という王子様が登場します
異名で公開王子と言われているが如くこの人は海運を頑張るんですよ海に出ようとする
海に出ようとする これは他の理由もあるんだけど
そもそもスペインという教国が隣にいますでオスマン帝国以外でも
この辺り地中海沿岸ってわりとイスラム教国に占領されたりとか戦いを仕掛けられたりとかして
海沿岸が過去にあるのであんまり東に行きたくないんですよポルトガル的には
まあ巨大な国があるからね
一番西の端っこだから東に行くのめちゃくちゃハードル高いんで
地中海行ったとこでイタリアいるしね そうか
朝鮮の国ちなみにベネツヤとかジェノバって商業の国って言ってるけど
この人たち海軍めちゃくちゃ強いの そうなんだ
海軍が強いからビジネスができる海運ビジネスができてる
当時って海賊普通にいる時代なんで ああそういうことか
国の海軍が強くないと商船商売船ですね商船が海渡れないんですよ
ああパイレーツオブカリビアン
ある場所違うけどでも時代背景的には近いところだね
あれも商船襲われるもんね
あれを防御するための海軍持ってる逆に海軍持ってる国が牛耳ってるエリアに他国が入っていくと
戦いになりますよね行けないんですよ簡単には ああそういうことなんだ
でポルトガルは海に出ようとするんだけどこの当時ってまだ宗教的に地球平らだと思われてるんだよね
平らあったねそういう話も
見たことない絵とかで像が支えてて
端っこ行ったら滝のように落ちてる
滝のように落ちてるとか普通に常識だと思われてるから
ああそういう時代なんだ
でどうも少し今で言うモロッコとかねサハラの辺り北アフリカだねくらいまではちょいちょい行けてたっぽいんだけど
こっから先は海が煮えたぎってると思われてた
煮えたぎってるってすごいね
暑いからさ
まあ暑くはなってくるんだろうね世界どのに近づくとね
ヨーロッパってそもそも寒いじゃん
そういう寒い国の人たちが赤道に近づいてくとやべえ暑いこれ煮えるんじゃないと思うみたいな
知らなければそうなるかもしれないけどね
ただポルトガルのベンリケ公会王子はこれ陸があるんだから陸沿いで行けばなんとか南行けるだろうということで船を出すんだよね
すごい勇気
これが1388年頃って言われててまたこの時はオスマン帝国がギリギリイスタンブールコンスタンティノープルでせき止められてる状態なんだけど
その頃にベンリケ公会王子が先見の目があるよね今のうちにこっち行っとこうって言って南に向かって行きます
27:02
でちょっとずつアフリカ大陸を南下していく動きがポルトガルを川崎にちょろちょろ出始めてる時期
でこれがなんとか行けそうだなって言って今のセネガルとかガンビオとかちょっとこう赤道直下くらいまで行けるようになってきた頃に大事件が起きます
これがオスマン帝国によるコンスタンティノープル陥落です
コンスタンティノープルの陥落 1453年コンスタンティノープルの陥落全然ピンときてないでしょ
さっき一応南交不落の城がある場所とか聞いたけど
コンスタンティノープルっていうのは東ローマ帝国別名ビザンツ帝国ですね
ビザンツ帝国の首都コンスタンティノープルでここは千年にわたって南交不落で一度も陥落したことのない要塞都市と言われてました
でオスマン帝国が何度も何度も攻めてたけどおじいちゃんもひいおじいちゃんもひいひいおじいちゃんも攻めたけど全然倒せなかった場所なんですよ
オスマン側から見るとそれをオスマン帝国側がこの1453年にメフメト二世がついに陥落をさせるわけですよ
つまり何が起こるかというとここで宗教の境界線がガタガタガタって崩れて一気にイスラム教が西ヨーロッパに向かって攻めてくるんですね
でどこまで来るかというと現代のルーマニアセルビアクロアチアハンガリーとかオーストリアの直前くらいまでがみなイスラム教圏であるオスマン帝国が国にしてしまうんですよ自分の国に
ここは全部通行できなくなるんですね それまではできた
そうイスタンブールまで行ってたんですよコンスタンティノプルまでけどギリシャも含めてこのバルカン半島全域が
ちなみにギリシャブルガリアってこれバルカン半島ってんだけどねこのエリア全域が通行不可になってくんですよめっちゃ怖いんですよ
どんどん攻めてくるよね
なんでイスラム教のオスマン帝国という巨大帝国がキリスト教を滅ぼすかのごとくにガリガリに攻めてくるわけ
敵対称を持って全然強調する気ないんでこの人たちやばくね それはやばいでしょ
サイヤ人が地球攻めてきたみたいになるわけですよ
なので地中海が壊滅的に攻撃できなくなるんですね
ジェノバの人たちも今までは地中海を攻撃の中心として東側諸国と攻撃をしてたんだけど
ここの世界圏もオスマン帝国の侵略によってなかなか難しくなってきますのでみんな西側の方に目が向くようになっていくことによって
スペインポルトガルを先端とした大航海が始まっていく
これまでの海運は現代のイタリアが中心的な戦力になっていたわけですけど
30:01
イタリアは地中海で出っ張った国なので主戦場が地中海だったわけですよ
これが大西洋に置き換わった瞬間に大西洋に面しているポルトガルスペインがいきなり1位になっていくわけですね
そういうことになるね
大富豪やって革命が起きたらドベが1位になるみたいなね
使ってる海の航路というか商業の地域がそもそも変わっちゃうからね
そういうことです商売の矢印が東向きだったものがいきなり西向きに切り替わりますよね
本当はアフリカ大陸を南下し東向いてるんだけど実質地中海を軸にしてみると東向きではなくて西向きに変わりますよね
でこの時彼らが何を求めていたか
古書 結局古書を求めてた
もちろん他にも宗教的な観点とか金銭的なものがあるんだけどここに古書というものが入ってるんだね
宗教だったらさその時の人生観とか勢力図だからまあわかるよ金とかお金もなんか理解できるじゃないですか
古書だよ 古書ね
みんなちょっと想像してみて今近所のスーパーで古書の棚に全員がさっとして奪い合ってる様を
まあありえないけどね今暴動起きて船を持ち出して戦艦を持ち出して戦ってるんだよ
どういう状況
これが現実なんです
ええあったんだね
古書を求めて命を懸けて大西洋へ行く
行くんですよ
あったんだね
命懸けでこの当時の航海術10隻の船で行ったら戻ってくれるのが多くて3隻
確率低い
低い普通に人死ぬんで
しかも地球丸いかどうか分かってないんで
そうなんだよね地球が平らな説がもし当てたら死ぬからね
そう
すごい覚悟だね
行っちゃうんだよね
へえそうなんだ
これちょっとここから先は次回にするんだけど
縁起航海王子がアフリカ大陸の最南端希望峰を回って東航路と言われる今のアジア地域に向かってくる日本とかね
インドとかに向かってくる航路を発見するきっかけを作っていきます
ぐるっとするんですねアフリカ大陸を
はいぐるっと回ってインド目指します
一方でコロンブスを代表とする人たちが真西に向かってくるんですね
で当時ヨーロッパ人がないと思っていた南北アメリカ大陸に到達していくことになります
それで到達するんだ
そう故障を探していったらなんかインドに着いたと思ったらなんか違うとこじゃねこれ
33:05
まあせーので故障を探しに行こうってこと
これは次回以降で言うんだけどちょっと余談ね
コロンブスっていうのはポルトガルの女王様からある意味お金を借りてというか
ベンチャー企業が投資家に融資してもらってみたいな感覚で船を用意して航海をするわけですよ
その時の条件がいろいろあって見つけたら俺にこれちょうだいね
その代わり女王様にはこれとこれを検証しますよという契約書を取り交わします
その中に故障がちゃんと入ってる
入ってんだ
金が見つかったら何割は私のもので何割は女王様に渡します
故障が見つかったら女王様に渡します
故障
インド目指してた
それでインドを目指して西に行った
西に行ったそしたら間に違うもの見つかった
でもコロンブスはその場所をずっとインドだと思ってた死ぬまで
結局死ぬまで分かんなかったの
死ぬまで分かってない本人は
なんか知ってるのとちょっと違う発見した人だと思ったけど
この人はアメリカ大陸には上陸をしていないので
上陸はしてないんだ
してないこの西インド諸島までしか行ってないんで
そうなんだ
でアメリゴベスプッチという後から来た人が大陸の方に上陸をして
新大陸だよねっていうことに気がついて
その時ヨーロッパが書いていた世界地図にアメリカ大陸が書き加えられることになる
という歴史に突入するきっかけが全部故障から来てる
故障を探しに行ったら大陸が見つかったってことは
見つかった大陸で別の食品が見つかっちゃったから
世界中の食文化がひっくり返る
これまた別の回に言うと思うんだけど
この見つけた新大陸でさらに見つかった食品が
世界中の食文化だけじゃなくて
世界中の経済と政治力をひっくり返していくから
食品で? 食品で
経済が? うん
ひっくり返っていく
肉が定常的にヨーロッパで食べられるようになったのは
南米大陸である植物が見つかったからだし
その植物のおかげでキガが救われて
滅亡寸前だった国が生きながらえるとか
へえ重要だね
かなり
そんなことあるっていうのが
きっかけはあのちっちゃい古書から始まるんだよね
これ面白いね
なんで今回この回自体も長いですし
この後まだ何回か続くんですけど
ぜひ皆さんついてきていただきたい
そしてこの古書とそれを取り巻く食品が
巻き起こす大航海時代というものを
ちょっと知ってほしいんですよ
この壮大なストーリーを
これがわかると世界中の食文化が
どう変遷していったのかというのが
とても面白いから
36:03
僕ね多分感想なんだけど
好きなんですよね
こういうちっちゃいものから
政治経済とか人の挙動が大きく変わっていく瞬間見るのが
とっても楽しい
ここから先少し面白い話が続いていくという振りをして
自分のハードル上げるんですけど
じゃあその辺の話をまた詳しく
していただきたいと思います
ありがとうございました
ありがとうございました
36:33

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