1. たべものラジオ 〜食を面白く学ぶ〜
  2. #37 【番外編】娯楽の食の正体..
2021-11-23 28:06

#37 【番外編】娯楽の食の正体はなんだろう?食の知識がないとはどういうこと?。『フードロス』と『つまらないものですが』食の言語化

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00:04
前回からの続きです。前回がフードロス問題ということで はい、大きなあくぐりでいくとね色々社会的な問題はあるはあるんですけども
僕ら料理人レベルでいくとやれることいっぱいあるわけじゃないですか はい 実際うちの店はね一つKPIとしてゴミ袋を増やさないと
どんなにお客さんが多くてもこの一袋にすべて収めると 割り箸とか紙とかも全部含めてはみ出さないように何とかすると
いうのは指標にしてますけどこれってなかなか難しい問題もあってですね ほう 例えばやるのはいいんですよ知識のある方なんかねやれば
もうあらだろうとなんだろうと全部大根の皮からレンコンの皮から全部使えばいいと思います うん 使えばいいと思うんですけど
じゃあそれが商品として世の中に出せますかとか まあね そういう問題はありますよね
でそこには当然加工する時間手間というのが発生しますのでじゃあやっちゃらないよ というロジックも働いてきますよね
結局手がかかるばっかでお金にならないよとか人件費バカにならないよと ああそれはあるよね なんでマグロのトロだけを取るみたいなことになっちゃうわけですよ
だからちょっと経済の論理にだんだんとプードロス問題が問答されていくとか まあ加工はとても時間がかかるよね 実際うちは全部取っといて全部加工してますけど
ねえ鍋なんか野菜くずっていうとちょっと言い方は汚いけど はい でも野菜くずの方が出汁出たりさ
そうですね するんだけどその割合を考えて全部冷凍したりとかさするとかなりいい出汁取れるじゃない そうですね
うちの父なんかはあれですよね昆布出汁取った昆布消費しきれずにどんどん溜まっていきますね冷凍庫に そうだね
手間がかかるからね取っておくはいいんだけどいつ加工するんだいっていう問題もまた出てくるね 出ちゃいますかね僕なんかはもう面倒くさいので昆布出汁の端っこが出た瞬間にその日のうちに全部処理する
それが一番ベストで今のところね そうですねもったいないんで 昆布なんかもかなり出汁出るし食べれるしね
そうですよあれ出汁と思っちゃうからダメなんですよ食材なんでそもそも もう味噌汁なんかあれ出汁取り出さないで昆布ごと食べたらいいんです
まあ一般家庭では絶対そうだよね でいいと思いますよ うちらの賄いはだいたい昆布全部刻んで入ってるもんね
わざわざ昆布出汁だけ取るなんて贅沢なことはしないよね そうなんですよもったいないんで もったいないね
そうだねフードロス問題は日本食だから削減できる方法はいっぱいあるのかなっていうところもあるんだけどね思うんだけど
あると思いますよそれは各国の調理技法の中におそらくはたくさん含まれているはずで
西洋なんかだったらソースにしたりとかペースト状にしたりとかいろんなやり方を持っているはずなので
あとは人間がそれをちゃんとやるかどうかだけですね やるかどうか問題はあるね
03:04
実はそこってね僕は大きい問題だと思うんですよ 乾燥系それこそ乾燥させたり寒物を作ったりするっていうのは日本かなりいろいろあるじゃない
そうですね特に多いですね そこはやっぱり薪を使わないとか火を使わない他の炒めたり油も使わないっていうの中ではかなり効率がいいなと思う
だってお日様が頑張るわけじゃん保湿を受けばで美味しくなるじゃん やるのは刻むまでよ他の加工法だと結局刻んで煮込んだりとか
刻んで保存するのは結局冷凍庫だったりとか結局その水道高熱費はかかるわけじゃない 乾燥はかからない 確かにね
かなり良くない いいと思いますよ大根の皮なんか剥いたら皮ですけどそれ全部干しちゃえばいいんですよね
大根も薄く剥くと使い道ないからもう乾燥させる前提でちょっと厚めに剥くじゃない 皮を厚めに剥きますね
であれを切り干し大根にするじゃない と美味しいっていうのをあらかじめわかってればいいのかなと思うんだけど
なんだろう地味なんだよね 広めるにしても地味なのよ見栄えが要は映えない写真にしても
けど多分ちゃんとした切り干し大根を食べたらハマるんだよあれ そうなんですよね 絶対ハマるんだよあんなちょっとシャキシャキした食感で旨味がすごいんだから
体にもいいでしょ あんな醤油とかさみりんでもなんでもちょこっと入れたりとか味噌汁入れても美味しいし
こんな万能なものあると思うんだけど流行らないんだよ 流行らないんですよね おばあちゃん臭いとかおばさん臭いとかなんかケチとか言うけどあれ立派な
貫節だからね そうですね切り干し大根とかね寒評とかね立派な貫徹ですんで
ちょうど今時期的にいい時期ですね そうだね 日物を作るのに向いてるのはやっぱり日本だと冬が向いてますんで
夏場だとね暑すぎちゃいますから ちょっと寒いたりするよね夏場だと 湿度も高いんでやっぱね日物を作るにあたっては気温が低いこと湿度が低いこと
これも一つ条件としては上がってきますから たくあんとかさ今じゃん今から大根を作って冬場にとって
で春先にかけて乾燥させるじゃない でもみんな食べないじゃん
なんか市販のあの着色した黄色のたくあんが普通の今のイメージだけどあんなに なんないから普通に作ったら そうですねあれは口なしで色入れたりしますけど
入れるけど口なしだけじゃない多分色も入ってる 多分入ってると思いますよ すごい色してるからさけどたくあんってさ近所の人たちが作るたくあんはニンニクが入ったりとか
香辛料が入ってるのよシミとかあれがすっごいおいしいんだけど これをね日本人の僕らの世代特に30代は意外と知らないのよ
06:05
今そのおばあちゃん子とかおじいちゃん子が少ないわけよ 家にいないから別世代で住んでたりとかして
おばあちゃんたちも今作らないから漬物買ってくるじゃない 買ってきて漬物懐かしいから食べるっていう人たちはまだ食べてるかもしれないけど
買ってきたものからスタートの僕らの世代は多分ね食べてる人少ない そうなんですね ちゃんとしたたくあんとかちゃんとした漬物ってうまいんだよ
あの浅漬けの素じゃなくてちゃんとぬか漬けだったりとか もうね手間はかかるけどたくあんなんか実際そんなに難しくない
そうですねもうぬか漬けなんかはそれこそ誰でもできますから そうだよね ちょっぷすれば その辺の知識もねもうちょっとこう
フードロスと絡めてもっと広めたらいいのかなと思うんだけど 確かにねそうフードロスでいくとねやっぱ季節感問題もね一緒に絡んでくるなと思うんですよ
季節感問題 この食べ物って本来夏だよねっていう野菜や果物が今出てたりしませんか
ああ出てるね この時期にキュウリですかとか そうキュウリまだあるんだよ
これ温暖化かなと思いきや違うんですよね ビニールハウスで ビニールハウスとか冬に強い品種が作られてる
大根夏にあるからね なるほどね 夏大根 夏大根 昔はダメだったんだよ
そんなわけあるかって話ですからね まあ品種としてそういう工夫をされてくることメロンなんか顕著ですけど
そういうのも全然技術の発展としては喜ばしいことなのかもしれませんけれども
一方で僕ら特に日本料理は季節感を大事にするので価値を下げることにつながらないかなっていう
ちょっとした恐れはありますね 価値の低下はあるよね いつもあることによって新しい人とその季節感がないから売れなくなるよね
そうなんですよ ピーク時に ピーク時に売れなくなる例えば僕の好きな農のゼアミさん
ちょいちょいこのゼアミの話をするんですけど ゼアミ好きだね 風刺家伝という本の中で花という表現を頻繁に使うんですね彼は
花 花こういう時が花だよねって君花があるねとかそういう意味での花ですね
人生においての花はどういう状態なのかっていうのを風刺家伝の中では事細かに言っているんですね
じゃあこの花っていうのは何ぞやというのをなんとゼアミは明確に説明をしているわけですよ
これがさっきの話に通じるんですけど彼が言ってるのは新しきが花珍しきが花であると
木をてらった新しいものを出せっていう意味ではないんですけど例えば彼が風刺家伝の中で説明しているのはまさに植物の花を使って例えてるんですね
例えば桜の花は春にしか咲かないだから花は花たる美しさをめでることがいいのであるとこれが年中咲いててごらんよと誰が花見するんだいと
09:00
確かにね桜年中咲いてたらわざわざ花見をしようこの期間までにみたいなのないよね そうなんです秋が来ましたもみじ狩りをします秋だねって言っていいわけですよ
松の葉っぱをめでるっていう習慣はあまりないわけですね ないね 年中あるのでそういう意味でその珍しきが花新しきが花という言い方をしてるんですね
これって料理の世界でも非常に大事な観念だなと思うわけですよ だから僕らはその精神の延長上にある日本料理なので前菜のところから思いっきり季節感を大事にするんですね
でそのロジックを知らずとも我々日本人は前菜を見て秋だね栗だね秋だねって言って喜ぶわけじゃないですか
これを年中何度も何度も繰り返している 1年前にも同じようなものを食べてるはずなんですけどちょっとバージョンアップされてまた新しくなっていく
ほんのちょっと塩一つまみとかねそういうさじ加減で新しくしていくっていうのがこれが日本の農学とか猿学とか言ってた時代から培われてきた
日本なりの美学美識 当たり前だけど大事だよね
だと思いますね イチゴなんかさ最近は冬場これはイメージ先行もあるけど冬場にケーキっていうのねイチゴが欲しいってのもあるけど
結局美味しいのは5月なのよ4月とか 結局ね
美味しくない季節にあるものを食べてしまうとそれが嫌いになってしまうっていう危険性がかなりそれが価格の低下だよね
そうなんですね例えばいいんですよ年中食べるもの食するものとしてはお米とかねお茶なんかもそうですよね
貫物になっているものはそれはそれでいいんですそういう文脈で言えば野菜や果物や魚類がそうなっていくこと自体は別に変な進化をしてるわけじゃないのでいいと思うんですね
ただその中で新米と古米っていう言い訳がされていたりとかお茶に関しても新茶とそうでないお茶という言い方をされてやっぱり新茶がいいよねっていう話をするわけじゃないですか皆さん
これが他の食材に持ってこられてないその概念が持ち込まれていないというのがどうなんだろうね
まあねうなぎとかフグとかって通年であるけどやっぱ別に冬の方が油は乗ってます確かに
そっちの方が旨味は感じやすいけど夏に食べる意味もないわけではないしそれなりの旨味があるっていうところになるとこれまたわからない話になってくるね
そうなんですよね現代人が食べてるうなぎのほとんど全てと言っていいほどのうなぎが養殖なわけですよね
ということは養殖している業者さんがそこにタイミング合わせてくれてますから
そうか夏場進行って言ってまだ大きくなり始めたものが多いよねちょっと身が柔らかめだったりとか油がまだ乗ってなかったりとか
12:10
江戸時代なんかだと夏のうなぎは食べるもんじゃない そうだね言ってたね平影なのかい
そうなんですよ一番聞かれてる回数の少ない回ってね そうねフグは夏のフグは夏なりの食べ方がある
あるんですけど歴史的に夏のフグはあまりお勧めされてないですね ああそうなんだ
これはね生態の話になっちゃうんですけどフグの毒性が強まる傾向にあるんですよね
最終回で言ったわ ちょっと言いましたけどなのでそこは避けた方が良かろうと
料理人ができることは夏なりの食べ方を提案することだよね ありますからね取れますからねあの毒は除去してしまえば食べれるので
まあもともとあったフクトジルなんかね夏の終わりぐらいから出始めますから 食材が味噌汁の中にフグとナスが入ってますからね
秋ナスですからね そうかナスね ニンニクと 今だったらちょっと早いもんねまだね
そうかそういう食べ方もあるね この季節感のあるものとないものとあとフードロスとか冷凍食品とかは結構ねどれか一個を解決すればいいって話じゃないような気がするんですよね
まあそうだねフードロス問題賞味期限伸びたけど結局食べれるか食べれないかって自分で判断できてない人が増えたっていうのもある
賞味期限きっちりで捨てる人もいるじゃない そうですね 俺は結構それを衝撃だったんだけどまあうちは料理屋だからねその賞味期限ってあってないようなものっていう
もちろん賞味期限内で使うのはお客さんに出す分は当たり前なんだけど基本自分の舌を信じるしかないから
そうですねお前の鼻と口は何のためについてるんだいって言われたことありますけどね そうなんだよね今のさ食パンなんかもそうだけどあれって今添加物じゃなくて無菌状態で作ってるからかなり日持ちするじゃない
そうですね まあもちろん表面に見えない分のカビは生えてたりするかもしれないけど若干のカビだったら焼いても見えない部分ね
アレルギーを持ってる人以外は基本食べても胃の中だったら無敵状態だから 確かにね
意外と知られてるのはあれだよね菌類の生きてる菌を胃に落とし込んでしまえば大概の菌は死ぬってことだよね
そうですねその間の粘膜に付着してそこから吸収されるのが危ないっていう話ですね
アレルギー反応ってだいたい鼻で吸引した時にできるね なるほどそうなんだ
カビとか胞子系 確かに 小麦アレルギーとか小麦アレルギーとかってあるけどあれはもちろん
傾向摂取で反応したりアルコールもそうだしだけど鼻炎とかさこれ食べるとちょっとかやくなったりみたいな
鼻で吸うこともあるわけじゃん なるほど確かにそうだ
けど加熱してしまえばなくなってしまうっていうアレルギー物質もあるわけじゃん
15:00
その辺の知識がないと自分でここまで生きるって分かんないで
でも昔の人は経験値でとかじいちゃんばあちゃんに聞いてここまでは大丈夫って
そうですねそれこそ娯楽になる前の段階だったら特にそうですよね
食べないとね 食べないと
ちょっとカビたぐらいで捨ててたら生きていけないんだよね
もったいないですからね 今はそこまでしなくていいんだけど
でも納豆を捨てた人は将棋だったよ はいすいませんやったことあります
小学校2年生ぐらいですかね僕は冷蔵庫の中でこれ賞味期限一月近く経ってるじゃん
大丈夫かやと思いつつもう嫌だと思ってポイって捨てたことある
一月も経ってない1週間くらいかな全然食べれるわけですよ1週間くらいだったら
捨てましたねそしてその後に両親がなんだこれとゴミ箱の中に大量の納豆のパックが捨ててあると
なんだこれって出してでお前かとそうですでカクカクシカシカで嫌じゃないかって言ったら
お前の鼻と口は何のためについてるんだって
そこで言われたんだね 納豆だぞと
特に昔の納豆は今みたいに味付き納豆じゃないから
今のやつは物によっては確かに味付きがあるから怪しいとこもあるけど発酵食品だからね
僕の時はもうガチの発酵食品でしたんで小っちゃい時は
あの三角形に包まれてるでしょ
そうとかもうガチで普通にワラの納豆普通に売ってましたから
ワラ納豆あれ美味しいんだよねちゃんと買うとね
納豆嫌いな人はよくわからない僕は
そうなんですね発酵でいくといろんなものが発酵菌が死滅してる状態
死活してる状態で販売されてるものってすごく多いんですよ
そうなんだ 低温殺菌であったりとかアルコール殺菌であったりとか
僕はお味噌とか裏のパッケージ見ていただくと分かるんですけど
酒精お酒の精米片に青いですねっていう文字書いてあるんですけど
あれ何のために入ってるかというと菌の活動を止めるために入ってるんですね
あれ止めちゃうんだ 止めちゃう
止めないでパックに入ってるものチンクパック状態になってるビニール袋のものありますね
あれ主制で菌止めとかないと暴発しますから
そうか菌呼吸してるもんね そうなんです
パック暴発するよね完全に パーンっていっちゃう大変なことになるんで
あれ密封だもんね そうなんですよ
だから四角い箱系の味噌って上にシート抗菌シートだけあって
結構緩く通気性のあるビニールで梱包されてるんだね
そうなんですあの紙捨てちゃダメですからね
あれは味噌に密着させるために入れてあるわけなんでわざわざ
あの味噌壺の中の菌っていうか布と一緒か
同じです 布密着させるもんね作る時に
あれ取っちゃったらダメですよあれをやることでカビを抑えてますから
ああそうかそうかそれ捨ててる人多いと思うよね
そうなの ちゃんと読んでない人いると思う
それか浮いてる人 持たないですね
あれ浮いてると傷んじゃうってことでしょ
金の効果が減っちゃいますね
そうだよねカビてるの見たことあるもん俺
勿体ないですね
知識ないって怖いね当たり前のことなんだけど昔の人からしたら
18:03
そうねもう僕らのおじいちゃんおばあちゃんよりもっと上の世代からしたら
何をやっとるんじゃお前らはと
そういうところが逆にフードロスに繋がってるかもしれない
そうかもしれないですね便利になった反面基礎知識がどんどん欠落していく
こういうのってやっぱあると思うんですよ
例えば僕らが会話をしてるだけでも
料理の話以外でも相手がこの知識を持っているよねっていう前提だから会話が成り立つことってあるじゃないですか
例えば贈り物をするときにつまらないものですがって言って渡すわけですよね
この背景にはつまらないものというのは物がつまらないと言ってるわけではない
あなた様に比べればつまらない存在ですがということを言っている
これはコンテクストとしてはじめから含まれてるわけですよね日本語の中に
もらう側からしても贈る側の人たちは私のために一生懸命良いものを選んでくれてるんだという信頼があるから
つまらないものですがが成立するわけですよ
これは地面の通りに言ったらなんだお前ってことになるわけですよね
これが食の世界であってもなんでも商品の売買であってもちょっと抜けてきてるところがあって
こういうものを提供したらこういうふうに受け取ってくれてたじゃないっていうのが
ちゃんと適切に伝わらなくなってきているっていうのは時代ごとにあるんだなっていうのを感じますね
まあ娯楽というものが今誘惑が多いですから
そうなんですよ今世の中はなるべくシンプルで分かりやすいものへ分かりやすいものへっていう傾向があって
今Z世代って言われてる人たちは完全に揺り戻しですよね
シンプルなものがつまらないっていう方向にまた振り戻してくれてるので
いい傾向だなと思うんですけど結局僕らがやってる料理特にコースで仕立てるものっていうのは
そこにこんだてを考えるときにメッセージを込めるわけですよね
お客様はこうこうこうでこういう事情だって聞いてるんでこう疲れてるだろうからこうしたよっていうのを
言外に料理に込めて渡すわけじゃないですか
そうするとお客様の方がそれを読み取っていい仕事するねっていう反応が返ってくる
この物を返したキャッチボールをやってるわけですよね
これがなくなるともう成立しないわけですよ
うちらの商売は特にね職のリテラシーがないと何も分からないと思う
そうなんですねこれを良しとするかこれが全て素晴らしいとは言わないですよ
絵画とか音楽の世界でも最終芸能と限界芸能って言われてるように
プロがプロの間だけで楽しむ一部の人しか分からないようなやり方もあれば
一般にゲーグをしていくパターンどっちもそれぞれがいいわけですから
ここのコントラストの部分をどう捉えて自分たちがビジネスをやる上で
どこに切り取ってどの方々に提供するかみたいなのを
色々と考えつつやっていく必要があるんだけども
マーケットという意味では分かる人というのは市場が小さくなっていく
それこそ能の話しましたけど能を見ていいなと面白いなと感じられる人口が減ってくれば
21:00
工業として成立しなくなっていくわけですからね
こうやって色々職を通して色んな歴史を聞いてきたけど
だんだん文学というか能とか歌舞伎だとかそこに興味が出てきたっていうのは
たぶん歴史と知識が入ったからなんだよね
知識があれば面白いと思えるものっていうのがたくさんあるのかなっていう
あると思います何の本でちょっと読んだか忘れちゃったんですけど
パーティーのメタファーがなんかそんな話を聞いたことがあって
メタファーっていうのは例え話ですよね
西洋の世界でパーティーがありますとパーティーを楽しむためには
パーティーを楽しむための基礎教養が必要である
いうようなことをどっかでなんかフィロソフィー
哲学系かなんかで読んだような気がするんですけどね
なんかたしなみって言われるんですかね ああそうそう
ダンスパーティーじゃないけど社交会とかで絶対ダンスができないといけないじゃない
そのためにみんな必死に練習をするわけじゃないいくつかの人たちは
けどあれを一国にたしなみという捉え方をするじゃん
あれは遊びをたしなむための教養
これ何のためにやってるのって思うと職と一緒なんだよね
別にいらないっちゃいらないんだけど
ダンスという社交の場のコミュニケーションを
ダンスを通して会話をするっていう部分に
同じように職と一緒で値するのかなっていう
あると思いますよ実際日本でも平安時代からずっと
そういう遊びっていうのはあったわけで
わかりやすいのは芸者さんの遊びの中で言葉遊びだったりとかね
手遊びっていうのはありますけどあれのルーツっていうのは
教養をベースとした言葉遊びだったりするわけですから
だいたいレンガって歌俳句会俳句の一個手前ですね
あれなんかはもともと和歌をある程度教養がある人が
それをもじってパロって遊ぶっていう文化なんで
あれパロってんの
パロってるって言うとちょっと誤弁ありますけどね
こういう有名な人がこういう歌を読んでたっていうのをみんな知ってる上で
ああだよねこうだよねって読み替えをして遊ぶ
じゃあドリフのネタを知ってる人がドリフのパロディをしたらすぐ分かるみたいな
そうそうそうそんな感じ
それを上手い人がやるから面白いみたいな
そんな感じですよこれ西洋にもあるんですよ
パーティーに行くとちょいちょいシェイクスピアを引用してね
言葉遊びをして会話することもあるらしいんですよ
でも教養としてシェイクスピアの有名どころ
マックスベスだロミオとジレットだくらいは
読んだことあるよねの手で会話してくるんですよ
それが割と経営者に多いもんね
そうですね
シェイクスピアを読んでる人ってかなりいるよね
もう普通にいますっていう感じですよね
それを日本人はどこに求めていくんですかっていう
僕はたまたまジェアミーの本がすごく好きなので
今日も風刺課でもまたリピートして読みたくなるぐらい
24:00
今つんどくしてるのにまた読み始めてますからね
先にシリーズやって
頑張ります
そうなると日本食自体もリテラシーじゃない
リテラシーっていうとまた違うけど
教養としてちゃんと持っておいた方が
いろんな人と会話をする文字の代わりとして
だって一緒に食べてる人とのコミュニケーションを取るのは食事じゃない
その食を介して料理人とも会話できるし
もちろん一緒に食べてる目の前の人とも
食を通して会話をできるっていうのは
それは言葉以外の部分の会話だから
そこの共感っていうのはまた言葉とは違う何かがあるんだろうね
だと思いますね
これね僕らが今言葉を使って食べ物を伝えているという
ラジオというバイターをやっていながら
目指してるところは真逆の究極でして
結局食べ物が言語の代わりを果たすことができるんだろうと
僕は思ってるんですよ
何語を喋る人間かわからなくても
とりあえずうまいものはお互いに笑って
うんって顔してれば通じちゃうわけじゃないですか
うまいものを差し出してくれたら
もてなしてくれてるんだなって伝わるわけですよね
音楽は世界共通言語と言われますけど
食べ物もそういう世界に行けるんだと思ってるんですね
じゃあそうなると僕たちは基本的な教養の部分
楽しむための部分
元の部分をちゃんと伝えていくために
このラジオやってるってところでもある
だと思いますね僕はそのつもりでいますし
前半にも言ったね
食べ物は生きるためだったものが娯楽化してきた
家庭も一緒で食を分かち合う最小単位が家族だった
けど今は逆に家族の絆を深めるための食事
逆転してるわけですよね
これはソリューションからメイクセンスに
ちょっと移り変わってるようなところもあって
これを加速させた先の食の世界って何が待ってるんだろう
っていうのは興味がありますね
この辺は大事にしていかないといけない部分だね
だって人と仲良くなりたくなったら
まず真っ先に考えるのは一緒に飯食えだもん
そうだね
次のシリーズはまだこれから勉強
言っちゃいましょうか
今ビール勉強してます
今一生懸命勉強して原稿もだいぶ書き進んでるんですけど
まだメソポタミア文明からやっと草出たぐらいなので
あれからあんま進んでないね年数的には
書き直して何でやっていうのをやり続けたら
メソポタミア文明を片っ端から読み始めて
いやこれやめようと思って今ちょっとブレーキ上げたところです
本当は中世のエールとかビールとかラガーとか
あの辺のところの面白いストーリーがあるんで
宗教改革のあたりとか面白いんで
面白いっていける
僕は読んでて楽しかったですね
じゃあ今回雑談会だったけど
27:02
これもう一回雑談会挟む可能性まだあるもしかして
その時はもう心の底から頭の中でめっちゃ土下座してます
けど完璧なものを用意しておきたい
言って言われちゃうと辛いな
けど面白い部分だからビール
僕が面白いと思ったものを伝えます
じゃあちゃんと作ってきていただいて
頑張ります
聞いてるだけだけど
ちょっと手伝って
手伝いたいけど店もちょっと忙しいんですもん
そうですね僕まだこの後仕込み残ってます
じゃあやってもらって
じゃあそろそろ30分くらいになるんでね
ここで終わりたいと思いますけど
5万回を累計再生回数を超えたということで
ありがとうございますめでたい
今後もよろしくお願いしますということで今回も終わりたいと思います
ありがとうございました
ありがとうございました
28:06

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