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ストーリーとしての思想哲学
思想染色がお送りします。今回は、超メジャーな思想であるベジタリアンについてお話をしていきたいと思います。
ベジタリアンと聞いて、皆さんが一般的にイメージされるのってどんなですかね?
多分正直に言って、ここ最近悪目立ちしている過激派ヴィーガンが思い浮かぶイメージされるんじゃないのかなというふうに思いますので、まずはそれに答えたいと思います。
だから今回は、ベジタリアンの中の過激派ベジタリアンについて、まずお話しすることで全体像を理解して整理していきたいというふうに思います。
まず、ベジタリアンと言っても結構幅広いグラデーションがあって、肉はダメだけど卵までなら食べてもOKとか、あるいは牛乳までならOKとか、それぞれいろんな派閥が分かれています。
で、この派閥に一応それぞれ名前がついていて、卵までならOKなグループだったらラクトオブベジタリアンって言うし、乳製品までOKなグループだったらラクトベジタリアンなどと呼ばれます。
その中でも最も厳格な完全菜食主義のことをヴィーガンと言います。完全菜食主義ですから、肉、魚、卵だけじゃなくて牛乳やハチミツも食べません。で、悪目立ちしている過激派ベジタリアンはだいたいヴィーガンに属しているかと思われます。
この過激なイメージっていうのは、よくニュースで目にするように、非常に残念なことに過激なヴィーガングループたちが、例えばお肉屋さん、生肉店とか、あるいは食肉加工センターを襲撃する事件などが連続したことによるものだと思いますが、
でも一体なぜこんなことをするのでしょうか?ということが、その過激派というものを過激になっていくメカニズムみたいなのを理解する鍵かなと思いますが、僕たちはついついそれを思想のせいにしてしまうかと思うんですよね。
つまりこうしたヴィーガンの思想が危険でおかしな思想なんだっていう風に考えてしまいます。 なんだけど実際考えてみるとヴィーガンなんて世界中にめちゃくちゃたくさんいますから、
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仮に総人口の数パーセント程度だとしても、世界に1億人はいる計算になりますし、そんな超メジャーな思想が全部危険思想なんだっていう風にも、なかなか思えない部分があります。
じゃあその思想そのものに問題があるんじゃないとすれば、なんでそんな過激なことをするのかっていう話になってくるかと思うんですけど、これは実を言うと普通に寄付金のためということになります。
これはヴィーガンだけじゃないんですけど、実際のところ、菜食主義を個人でやってる人たちっていうのは、こんな風に目立たない、あるいはこんな風に目立つ必要っていうのはないわけじゃないですか。
個人が食生活として好きにやってるんだったら、まあそんなの自分の生活の中で好きにしてればいいという話にしかなりませんし、
そういう普通の一般の人たちっていうのは目立たないわけです。逆に言うとこういう過激な行動する人たちっていうのは、何らかの必然性があって目立とうとしているということですよね。
そうした活動っていうのは個人として行うっていうか、むしろ何らかの団体として過激なデモ活動とか襲撃事件なんかを引き起こしているかと思うんですけど、
これはヴィーガングループに限らず環境保護団体とか、あるいはその他の市民団体とかNGOとか、こうした団体が引き起こすものですよね。
これらを一応総称して民間団体というふうに言いますけど、民間団体っていうのは結構な割合が寄付金で運営されています。
特に海外ですか。会社じゃないですからね。会社だったら自力で稼げばいいですけど、こうした民間団体っていうのは会社じゃありませんから、
なかなか自力ではお金を稼ぐというのが難しい。 だから大体が寄付金で運営されているのですけど、寄付金を集めるっていうのは難しいんですよ。
例えばユニセフとか赤十字のような超有名な団体ですら、寄付金集めには難儀しているわけですから、
普通の民間団体にとって寄付金を十分に集めるっていうのは難易度がめっちゃむずいわけですよね。
じゃあどうすると寄付金が集められるのかっていうと、これにはある程度もう答えがあって、
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例えばその可愛らしい動物が虐待されている映像をバンって出すとか、 ペンギンが重油まみれになって苦しんでいる様子の写真とか、
そういうのをバンと出すんです。 こういうとてもショッキングな画像や映像を使うと、
寄付金の金額が増えるっていうことが経験的に証明されてますから、 これがかなり
普遍的に使われる手法という風になってます。
僕たちの直感からすれば、人にショックを与えるようなことをやっても、そんなお金って入るの?みたいな、
寄付金がそんな入るの?って、まぁちょっとね疑問がもしかしたらあるかもしれないんですけど、 実際増えるんですよ。
要するに人に大きなショックを与えると寄付金が増えるっていうメカニズムがあるらしい。
最近だとニュースで見て覚えてらっしゃる方もそこそこいるかもしれないんですけど、環境保護団体が美術館の絵画作品にスープをぶっかけたりしたのがあったかと思いますが、
これは要するに、こうした過激派の民間団体っていうのは基本的にそこが通廷、同じで通廷していて、
寄付金を集めるために炎上処方をやっているみたいな、そういったお話に帰着することになるかと思います。
ここでお話を終わらせるのではなくて、逆に言えばっていうのが大事だと思うんですが、
そういう炎上処方をやる人がいる一方で、炎上処方をやらないっていう人たちもいるわけです。
こうした人たちを仮に温犬派っていうふうに呼んだらいいのかなと思いますけど、
この人たちっていうのはニュースに出てくることもなければ世間を騒がせることもないので、我々の目にはなかなか触れないのかと思います。
ですから次回は過激派と温犬派っていうふうにグループを切り分けて、
温犬派ベジタリアンっていう人たちがどのようなことを考えているのかっていうことを話すことで、
異なる論点を混ぜることなく、混乱することなしにベジタリアンっていう思想の概念をわかるのではないのかなと思うので、
次はベジタリアン温犬派について話していきたいと思います。