1. そろそろ美術の話を...
  2. #016 2020年の美術展を芸術新..
2020-12-26 59:45

#016 2020年の美術展を芸術新潮 吉田編集長と振り返る(芸術新潮 吉田晃子)

芸術新潮  吉田晃子 編集長 をお迎えして、2020年の美術展を振り返りました。

https://sorosoro-art.vercel.app/ep/016 番組の感想は、#そろそろ美術の話を でお願いいたします。

Guest Profile

  • 吉田晃子(よしだ・あきこ)
  • 大手電機メーカー勤務を経て新潮社入社。 旅行誌『旅』を担当後、2009年から『芸術新潮』編集部に。 2014年4月から編集長を務める。

Show Notes

  • Hara Museum Web | 原美術館 | 展覧会 | 光―呼吸 時をすくう5人
  • 【公式】ロンドン・ナショナル・ギャラリー展
  • 企画展 森本草介展・第3回ホキ美術館大賞展|ホキ美術館 HOKI MUSEUM
  • 東京国立博物館 - 展示 日本美術(本館) 特別展「法隆寺金堂壁画と百済観音」
  • 特別展「和食 ~日本の自然、人々の知恵~」
  • STARS展:現代美術のスターたち―日本から世界へ | 森美術館 - MORI ART MUSEUM
  • TADのベスト版 コレクション+(プラス)―あなたならどう見る?― | 富山県美術館
  • 性差(ジェンダー)の日本史|プレスリリース|歴博とは|国立歴史民俗博物館
  • #2020年ささった美術展 - Twitter検索 / Twitter
00:11
始まりました、アートテラー・とにのそろそろ美術の話を。この番組は、私アートテラー・とにがアートに関わる方をゲストにお迎えしてトークするポッキャスト番組です。
2020年9月から始まったこの番組も、いよいよ2020年のラストの回になりました。
今回、年末特別編ということで、雑誌芸術研究所の編集長吉田明子さんをゲストにお迎えして、この2020年の美術展を振り返っていきたいと思います。
はい、ということで、今回はですね、年末特別企画を行おうと思っておりまして。
僕と吉田編集長、それぞれが2020年に刺さった美術展を3つずつ上げて紹介していこうと思っております。よろしくお願いいたします。
はい、お願いいたします。
こういう特集って、意外と芸術審査ってやってないですよね、年末に。
ないですね。年末に、来年はこれを見よう特集はやっているんですけれども、見終わってどうのこうのっていうのは全くやったことがないんじゃないですかね。
結構、新聞とかだと見ますもんね。
見ますよね。
だから意外とそうなんていう機会がないと思いますけど、今回はあえて。
僕はでも実は、前まではブログで最後年末やってたんですよ。
年末、今年のベスト10みたいな。
そうすると入ってないところから結構言われるんで、ここ数年間も非公開にして、クローズドのイベントでしか発表しないようにしてたんですけど。
ちょっと今回自分の番組ということで言ってみようかなと思います、トップ3を。
もう考えてきていただいた方ですもんね。
はい。
じゃあまずは一つ目を発表しますけど、じゃあ僕からいきましょうか。
はい。
今年2020年刺さった美術展、一つ目はですね、原美術館の光・呼吸展を選びました。
やっぱり選ぶ方法として考えるときに、例年であれば単純に展目の中で面白かったかどうかとか、この作品が良かったとかで刺さったかだと思うんですけど、
やっぱり今年コロナなので、これがだいぶ僕の中で加味してくる。
コロナが関係してくるんですけど、選んだ理由として原美術館が収録が終わって、2021年1月11日まで。
本当は今年いっぱいとか2020年いっぱいだったのが、ちょっとコロナの影響で少し伸びましたけど、閉館しちゃうんだっていうのは結構業界でもざわついたじゃないですか。
そうですね、ショックでしたよね。
原美術館がなくなるんだみたいな。
それで最後の展覧会って何なんだろうと思ったら、原美術館コレクション展で終わる予定だったんですよね、もともとは。
もともとは。
これはコロナのせいで流れて、本当は5月にやる予定だったこの光こきゅうっていう5人の作家の展覧会がクローズの一番ラストの展覧会になったんですよ。
03:00
見に行ったんですけど、僕はもっと飯友のグラウンドフィナーレみたいなものを想定してたわけですよ。
だから最後コレクション展で、もういろんな森村さんモデルは原美術館の人たちって紹介した展覧会でこうなったっていうグラウンドフィナーレを楽しみにしてたのが、
意外とすごくしんみりする展覧会なんですよね。今回今やってる展覧会が。
なんかそれが、僕の中で原美術館って品川でだいぶお世話になったけども、今回閉館したとはいえ、本当はこの後原ミュージアムアークとして群馬で、
次変わるわけじゃないですか。
なのが勝手に僕は飯友グラウンドフィナーレを思い返るんだから、もう終わるぐらいの気持ちでいたわけですよ。
今回のしんみりした展覧会を見たときに、なるほど、これが終わるんじゃなくて、第二章に向かっていくんだなっていう。
例えば群馬が別に深夜番組ってつもりもないし、原美術館、東京がゴールデンって言うわけじゃないんだけど、ゴールデンでは終わるけど深夜でもまだ続く番組みたいなのあるじゃないですか。
なんかああいうイメージな感じがしてくれて、今回この最終回でむしろ良かったなと思ったんですよ。
これじゃなかったら単純にもう原美術館が消滅するぐらいの気持ちだったから、
なんかこのしんみりした原美術館の建物を上手く利用した終わり方っていうのが、コロナのせいでというかおかげでって言い方はちょっと言いたくないけど、
これがラストで僕は良かったなーってすごく思ってしまったのが。
いつも通りの原美術館でいてくれたっていうありがたさというか。
なんかわちゃわちゃ終わらなくて良かったなってなんか思っちゃって。
だから単純にちょっとコロナがこれからどうなるかまだわかんないですけど、第二章始まったらもうすぐ行きたいなと思いました。
今回はこの展覧会でっていう。
僕はそういう意味ではちょっとこの展覧会で良かったっていう意味のトップ3の中の一つかなっていう。
まあでもこれを選ばないと原美術館も選ばないしみたいなことですよね。
原美術館は行くと思いますけど、やっぱこの建物がでもやっぱなくなるのはショックですよ。
そうですよね。いい展覧会をやるっていうのに加えて建物も良かったっていうのが、そこは美術を見に行くのって幸せだなーって思わせる美術館じゃないですか。
それが身近になくなってしまうっていうのはちょっとね、残念だなーっていうのは。
なんかまあすごく言い方悪いけど、だって展覧会がそうでもなくても建物のおかげで満足して帰ってる時は結構ありましたもんね。
ありますねー。
どの展覧会かとは言わないけれども、だからなんかそういうのも含めて今年で終わって、コロナがなかったらもっと盛り上げたかったんだろうなと思うんですけどね。
06:00
そうですねー。
ちょっとそういうのも含めて原美術館かなと僕は思いましたけども。
でも行かれました展覧会は。
はい行きました行きました。
もう見納めを。
見納めをしてきました。
でもなんかそれが僕は多分10月ぐらいに行ったんですけど、でも今この収録してる12月だとやっぱりそうは言っても寂しくなりますね。
もうこの収録の2週間後にはもうないんだと思うと、あの建物が。建物が残るかもしれないですけどね。
でもね今まで通りに展覧会を見に行くために訪ねるっていうことはもう難しくなるんだろうな。もしかしたら何か特別に開けるときはあるかもしれないですけど。
いやーもう御殿山行くことないだろうなと思いますよ。
あのまた不思議なとこにありますからねー。
品川行くからも大崎行くからも歩きますからねー。
そうそれもちょっと含めてまぁちょっと2020年刺さったということで選ばせていただきました。では吉田さんの一つ目を。
私もですねやっぱりコロナがすごく今年はあの大きかった私の気持ちの中で、それであのロンドンナショナルギャラリー展を上げたいなぁと思うのはですね、
ロンドンナショナルギャラリーが自分の美術館の館名を関して展覧会を開くっていうのはこれが世界で初めてだったんですよ。
うちのすごいも見せませってやってきたのにいきなり開かないっていうねなんかそのショック。
こっちも楽しみにしていたしすごいものが来るっていうことで。
初めてのことをやるっていうのはみんなそれなりに裏方の苦労までこっちは見ちゃうわけですよね。
学芸員さんがどんなに苦労したんだろうとかっていうことを考えると本当になんか衝撃でしたよね。
これしかも関係者だからっていうちょっと関係者特権で言うわけじゃなくてプレスナイラン会は開かれたんですよね。
そうなんです。
実は。
だからそれも見ちゃってたのはありますよね。
そうですよね。
もうゴッホも見てペルメールも見てクリベリーも見てなのに展覧会開いてないんだって思う日が1ヶ月以上続いたのは衝撃的だったかもしれない。
ですよね。でもまだ開けたから良かったけど東白の法隆寺近藤壁川の展覧会はナイラン会だけやって結局一般公開ができずに終わってしまったっていうのもあったので。
くだらかんもんですよね。すごく印象的だったのがあれもやっぱナイラン会行かせてもらってなんか多分お子さんだったと思うんだけどお祈りこういう時期だからお祈りしますんでって言ったのに開かなかったからあの人そんなこと言わなきゃいいのになって思いました。
なんか言っちゃったよあると思って結局開かなかったじゃんと思って法隆寺のが悪いわけじゃないですけどもちろんコロナが強かっただけの話だと思うんですけどどうしてそういうこと言っちゃったかなってちょっと思ったのがあるけどそう開かなかったです。
09:11
あと和食店もそうですね。科学と博物館も会場まで作ったのに開かないのパターンありましたもんね。
なんかもうどんな気持ちだろうと思って作っている人たちの。
ナイラン会に行った時に僕印象的だったのが。だからもうナイラン会の段階でもうこれコロナだからって話だったじゃないですか開かないよってのも決まってたと思うんですよ確かに。
で一発目の作品がセントゲオールギウスドラゴン退治の作品で誰が書いたのか。なんか多分ルネッサンス会がですよねパウロウッチェロかそれがキャプションにこういう竜が描かれるのは疫病を退治そういうドラゴンが疫病の象徴でもあるみたいに書いてあってこれが一発目っていうのはなんかおいおいみたいなたまたま選んだらしいんですけど。
なんか余儀ったんかなみたいな予兆のようにロンが仕上げられているのが一発目がそういう疫病退治の絵だったっていうのがなんかそれもすごく印象的だった思いがあります。
でも展示構成はもうだいぶ前に考えているから多分たまたまだったんだと思うんですけどね。
一発目これ買いって言ったの覚えてます。
あとはやっぱりその海外から作品を借りてくるっていうのが今後こんな風にはできなくなるんではないかっていうショックを受けた展覧会でもあったんですよね。
やっぱり海外から借りてくるっていうのはものすごくお金をかけて運搬するにもお金はかかるし保険を作品にかけなければいけないっていうこともあったりしてやってきてるのに会場に人を入れられないっていうとお金だけかかっても大赤字もいいところってなるとみんな怖がって今後やりにくくなるよなっていう。
仕込めないってことですよね。準備が3年くらいかかるとして。
今もう動いてるやつは動くといいけど結局だから回収するのが数年後みたいなことですもんね。お金かけるだけ先行投資して展覧会開いて回収してたのがそれができなくなっちゃうっていう例を見せちゃったわけですよね今回。
そうなんですよね。
いや本当ですよね。でもなんか今このタイミングで海外の美術館も今2020年の末の段階では海外の美術館も開いてないじゃないですか。
日本は一応今奇跡的に開いてるので最近は輸送も今まではクーリエさんっていう専門の人が一緒についてなきゃいけなかったのが今年は結構もう後半ぐらいから作品だけ送ってもらうことができるようになったじゃないですか。
12:05
今はルーブルとか貸してくれればいいなと思いますけどね。
どうせ開けられないから。
開けるときには返すから今ちょっと西洋美術館もどうせ今開いてないからちょっと30点ぐらい送ってくれればなんとか日本で今ベスト10ができるのかもしれないと思う。海外閉まってるし。
どんどんナショナルギャラリーもちょっと追加で貸してくれてもいい?どうせ閉めてるならみたいな。だからこれがどっちになるかですよね。今まではクーリエさんっていう人も一緒になきゃいけなかったのが少し分版についてはやりやすくなったのはちょっとある。
展覧会として開く準備は大変ですよね。
大変だと思います。
新聞社さんとかがやるような展覧会。だから来年は多分もうスケジュール出ててやるなっていうのが見えてるじゃないですか。多分これもう仕込んでたからだと思うんですけど。
そうですね。3.5ぐらいからずいぶんなんか変わってきちゃうんじゃないかなっていう感じはありますよね。
そうですよね。だから2023年度、2024年ぐらいからもう。
全然海外のもの来ないんだけどっていうような状態になっても不思議ではない。
いやそうなんすよね。でもなんか僕の中でちょっと思ってるのは、これまではなんとか美術館展ってやると、昔こそ人入ってないと思うんですよ。
ルーブル美術館展とかを。昔のそのなんか人気だった展覧会とか見るともうルーブル美術館で80万人入ったとかいう時代があるのか、今や30万人入っただけでももうすごいヒット見たくなってるじゃないですか。
ここ最近本当にもう50万個入る展覧会ってほぼなくてっていう時代だったけど、それってだったらルーブル美術館行きゃいいじゃんっていう時代になってたんだと思うんです。ここ最近は。
昔は行けなかった。海外とかそんなに行けなかったのが、今は行けるからルーブル美術館展にもしかしたら昔ほど魅力がなくなってたのかもしれないと思ってるんです。僕のなんか変わってない予想が。
だから30年前40年前はルーブル美術館展っていうのは単純に美術ファンだけじゃなくてルーブル美術館に行った気持ちになりたい層も取り込めたと思うんですよ。
これがたぶん2023年以降まだ海外行けないとしたらもう1回来るんじゃないか。だから1店でも2店でも借りてこれたら。
昔だったらルーブル美術館見りゃいいじゃんが、今行けないんだから行こうになってくるとしたら、なんかもしかしたら僕は美術展の仕込み方によってはここ最近のなんか30万に行けばいい方だよね。
またマインドちょっと変わる。この海外行けなくなることが、美術展にとってはプラスになるんじゃないかなってちょっと僕は明るい希望。借りてこれさえすればみたいな。
そうですね。ただやっぱりなんだろうな、ルーブル美術館展といえば人が入るだろうっていう時代とは変わって、ルーブル美術館に対するもの珍しさが変わってきたっていうところはあるんですよね。
15:10
いかに良いもの、作品を今回の展覧会に持ってくるかっていうところがポイントになってくるだろうなっていうのがあって、さっきの私たちが特集を組むときに、去年も一昨年もフェルメールもやってもうネタないよっていうようなのと同じことに、
ルーブルからあれも持ってきたし、これも持ってきたしっていう風になって苦しくなってくるんじゃないかなっていう気もしないではない。
どう切り口が変わっていくかですよね。でも多分今はまだ見れてるからいいけど、やっぱりこのなんとか美術館展が見れなくなると多分みんな一回リセットされる気もするんですよね。
毎日美味しいもの食べてたのが、一回食べれなくなると、ちょっとしたご馳走でも美味しく感じるのかもしれなくて、だったら1年ちょっとお預けしてみた方がもしかしたらまた楽しめるのかなっていう。またフェルメールってちょっと思ってた自分がいるじゃないですか。
これフェルメールちょっと2年ぐらい経ったら、やっぱりありがたく感じるのかなとか、ちょっとだからそうですよね。今2020年の話はしてるけど、結構2023年以降に大きく変わってくる気がしますよね。
話があれになってしまったので、じゃあちょっと2つ目に行きますか。じゃあ2つ目、吉田さんにもう一回改め続けていってもらおうかなと思います。
コロナに続いて今年はオリンピックもコロナの影響でダメになって、オリンピックを見越して森美術館でまだ1月3日までだから微妙に開催されているギリギリのスターズ展っていう、もう日本の現代美術のすごい6人を集めた、
草間弥生、D.ウーファン、宮島達夫、村上隆、長吉智、鈴木博。杉本博です。この6人の作品が全員が生存している、今まだこの状態で揃うっていうのはオリンピックがあったからだと思ってたんですね。
全員で集めて日本の美術とはこうであるっていうのを世界に見せようという気概があったのが、オリンピックなくなっちゃったしっていうこれもまたすごく。
そうかそうか。だからその6人は、もしオリンピック、昔は芸術部門あったけど、もし今芸術部門があって日本代表って言ったら多分この6人。
そうなんですよ。
トップクラスのメンバーで。
トップクラスが出る。
うんうんうん。
のに、ああっていう。
まあそうですね、森美術館の方も思ったでしょうね。
ですよね。
やっぱり環境がちょうど変わるタイミングで、これからだって時は。
うん。
18:00
確かにだ。いやでもよく集めたなと思いますよね、この6人本当に。
と思いました。
確かに一番最初の部屋が村上隆さんね、富士山みたいな作品なんかも、明らかに本当にもう海外の人に楽しんでもらおうをドンと持ってきてた感じがありますもんね。
日本の象徴である富士山を今の形にしてみせるっていうことをね、力が入っていたのに、どんどんどんどんなんかこう。
そうっすよね、しかも半年以上やってるはず。なんか長いスパンだったのにですよね。
そうですよね。で、会期もそもそも春から始めるはずだったのが、もう夏スタートに変わっていて。
だからちょうどオリンピックの期間にはやってるように春から始まっていたのに、全然やっぱり開けなかったっていうのもあって。
そうですよね。この前が未来と芸術展でした。
はい。
だから未来と芸術展が、今なって後出しみたいな感じで言いますけど、未来と芸術展の展覧会見た時に、未来って僕はもっとワクワクできると思ってたのに、どっちかっていうと暗い未来の作品が多かったんですよ。
今考えたらあれがなんかもう予想してたなって思うくらい、先行き不安な未来を紹介してた展覧会のタイミングで閉まったもんだから、なんかすごいあれちょっとゾワッとしたのを覚えてます、オリンピック美術館って。
なんか霊感系の人なんですかね、トニーさんって。
いやいや、そうなんです。たまたま。
さっきの小原美術館の悲しみとか。
そんなに感受性豊かじゃない、感受性ゼロなんだよ。
でもだからそう、スターズは打って変わって明るくなるはずだったのにみたいなのもありますよね、ちょっと。
あれは特集的なのはなんかやったんですか?
全然やってないんですけどね。
なるほどなるほど。
でもあの時も結構いろんな雑誌で特集ありましたよね。
ありました。
現代アート特集みたいな。
だからやっぱり見越して準備してたんだろうなって思いますよね。
いやそう、なんかやっぱ現代アートのだっていいとこ取りの展覧会でしたからね。
そうですよ、美味しい展覧会っていう感じでした。
まだまだあと数日やってますので。
間に合えば。
そう言ってない方はぜひ行っていただきたいなと思います。
じゃあ僕の2つ目、悩んだんですけど、
ホキ美術館の森本壮介展にしようかなと。
チクチク美術部でも僕ホキ美術館新前大使ってやゆされて以来、
もう自称するようになってるぐらいホキ美術館さん、千葉県にある写真専門の美術館のホキ美術館とはもうつながりが深くて、2011年にオープンした。
21:02
そのホキ美術館さんがコロナとは関係なく去年に水害で休館してしまったんですよ。
10月の段階であったかな。
台風の時でした。
あれはその後の台風かと僕も思い込んだ、千葉に来た台風じゃなくてその後の水害、大雨だったらしいんですよ。
それは大変でその後取材僕もさせてもらったんですけど、
あの辺ホキ美術館の近くって川も池もないのにどうして水没するんですかと思って。
あそこ地下2階に収蔵庫とかがあるんですけど、そこに向かうスロープがあるんです。
でその周りってホキ美術館の周りって住宅街なんです。
新興住宅街。
そうですね。
平地なんですよ。
そこの雨が全部スロープに流るんですよ。
だからむしろあそこの住民を守ったみたいな。
その水を全部引き受けたみたいな。
それで収蔵庫に70センチぐらい水が溜まっちゃったらしくて600点の作品。
何点かホキ美術館店みたいな感じで巡回してたのもあったんですけど、
それで水没してしまい、聞いた話だと額縁がまずダメになるらしいですね。
絵って意外と、絵自体は堅牢だからなんとかなったんですけど、
額縁全部廃棄して今回作り直したって言って。
あとあそこは電気設備を全部地下に置いてる。
地下2階にあったの。
全部ダメになっちゃったから、中の換気システムとかもうダメになっちゃって。
それで8ヶ月間休館してて、
今年の8月だか7月だか4月だかに再開したんですよ。
聞いた話だとその電気設備を上に持ってけるか持っていけないかを
作った設計の人に確認して、
上に持ってけるって分かったから再開するの決めたけど、
それ構造上無理だったらもう閉館するつもりだったらしいんですよ。
結構奇跡の復活、9ヶ月かかって復活したので、
コロナによって2ヶ月ぐらいいろんな美術館が休館したり、
今も休館してるところもありますけども、
それが再開して、どの美術館に行くのも嬉しかったんですよ。
いつも幼なってたところが2ヶ月休館してた、
挨拶回りぐらいに回ってたけど、
本気美術館も9ヶ月休館したんで、
それが復活してくれたことの喜びみたいなのがかなり大きくて、
だから今年ってそういう意味では、
美術館行くの当たり前になってた自分をもう一回リセットした気がするんですよね。
今まで行きゃ見れたし。
そうですね。日常が突然パタッと消えてしまったっていうのは。
それをより実感したの、僕はほっき美術館で。
何巻もいろんな美術館巡って思ってたけど、
ほっき美術館が戻ったときに、ようやく日常が少し戻ったなって思ったのが、
24:04
僕はすごく印象的だったなっていう。
特にほっき美術館は仕事が多かっただけで、
ほっき美術館新前大使としては。
新前大使としては文化村さんでもほっき美術館ベスト。
そう、展覧会があった。あれもでもコロナで延期になりましたよね。
結局一回中止になっちゃった。
ほっき美術館さん、本当に不幸続きだったんですよ。もう去年からずっと。
それで渋谷で何とかやろうとして、ここからだってなって、あれもコロナでってなっちゃって。
だからもう何か戻ってこれないかもって思ってた中で、
奇跡的に復活してくれたなっていうのはすごく僕は嬉しいニュースだったので、
今年の中ではちょっと印象的だな。
なんかドラマが作れそうな話ですね。
なんかあると思いますよ、本当に。
すごい印象的だったなっていう。
さあ3つ目、最後ですね。
お互い3つ目。じゃあこれは僕からということで。
まあ悩んだ、確かにロンドンアジアのギャラリーもよかったし、浜添い展とかいろんな良い展覧がいっぱいあったんですけど、
正直もう今年の1位はこれしかないということで持ってきました。
富山県美術館で行われたタットのベスト版コレクションプラス、あなたならどう見るという展覧会がありまして。
ああ、それが見てないな。
これはですね、僕が人生初のキュレーションをするという。
そうなんです、キュレーターデビューしたんですよ。
トニーさんがキュレーターデビューした。
そうなんですよ、僕だけじゃなくて開発公明さん、美術評論家の林道夫さん、富山出身で売れっ子の作家の山内真理子さん。
この4人が富山県のコレクションでそれぞれキュレーションしてほしいということで、
この話が2月ぐらいに来たんですよ。
急遽来て、コレクションの中から選んで自分なりの見せ方をしてほしいということで。
だったんですけど、やっぱり緊急事態宣言が出て、
4月に調査行く予定だったの。日程まで決まってたんだけど、
その1週間前に緊急事態宣言が出ちゃったんで、ストップしてしまい、
やるかやらないかすごい分からない状態で6月までステイ。
でも展覧会会議はもう決まってるんで、
もうやるのかやらないのか分からない状態で6月中旬にやりますみたいな。
富山来てくださいって言って、そこから準備して8月までに全部やらなきゃいけなかったんで、
1ヶ月半でキュレーションするということをしました。
だから人生初のキュレーションデビューしたという意味では、やっぱりこれが今年の、
僕の中では当然ですけど印象深いなと思いますし、
その会に全然芸術信者誰も来てくんないっていうね。
まあまあ貢献してきたつもりでいるんだけど、
一切来ないなとはちょっと思います。
遠いな。
27:00
でも意外と関係者の方が見てくださって、
ありがたい話で、会期中に金沢の国立工芸館がオープンしたので、
それとセットで来てくださる方がいて、
たまたまなんか僕が出てると知らずに見て、
なんか富山のキュレーション面白かったよっていうコメントとかもいただけたので、
そうなんですよ。
あとはちょっと中立的な立場、アートテラーという立場で言うと、
さっきも話に出てきたと思うんだけど、
海外から借りてこれなくなることが増えてくると、
やはり多分今後日本の美術館はコレクションをどう見せるかっていう展覧会が多分増えてくると思うんです。
その中でもともと企画されてた展覧会だったので、コロナ前に。
なので結構その関係者の方が今後こういう展覧会、
ゲストキュレーターに何かさせるっていうのを走りというか、
それを見るために来てくれた人も結構いらっしゃって、
だからあんまり褒められなかったんですけど、
もっと褒めて、いろんな人が褒められるかと思ったら、
意外と反響なかったんですけど、
今後こういう展覧会増えると思うんですよね。
別に僕を使えとは全く思ってないんですけど、
多分いろんな芸能人の方とか、いろんなジャンルの方が、
コレクションをキュレーションしていくっていうのは、
多分今後スタンダードになるのかなと思うと、
何年後かに評価される企画展ながら、
走り、先駆けだと。
今は褒められる、全然リアクションないけど、
何年か後に、トニーって面白いことやってたなって言ってもらえたらいいなと思って。
でもそうだと思います。
みんなどこの美術館もいいコレクションを持ってるんだけど、
どうしても企画展の方ばっかりが注目されがちで、
常設で見せるものに対しては、
企画展見に行ったら一緒に見られるのにこのチケットで、
なんか気づかずに帰ってしまうっていうことが起こっているので。
いろんなことやったんですけど、
結構評判良かったのは、
アンディ・ウォーホルのマリリンを持ってるんですよ、この美術館で。
それを事前にもらってたのが。
いろんな企画やりたいのもあったんですけど、
やっぱりコロナがあったんで、
アフターコロナで見れ方が変わった作品を紹介するみたいな企画をやったんですよ。
例えば密になっている作品、人が密になっているのも、
今までなんとも思わなかったけど、
コロナ後はやっぱり密だなと感じてしまうとか、
そういうのを紹介する中で、
最後は特別企画として、
そのウォーホルを2メーターずつ離す、
マリリンを2メーターずつ離して、
そういうディスタンスバージョンで紹介する、
2020年のマリリンっていうタイトルを付けたやつが、
結構評判良かったので、
そういう遊んだり、
マティスのキリエがジャズを持っているので、
ジャズを一つはジャズから1点選んで、
一つは僕が作ったなんちゃってのキリエ、
それっぽく作ったものを格付けチェックの要領で、
お客さんにどっちがマティスかを当ててもらうという企画をやったりとか、
いくつかそういうパロディをやらせていただいたので、
30:05
あとこれが素晴らしかったのは、
僕以外のお三方が素晴らしかったので、
僕がいくらふざけても、ちゃんとしてくれる。
バランス良かったなと思います。
選んだキュレーションを選んだ、
この4人のセレクトが良かったんじゃないかな。
僕1人だったら2が重すぎたんで。
一人でやるっていうと確かに。
でも4人でやるっていうことを考えたのも面白いですね。
普通はやっぱり一人でやりがちだと思うんですよね。
だからこれはそういう意味では、
もちろん自分が携わっているので選びましたけど、
数年後に多分これが強化されてほしいなと思って、
僕の2020年のやっぱり一番印象に残った展覧会は、
TATのベストバーンコレクションプラスかな。
ということで選ばせていただきます。
この冊子はたくさんもらってきたので、
編集長にプレゼントさせていただきます。
ありがとうございます。
将来トニーが先駆けですっていう記事を書くときの
資料にしなければいけないですね。
そういう時にはぜひぜひよろしくお願いいたします。
さあ、じゃあよささんのトップ3、3つ目を。
私は千葉の国立歴史民族博物館でやっている、
ジェンダーの日本史という、
これは全然今までの2つのコロナだと全く関係なく、
展覧会として面白かったなっていうのがあって、
ものすごく今ジェンダーのことを敏感になっているじゃないですか。
でも、女性を選びました。
女性の閣僚を選びましたとかっていう、
女性を選んだっていうことがニュースになるってことは、
まだそこにものすごいジェンダーがあるわけじゃないですか。
そこを全く気にしないで、
いけるようになればいいのになって思ったら、
縄文時代ぐらいは全然気にしてなかったんじゃん、そもそもっていうのが。
日見子の時代まで戻ると。
その順番が全部見せてくれたのが面白かったなっていうのは。
これなんかあれなんですよね、
ジェンダーをテーマにした展覧会っていうのは世界では結構行われているのに、
日本の公立美術館では今回初めてなんですよね。
なんででしょうね。
手をつけちゃいけないと思っていたんですかね。
でも実際やってみたところ、かなり人来てるんですよね。
予約制で土日なんかは取れないぐらいになった。
そうなんですか。
そういう時もあるってぐらい。
やっぱり僕もともと千葉出身だから、
日見子民族博物館好きなんですけど、
ほんと人来ないですからね。
駅から離れてるし。
そうなんです。
アクセスがとてもこう、
今日行くぞって決めていかないと難しいところですよね。
なのにこの展覧会、やっぱりそれだけやっぱり注目してる、
みんな興味持ってるんだなとは思いますよね、この展覧会。
33:00
僕はすごく面白いなと思ったんですけど、
もっと見たかったなっていうのがあって、
縄文時代が始まってやっぱり展示室が狭いので、
結構そのいわゆるジェンダーの話が出てくる現代的な戦後のところが、
あれ、さらっと終わっちゃったなって思ってて。
ギュッて詰めたっていう。
もっとそこもちゃんと厚くやってくれるのかなと思ってて、
ちょっとそこがもったいない感じがしちゃって、
一番注目したいところがそこだった。
一番ジェンダーがはっきり出てきてしまった時代を。
だから穿った見方すると、やっぱりそこがタッチできないのかなって、
ジェンダーの日本視点って言ったのに、
一番肝心のジェンダーの部分が江戸時代ぐらいまでの明治とかの、
わーっとやってるけど、
あれ、ここももう少し厚くやった方がいいのかなってちょっと思ってしまったのが、
なんだけどやっぱり男子なんで、
男としては楽しいって言いながらじゃないですよね、当然ですけど。
だからやっぱり女性のお客様が多いと思うし、
やっぱりいたたまれなくなった方がいいと思うからいいんだけど、
展覧会としてお金払って見に行くとしては、
モチベーションは一体どこに持ってったらいいんだろう、男側っていうのは。
逆ジェンダーというのも変なんですけど、
女性の方はこれ言ってくれてありがとうっていうのが多分あっていいと思うけど、
だから別に全然僕はこの展覧会やってよかったと思うんだけど、
一番印象的だったのが、
開春、いわゆる売春開春を紹介してるのがあって、
京都のどっかの風俗店かなんかの台帳みたいなのがあって、
今は研究者の間ではどういう人が買ってたのかっていうのを調べますみたいな、
どこの地域から来てるのかどういう年代の方なんだっていうのを調べるって書いてあって、
その台帳から調べてますっていうのが書いてあったんですけど、
いやもう今風俗行ってる人気をつけないと何十年後とかに調べられるぜみたいな、
研究者に今行ってる人気をつけた方がいいよってちょっと思いますね。
しかも調べ方簡単ですからね。
全部データが残ってますからね。
これが展覧会とかで言われるぜみたいな。
トニー全国制覇してるとかって展覧会で出ちゃうよ。
だからこれって怖いなって思います。
その人たちもそういう考え方が良くないのかもしれないけど、
言ってた人が今調べられる時代になってて、
そこは男子諸君、気をつけたまえと思いました。
そういう簡単な気持ちでそういうことをしたいかんよって思って。
36:00
気をつけてももう無理だと思いますよ、データの時代は。
別に僕はこの番組だからいい格好したいわけじゃなくて、
一回見たことないですよ、そういうの。
だから僕は身が綺麗だから全然どうぞ調べてくださいって感じだからいいけど、
あれはすごいなって思ったし。
でもその隣に風俗展みたいなのを紹介するガイドブックみたいなのが置いてあったんだけど、
何が衝撃的かというと、新聞紙の一般紙の広告に載ってたみたいな話だったんですよ。
この本の広告が一般紙に載ってましたよ。
旅に行ったらそういうお店行きましょうみたいなガイドブックが、
誰もが聞いたことある一般紙の一面で広告を売ってたのかっていうのは恐ろしい時代だなと確かに思って。
当たり前だった、そのことに違和感を覚えなかったっていう。
そういう意味ではすごく興味深い展覧会だったので、
団長で行く分には楽しいのかなって思うんですよ。
お互いの考え方がわかった。
やっぱり男一人で、もちろん内覧会で取材で行ったんですけど、
いたたまれない展覧会だな男にとってはみたいな気持ちはちょっと。
なるほどね。
だから救い表は確かにないと思うんですけど。
だからそういう意味では、論調としてはやっぱり性差ができた、ジェンダーができたよねっていう展覧会であって、
それは展覧会は良いことじゃないんだけど、
解決策って何なんだろうみたいなことを考えるきっかけみたいなものが、
もう少しだから現代のところを紹介してくれてたらあった気がするんだけど、
なんか単純に男子がシュンとして帰る。
男ってバカだな、男って良くないなみたいな。
そりゃあこんな風に言われますよみたいなっていう。
確かに明治以降はそんな印象でした。
だから男女平等と見せかけて見る側のモチベーションは女子寄りみたいな。
男子への気遣いはないな。
なんかちょっと複雑な逆ジェンダー的な気持ちになってしまって、
これがやっぱりジェンダーの難しいところなんだなっていうのまで考えられるような展覧会だったなというふうに思います。
吉田さんはでもあの展覧会で印象的だった部分はありますか?
でも、なんていうのかな。
やっぱり古代のあたりの男か女か関係なく、
人間同士の付き合いとして普通に生きてたんだっていうのが、
ちょっとそれをしっかり形で資料で見せられたことが衝撃的でしたよね。
ちなみになんですけど、芸術新庁の編集長って歴代で女性っていらっしゃるんですか?
39:00
います。一人いるんです。
80年代から2000年、長く編集長をやっていた方がいて、その方は女性でした。
それはなんか感じたりしますか?ジェンダーに寄せて言うわけじゃないですけど、女性編集長だからみたいな。
別にそこは関係ないですか?
関係ないかもしれないですね。男女的なものは多分、
芸術にあんまり男女とかってそんなに大きく意識して作ることはないので、ないけれども、
編集者自体は出版社自体がそうだと思うんですけど、女性が増えてきたので、
私が移動してきた時と今とでは、男女比が逆転してるんではないかな?
今、女性の方が多いですか?
女性が6人、男性3人。私が移動してきた時は逆だったぐらいの感じですよね。
取り上げたりしないですか?今後ジェンダー特集みたいな。ちょっと面白いかもしれない。
面白いかもしれないですよね。
これだけみんなが興味持ってるわけですね。展覧会でも刺さってるということは。
でも今ってどっちかっていうと、女性作家の方が活躍してますもんね。
僕は別に男女がいいと思うんだけど、だって次の森美術館でも女性アーティスト特集やったりとか、
結構女性特集はやるけど、男性特集は今度逆になくなってきてるかもしれないですよね。
そういうのでも掘り下げていくと、愛知トリエンナーが決めながら男女差なくしましょうってやり始めたけど、
美術界にもそういうのが来てるのかなという気はしますね。
でも男子は普通に何か企画を組んで作家さんの作品を並べようとすると、
これまでは女性作家が少なかったから、いい作品を普通に作品だけ見て選ぶとどうしても男の人が多いのは当たり前なんですよね。
でも今後の時代は、そうやって選ぶと女性ばっかになる可能性はあるだろうなとは思いますけど。
そうですよね。逆に下駄を履かせるみたいなことが増えてくる気もしますよね。
今見てると。
そういうのもちょっとありますけど。
他に今回リスナーさんからもここに残った美術展を集めてみましたということで、来てるやつをちょっと読んでみたいと思います。
まずは吉田編集長も挙げました。ロンドンナショナルギャラリー展を挙げた方が2人いらっしゃいます。
ツイッター、ウィンバレーさん。
こんにちは。いつも楽しい話ありがとうございます。ロンドンナショナルギャラリー展。
それからザ・浮世絵2020が素晴らしかったですというコメント。
それから黒蜜さんですね、ツイッターアカウント。
そもそも今年はなかなか展覧会行けなかったですが、前売り買ったものの一度は諦めたという展末も含めてこれですかねということで、
42:06
ロンドンナショナルギャラリー展を挙げてくださいました。
そうですよね、前売り券売ってたんですもんね。
そうなんですよね、やっぱりなんかだからみんな楽しみにしてたのにあれっていうのがね。
そうですよね、だから返金した人もいますもんね、結局展覧会開けたけれどもみたいな。
でもなんか今はそういう前売りが当たり前になってきたというか、どこの美術館行くにも事前予約をして慣れてきちゃって。
フラッと行けなくなりましたよね。
そうですよね、ちょっとやっぱり上のが残念なのは、例えば東博に行ったら、あらこっちでも面白いものやってるって、そんな場合はこう梯子をしたじゃないですか。
それがね予約してなくて入れなかったりすると、ああっていう。
だから前回の放送でも言ったけどじゃあ今だったら美術展トライアスロンできないですね。
できないですね。
予約制のせいでみたいな。
あとあれめちゃめちゃ走ったから、行くたびに検温制で37.5度を超えてますって言われたかもしれない。
だからあれもできたのは良かったんだ、あの時代。
これはでもなんかちょっとこのままデフォルトになりそうな気もしますよね。
そうですね、もう戻せないような気がします。
ちょっとそういう意味でも含めてノードナショアギャラリー展ちょっとここから変わったってなるのかもしれないですね。
数年後にあの時からだよみたいな感じになるかもしれません。
はいコメントどうもありがとうございました。
はい、さらに読み上げていきましょう。
2020刺さった美術展ということで内田もと子さん、ツイッターで書いていただきました。
9月の諸橋近代美術館のダリとハルスマンテン、最終日に滑り込み制服で鑑賞。
ダリの私生活や作品の裏話など、ハルスマンの写真を通して見ることができ、とても興味深かった。
事前にオンラインイベントに参加して予習できたので、2倍楽しむことができました。
これはですね、多分僕がオンラインイベントやったんですよ。
あ、そうなんだ。
閉館後の美術館と中継するという企画をやって。
やっぱり5月、4月に仕事全部飛んだんですよ。当然ですけど、トークイベントが。
そうですね。
もう仕事なくなったなってタイミングで、ちょっとオンラインイベントを、ちょっと企画をやりませんかって言われて。
最初はロンドンナショナルギャラリー展に空いてなかったんで、でも内田んか行ってるから、
行ってない人にロンドンナショナルギャラリー展を見てきた自分が魅力を伝えるみたいな企画をやったら、
結構人が集まって、じゃあオンライントークイベントもう少しやっていったらいいなと思ってて、
じゃあせっかくなら室橋近代美術館で、福島にあってすごい遠いところにあるんで、
仲良くさせてもらって去年もトークイベント、東京でやってたんで、
今逆に中継したら面白いんじゃないの?と思って、
この展覧会に合わせて誰とあるつまんてんを、閉館後の美術館から学園さんに中継してもらうっていうオンラインイベントをやったんですよ。
45:01
100人定員なのが半日で埋まったっていう。
みんなやっぱり見たいと植えてた。
植えてたんだと。その時に多分参加してくださったんだと思うんですよね、この方はきっと。
いい展覧会でしたけど、だから僕も行きたかったけど、やっぱりちょっと行けなかったですね、今年は。
遠出しづらいかったですもんね。
そうですね。
室橋近代美術館20周年記念展でした。誰とあるつまんてん。
そしてもう一人、多分個人名出さない方がいいかな。僕のメールフォームに直接。
2020年に捧がった美術展は和光絶佳展です。
パナソニック塩田美術館でやった展覧会ですね。
ポッドキャストいつも楽しく拝聴しています。高橋健吾さんは和光絶佳のYouTubeトークショーでファンになりました。
それから東京ガールの山本さんのお話はとても勉強になりました。年末スペシャルも楽しみにしておりますとメールいただきました。
高橋健吾さんにはこの番組出ていただきましたので。
そうなんですね。
YouTubeイベントも、これもオンラインイベントを僕がやってるという。
今年はオンラインよくやりましたね、そう考えると。
でもそれでした、なんていうのかな。前よりも見に行こうっていうのが気軽になるかもしれないですよね。
私はオンラインイベントやってすごく印象的だったのが、主婦の方の参加が増えた。子連れの方。
そうか。
今までトニーさんのイベント行きたかったんだけど子供が心配だからっての、騒がないから心配だっていう方が、オンラインだったらって言って結構その需要があって。
だから今後オンラインは続けた方がいいなと思ってます。
今日はですね。
これはこれでもちろんトークショーみたいに戻ったら戻ったでもいいんですけど、オンラインでしかできないこともきっとあるので、オンラインは少しこのまま残していきたいなって。
やっぱりその室橋近代美術館、話戻っちゃうけど、だって中継福島とできるんです。
そうですよね。
最終的に10月だったかな。フリーア美術館ってアメリカの美術館との中継企画もやったんで、海外とも中継結べたっていうのもあって。
これから今言った高橋健吾さんも出てくれたパナソニックの回はアトリエから中継してもらえたんで。
それはやっぱりすごいやって楽しかった。
じゃあそれは作ってる過程なんかも見せてもらえるような。
これちょっと見せてくださいって。
それで結構元々トークショーでやる予定だったんですけど、結果オンラインしてよかったなと思うのは、
例えば三助さんっていうすごく細密な絵付けをする作家さんの中継の時に、ちょっと筆見せてもらっていいですかって言ったら画面で見せてくれるじゃないですか。
これリアルイベントだったら誰が見えるんだろうって思って。
意外とオンラインならではのやり方ってあるなと思ってて。
48:02
まあそういう意味では2020年なんか僕は悪いことばっかりではなかったかなとはちょっと思ったかもしれないですね。
オンラインイベントの良さっていうのは。
どうでした?でもパナソニックにはいかれました?
高橋さんはやっぱり前から気になっていた方っていうのもあって、なんかちょっとこう気違い沙汰のコリショーじゃないですか。
そういうものを見せる展覧会かもわからないけれども、よくはそこまで頑張れるなっていうのが思いますよね。
でもこの回に出てくれたんですけど、本人は意外とこういうタイプで、突き詰めるタイプではなくて、結構ほがらかーな感じの子なんですよ。
突き詰める人だと逆にダメなのかな。
まあでもやっぱりサラサラと言ってるけどやってることはめちゃめちゃすごいんで、本人はすごい謙遜してるだけだなと思うんですけど。
確かにあの回、トークショーやらせてもらったんですけど、トークショーに出てくれた方はやっぱり全員やっぱりほがらかな。
なんかこう言っちゃってる感じではなかったですね。
まあでも工芸特集とかちょっとやっぱり見たいですね。
そうですね。やっぱり日本人、アジアの人たちは器用で細かいことを細かい上にさらにそれを美しく見せようということに執着心があるので、いいものがすごくあるなというふうには思いますよね。
だからあれですよね、今海外取材できない分、国内に多分もっとやらなきゃいけなくなるわけじゃないですか。
掘り出して、実はこんなすごいものがあったっていうのは出てくるかも。
そうですよね。だからコロナによって生まれる企画もきっとあるのかなっていう気がするので、来年以降の、来年が2020年、1年以降の芸術新聴者が気になるところでございます。
そしてまだコメント来ております。
そのパナソニック潮止美術館さんの公式ツイッターでですね、2020年に刺さった美術展を書いていただきました。
特にル王と日本展は臨時休館を余儀なくされ、たった17日間の展覧会に自粛を経て実物の絵画、ル王作品をその目で見る喜びをお客様と共有できましたというふうにあります。
17日間の展覧会。
それはそれで貴重ですよね。
これも確か内覧会あったの?途中であったんですよね。
オープニングの日には間に合わなくて。
行かれました?この展覧会。
私は見てないんです。
これ行ってみて、やっぱりそのル王の作品がフランスが借りれないからパネルになったりしてた。
もしくは美術館潮止美さんが持っているものを急遽出したりとかしてたんですけど。
の割にはだいぶ密だったんで。
全部来てたらどんなつもりだったんだろうってくらい。
でもやっぱり田窪学園さんもおっしゃってました。
51:01
これ全部来たらもっと密々になってたみたいでして。
本当はそれで見せたかったんだと思うんですけどね。
ない分もっとつかつかかと思ったら、来てないけれども見ごたえのある展覧会だったなっていうのがすごく印象に。
来ないものがパネルで展示するっていうのは今年結構あって。
面白かったですね、それはそれで。
パネルで見せるかっていうのは。
今後こうなっていくんですかね。
そしたら別に全てがそうなっちゃいますね、参考作品的なね。
そうですよね。
ちょうど練馬区立美術館で四季葉雲三郎さんがゴッホの複製画みたいなのを展示しちゃった。
昔はゴッホを持ってこれないから。
でもそのゴッホの複製画を見てみんなが人を集ませたって思うと、
あれの時代に戻るのかなとちょっと思いました。
コロナだから見る目がちょっとなんかこう。
最初笑ってたんだけど、こんなのにみんな集まったのかよとか思うけど、
そりゃなくなったらこうなるのかな。
ちょっとなんかリノックスするのもあったのかな、今年。
もう一つ来ております。
ミヤさんって読むのかな、ツイッターアカウントです。
今年印象に残っている番外編展覧会として浮かんだのはこちら。
晴れた日にシャボン玉で遊ぶ子どもたちを館内から眺めたことを記憶に残っています。
これ世田谷美術館で開催されていた作品のない展示ストーリー。
展覧会というか。
すごかったね。
何もないみたいなのをあえてやったんですよね。
でもありなんだなと思った。
そのないことについて考えることも機会にもなったし、
あと意外と直島を思い出した。
地中美術館とかね。
地中美術館とかも。
あれもなんていうのかな。
あれは作品はあるんだけど、空間と作品というものをものすごく考えているじゃないですか。
そういうことを最近はとにかく数をいっぱい見せなくちゃとか、贅沢に。
たくさんあることがいいことだっていうふうなのが当たり前の風潮になっている中で、
ああちょっともしかしたら考え直さなきゃなっていうことを考えさせられる展覧会。
あの展覧会のやっぱり最大のポイントは世田谷美術館ってことですよね。
あれはやっぱりホワイトキューブの美術館が何もない展示室だよって言ったらただ寂しいだけなんですけど、
なんかこうちょっとこう建物の良さがあるから、
でもなんかこう、あの時初めてエモいって言葉を使いました。
エモいってこういう感情なんだ。
綺麗だなとか、だから金田公園見えて美しいなというのと、
寂しさとなんかこういろんな感情がワーッとくる展覧会で。
文学的な感じだったのかなむしろ。
でも建物のやっぱり良さっていうのをなんか実感しましたよね。
54:02
あれを無料でやったのも偉いと思いました。
そうですね。
さあこの方はこんなコメントもしてくれています。
東京のミュージアム100個何個いけるかなを開催、自分で開催していたので、
質問なく今回の会が楽しみですということで、
多分その会ありましたもんね。
芸術新庁で。
ミュージアム100特集。
100特集をね。
それは1月号でしたね。
今年の2020年1月号。
それは2020年は何気に創刊70周年だったんですね。
それを記念して東京のミュージアム、東京に美術館がガーって増え始めたのも、
ちょうど1950年ぐらいの戦後からなので、
美術館の歩みと芸術新庁の歩みはほとんど同じだから、
じゃあやろうと、しかもちょっとさすがに日本全国だと大変なことになっちゃうんで、東京に下ろうとしてやったんですよね。
これはあれですよね、ムック本じゃない、なんか本にもなりましたよね。
本にもなりました。
書籍化もされているということで。
少しこれは僕ちょっとお手伝いしたんですよね。
下になんかコメントみたいなのも。
その後トニーさんも美術館、その後じゃない、その前でしたっけ?
トニーさんはその後でしたっけ?
東京のレトロ美術館という本を出版させていただいて、
その1ヶ月後に美術館が閉まるという。
だからそのレトロな美術館を33回紹介するっていう。
それで、それの告知で結構ラジオとかも出させてもらってたんですよ、あの時期2月。
収録も結構あって、だからなんかすごい空気読めないやつみたいになってて、
じゃあこれ読んでみなさん美術館行きましょうねって言ったら、
それコメント終わりで、
ただ美術館結構閉まってますので注意してから行くよみたいな感じで、
俺なんかすげー空気読めないやつみたいになってんじゃんみたいな。
なんですぐ流してるの?
2週間後とかにオンエアされてたもんね。
だからそうですよね、これ特集してこの方もいっぱい行きたいなという風にしたそうですけども。
まあでもタイミング、だから僕もそうだったけどよかったですよね。
あれが3月とか4月にこの特集やったら、
もう良いってなってたと思うんで、
ちょっとギリギリ。
ギリギリのまだそんなことが起こるとも全く思わずに。
そうですよね、美術館行きましょうみたく言ってましたもんね。
はい、ということでございます。
いろいろと紹介していきましたけれども、
もうみなさんのコメントこれあれかな。
ぜひまたこの企画は2021年もやりたいなと思いますので、
吉田さんのスケジュールは抑えておいていいですか?
なるほど、恒例に。
恒例に2021年もできたらなという風に思いますけども、
何か告知したいこととかぜひあれば、この放送最初の12月26日配信予定でございます。
どうしようかな、じゃあ来年の特集を。
2021年の特集。
もう言っていいのがあるんですか?
言っていいのは、いつも12月号で必ず来年の展覧会、目玉。
57:13
もう定番になってたんですね。
2021年これだ、みたいな。
ところが今年は三島由紀夫特集になったのは、来年の展覧会がまだどうだろうかっていうところがあって、
止めてたんです、ちょっと待とうと。
来年の4月号で来年度の年度でやってみようかという風に今いろいろ準備をしているところなので。
しかもこの号が問い合わせが結構多いんです。
この12月号が出る前から今年もやるのかやるのかっていろんなところから電話が、読者の方も関係者の方も。
楽しみにしてるわけですもんね、それで決めるわけですからね。
決める、来年の予定をっていうことがあったんで、ちょっと早いですけれども予告をさせていただければ。
3月25日売り、年度末ですね。
ぜひ2021年のスケジュールを買っていただけたらなという風に思います。
ですし、まだ他にもだから言えないけども、いろんな展覧会の企画を。
展覧会の企画がそうなんです。
ぜひ注意をしていただきたいという風に思います。
でもあっという間の収束でしたけど、どうでしたか?
あっという間ですね、喋ってるとなんか本当に。
2時間も喋り続けて居酒屋にいるような気分ですよね、こんなに喋って。
お酒もなく。
お酒もなく。
来年は飲めるといいですよね、来年というか2021年以降は。
今はちょっと遠慮してますからね、今年は忘年会も全然やらないですしね。
そうなんですよね。
さあ、ということでございました。
さあ、この番組は不定期配信です。各種ポッドキャストサービスへのフォロー・購読をお願いいたします。
感想はハッシュタグそろそろ美術の話を。
今後聞きたいテーマやゲストは番組ウェブページにお願いいたします。
ということで、2020年皆さんお付き合いいただきましてどうもありがとうございました。
2021年皆さんが良いアートと出会えることを願っております。
59:45

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