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始まりました、志賀十五の壺。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
マリリン・モンローです。
みなさん、しりとりってご存知でしょうか。
ご存知ですね。
日本人だったら、必ずやったことがあるゲームだと思います。
まあ、ルールは非常にシンプルですよね。
まあ、だから子供だってできるわけなんですけど、
道具だっていらないしということですが、
今日のトークはですね、このしりとりっていうものから
まあ、少し言語学的なことが言えるんじゃないかなと
ふとね、思ったので
しりとりをテーマにお話ししていこうと思います。
まあ、ルールっていうほどのルールもないというか、
最後の文字を引き継いでいくわけですよね。
まあ、まずこのことから日本語っていうのは
もうらっていうものを単位として考えてるっていうかな。
どういうことかっていうと、
死因と母音を分けて考えることはしないっていうことですね。
最後の音は母音のイだからといって
イで始まる言葉を探すっていうことはありえなくて
やっぱ死因と母音を一セットに考えて
まあ、一文字に相当するわけですけど
まあ、それでどんどんどんどんつなげていくということですね。
で、もう一つ大事なのは、大事っていうか興味深いのは
しりとりで引き継いでるのは
これ音というよりは文字といった方が正しいところもあって
まあ、いわゆる余音っていう
その小さいやゆよで書くようなものですね。
かいしゃと言ったら
まあ、これ難しいよな。
しゃで受ける人もいれば、やで受ける人もいると思います。
あとは調音っていうか
伸ばし棒をどういう扱いにするかとかね
スポーツカーときた場合
スポーツカーであで受けるのかどうするのかみたいなね
まあ、その時々で
まあ、その場限りのルールみたいなのできたりしますけど
ひとまず大まかに言って
日本語っていうのはやっぱり死因と母音がひとまとまりになった
まあ、猛羅というね単位
まあ、これが一文字に相当するわけですけど
それを基本単位と考えている言語っていうことがね
しりとりというゲームからわかると
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死因と母音をいちいち切り離さないと
まあ、そういうわけですね。
しりとりの必勝法というか
すごいやらしい手として
同じ文字で攻めるみたいなのありますよね
中でもめんどくさいのがルーですね、ルー
ルーってルビーとルパン三世とルズバンデンワと
まあ、結構限られているので
あとは類心科勢制度とかね
結構ルーで攻められると困ってしまうと思います
これはね、確かに日本語にルーで始まる単語っていうのは少ないわけなんですけど
さらに言うと
和語、つまり日本語固有のというか
日本語に昔からある大和言葉には
ルーで始まる単語はないんですね
まあ、もっと言うと
ラ行で始まる単語はないんですね
奈良時代以前の日本語では
まあこれは我々が古文で習う日本語よりさらに一個前の日本語ですけど
そういう昔の日本語では
ラ行が単語の頭に出るっていうのを許さなかったんですね
なので大和言葉にはラ行で始まる単語はなくて
語中とかね、語末とか
単語の頭以外だったら出てきてたんですけど
まあそういう事情もあって
ルーで攻めてこられたら
外来語か漢語で交わすしかないんですよね
それとしりとりって
濁音がやってきたときに
それを声音に変えてもいいみたいな
優しさっていうかね
まあそういうルールがありますよね
まあこれもその時々によるでしょうけど
例えばそうだときたら
まあダでもタでもいいですよみたいなね
これももしかしたら
昔の日本語と関係があるかもしれません
さっき大和言葉には
ラ行で始まる単語はないと言いましたけど
濁音で始まる単語もなかったんですね
濁音っていうのは
ラ行と同じように語中か語末に限られてたんですね
こういったラ行や濁音が語頭に出てくる
つまりそれらで始まる単語が現れ始めたのは
漢語の影響であると言われています
漢語の影響って結構凄まじくて
もちろん漢字っていうね
初期体系の面でもかなり影響は大きかったんですけど
音の面でも日本語にものすごい影響を与えてて
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ラ行や濁音で始まる単語が現れ始めたっていうのも
漢語の影響ですけど
小さい2で書くような速音
あとはしりとりだと最後に出ると負けになる
んっていうね発音
こういった音が出てきたのも漢語の影響のようです
なので漢語がドバッと入ってくる前の日本語の
音の体系っていうのは
もっとシンプルだったと言っていいと思います
あそうでもないかな
母音は現代日本語の5つより多かったっていうのが定説なので
一概にシンプルだったとはちょっと言いづらいんですけど
ひとまず奈良時代以前の日本語では
なんだっけ
ラ行や濁音で始まる単語っていうのはなかったので
もしかしたらねその名残で
しりとりでもるーで責められるときついとか
あるいは濁音で受けたら
正音でも濁音でもどっちでもいいよみたいなね
そういったことに反映されてるのかもしれません
しりとりのルールって非常にシンプルですよね
さっきも言いましたけど
最後に出てきた音というか文字というか
それを引き継いでいけばいいと
ただその時のルールは
同じのを2回続けちゃダメ
当たり前といえば当たり前でずっと永遠に続いちゃうので
同じ単語を2回使うのはダメ
それとさっきも言ったように
うんで終わる単語はダメ
なぜなら日本語はうんで始まる単語がないから
こういうわけなんですけど
実はもう一つルールがあるんですね
それは名詞しか使えないというルールです
これはいちいちしりとりを始める前に
皆さん確認しないと思います
もう暗黙のルールになってしまってると思います
ですがこの名詞しか使えないというルールを破った人はいないと思います
例えばそうだと言われて黙るとかね
だるいとか
名詞以外の品詞で返すってことは
皆さん多分やったことないと思います
これは日本語母語話者の無意識のうちにというかね
頭の中に品詞っていうのが確実に存在してる証だと思うんですよね
で暗黙のうちにしりとりっていうのは名詞しか使えないっていうのが
了解されてるんですね
これがね母語のその無意識さっていうかな
面白いところだと思います
というわけで今回はしりとりっていうものをテーマに取り上げたわけですけど
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かなりシンプルなゲームに見えて
日本語の特徴をかなり忠実に反映しているということがお分かりいただけたと思います
というわけでまた次回のトークでお会いいたしましょう
お相手はシガ15でした