1. 志賀十五の壺【10分言語学】
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2024-02-13 09:30

#625 英語の発音のクセ from Radiotalk

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サマリー

テツオのオの部分を二重母音で発音している可能性があり、日本語と英語の発音の違いが発音しづらさの原因です。

発音しづらい原因としての二重母音の可能性
始まりました、志賀十五の壺。皆さんいかがお過ごしでしょうか。サラザールスリザリンです。
お便りいただいております。ゆうげんさんからギフトと一緒にいただきました。ありがとうございます。
こんにちは。先日、英語話者とミーティングをしたときに、自分の名前を呼んでもらいました。
その時、その方はテツまでは発音できるのですが、オがとても発音しにくそうでした。
テツオのテツまではいいけどオが発音しにくかったということで、これはなぜなのでしょうか。
ご存知であれば教えていただきたいです。ということで、ゆうげんさんお便りどうもありがとうございます。
この発音しづらそうだった発音の仕方っていうのは、いくつかちょっと可能性はある気はするんですが、
僕の予想というかね、考えですけど、 1個はこのテツオのオの部分を二重母音で発音なさったんじゃないかっていうのが1個考えられます。
テツオのオのところをオっていう二重母音ですね。 英語の
アルファベットのオの発音はオっていう長音じゃなくてアウっていう二重母音ですので本当は。
まあ何でもそうですけどね、イエス・ノーのノーもそうだし、サンキュー・ソーマッチのソーとかも全部ノー・ソウっていうアウっていう発音なんですよね。
ただ日本語母語合わせにとって、オの長音とオウっていう二重母音はあんまり区別できないので、
はっきりとは気づきづらいとこだとは思うんですよね。 オ・ウ・サ・マと書いてるけどオ・サ・マと読んだり、オ・ト・ウ・サ・ンと書いてオ・ト・サンと読むっていう風に、
日本語だとつづり上、オダンとウが並んでたらオウと呼んでしまうので、
まあそういった意味でも、オダンの長音とオウという二重母音は日本語母語話者にとって難しいわけですが、
逆に言うと、この二重母音をナウとかサウっていうのを意識すると、
より英語っぽい発音にはなると思います。 話は戻って、テツオウというお名前のこのオウの部分をテツアウみたいにアウっていう二重母音で読んでいたとすると、
我々からすると、ただのオでいいところをアウっていう風に、わざわざ二重母音にしているように感じられるので、
なんか発音しづらそうだなぁと感じられたかもしれません。
日本語と英語の発音の違い
で、今お話ししたのが1個の説というか可能性で、 もう1個考えられるのは、
日本語と英語のその発音の、 もっと言うと母音の性質の違いというか、
母音の質っていうのはそもそも違うんですよね。 で、英語の方が母音の数としては断然多いし、
まあそういったこともあるんですが、 それとは別故に英語のその単語には
強制っていうのを置かなきゃいけないので、強く読む部分、 気持ち長めに読むようなストレスを置く部分が
単語にはあって、 まあ第一ストレスと第二ストレスと
2つ置かれる場合もあるんですけど、 まあいずれにせよ1つの単語の中で目立つ音説っていうのが
必ずあるんですよね。必ずって言うとあれですけど、 機能語、漢詩とか禅知詩とかなんかそういうのはとりあえず置いておいて、
1単語につき目立つ音説が1個あると。 音説っていうのは母音を中心にした音のまとまりなので、
もっと言うと、 強調される目立つ母音が
1つの単語につき1つあるということなんですね。 で、そうなると
目立たない音説、目立たない母音というのが出てきます。 で、英語はその目立たない母音っていうのがかなり質が変わるんですよね。
それは曖昧母音とかシュワーと言われる母音になって、 この曖昧母音については関連エピソードがあるので、ぜひそちらも聞いていただけたらと思います。
で、目立たない母音はそういう積極的に目立たない音になって、 で、目立つ母音はさらに目立つ
やり方で発音されるので、その差っていうのがすごい激しくなるんですよね。 単に強制を置くだけじゃなくて、他の音説は
積極的に 弱くなるというか曖昧になるので、そういった発音の仕方っていうのは日本語とかなり違います。
そもそも日本語は強さアクセントじゃなくて高さアクセントなので、 その強く読むかどうかっていうのは
そんなに重要じゃないと言えば重要じゃないです。 例えば
日本語で 田中は頭がバカだからかなとか言えるんですよね。
田中さんには申し訳ないですけど、田中は頭がバカだからかな。 で、実はこれは全部母音がアーなんですよね。
田中は頭がバカだからかな。 こういったことが日本語だと平気でできて、
で、さらに言うと このアっていう母音の持っている
質っていうのは かなり均一的だと思います。
アクセントは高さアクセントなので、その母音の肯定っていうのはあるんですけど、
質っていうのは多分一緒で、田中は頭がバカだからかな。 これを例えば英語母語圧者に発音してみろ。
ローマ字で書いて発音してみろと言うと、かなり難しい じゃないかなと思いますね。
例えば田中っていうこの人名も 多分名のところを
強制置くんじゃないかなと思うので、 田中っていうふうに名が強制が来ると。
さっき言ったようにそれ以外のとこは かなり曖昧母音化するので、
トナーカンみたいにこうなるんですよね。 一気にこう発音すると英語っぽくなります。
こういうふうに一箇所目立つ母音を見つけて、それ以外を 曖昧に
あるいは適当に発音すると、 英単語も当然それっぽく聞こえるんですよね。
何でもいいですけど、説明っていうのは explanation ですけど、これは explanation のこのねいのところが
強制があるので、そこ強制を意識して explanation と言ってもいいんですけど、
他の音説の母音を結構気持ち適当にやると、
explanation っていうふうに言うと、 なんかそれっぽいなーっていうふうになります。
最後のしょんとかもおーじゃなくて、 うんみたいななんか曖昧母音なんですよね、ここはね。
というわけでお便りの内容に戻ると、 哲夫というお名前が
発音しづらそうだったのは、
僕はどっちかというと、二重母音で発音したんじゃないかなと思うんですけどね。
哲夫っていうふうにおうっていうのをここで二重母音になってたんじゃないかと思います。
でこれが一個。でもう一個別の可能性としては、 強制のない母音が曖昧化して、
でその発音の仕方がちょっと 奇妙に聞こえたのかなっていうのもあり得るかなと思います。
ぜひね今回のエピソードで英語の発音とかね、 ちょっと気にしてみてはいかがでしょうか。
それではまた次回のエピソードでお会いいたしましょう。 番組フォローも忘れずよろしくお願いします。
お相手はシガ15でした。 またねー
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