1. 志賀十五の壺【10分言語学】
  2. #373 英語の発音の特徴 from R..
2021-10-15 09:58

#373 英語の発音の特徴 from Radiotalk

Walk down the path to the end of the canal.

関連トーク
「「日本語訛り」を防ぐための発音講座」
https://radiotalk.jp/talk/668254
「豪州ハ晴天ナリ」
https://radiotalk.jp/talk/445947
「リスニングにも役立つ英語の発音のコツ!」
https://radiotalk.jp/talk/253611

参考文献
“English Phonetics and Phonology” (Peter Roach, Cambridge Univ. Press)

Twitter
https://mobile.twitter.com/sigajugo
LINEオープンチャット
https://line.me/ti/g2/1-H1J1-BG2v9VTOvbipREA?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default
オリジナルグッズ
https://suzuri.jp/sigajugo
おたより
https://radiotalk.jp/profile/165482/questions/create
BGM: MusMus
http://musmus.main.jp/

#落ち着きある #ひとり語り #豆知識 #雑学 #教育
00:01
始まりました、志賀十五の壺。みなさんいかがお過ごしでしょうか。志賀十五です。
今回はお便りいただいているので、そちらをお返ししていこうと思います。
こちら、じゅんさんから、全部大文字の、というか、junでじゅんさんです。
ギフトと一緒にお便りいただきました。ありがとうございます。
今日は、今日はちゃうな。え、すいません。こんにちは。
興味深く聞かせていただきました。
ごく当たり前に日本語を話したり聞いたりしていましたが、説明がクリアで、日本語や外国語の作りがすごくよくわかりました。
なぜ外国の方がこんにちはとなるのかが初めてわかりました。
私は英語のリスニングが苦手なのですが、これも日本語耳になっているからでしょうか。
何かリスニングのコツがあれば、また機会があれば教えてください。
また面白い話楽しみにしています。
ということで、じゅんさんどうもお便りありがとうございます。
これは、2個ぐらい前のトークで、なんだっけ、日本語なまりがどうのこうのっていうトークのお話ですね。
言語学でいう、音声学っていう分野のお話をしました。
日本語の発音の特徴として、音節と言われる単位が、シーンで終わることがないっていうお話をしたんですね。
ほとんどない。
で、あるのは、んですね。
んとか、あとは小さい2で書くようなものは、確かにあれはシーンで音節が終わってるんですけど、
音節とは別に、モーラっていう単位を考えた場合、この小さい2とか、んみたいな速音、発音と言われるものは、あとは超音ですね。
こういったものは、モーラとしては基礎と独立した単位となるので、
日本語母語化者にとっては、何を例に挙げたかな。
聞いた、聞いた、切ったっていうね、この動詞3つの過去形が全然違うもんだと、日本語母語化者だとわかるんですけど、
日本語母語化者でない場合は、この3つの単語の聞き分けは非常に難しいと。
なぜなら、速音、発音、超音っていうのは、独立した単位ではないからということなんですね。
詳しくは、ぜひ関連トークとして載せている、日本語のあまりがどうのこうのっていうトークを聞いていただけたらと思います。
で、じゅんさんのお便りに、英語のリスニングが苦手でということなんですけど、
まあ逆に英語の発音の特徴がよくわかっていれば、リスニングもちょっとは楽になるところがあると思うんですね。
で、その日本語のあまりがどうのこうのっていう2個ぐらい前のトークで関連させていえば、
03:04
英語の場合は、モーラっていうのを考えずに、音節っていう単位で音を捉えるので、
日本語の外来語だと、バドミントンっていう6つの単位と考えそうなところを、
英語話者の耳には、バドミントンっていうふうに、3つの音節から鳴っているというふうに捉えるわけなんですよね。
なので、この話は前々回のトークとかぶってますけど、
音節とモーラっていうものをきっちり区別してですね、英語にはモーラっていうものがないので、
より音節というものを意識して発音する必要があるっていうことですね。
もちろんこの他にも英語の発音の特徴っていうのはあって、まあ日本語と比べた場合ってことですけど、
英語の母音はですね、 日本語の母音に比べてあんまり禁止的ではない感じがしますね。
これ言い方が合っているかどうか微妙なんですけど、
例えば日本語だったら、あなたは頭がバカだからかなとか言えるんですね。
なんのこっちゃって思われるかもしれませんけど、これは全部母音があなんですね。
あなたは頭がバカだからかなとか言って、全部あっていう母音を続けて言うことができるんですけど、
英語はねそういうことがやりづらくて、というのが、
一つ一つの母音が同じような質を持っているわけじゃなくて、
強制のかかる、ストレスのかかる母音と、そうじゃない母音とでかなり質が変わってくるんですね。
だから例えばね、田中さんとかもつなーかっていうふうに、
真ん中のなーのところの母音だけあってはっきり聞こえて、
他の母音はあいまい母音となって、つなーくとかなっちゃうんですよね。
これは英語の発音の特徴ではないかと思います。
強制のかかる母音とそうじゃない母音の差が激しくて、
強制のかかっている母音以外はかなりラフな感じっていうかカジュアルに発音するといいと思います。
それこそあいまい母音っていう母音が英語にはあるんですね。
発音記号で言うとEがひっくり返ったようなものなんですけど、
あいまい母音あるいはシュアーっていうふうに言われる母音です。
これは、唇は丸めもしないし引き伸ばしもしないし、
下の位置は前でも後ろでも上でも下でもないみたいなかなりニュートラルな位置に下があるような母音ということであいまい母音と言われています。
どんな母音にも聞こえるような音って感じですかね。
AにもEにもUにもAにもOにも聞こえるような発音です。
06:00
だからさっき言ったバトミントンの場合だと、あれは第一音節に強制があるのでbadでここだけ強く言って、
ミンとトンのところはかなりあいまいな感じで発音すると、
badmintonっていうふうにすると英語らしくなるんですね。
このあいまい母音がかなり重要になってくるのは、
確かにその単語の中で強制がかかるのとそうじゃないのとあるっていうのもそうなんですけど、
機能語と言われるものですね。
例えば前置詞のtoとかfromとかatとかあとはofとかね、こういったものは機能語と言われるもので、
具体的な意味を持っているわけじゃない抽象的な語ですよね。
こういったものは普通強制がかからないのであいまいに発音される傾向があります。
で、こういうあいまいに発音される機能語は、前に出てくる単語と発音上は一つのグループになる傾向があります。
これがちょっとねめんどくさいとこなんですけど、
例えばね、僕が今参考にしている文献のピーターローチっていう先生が書いている本の例文なんですけど、
運河の終わりまで道を歩けっていう文で、
walk down the path to the end of the canal っていう文があって、ここいっぱい機能語が出てきてるんですね。
前置詞もそうだけど漢詞のtheみたいなものもあるわけなんですけど、
こういったものは前の要素と一緒になる傾向があります。
walk、歩くっていうのはこれで一つの音節で一つの単位になってて、
で、その次のまとまりはdown the。downと漢詞のtheが一つになって、
次のまとまりはpath to the。で、これで一つ。
で、次の単位はend of the ca までなんですね。
canal っていう、運河っていうのは第二音節に強制があるので、
そのcanalの最初のcaっていう部分は前の部分と一緒に発音されがちです。
で、nowだけで一つの単位になると。
例文のスクリプトは概要欄貼っとくので、それ見ながら聞いていただけたらと思うんですけど、
なのでまとまりとしてはwalk down the path to the end of the canal っていう風に大げさに言うとこういう風に切られていくんですね。
で、英語の機能語とか、あるいは強制のない音節っていうのは前に出てくるストレスのある音節にこう寄りかかっていくんですね。
今言ったように。で、その音節の数多い少ないに関わらず同じ長さで発音される傾向にあります。
09:08
walk down the path to the end of the canal っていう風に、
いくら音節数が少なくても多くても同じ長さで発音されるんですね。
で、これがかなり日本語と違う発音の特徴だと思うので、この強制があるかどうかっていうのを意識して、
あと母音の質ですね、そういったことを意識してリスニングなさるといいんじゃないかと思います。
あんまりうまく説明できなかったな。 また質問あったらお便りいただけたらと思います。
というわけで今回のトークは英語の発音の特徴ということでお話しいたしました。
お相手はシガ15でした。またお会いいたしましょう。
09:58

コメント

スクロール