多店舗化・フランチャイズ化を考える店舗ビジネス研究所、この番組は株式会社上進パートナーズの提供でお送りいたします。
こんにちは、パーソナリティの田村陽太です。配信第121回目となりました、本番組のメインパーソナリティをご紹介します。
店舗ビジネス専門コンサルタントの高木悠さんです。よろしくお願いします。 よろしくお願いします。
高木さん、今日も頑張っていきましょう。はい、お願いします。 本日のテーマはこちらとなっております。
フランチャイズ本部が個人加盟者を加盟させる際の注意点を教えてください、ということなんですけども、この個人加盟者っていうのは法人じゃなくて個人事業主の加盟者っていうことなんですかね?
あ、そうそう。よくあるのが、会社員がフランチャイズ加盟で独立するみたいなやつですね。
あー、はいはいはい。 イメージ湧きやすいので行くと、清掃業とかね。
あー、会社名出していいかわからないですけど、お掃除本部さんみたいな。 あー、お掃除本部さんとかは、まあ多分個人の加盟者が多いんじゃないですか。
そうですよね。 店舗とかいらないし、清掃のね、多分道具とか、あと加盟金とか研修費とか払って、多分それだけで独立できるじゃないですか。
あー、そうですね。 で、固定費もないし、だから自分が働いたら働いた分だけ、それが収入になるみたいなモデルですよね。
あー、そうですよね。 だからそういうのが、無店舗型とかってよく言いますけど、店舗を持たないようなケースってのは個人加盟を対象にしているケースが多いですし、
まあ飲食店とかでも、あのイヌキ使ってね、1000万円以下で開業できますみたいなフランチャイズってあるじゃないですか。
あー、はいはい。 あーいうのは個人の人でもね、加盟する可能性がありますよね。
あー、そうですよね。僕の家の近くにもお掃除本舗さんがあって、見た目一軒家なんですよ。
一軒家なんですけど、1階の車庫、車庫のところに看板出して、お掃除本舗さんって感じでやってるとこがあるので、
多分個人でやってるのかなーっていう風に見ながら見てました。
まあフランチャイズで、個人を対象にしているものって結構多いんですよ。
あー、そうなんですね。
今の時代って、ずっとね、会社に雇われて働いていくもんだ、みたいなものじゃなくなってきてるじゃないですか。
あー、そうですね。
自分でね、独立するみたいな選択肢も、まあ普通にね、身近なものにあるし。
はい。
でもとはいえね、自分で独立するって大変じゃないですか。
あー、そうですね。
だからフランチャイズ本部のノウハウを活用して独立するっていうのは、まあまあ有効な選択肢ですよね。
あー、そうですね。ありがとうございます。
個人加盟者を加盟させる際のポイントということなんですけども、よろしくお願いします。
いくつかあると思うんですけど、法人が加盟する時っていうのと、個人の方が加盟する時で、
やっぱすごく違うのって、法人の人は基本的に授業をやってきた実績とか経験があるわけじゃないですか。
あー、そうです。
その中で、授業を多角化の一環とかでフランチャイズを選んできますよね。
だから母体がちゃんとしっかりしてるし、経験もあるからね、加盟後の経営も適切に行ってくれる期待がありますよね。
あー、そのFC本部としてもやっぱ任せるには、法人の方ってすごい期待はできますね。
個人の人って、今まで会社とかで働いてて、フランチャイズで独立しようみたいな人なわけですよ。
だから経験も少ないし、そもそも収入もね、それしかないわけですよね。
加盟したフランチャイズ事業しかないケースがほとんどなわけじゃないですか。
あー、そうですね。
だから経営の基盤的にも脆弱ですよね。
あー。
だからそういったところから、いくつか注意しなきゃいけないポイントがあるんですよ。
はい、お願いします。
僕がね、その個人を加盟させるフランチャイズ本部だったとするんであれば、
まず一番大切にするのは、創業動機を知りたいですよね。
おー、それはなぜでしょうか。
だからフランチャイズ加盟で創業するわけじゃないですか。
はいはい。
で、なんで創業するのかとかね、なんでフランチャイズ加盟するのかっていうところは、やっぱり知りたいなと思ってて。
確かに。
なんでかっていうと、僕みたいな仕事してると、フランチャイズ加盟して独立したいみたいな人の相談を受けることもあるわけですよ。
あー、はいはい。
でもそういう人の中には、そんな甘っちょろいマインドで独立しようとしてるんですか?みたいな人って結構いるんですよ。
それでその人に言っちゃうんですか?高木さんは。
甘っちょろいですねーとか言ったりするんですか?
まあそんな直接的な言い方はしないけど、遠回しにはやっぱり言いますよ。
あー、なるほどなるほど。
例えばね、サラリーマン生活がもう嫌だと。
で、なんかもう自分でやりたいと思って。
だけどこう、自分じゃ何もね、一からできないから、じゃあフランチャイズだって言ってきたんです。みたいなね。
あー。
もう危ないでしょ?
うちじゃなくてもいいですもんね。他のFCでどうぞって感じになりますもんね。
他のFCでもいいし、いや創業するってね、そもそもそのフランチャイズ加盟ってあるにしろ大変だよって。
はいはい。
会社員やってた方が絶対楽だかんね、みたいな話してあるわけじゃないですか。
いやいや、そうっすね。わかってないですね、現実をね。
そう、だからそれはやっぱり危ないですよね。
だから現状が嫌だからフランチャイズ加盟しますみたいなね。
あとはなんとなく、なんとなくやりたいと思ったみたいなのとかね。危ないでしょ?
そうっすね。人の雇用より危ないですよね。普通に独立させちゃったら、その人の後頭に迷わせるかもしれないしね。
そうそう、なんかやっぱりこうフランチャイズ加盟とはいえ、創業なわけじゃないですか。
そうっすね。
だからなんかね、そこに強い思いがないと僕は続かないと思うんですよ。
ああ、はい。
だからやっぱり確固たる創業動機持ってるかどうかっすよね。
ああ。
だから2つですよね。まずなんで辞めんの?独立するの?って話と、なんでウチなの?って話なわけじゃないですか。
そうっすね。
これはもう個人であればあるほど、やっぱり明確にしてほしいですよね。
ああ。
法人でも明確にしてほしいんですけど。
ほうほう。
法人はね、ある種事業をやってるから収益性っていう観点とかね、もしくは既存事業との相乗効果っていう観点で選んだとか、
ビジネス的な側面で選んだりとか、いろいろあるんだと思うんですよ。
はいはい。
でも個人はだからね、今が嫌だからとか、法人加盟じゃありえないじゃないですか。
ああ、そうっすね。
そう、だからそこはちゃんと確認した方がいいと思いますよってことですかね。
おー、じゃあ加盟者面談の時にはそこら辺も詳しく創業動機を聞くということが大事ですね。
一番最初に聞いて、もうこの人は危ないと思ったらもうやめた方がいいですよ、加盟者させるの。
ああ、ありがとうございます。
2つ目は何かありますでしょうか。
2つ目は、やっぱりね、家族の意向は聞いときたいですよね。
おー、家族というと奥様とか配偶者の方とかですか?
そうそうそう。
特に奥さんとか旦那さんがいるケースは、田村さんもね、わかると思うんですけど、
実際創業して悩みとかいっぱいあるでしょうと、辛いことってあるじゃないですか。
ありますね。
で、基本的に外出たら、もうなんかしんどいことたくさんあって、
だけどそれを自己責任で乗り越えていくっていうのが創業者なわけじゃないですか。
それがデフォルトですもんね。
そうそうそう。だから基本大変なわけですよ、外出たら。
はい。
で、こう帰ってきてさ、家に帰ってきたら、やっぱり休みたいじゃないですか。
まあそうですね。
で、そこでなんかさ、事業が上手くいかなくて困ってんだよねとか、ちょっと悩んでんだよねとか言って相談とかしたらさ、
だから言ったじゃないとか言って詰められたりしたら、もうさ、追い詰められるでしょうよと。
なんか敵が2人いますね、内部にも外部にも。
これね、あの創業相談とかしてて、ある時気づいたんですけど、
創業者が途中で心が病んできたりすることって結構あるわけですよ。
はあはあ。
で、そのパターンはね、大体これなの。
あ、そうなんですね。
事業が上手くいかない。
でもそんなことはよくあることじゃないですか。
まあそうですね。
だから上手くいくまで頑張るわけですよね。しかないじゃないですか。
だけどその頑張る心を砕く家庭とかがあるわけですよ。
ああ。
で、外行ってもしんどいのに、家帰ってきてもしんどかったら、もう頑張れないでしょうと。
そうですね。
だから奥さんとかね、旦那さんが反対してるみたいな。
これはね、やめた方がいいと思いますよね。
加盟する前にはしっかりとパートナーの方と喋ると。
ちゃんとお話しして、少なくとも納得した上で、やっぱりやんないと。
私はやんない方がいいと思うみたいな状況で、でもそれをね、押し切って加盟とかっていうのは絶対、加盟する側もしない方がいいと思うし、加盟させる側もやめた方が僕はいいと思いますけどね。
それは加盟者面談の時に、ちゃんとパートナーさんとかも了承もらってますかっていうのを聞く感じで確認するみたいな感じですかね。
個人は絶対聞いた方がいいですよ。結婚してるかどうかとかね。
親とかまではいいと思うんですけど、少なくとも結婚してるとか子供がいるとかだったら、そこは確認して相手の反応とか。
何なら、やっぱり夫婦だったら両方とも会って話をした方がいいと思いますよ。
じゃあ加盟者面談両方とも呼んでくるってことですね。
だってこれから一回加盟しちゃったら、もう何年っていう単位で人生を預けるわけじゃないですか。
本部も人生を背負うわけだから、それは全然会っても違和感ないですよね。
これからパートナーとして共に事業を取り組んでいくわけだから、ぜひ奥様とか旦那さんにもご挨拶させていただきたいって言ったら、自然ですよね。
そうですね。実質家族というか夫婦でその事業を回していくっていうのが多分なっていくと思うんで、それは全然2人を呼んできてっていうのは全然ありなのかなと思いますね。
そう、だからそこはちゃんと会って、全然超ネガティブじゃないことは確認しておいたほうがいいですよね。
そうですね。ありがとうございます。他にもポイントはありますでしょうか。
でね、個人ならではの視点でいくと、やっぱり資金的な余力ね。
これは法人でも一緒なんですけど、やっぱり個人の場合って、とにかく収入の柱がもうそのフランチャイズ事業だけになるじゃないですか。
だからフランチャイズ事業が赤字だったら、どんどんどんどんお金って流出してっちゃうんですよね。
しかも、もともとその自己資金が持ってないケースっていうのが圧倒的に大多数ですから、資金的な余力がどれぐらいあるのかっていうのは、やっぱり見ておかないといけないですよね。
ちなみにそれは目安とかはあるんですか?どれぐらいの自己資金を持ってたらいいのかっていうのあるんですか?
それはだから本部がまず事業開始するために、いくら必要かみたいなものって大体こう示してるわけですよ。
だけどだいたいそれって少なく見積もられてるんですよね。
そうなんですか?危なっ。
危ないですよ。で、なんでかって言ったら、やっぱり自己資金が少ない事業の方が加盟しやすいじゃないですか。加盟者取りやすいですよね。
まあそうです。気軽にFC始めれんだなーって思いますね。
そうそう。だからすごくやっぱり少なく見せるっていう風潮がどうしてもあるんですよ。
あと見えない資金流出みたいのも結構あって。
なんですかそれは?
例えばさ、飲食店とかやるとするじゃないですか。
そうすると飲食店の設備を導入したり、内外装を工事したりとかしますよね。
しますね。
で、こういうお金はちゃんと載ってるんですよ。
だけど例えば、飲食店工事するのに1ヶ月間とかかかるとするじゃないですか。
そうするとその1ヶ月間の家賃とかが発生したりするわけですよ。
だけどそういうのが見積もられてないとかね。
あるんですよ。
でもこれはやっぱり本部側も主張があって、
例えばそういうのは交渉で、最初の1ヶ月間とかは家賃をただにしてもらうとか、
そういうことによってそこがかかんないようにできるんですよね、現実的に。
だからかかるかどうかわかんないものって、だからかかんない、載せてなかったりするんですよ。
ああ、なるほど。
でも個人に対してそういうことしてしまうと、
いやあんまりかかんないと思ってたのに、え、こんなにかかんの?みたいなことが起きちゃったら、
一気に資金消去の可能性出てくるじゃないですか。
ああ、そうですね。
だから個人を加盟対象にする場合には、
やっぱり実際開業するにあたって、
本当にいくらかかるのかっていうのは開業までね。
ちゃんとシミュレーションして出してあげなきゃいけないし、
その後もですよね、
今で言ったら運転資金は6ヶ月分とか持ってた方がいいですよ、みたいな。
6ヶ月分、はいはいはい。
だから仮に収入がゼロでも6ヶ月間は持つよ、みたいな。
これだから3ヶ月分とかだと、本当ギリギリですよね。
ああ、そうですね。
怖くないですか、それだけしか資金なかったら。
いや、そうですね。
それなんか預金口座っていうか、通帳の写しとかもらったりするんですか、加盟したメンバーの時って。
個人の時は、加盟を相手がしますって言って、加盟申し込みしてくるわけじゃないですか。
ああ、はい。
だからその時に、その預金の残高証明とか大手本部は取ってますよ。
ああ、そうなんですね。
でもそれはね、やった方がいいと思いますよ。
ああ。
それは別に本部を守るためだけじゃなくて、相手の人生も守っていかなきゃいけないわけじゃないですか。
ああ、そうですよね。
だからそのお金じゃ足りませんよっていう人は、やっぱりかめさせちゃいけないんですよね。
ああ、そうですね。
だから最低ラインはやっぱり用意していることを確認した方がいいし、
なんならその資金繰りのシミュレーションとかまで本部がやってあげたらいいと思いますけどね。
それはいいですね。
うん。
その資金繰りの考え方っていうのも相手はわかんないわけじゃないですか。
ああ、わかんないですね。
経験がないから。
はい。
例えば飲食店で言ったら、資金が先に現金でお客さんから受け取って、
それをもとに経費払ったり人件費払ったりするわけだから、
比較的資金繰りしやすいんですよね。
ああ。
でも会員制ビジネスとかだと、クレジット決済で決済されてるけど入金はその後になるとか、あるじゃないですか。
ありますね。
だからそういうのに応じて資金繰りの資金の動き方が変わるので、
それを計画をちゃんと本部と独自社が、本部が作ったものを確認しながら、これでじゃあいけますねってなったら、
それは相手の安心感もあるし、資金ショートするリスクも減るじゃないですか。
ああ、そうですね。
そういったところを意識されるといいんじゃないですかね。
ありがとうございます。
今日は大事なこと3つですかね、ポイントとしては。
はい。
1つ目は創業の動機の確認。